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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第19巻経過報告:03(サンプルあり)(2018/7/31)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第19巻『Acceleratorは突然に!』




古鉄≪というわけで、昨日(2018/07/30)幕間リローデッド第19巻が販売開始。みなさん、何卒よろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


古鉄≪作者が早朝からのお仕事がある関係で、あどべんちゃーパイロット版の紹介がここまで遅れてしまい、申し訳ありませんでした≫

恭文「なおその仕事、予定では三時終了だったのに……十二時半に終わったけどね!」


(そう、一重に自分が有能だから……ということは全くなく、単純にスタッフさん達のおかげで手早く終わった)


恭文「なおその後、家のクーラーが壊れるなどして大変だったけど、サーキュレーターなどで風の通り道を作り、今は割と快適に過ごしています」

古鉄≪熱中症も馬鹿らしいですし、危ないときは図書館などに避難するとしましょう。
……まぁそんな近況報告はさて置き、昨日は莉嘉さんや伊吹翼さんの誕生日……それで今日は≫

恭文「橘ありすちゃんの誕生日! おめでとうー!」


(明日を含めると、アイマス勢は誕生日コンボ)


恭文「そうそう。愛海のやつがいるしね……」

古鉄≪アニメではイメージよりずっと可愛い感じだったあの人ですね≫

愛海「蒼凪プロデューサー、今年も一緒にお山を登ろうね!」

恭文「今年もって言うな! おのれ一人で登って!? 僕が一緒に登ったら大変だから!」

古鉄≪そんな大変な中、パイロット版の方をご紹介します。
それとまた次回から話数が進んでいますが、同人版本編の書き下ろし部分が増えた関係からになります≫

恭文「ここからはそうもいかないと思うけどねぇ……いろいろHP版から変えるところもあるし」


(パイロット版で書いておきたい部分が多い……結構手間がかかりそうな部分が……)


古鉄≪あと、実は幕間第20巻は幕間本編が一話分仕上がっていまして……そちらもちょろっとお見せできればと思います≫

恭文「それではどうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


春、なんとなしに親子二人で軽く酒盛り……ではなく、茶盛りだ。

お互い明日も仕事がある身だし、酒に頼るとどこまでも飲みそうだからこうなった。

ハラオウン家のリビングで、ゆっくりとお茶を飲みつつ、せんべいをつまむ。


こういう時間が持てる事そのものが幸せだと思うことは、決して間違っていないとは思う。

ソファーの背もたれに体重を預け、軽く伸びをする。……甘くないお茶というのが最高だと、心から思った。


「……クロノ、お疲れ様」

「僕は特に何もしていませんよ。フェイトやエイミィ、ロッサが頑張ってくれたおかげです」

「そう。でも……今回は何気に重いわね」

「えぇ」


せんべいを一枚かじり、点(つ)けっ放しにしているテレビのニュースを見る。


今はちょうど、お台場近辺の話題だった。小学生達に試験配布された、小型端末があるらしい。

それは『D・ターミナル』と呼ばれ、配布自体はもう一年以上も前の話になる。


オンラインにも繋(つな)げる携帯端末で、GPS的な機能も付けられているものだそうだ。

ようするに途中経過だな。ターミナル配布によって何が変わったか、何が変わるかという……そういう経済の話題だ。


◆◆◆◆◆


「ショウタロス、ちょっとこれを見て。シオン、抑えといてね」

「はい」

「見せたいものってなんだよ! つーか」


まだ制作中だし、教えたくなかったんだけど……キーボードを叩(たた)き、ある設計図を見せる。

……そこに映る二つの姿と、それが纏(まと)う装甲。それを見て、ショウタロスの妄言がぴたりと停止する。


「………………これは………………おい、ヤスフミ……!」

「キャラなり時を想定した、フォーミュラの別スタイルだよ」

「どういうことだぁ!?」

「そもそもなんで、僕がキャラなりやキャラチェンジを仕事で使わないか……分かっているよね」

「……可能性に頼りすぎないってのと、キャラなりを戦闘の道具として使うことが嫌だから」

「そう」


キャラなりはやっぱり、可能性の前借りであり……証明だと思う。それを戦いのためだけに使うのは、躊躇(ためら)うんだ。

ショウタロスとシオンが生まれて、やっぱり嬉(うれ)しかったし……だからこそ大事にしたいとも思うから。


「でもそういう感傷的な部分を省くと、単純に使い勝手が悪い。特に僕の場合、おのれらに身体を預けるわけだし」

「個人差がどうしても出てしまいますからねぇ。だからショウタロスもいつもへっぴり腰で」

「……だが、それこれとどう関係が」

「今後はそれでも、キャラなりを多用することになる。かと言って自分すら守れない有様じゃあ奴らと張り合えない。
……おのれ、キメラモンの攻撃を一発でも、まともに防御できる?」

