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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ゴーカイジャークロス第7巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/9/22)

古鉄≪というわけで、豪快な奴ら第七巻はアップロード完了。登録はもうしばらくお待ちください。
今回は――≫

恭文「本編五話。
短編中心の書き下ろし七話。
番外編三話(一話短編)となっています」


(大変でした)


恭文「それと、毎話バトルとTwitterで言っただろうけど……ごめん。一話バトルがないんだ」

古鉄≪話の流れ上、次に持ち越しになっちゃったんですよねぇ。すみません。
……それで今回は、書き下ろしの方をご紹介したいと思います≫

恭文「こっちもめしばな刑事タチバナやらが中心なんだけど、新しいこともしていて……それではどうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


外苑前――時刻は一五時三四分。


「開門まで一時間を切った……よっし!」


わくわくしながら、駅のホームから改札口へと駆け上がる。今日も戦いのスタートだ! ……とはいえ……。


「球場の中は高いよー!」

「ジュースとビールは二つまで買っていけるよ! 入り口で紙コップに移し替えてねー!」


球場までの道のり……露天の誘惑を振り切り、空腹もすっ飛ばし、前へ前へと歩いていく。


「お姉さん、買っていってよー!」


もう昼食は決めているんだ。まぁ……意気込んで早く来すぎてはいるけど。でも……!


「……」


球場に到着した際は、できる限り正面から向き合うようにしている。

さながら球場に一礼するために……そして、最高の居心地のいい空間で、今から大好きな野球を見るんだと……胸に刻むために!


◆◆◆◆◆


「さてと……」


席は通路側をキープ。

貴重品以外の荷物は、四五リットルのごみ袋に入れて、椅子の下に。

千円札数枚を一枚ずつ追って、胸ポケットに。


臨戦態勢は整った――! まずは朝食!


「では、いただきまーす」


割り箸を横にして悪と、上手に割れる……!

麺をたぐり、ずるずると行きたいんだけど……気をつけなければいけないことがある。それはただ一つ――。


「はふはふ……ずずずずず……はうふあうはふはふ!」


赤い汁をシャツに飛ばさないこと! カレーうどんのセオリーだね!


「………………ふぅ……」


ボリュームのある味噌ラーメンをしっかり平らげ……夢心地。


――野球を愛するものは、誰もが胸の内に、自分だけの公認野球規則を持っている。

私の場合は。


「野球観戦日の食事は三食全て、球場内で通達する。これが私の、野球規則第三条四項――!」


◆◆◆◆◆


「お兄さん」


通りがかったビールの売り子さんに手を上げて、胸ポケットから折りたたんだ千円札を取り出し提示。


「一杯ください」

「ありがとーございますー!」


神宮では四五〇円で瓶ビールを売っている。……あ、もちろんプラスチックのコップに注ぐんだ。

生ビールもあれば、缶ビールもあり、瓶ビールもあり……神宮前に本社があった、キリンに敬意を表して一番搾りというのもよし!


……ビールとお釣りを受け取り、早速ぐいっと一杯…………うん、見て分かっていたけど、泡とのバランスもよし!


「ぷぅぅぅぅぅぅぅ!」


私が成人して良かったと思うのは、公にビールが飲めるようになったこと。ビールを飲みながらのスポーツ観戦って、乙だよねー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……はい。以前豪快な奴らの書き下ろしで、姫川友紀(デレマス)がちらっと漏らしていた球場三食。
元ネタは現在連載中の漫画ですが、そちらの方のお話です」

古鉄≪この人も出ないし、幸子さんも、竹達さんも出ない。
完全にプライベートで、野球を見ながらご飯を食べるだけ……しかし、孤独のグルメなどとはまた違っていて≫


(球場での現地調査が必要だ……まだプロ野球がやっているうちに……!)


