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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第21巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/9/30)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第21巻『覚悟のFormula!』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第21巻のサンプル続きです。
こちらでは書き下ろしの方を中心にお送りしたいと思います≫

恭文「こちらもいろいろと盛りだくさん……というわけではなくて」

あむ「ないの!?」

恭文「実は幕間とはまた別枠の番外編が一つ。更にINNOCENT編とその番外編が一つだから……」


(そう言えば今回はメシバナもなかった……あ、ごめん。一話ありました)


恭文「まぁそれはさておき、どうぞー」


あむ「さておくなー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



八神堂の方に、クローネとあむ達ガーディアンが修行を開始したらしい。

つまりそれは……僕が出入りしにくいという話でもあって。とりあえず時間をずらさないと、テストバトルのときに面倒いからなぁ。


そこはまたはやてやシャマルさん達に確認するとして、僕は白ぱんにゃ・あおを連れてグランツ研究所に。

今日も今日とて、いろいろなところで旅して、構築したカードのテストなんだけど……。


「……≪デバイレーツ≫でゴーカイチェンジは問題なしかぁ」

「あおー」

「どうなってるんだろう」


エリミネーターはまだ納得ができた。

でもデバイレーツについては、一枚のカードでできる範囲を超えているような気がして……いや、相応のリスクはあるのよ。

他の変身やジャケットに比べて、スペック自体は低いらしくてさ。変身の使い分けによる特殊能力特化型と言うべきか……。


でもキー自体は、蒼凪のお兄ちゃんが獲得してきたお宝だし……うーん。


「それは我が聞きたいわぁ!」


ディアーチェがいきなり殴りかかってくるので、すっとしゃがんで回避。


「避けるなぁ! なんだ! あの……鍵でコロコロ姿が変わるのは!」

「言ったでしょ? おじいちゃんとの修行であっちこっち回ったとき、見せてもらったの」

「どこでどうしたらあんなヒーローを幾つも見られるのだ、貴様ぁ!」

「異世界」

「会話をしろぉぉぉぉぉぉぉぉ!」

「うりゅりゅ、うりゅー」


白ぱんにゃは『寂しかったよー』と言って飛び込んでくるので、しっかり受け止めて撫でてあげる。

うん、僕も寂しかったよー。危ないから連れていけなかったけど、その分ふわふわ度数が不足していたというかー。


◆◆◆◆◆


――そして、勝負のときはやってきた。


『ただいまより……グランツ研究所主催! 新型デュエル公開テストを執り行いたいと思います!
解説・実況は、T&Hエレメンツの燃える女! アリサ・バニングスと!』

『T&Hエレメンツの凍れるプロフェッサー! 月村すずかでお送りしますー!』

『おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

『……って、この通称は何ー!』

『アミタさんが考えたんですって』

『アミタさんー!』


なぜか新しいルールのテストだと聞いていたのに、ギャラリーが多く集まり、更には司会者二人もいる。

それもチアリーダー姿で、浮遊する専用台座に載って……完全にお祭り騒ぎだった。


『参加メンバーは、346プロのホープたる二つのユニット! 一組目は……シンデレラプロジェクトォ!』

『二組目はそんなCPの後輩ユニット! プロジェクト・クローネ! みなさん、盛大な拍手をお願いします!』


完全にテストプレイの領域を超えているので、今西部長と震えながら……右隣のアミティエ・フローリアンを見やる。

というか、どういうことかと軽く視線で問い詰める……!


「……君、これは一体」

「彼女達は確か、別の店舗所属だったのでは」

「イベント時のMCテストも兼ねているんです」

「テストというか、実戦だよね! しかも観客の前かぁ!?」

「あ、一般客じゃありませんから」


……その言葉につい呆けてしまう。

いや、どう見てもこの人数は、事前告知したものとしか。


「グランツ研究所の全所員です」

「なんだと……!」

「ここのスタッフみんなが、見ているのかね! いや、当然と言えば当然なのだが……この人数が……!」

「あとはみんな、BDが大好きってところは同じなので」

「個人的趣味もあると……」


そうか、だから一般客と間違えてしまったのか。

彼らの熱量が……BDに、これから行われるデュエルにかける意気込みが、嘘偽りのない本物だから。


……この歓声と期待に応えられなくては、クローネの先はないな。


◆◆◆◆◆


残るは一緒にいた、蒼髪ツインテールのレヴィさん。

この子なら知ってる。ダークマテリアルズのガードウィングで物凄く素早い子だ。


「えい……えい! えい……!」


智絵里ちゃんはへっぴり腰でワンドを構え、魔力弾を連射。でも掠りもしない……というか、こっちにも飛んできてる!


