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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ドキたま/だっしゅ同人版第1巻、12/31に販売開始&サンプルもあるよ(2012/12/30)



古鉄≪というわけで、ドキたま/だっしゅの同人版が明日販売開始です。
まぁあれですよ、大晦日ですし……できれば年越し間近に見てほしい。特に書き下ろしを≫

恭文「うん、タイムリーだからねっ! でも普通の人は二年参りとか紅白見たりとかしてると思うなっ!」

古鉄≪というわけでみなさん、よろしければぜひお手に取ってみてください。こんなお話があなたを待っています≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「とりあえず……ステーキだなっ! 肉食って体力つけるぞっ!」

≪マスターには安いひき肉で十分だろう。生かじりしていろ≫

「腹壊すだろうがっ! とにかくステーキハウスに」


自然を早足で駆け出し、俺の頭の中はステーキ一色となった。みんなも想像してほしい。

木造りの古めかしいステーキハウスへ入り、セットを注文するだろう? でもそこでは拷問が待っている。

自分は腹が減っているのに、他の奴らは美味しそうにステーキ食ってるんだ。ムカつくだろ?


ナイフで分厚いステーキを切り分け、それを口に運ぶんだ。それから備え付けのライスを一口。

肉とご飯って、それだけでもう……戦略兵器だろ。毎日肉でもいいってくらいに幸せになれるだろ。

でも続けてだときつくて、そこで付け合わせのポテトやさやえんどう、サラダが効いてくる。


それらで口の中をリフレッシュしつつ、肉をまた食べるわけだ。焼き加減はなんでもいいぞ?

生でありながら肉のうま味たっぷりなレアでもいいし、きっちり火を通したミディアム、ウェルダンも捨てがたい。

それでさ、自分とは違う焼き加減の客を見てこう思うわけだ。……あっちの方がいいのではってさ。


いや、でも待て。自分はこれが好きなんだから、やっぱりだよなーと思いながら、必死にその拷問に耐える。

そうするうちに、どうしてかライスとサラダが先に届くわけだよ。ここでやや肩透かしを食らう。

でももう拷問も限界だから、まずサラダから軽く頂く。まぁ前菜気分だな。


すると『……あれ、サラダうまくね?』ってなってしまうんだよ。

腹が減ってるせいもあるが、きゅうりやレタスのシャキシャキ感が気持ちいい。

ドレッシングの酸味が食欲をそそり、一口二口と食べちまう。あ、もちろんドレッシングが美味くないと駄目だ。


酸味が刺々しいドレッシングじゃあ駄目だ。それが心地良いくらいじゃないとな。

だが逆に言えばそこで当たると、もうすぐ出てくるステーキに期待が膨らむわけさ。

それで自然と手が止まり、拷問だったはずの待ち時間が至福の刻に変わる。


まるでこれから、天使にでも会おうかって勢いでドキドキしてくる。そうして……ようやくステーキの登場だ。

熱い鉄板皿の上でジュージュー言いながら、ステーキがテーブルへ丁寧に置かれる。

程よい焦げ目と漂う香り、なによりその圧倒的存在感に、一気に心はわし掴みだ。


それで店員がお辞儀をして去った後、ナイフとフォークを取って切り分けていく。

恐る恐る中を確認して、安堵する。だって焼き加減は自分の理想通りなんだからさ。

さっき感じていた不安が稀有だと知って、更に安心を深めながらまず一口目をいただくんだ。


そうして感じるのは幸せ――よし、ステーキだっ! てーかステーキしかないだろ常考っ!