古鉄≪九月は(個人的な)新企画の準備やらで、いろいろ忙しかったですしねぇ。おかげでpixivFANBOXも放置状態でしたし≫

恭文「来月からは頑張らなくちゃねぇ……。じゃあ、次に行こうか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「お、おかずの下の、白いやつ……とは」

「弁当屋の唐揚げ弁当やハンバーグ弁当なんかで、おかずの下に置いてあるアイテム、ありますよね」

「え」

「どこでも必ずってわけじゃないですけど、ほっともっと、ほっかほっか亭、本家かまどや辺りは軒並みこのマナーです」

「その弁当チェーンなら私も使いますよ……。えっと、唐揚げ弁当の…………分かった!」


武藤さんは楓ちゃんの問いかけに、ポンと拍手を打つ。


「ちょこっと入ってる白いスパゲティでしょ!」

「そう。おかずとしてのカウントには入っていませんから、正式名称は特にないんですけど……」

「あれは確か、マカロニサラダのパスタ版みたいな……」

「マヨネーズ味じゃないから、いわゆるマカロニサラダ系統とは畑が違いますね」

「そ、そうでしたっけ」

「……分かるわ」

「えぇ」


あるある……あれね……! つい瑞樹ちゃんと何度も頷く。


◆◆◆◆◆



「前にふと思ったんです。多くの弁当チェーンがこの独自マナーを採用しているからには、それなりの理由があるに違いない……と。
するとあのスパゲティによる、数々のいい仕事ぶりが見えてきたんです」

「いい、仕事?」

「一つ、ビジュアル面のメリット。おかずが情報に迫って見える底上げ効果に咥えて、チラッと見える断片による賑やかし効果」

「あぁ……」


そう言われると、スパゲティの分メインのおかずが盛り上がって、更に量も多く見えるわよね。


「でもそれなら、他の……レタスとかでも良さそうよね」

「まだあるんですよ、瑞樹さん。……二つ、持ち運ぶとき、おかずを固定する緩衝材になってくれる」

「緩衝材!? あ、でもスパゲティだものね!」

「柔らかく、適度に柔軟性がある素材……た、確かに……!」

「三つ。おかずの熱とプラ容器の間で、断熱材としても働いてくれる」

「確かにスパゲティ自体の温度もあるから、おかずが容器の温度で冷めることも防いでくれるわ!」


そ、それは知らなかったので、つい武藤さん達と半立ちになって驚いてしまう。

いや、思い返せばそれらしい要素があった……それを、私が見ていなかっただけのこと!


でも、そんな私でも分かることがあって。


◆◆◆◆◆



「強いて言うなら……スパです」

「え?」


346プロのロビーで、唐突に……楓ちゃんがそんなことを言いだした。


「ほっともっとのサイドメニューには、数年前からあれを流用した百円サラダ≪スパサラダ≫というのが並んでいます。
ちなみに私の記憶だと、夏季限定メニューとしてお馴染みになった、新名物≪がパオライス≫のちょい先輩くらいですね」

「スパサラダなら知っているわよ。前は九十円だったのよね。……あそこのチキン南蛮、あたしのフェイバリットなのよ」

「さすがは早苗さん……私もです」

「確かにほっともっとのチキン南蛮、衣から違うものねー」


あれは大好き……そうそう、あのスパゲティにタルタルと甘酢ソースが絡むと、最高に濃厚でサッパリとした副菜になるのよ。

それも大好物…………あれ、何かが今引っかかったような。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、書き下ろしの一部を見て頂きました。
作者も子どもの頃から大好きな、おかずの下に置かれているアレの話です」


(アレは素晴らしい……でも、アレの価値を語り合う機会は今まで恵まれなかった)


古鉄≪実はこの話が、本編でも大きな役割を果たしたり果たさなかったり……≫

恭文「果たすの!?」


(というわけで、とまと同人版の方、何卒よろしくお願いします。
本日のED:仮面ライダーGIRLS『Time of Victory』)




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