「智絵里ちゃん、撃たないでください!」

「あの、私も……頑張る、から……!」

「邪魔です!」

「弱いけど……後一人だから……頑張って、私も……」


駄目だ、話を聞いてない! しかもそれで早々に潰してくれるならともかく……。


「このお尻っ子、やる!」


遠慮なくこっちを狙ってくるし! 智絵里ちゃんが脅威にならないと察してくれてるんだ! むしろ放置した方が得だとさえ思ってる!


私の推測が正しいと示すように、すぐさま雷撃の槍が次々掃射。でもはそれに真正面から突撃。

槍を袈裟・逆袈裟と切り払い、すり抜け、凄まじい勢いで肉薄していく。


更なる迎撃として砲撃が放たれたところで、左に一足飛び。砲撃と智絵里ちゃんの弾丸をすり抜け、あの子の背後を取りながら回転斬り。


「甘い!」


でもあの子は雷撃の光に包まれ、高速移動。隙だらけな私の背後に回り込み……!


「迸れ! バルニフィカス・ブレイバー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、ついに始まるCP対クローネ戦。ただし、こちらは一種にタイムアタック勝負となっていて……」

古鉄≪対するはダークマテリアルズ。競技内容については、また本編をご覧頂ければと思います≫


(というか、INNOCENTSでもやったあれだしね)


恭文「では、他のもざっくりとですが見ていただきましょう。
こちらは記念小説でやった、ガンプラ関ヶ原バトル近辺のお話です」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


静香が指差すのは、僕がテーブルに置いたハンバーガーの包み。それもかなりぶ厚いものだよ。


「定期券も使って、げそ天やコロッケも食べたと思ったら、寄り道して……ハンバーガーって!」

「ただのハンバーガーじゃありませんー。ファーストキッチンの『ベーコンエッグバーガー』ですー。もっと言えばデザートですー」

「どこの世界の常識ですかぁ!」

「うちの佐竹美奈子は『炒飯はおやつ』と表現していたでしょ」

「恭文ちゃん……」

「……美奈子さんのことは、忘れましょう」


あぁ、翼と静香が戦々恐々と……。

前に出された差し入れがそんなに恐ろしかったのか。あのどか盛り中華が……。


「え、何……恭文ちゃんの胃袋、凄いことになってるの? 拡張してるの?」

「違う。……唐突に、食べたくなって」

「それが拡張ってことだよね!」

「違うん」


そう、違う……だからつい、碇ゲンドウみたいなポーズで目を細めてしまう。


「違うんだ……」

「……リインも不思議だったですよ。確かに美奈子さんの愛はヘビー級なのですけど、恭文さんが自分から走るのも珍しいのです」

「何か、理由があるんですか?」

「現場までの帰り道にファーストキッチンを見かけた瞬間、まるで発作が如く手を伸ばしてしまった。
ここに至るまで、一体何が……なぜビビッドに食欲が湧いたのか。いろいろ考えてようやく分かった」

「恭文くん……それは何かしら」

「僕は昨日の夜、みんなと一緒に」


そう、フェイトやリイン、りん、ともみ達と一緒に……フィアッセさんにはギューッてされながら……!