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古鉄≪というわけで、あの二人も同人版へ本格登場≫

恭文「マリアージュ・X編が入るから、どうしてもって感じだね。ある意味満を持して登場だよ。でも……またこの時間に酷な」


(このサンプルのアップ時間は、夜の9時前後です)


恭文「まぁ大晦日ですし、あれですよ。肉はおせちに入っているローストビーフとかを食べていただいて」

古鉄≪洋風おせちでしょ、それ。それで次はこんな人達も登場します≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



ヤスフミが大事な子を助けたり、世界の危機を救っている間……私はもちろん、GPOスタッフとしてお仕事中。

今日は長官のお付きで、保安局・本部にやってきた。いやー、やっぱり列車の旅はキツいわー。

軽く身体をほぐしながらも仕事は終了し、もう帰ろうかというところで……一つ気になったから聞いてみる。


「あの長官」

「どうした、シルビィ。急いで分署に」

「あのお花」


本部の玄関横には、白いテントが立てられていた。その下にはテーブルが置かれていて、たくさんの花が飾られている。

よく見ると飲み物やお菓子類などもあるので、ここへ来てから不思議に思っていた。


「あぁ、あれか」


長官はそれを見ながら困った顔をし、そのままテントへ向かって歩き出す。私は慌ててその後を追った。


「実はな、かれこれ二ヶ月ほど前に自殺があったそうだ」

「自殺っ!? え、でもここって保安局の本部ですよっ!」

「だから大騒ぎになってなぁ。まぁ事件性もなかったので、お前が知らなくても無理はない。
だが亡くなったのは元保安局員で、優秀な方だったそうだ」

「それで」

「この花を見れば、いかにこの方が信頼を集めていたのか分かるな」



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恭文「え、シルビィ達も絡むの?」

古鉄≪かも知れません。まぁその辺りは後々。それでまず一発目は≫


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「恭文くんっ! わぁ……久しぶりっ!」

「小鳥さん、ご無沙汰してます」

「なんだか懐かしいなー! あれから目も回る忙しさでね、みんなも」


小鳥さんはそこで言葉を止め、寂しげに右手側を見る。そこには予定表代わりのホワイトボード。

配置は換わらないけど、書かれている文章量は変わってる。もう仕事の予定でびっしりだよ。


「……みんなも、以前のように事務所でたむろっていうのはなくなっちゃった」

「みたいですね」

「でもどうしていきなり?」

「私が呼んだの」


そう言いながら玄関から入ってくるのは……もう分かってるけど、一応振り返って確認。

青いジャケットに黒スラックス姿な、千早だった。千早は以前会った時より、少し大人っぽくなっていた。


「すみません、お呼び出しして遅れてしまって」

「ううん、大丈夫。……千早、約束通り来たよ」

「ありがとうございます」


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古鉄≪またアイマス勢が登場ですか≫

恭文「よし、なら次は東方を出そう。そうしたら東方カテゴリに入るよ」


(入るわけがないと思う今日このごろ)


古鉄≪まぁこの人が向かうという事は、間違いなく事件の匂いですね。
その辺りはまた見ていただくとして……当然この話もやります。前シリーズからネタ振りしましたし≫


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「実は……今後のガーディアンの活動についてなんだ。
特に今日は蒼凪君やリインさん、三条君の意見が欲しくて」


唯世が、実に困った顔をしている。……それを見てりまとかあむがやたらと嬉しそうなのは、いいか。


「唯世さん、なにが困ったですか? というか、リイン達の意見が欲しいって」

「まぁ、もう言うまでもないと思うけど、ガーディアンというのは生徒による生徒のための、ちょっと特別な生徒会なんだ」


え、いきなり復習? ……唯世が何を意図しているのか、よく分からない。まぁ触りも触りだし、聞いてからだよね。


「それで当然の事なんだけど、ガーディアンにはキャラ持ちという事を除けば、聖夜学園・初等部所属の子しか入れない」


いやいや、そこは当たり前の事だよね? だってガーディアンは、小学校の生徒会なんだから。


≪……唯世さん、何が言いたいんですか? もうちょっとストレートに言いましょうよ≫

「ハッキリ言えば……来年度のガーディアンがどうなっていくか。そこを唯世もそうだが、僕も心配しているんだ」


唯世の代わりに、キセキがストレートに言った。そうして当然のように、微妙な視線をある女の子へ送る。


「来年度?」

「もっと言うと、新年度――春になってからだな」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



古鉄≪そう、ドキたま/だっしゅの時期と言えば、当然あの人の話が絡みます≫

恭文「これは無印でやった話だね。もちろん加筆修正です」

古鉄≪もう基本ですよね、これは。まぁこの話は楽な部分が多かったですけど≫

恭文「まだ出てない要素を削る方が多かったしね。その分新しい描写を加筆したりして。さて、それではお待ちかね……書き下ろしです」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――携帯で見ているテレビ映像に出てくるのは、夜の電気街で列を作るたくさんの人達。