「それは……」


それは当然無理。だからショウタロスも反論できず、首を振るしかなかった。


◆◆◆◆◆


誰にも気づかれないよう、こっそり……こっそりと教室の外に出る。

ついでに、目の前の様子に泣きそうだった二階堂も引っ張り……二人して、冷静に……教室のドアを閉じる。


「……八神君、どうしよう」

「僕は盗んだバイクで走り出すから、あとよろしく」

「君小学生ぃぃぃぃぃぃぃぃ! というか犯罪ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」


慌てて離れようとしたのに、二階堂が僕の手を……えぇい、離せ! 僕が何をしたっていうのよ!


「というか、世界を背負っているんでしょ!? だったらアレも何とかしてよぉ! 壊れかけの我がクラスをぉ!」

「え、六年星組は今年から廃止になったよね。何を言っているのよ」

「存在から消してくれちゃったよ、この子!」

「そうだぜヤスフミ! ガーディアンとしては何とか」

「じゃあ分かった。真城りまをしばこう」

「それ以外にあるだろうがよ!」

「あると思っているの?」

「「ぐ……!」」


ショウタロス達も押し黙るほど、真城りまの態度は酷(ひど)かった。あむ、完全に凍り付いていたからねぇ……。

もうね、あれは……どついて謝らせるしかないって。でもごめん、僕には無理……というか、他の男子達が馬鹿すぎて関わりたくない。


「二階堂……だから言ったでしょうが。イースターの誰も来ない資料室で、壁を見つめながら一生過ごしていろって。そうすればこんな地獄には」

「そっちも十分地獄だよね! ねぇ……お願いだから助けてよぉ! 僕には無理! あの状況を纏(まと)めるとか無理ぃ!」

「だから真城りまを処刑するしかないって。クラスの統率を破った重罪人として見せしめに」

「もっと冷静な方向で頼めるかなぁ!」

「あると思っているの?」

「ないよ! ないから絶望してるんだよ!


◆◆◆◆◆



『以上が前年度から継続してガーディアンを務めるみなさんになります。それでは次に、今期の新メンバーの紹介です』


そして、いよいよメインの登場……これはあたしも聞いてないので、壇上の上手を見やると……。


「は……!?」

「ちょ、あむちゃん!」

「どういうこと!?」

「えぇぇぇぇぇぇ!」


赤いケープを着た子は……真城さんだった。


『Q(クイーンズ)チェア――真城りま』

『はぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』

『りま様、素敵ですー!』

「ちょっと、ふざけんじゃないわよ! なんであんな最低な子がガーディアンなの!?」

「そうよそうよ! 信じられないし!」

「黙れぇ! 最低なのはお前達だと言っただろうがぁ! 身のほどを……ぶべっし!」


ね、ねぇ……何だか大変なことになってるんだけど! 学級崩壊の図式がまた酷(ひど)くなっているんだけど!
女子対男子……と思ったら。


「黙れこのモテない男どもがぁ! そんなんだから貴様らは有象無象のモブキャラなんだぁ!」

『何をぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?』


そこによく分かんない理由で離反した男子達が加わって、三つどもえなんだけど! 殴り合いが始まっているんだけど!

しかも離反した男子達、可愛(かわい)いランキングとか付けていた奴らじゃん! 何アレ!