「金曜ロードショーで『トレマーズ』という映画を観たんです」


◆◆◆◆◆


でもこうして他の……標準的な機体と比べてみると、バルバトスやグレイズアインの非人間的スタイルが際立つんだよねぇ。

だからこそ、全体の空気感とか、ジオラマの方向性も見えてきたんだけど。


「背負い物ありなのと比較しても、やっぱグレイズアインは大きいね……!」

『というかこれ、割と奇麗というか、汚しとかもほとんどしていないけど』

『設定上秘匿していた試作機ですからね。ふだんと違ってエアブラシで、キッチリ作ってみました。
バルバトスは逆に、連戦の後なのでいつも通りです』

「劇中設定に準ずる形かぁ。……でも世界大会決勝のやり直しもあるのに」

「わざわざ建物とか作って、塗って……ダイバーズの方でも頑張っているのに、凄いなぁ」

『いや、それは……ですね……』


金元さんや村田さんが感心した様子なので、気恥ずかしくて顔を背ける。


『765プロの業務を利用して、作成時間をなんとか稼ぎまして……』

『どうやったの!?』

『実習でやるジオラマ作成のお手本としたんです』

『そういうことかー! 君、ちょいちょいダーティーなことを噛ましてくるよね!』

『師匠からの教えなんですよ』


そう、ヴィータ師匠はいいことを言った……。


『僕はフィールドワークが本領なんだから、デスクワークは手段を選ばず最効率でこなせって』

『それは大丈夫なの!?』

『大丈夫ですよ。正々堂々事務所にも話を通していますから』

『えぇ!?』


それもまた今まで鍛えてきた手段。驚く金元さんにはサムズアップを送っておく。


『幸い鉄血のイベントだけじゃなくて、四月のガンプラ関ヶ原バトルでも展示が決まっていましたから……そこで上手く折り合いを付けて』

『あぁ…………! あったあった! そう言えば来月だっけ!』

「え、待って! 決勝戦のやり直しもあったよね! それにも出場予定するの!?」

『だって遊びたいですから!』

『断言したし!』

『というか、セシリアも出場予定で』

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!』


金元さんやみんなの驚く声にガッツポーズで答えると、みんながなぜか呆れた表情……まぁそこはいい。

……いよいよガンプラバトルの公式復活が近づいてきていた。


そのお披露目イベントの中に、僕とセシリアの決勝戦も組み込まれているんだけど……実はもう一つ。

ガンプラ関ヶ原バトル……そう、ダーグが楽しみにしていたあのイベントが、1/100限定という形で行われる。


その準備も込みだから、鉄血のオルフェンズが一区切りでもてんやわんや! 嬉しい悲鳴が続きます!


◆◆◆◆◆



「……蒼凪君、ちょっと話をしようか……ドウイウコト? なんで鉄血じゃないの?」


なお、先ほどのあれで買った不興は変わらないらしく、櫻井さんを筆頭としたキャストのみなさんに囲まれていた……!


「何、フェレットが好きなの!? 赤い肩のアイツが好きなの!?」

「チャンピオンかもしれないじゃないですか。谷村新司さんみたいに」

「古いの知ってるね、君! でも違う、そうじゃないんだよ! 俺達を裏切ったのか……マクギリスゥ!」

「マクギリスはあなたー! というかそれは、さっきも言った通りで」

「いやいや、さすがに………………マジで売り切れたの?」

「……櫻井さん、マジみたいです。ちょっと検索したら……Amazonとか、プレミアム価格が付いていて」

「マジでリアル厄祭戦……!?」


内田さんの困り気味なフォローに、櫻井さんにもその困惑が伝染する。


それはさておき……ある一角を見やる。

僕のジオラマは無事に指定場所に飾られ、スタッフさん達も見てくれていて……でも、写真とかを撮られると気恥ずかしい。


……ちょっとだけ、悔いもあったしね。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「まぁこの近辺だと、本編世界では鉄血第一期もひとまず終了となり……でもガンプラ大躍進は終わらない。
実は鉄血やらビルドダイバーズが劇中でいろいろかぶっていたのには、ある理由があって……」

古鉄≪実はPPSE社の遺産でもある計画が、書き下ろしの方で明らかとなります。そう……UC計画が≫

あむ「それ違うやつじゃん!」


(お台場に実物大ユニコーンを立てよう!)


あむ「だから違うやつー!」

恭文「かなりメタい現場のお話も、全てはここへ集束させるため。
というか、一応でも描写しておきたかったこと。この辺りも経た上で、いよいよ……セシリアとの決勝戦に」

古鉄≪ここもきちんとやりたいですね。その辺りもぜひお楽しみにしていただければと思います≫


(というわけで、とまと同人版の方、何卒よろしくお願いします。
本日のED:BACK-ON『Infinity』)





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