作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第21巻経過報告:03(サンプルあり)(2018/9/30)
古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第21巻のサンプルです。
こちらではあどべんちゃーパイロット版二話の方をお送りしたいと思います≫
恭文「HP版と違い、初期からデジアド組と合流した八神の僕……なんだけど」
古鉄≪その影響もあってか、やっぱりどったんばったん大忙し……過労死しますよ≫
(死なない程度に頑張ります)
古鉄≪えぇ、大事ですね。そういうのは≫
恭文「それではどうぞー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
やることは決まってる。
「……ブイモン」
「なんだよ! まだ何か」
「進化すれば、助けられるんだな」
ブイモンに……一緒に戦うパートナーに、改めて確認する。
「ヒカリちゃん達だけじゃない。操られているデジモン達も……みんな!」
「できる! そのためのオレで、大輔だ!」
「……その言葉、信じるぜ!」
『〜〜〜〜!』
モノクロモンはこちらに突撃してくる。それを迎え撃つように、デジメンタルをかざして……!
「――デジメンタルアァァァァァァァップ!」
――その瞬間、デジメンタルは炎となって射出。
それが突撃してきたモノクロモンを弾き跳ばし。
≪The song today is ”Break up! ”≫
さらに、突如D-3から……いや、あっちこっちから響くように流れ出した音楽で、心が滾る。
なんかもう、いても立ってもいられないって感じで……叫びたくなるくらいに、胸の中が滅茶苦茶熱い!
なんだこれ。オレはどうして……いや、いいんだ。
これでいい……! ブレーキなんてかけずに、叫べ!
「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
『――――――――!?』
「ブイモン――アーマー進化ぁぁぁぁぁぁ!」
ブイモンが飛び込みながら、その炎を受け止める。
そうしたら、どうだ……!
あのちっちゃい身体がぐいっと伸びて、オレより大きくなった。
更に両手と両足、太股、胸元、頭に、デジメンタルと同じ柄の鎧を装備。
モノクロモンみたいに、片刃の刀でできた角まで生えてくる。
三つの爪が生える手から、炎を迸らせながら……ブイモンは着地。
「燃え上がる勇気――フレイドラモン!」
すげぇ……これが進化。これがデジモン。
コレが……オレと、ブイモンの力なのか!
◆◆◆◆◆
「アルトアイゼン・サイファー!」
≪Gun Mode≫
さて、改めて紹介しよう。
これはアミタさん達のザッパーを参考に作った武装。同時にアルトの一部。
アルトが自身の端末として制御することで、より繊細にフォーミュラの能力が扱えるのよ。
≪どうも私です?≫
一回転しながら弾丸連射。僕を取り囲み、飛び込もうとしていた八体を尽くヘッドショット。そのまま倒れて消失してもらう。
≪……殺しちゃ駄目ですよ? あの程度はさくっと終わらせてください≫
「分かってるって」
更に前方へ三連射。ハンターを三体仕留めると、残りの奴らは足を止め、瞳を輝かせながらハルバートを取り出す。
それが同時に突き出されるので後ろに飛び、きりもみ回転しながら回避。
着地すると、すかさずシールズドラモンが飛び込み、ナイフで右薙一閃。
伏せて避けると、奴は急停止してこちらの背中目がけて刺突。それを左腕でガードしつつ、奴の右腕を取って強引に振り回し……!
「それ!」
こちらに放たれた光弾へ……無謀にも攻撃してきたハンター達へと放り投げる。
更に左手をかざし、周囲の地面から物質を頂き、疑似ブレイクハウト発動。
地面から生まれた手の平が、もつれ合うシールズドラモンとハンター達を押しのけ、五十メートルほど先の大樹へと叩きつける。
これはザッパー使用時に伴う、物質変換・再構築の応用。
データでできた世界だからどうなるかと思ったけど、上手く発動してくれていた。
◆◆◆◆◆
「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
モノクロモンの突撃を、フレイドラモンは真正面から受け止めた。
衝撃で足下がひび割れるのも構わず、フレイドラモンは目を輝かせながら……!