「おい、ヤスフミ……!」

「そう……それでいいんだ。成長したね」

「師匠ヅラで見守っている場合かぁ! どうすんだよ、より状況が混迷化したじゃねぇかぁ!」

「戦争のゴールって知ってる? どちらかが滅びるまでやるんだよ」

「だから怖ぇよ!」


アンタの差し金かぁぁぁぁぁぁぁ! つーか後で話……あ、ヤバい。心が痛い……その権利、ないかも。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい……みなさまご存じ、あむの受難期間がスタート。ギスギス学校生活です」


古鉄≪更に春からの戦いに向けてのネタ振りもちょいちょいという感じですね。
そして六年星組はなぜか、三国志状態に突入……ここからクラスの派遣を決める、群雄割拠の戦いが始まります≫

恭文「そう、東都・北都・西都って感じだよ」


(そんなことはありません)


恭文「今回収録のパイロット版はこんな感じで、また次回から新生ガーディアン本格始動となります。
……その前にあの話もしなきゃいけないけど……きちんとやっていこうっと」

古鉄≪筆が止まりそうなら、気楽にサクッとスルーするかもしれませんが、そこは上手く調整しますか。
……さて、続いては先ほど行った通り、幕間リローデッド第20巻をチラ見せとなります≫

恭文「19巻本編のネタバレも多少絡むので、ご了承ください。ではどうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



『ただ彼女ね、取り調べをするなら、聴取担当を指名したいって』

「使命?」

『えぇ、フェイトちゃんを』

「え……!?」


そこで全員の視線がフェイトちゃんに集まる。とうのフェイトちゃんも目をパチクリさせて、自分を指差ししとった。


「奇妙な話ですね……」

「なんでフェイトちゃんなんやろ」


いや、それは初っぱなからやったけど。あのキリエさんも夜天の書を奪いに来てたし、なのはちゃんとフェイトちゃんのことも知っとったし。

更に言えば、うちらの魔法についても……あれはAMFなんかとは全く違う、魔法の原理から壊すようなやり方やったし。


「ん……優しそうだから?」


するとなのはちゃんが小首を傾げて、ぽつりとそんなことを言う。


「そこのど天然! 今真面目な話をしてっから!」

「いや、なのはも真面目だよ! 優しそうだから、泣き落としで適当に誤魔化せるって!」

「なのは!?」

「………………じゃあ変身魔法を使おうぜ。誰か鬼みたいに厳しい奴をフェイトに仕立てて」

「ヴィータまでー! わ、私はそこまで甘くないよ! そういうときはハードボイルド! うん、ハードボイルドだから!」

『……フェイトはどう思う』


あ、クロノ君が逃げた。ツッコむとやぶ蛇かと思って、話を進めてきたな。


◆◆◆◆◆


「……では、これより聴取を始めさせていただきます。会話は全て証拠として保存させていただきますので、ご理解をお願いします」

『……はい』

「あなたのお名前は」

『アミティエ・フローリアン……親しい人はアミタと呼びます。よければそのように』

「はい……では、アミタさんの居住世界は」

『故郷の名は、惑星エルトリア』


エルトリア……聞いたことが、ないなぁ。
するとアミタさんは右手で手元のコンソールを操作。画面に見たこともない星の名前や、宇宙の図が表示される。


『……エルトリアは長い歴史を持つ星なんですが、死蝕という現象により滅びつつありました。
住民達は故郷を離れ、星の海へと旅だって、残っている人はごく僅か』


アミタさんの暮らしている環境は相当に過酷らしい。その、アルミを噛み砕くような苦々しい表情だけでよく伝わる。


『私達の両親は科学者で、大地の再生と緑化が私達家族の夢だったんです』

「……あの、それならあなた達が使っていた装備は。あれはどう見ても戦闘用で……銃や、剣も」


そんな状況なら、あんな武器が必要だったとは思えないんだけど……過去に使われたような、古いものにも見えなかったし。

話の腰を折って恐縮だけど、そのあたりをツッコんだところ……アミタさんは『あぁ』と声を漏らしながら、軽く手を振った。


『あれらは全て過酷な環境での活動を前提としたものです。あと私達が使っているヴァリアントシステムも、基本は工具です』

「工具ぅ!?」


◆◆◆◆◆


夜天の書の解析は、この二年で十分したはずなんやけど……」


幸いそういうのが得意なユーノ君、瞬間詠唱・処理能力持ちの恭文、夜天の書当人とも言えるリインフォースもいた。

そんな……物騒な代物に繋がる情報があるなら、すぐ分かっているはずなんやけどなぁ。


「リインフォースも残ったとはいえ、夜天の書のデータは大半が闇の書事件で失われていますから」


夜風を切りながら飛んでいると、脇を固めていたシグナムが声を漏らす。


『うん……闇の書の闇とともに……』

「ですが、彼女から軽く言づてを」

『何……』

「闇の書の防衛プログラム――ナハトヴァール。それは執務官や皆もご存じの通り、一種の怪物として存在し続けていました」

『あぁ』

「それは闇の書による改変の結果であり、その一面にすぎません」


一面……って、当たり前かぁ。シグナムが今言うたように、いきなりあんな呪(のろ)いのアイテムになったわけとちゃう。

歴代の主がもっと強く、もっと凄くを目指した結果、自分すら潰す形に……修正すらできん形に悪化したわけで。


…………ということは、その……致死毒に至る進化の中で、この状況に引っかかるところがあった?

シグナムを見やると、その通りと頷きが返ってくる。


「中には夜天の書に近い形を取ったこともあるそうです」

『夜天の書に近い形?』

「……我々守護騎士と同じような、自立活動型の生体プログラムが存在していたと」

『なんだと……!』


◆◆◆◆◆


『――キリエの調査は綿密でした』


アミタさんは苦々しい顔のまま、後悔の念まで滲ませ始める。


『計画にとって重要人物となる、フェイトさんやなのはさん……はやてさん達のデータ。
能力はもちろん、過去の事件についてもいろいろと。
失礼ながらここに来る前、私もそのデータの閲覧を……そうしてキリエはこちらの世界に。私も半日遅れでやってきました』

「……ありがとうございます。状況は大分掴めてきました」

『いえ』

「でもアミタさん、私達のことを知ってくださっていたのなら、こちらの世界にきた時点で、私達に相談してほしかったです」

『それは……申し訳ありません』

「でもこれからは、私達と協力して、行動していただけるんですよね」


目的は同じだもの。だったら大丈夫と笑いかけると、アミタさんはとても戸惑った顔をして……。


『え、それはその……』

「キリエさんを保護して、一刻も早くご両親の元へ帰さなきゃいけませんし」

『いえ、あの……』

「一緒に頑張りましょう! ね!」
「……素直に聞いてもらえると助かるんだけど」


すると脇についてくれていたリンディさんが、困り気味にため息を吐く。その上で………………。


「じゃないと」

『拘束、ですか?』

「まさか。ただ……あなたが食べてくれた料理の代金を請求するだけよ」


とんでもない条件を突きつけてきた……!


『「え……!」』

「十人前どころか、二十人前くらい食べたんですって? 幾らくらいかかるかしらー」

『「えぇ……!?」』

「更に言えば、あなたの妹さんが月村重工とバニングス社、及び他の会社から盗んだ機材……全額合わせて一億くらい飛ぶそうよ」

『「一億ぅ!?」』

「もちろんさっき起こした騒動で、ハイウェイに甚大な被害ももたらしているわ。経済効果も考えたら……倍プッシュで十億かしら」

『「十億ぅ!?」』


それを払えと! 払わないと納得しないと……あぁ、でもそうだよね! 重機一台で一体幾らするか!

そこだけ考えても数千万の世界になるよ! さすがに笑って許せるレベルじゃないー!


でも、それはもう分かり切った答えではぁ! アミタさん、リンディさんの言葉で顔を真っ青にして、この世の終わりと言わんばかりに震えているし!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪……当然ですよねぇ。今回の時点で……ハイウェイ上で事故を起こし、一部封鎖させる。
というか、車両暴走事件を引き起こし、全て封鎖状態にさせる。
その上一部をアルフさんとザフィーラさんもろとも蹴り崩し崩壊……≫

恭文「後片付けにかかる費用とか、考えたくない……」


(国裂のおじさん(りふれくしょん時代)『………………予算、降りるかなぁ……』)


恭文「まぁ大丈夫大丈夫。借金を背負って戦い続け、コインドロップシステムなるものを作った人もいるから」

あむ「それ単なる死刑宣告じゃん!」

古鉄≪というわけで、りふれくしょんの課題は……果たしてその賠償を二人がどうするか。
そこに注目しましょうか。具体的には財テクによる逆転劇を≫

あむ「そんな話じゃないじゃん!」


(というわけで、幕間リローデッド第20巻もこんな感じで進みます。ご期待ください。
本日のED:Aqua Timez『Veronica』)





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