『あああああああああああああああ!』
ゆっくりと、モノクロモンの巨体を持ち上げ……バックドロップ気味に地面へと叩きつける!
「いけぇ! フレイドラモン! もっとだ! もっと……もっと燃え上がれぇ!」
『――――――!』
地面に倒れ伏したモノクロモンは、こちらに火炎弾を連続発射。
だがそれも、カバーに回ったフレイドラモンが全て打ち払う。
左右交互に打ち込むストレートによって、炎が散らされ、衝撃だけが辺りに吹き抜けていく……!
「誰も諦めないように……誰も! 悲しみで止まらないように! オレ達が道を示す!」
「感じる……大輔の勇気」
そのまま全力ダッシュ……モノクロモンも立ち上がって、その角を叩きつける。
フレイドラモンは咄嗟にガードしていたが、モノクロモンが頭を跳ね上げ、フレイドラモンの身体を吹き飛ばす。
「フレイドラモン!」
「これがあるなら、おれは……」
するとフレイドラモンは身体のあっちこっちから炎を吐き出し、空中で器用に宙返り。
というか、炎を噴射したまま停止した……! すげー! なんかあの、ガンダムみたいだぞ!
「太陽よりも熱く燃え上がれる!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、というわけでフレイドラモン進化……これはどういうことなんだ!」
古鉄≪はいはい、知っていたでしょ? ……もちろん京さん、伊織(デジモン02)さん達もこんな感じで頑張ります≫
(今回はお留守番だったしね)
恭文「ただ、荒れるのはデジタルワールドだけではなくて……」
古鉄≪それも悲しいですねぇ……≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
また、笑顔が消えていく。
「ほんと、男の嫉妬って妬ましいわねぇ!」
「どういう意味だ!」
「知らないとは言わせないわよ! あなた、女の同僚に先を越されたじゃない!」
ううん、とっくに消えていた。
「というか私にも!? ISが台頭してくれたおかげで、今や私の方がお給料ももらっているものねぇ!
あなた、なんなら仕事を辞めてもらっていいのよ!?」
「ふざけるな! それでこの家の生活はどうする!」
「課長の私一人でもなんとかなると言ってるんだけど、聞こえなかったかしら……主任さん!?」
私のせいで……私が、何もできないから。
「そうすれば、りまももう誘拐なんてされなくて済むもの! えぇ、そうしましょう!」
「貴様ぁぁぁぁぁぁ!」
出来合いでも、三人で作られた食事も消えていく。
「何するのよ!」
皿ごと投げられて、団らんの象徴だった食べ物が床に落ちて、汚れていく。
「物を投げるな! りまがいるんだぞ!」
「そっちから先に仕掛けたんでしょ!?」
「だったらその小汚い口を閉じろ! 外で余所の男でも銜え込んでいるから、そんな無礼な口が叩けるのだろう!」
「それはあなたの方じゃないの!?」
それでも何もできない。
「知っているのよ! 会社の中がどんどん女性主体になって、強い女性にすり寄らなきゃ出世もできないそうじゃない!
あなた、学生時代は結構遊んでいたわよね! そのテクニックを出世に生かすんだから……さぞかし忙しいんでしょ!」
「黙れぇ! 今すぐに謝れ……いや、土下座しろ! この家の主人に対する無礼を詫びろぉ!」
「は! 笑わせるわ! 言ったはずよ……今は女性の時代! そして私がこの家の稼ぎ頭! 謝るのはそっちよ! このヒモが!」
二人を笑顔にすることができない……。
◆◆◆◆◆
「はい……どちら様ですか?」
『突然すみません。私、聖夜市児童相談所の紅と申します。
この家の御主人……真城洋一さんでお間違えないでしょうか』
「はぁ……それで」
『あなた方への立ち入り調査命令。及び娘さんである真城りまさんへの保護命令が出ています』
その、毅然としながらも有無を言わせない声に、足が止まる。
『今すぐにこのドアを開けて、真城りまさんを当方へ引き渡してください。
なお、これは市政より出された正式な命令なので、拒否された場合刑事的責任を負う事態もあり得ます』
「どういうことだ!」
『開けてください』
「断る! 紅だったな……今すぐ抗議してやる! 覚悟しておけ!」
『もう一度だけ言います――――早くここを開けなさい!』
ううん、そんな甘いものじゃなかった。
パパとママを……完全に、犯罪者のように敵視していて。
そこでようやく気づく。
『こちらは警察官も同伴しています! 聞こえていますよね、”この音”が!』
「なに……!」
『開けなさい……今すぐに! さぁ!』
家の周りが、けたたましいサイレンの音に囲まれていると――。
◆◆◆◆◆
「……まず前提として……おのれら、”心”ってどこにあると思う?」
「心? ぺぺちゃん達が生まれてきた、やや達の心……」
「それくらい……分かるし。心臓じゃん。心の臓って言うじゃん」
「日奈森さん、それはないよ……」
かと思ったら、唯世の言葉でまた突っ伏した。忙しい女だねー。
「なんで!? だって」
「臓器移植って分かるよね。あれで心臓を、ドナーから提供された別のものに入れ変えた人もいる。
人工的に作られたもので、生きながらえた人だって……日奈森さんの理屈なら、そういう人達はみんな別人になってるよ?」
「でも、こころのたまごは胸から出てくるだけじゃん! だったらやっぱり胸じゃん!」
「そこから出てくるだけ……とも言えるよ」
――精神は脳が作り出している。これは脳医学ではもはや常識の話だった。
そもそもの話、心が人間が生きる上で必要な生体活動として、その役割は何か。これはかなり広い定義があってね。
大きく分けると、認知、情動、意志決定、言語発露、記憶、学習――。
それらの動きは、脳を構築する数百億もの細胞によって、一定の秩序を守った上で運営されている。
そのとき、身体への指令として発せられる成分……まぁかなり乱暴な表現ではあるけど、それが分泌物。
この分泌物のバランスが崩れると、いわゆる精神の病に発展することもある。
分かりやすいもので言うと……やっぱり鬱病かな。
あれは心の風邪という通称通り、あらゆる精神病の元にもなり得るものだから。
「じゃあ真城りまはどうか。あの子みたいな状況に置かれた子どもは、自分の感情がコントロールできず、キレやすくなる。
更に第三者に対しても、親の背中を真似るが如くいら立ちをぶつけ、馬鹿にしたような言動を取るのよ」
「馬鹿みたい……とか」
「ぁ……!」
あむが思い当たり、小さく息を飲む。
「たとえ直接的暴力を振るわずとも、毎晩毎晩親の喧嘩を見せられた子どもは……心と脳にダメージを負っていくのよ」
「それが、その……分泌物!? それをおかしくして、そういう”悪い子”にしちゃうのかな!」
「だから行政にお任せなんだよ。こっちは迷惑をかけられたら厳しく対処するしかないし、特別扱いもできない」
「それは、そうかもしれないけど……!」
それなら専門のカウンセリングが必要な状況。もうぽいーっと放り出すのが定石なのよ。
そう告げると、あむが悔しげに視線を落とす。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
あむ「ちょっとー!?」
恭文「全てISが悪いんや……」
あむ「その言い方もどうなのかなぁ!」
古鉄≪でも事実ではあるんですよね。ISの台頭により、お母さんの方が原作や本編世界より増長して、徹底的にやり合っちゃったから……≫
あむ「それでこれ!?」
(後々に繋がる感じで)
恭文「はたしてA's・Remixのりまはどうなるか。歌唄のことも一緒に注目していきましょう」
あむ「うぅ……りまー!」
りま「大丈夫よ。……それでも私は、恭文の側にいるから」
クスクス「そうだよー! クスクスがいつかゆりかごに帰ったら、りまのことはお願いねーって言ったよねー!」
恭文・あむ「「そういうことじゃない!」」
(そういうことではありませんが、とまと同人版の方、何卒よろしくお願いします。
本日のED:ats-,清水武仁&渡辺徹Feat.貴水博之&AXL21『Burning My Soul』)
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