最近の携帯は実に便利なもので、ワンセグとかも普通にOK。10年前からは考えられないねぇ。

2000年代初頭は、携帯がカラーになったってだけで大騒ぎ。


ちなみに作者は当時持っていた携帯をカラー携帯へ機種変した時、高校の先輩から『リッチマン』と言われた。

それくらいに技術革新が進んだ現在だけど、今映っている様子は実に前時代的。

行列というのは言い換えるなら、欲望丸出しな人達の集まりと言える。目的があって、そこへ並ぶわけだから。


もしかすると人間の欲望――その本質は、技術革新とはまた関係ないところにあるのかも。

とにかくその様子を映しながら、花野アナは黒髪を揺らしながらレポート中。


『電気屋の前に並ぶこの長蛇の列――大みそかに紅白も見ず、おせちも食べる事もなく、寒空の下ならぶ彼らのお目当てはこれ』


画面が転換したかと思うと、そこにWiiとよく似た白型のゲーム機が登場。


『新型ゲーム機弁天堂OWee(オヴェー)。正月元旦――つまり明日発売される、この新型ゲーム機。
それを誰よりも早く手に入れるため、オタク達の最後の聖戦が始まろうとしています』


次の転換が始まると、今度はレポートの様子が映し出される。

OWeeを買うため、いつから並んでいるのかという問いかけに、白鉢巻きの侍はこう答える。


『昨日の晩からです。でも既に並んでいる人達がいて……上には上がいるなぁ』


まぁ昨日の晩くらいじゃあなぁ。まぁだからと言って、次にインタビューした奴が言ってた『三年後』はないけど。

その次に出てきたのは……松平片栗虎。あの若本ボイスのおっちゃんだよ。


『あ? 娘がよぉ、ほしいっつぅからぁ……おいテメェ』


国家権力の責任者は、懐からオートマチックの銃を取り出し前の奴へ銃口を向ける。


『てめぇ、おじさんと変われよぉ』


早速大江戸警察にメールしておこうと思う。次に出てきたのは、キャサリン……なんでコイツまでいる。


『ゲームナンテ興味ハナイデス。ネットオークションデ高値デ売リサバキマース』


……今すぐにサーチし、キャサリンの位置を掴む。それからすぐに転送魔法を発動し、近くの川へ投げ込んでおこう。

まぁ冬の川は冷たいだろうけど、キャサリンなら死にはしないでしょ。

てーか転売厨とか本気でいらないし。欲しい奴にちゃんと行き渡るようにしとけっちゅーの。


どこかでゲテモノ猫耳の叫び声が響き、またどこかで警察官と権力者が問答する中、映像は再び花野アナのロケ現場へ戻る。


『――というように理由は様々ですが、ここに集った人々。
事実確認できていませんが、OWeeは先着百名にしか行き届かないとの情報もあります。
果たして彼らはOWeeを手に入れることができるのか。除夜の鐘が鳴り響く中、煩悩にまみれし者達の戦いが今』


花野アナがまとめようとした時、突然カメラの前を白い煙が通り過ぎる。

その煙は更に量を増し、画面が見えなくなってしまう。うわ、なに? もしかして火事かな。


『けほけほ……え、これなに? なに、この煙』
「あのぉ」


大変だなぁと思っていると、たき火を囲む僕達に店員らしき眼鏡のおじさんが声をかけてくる。


「たき火とかそういうのは、ご遠慮願えますか? 他のお客様のご迷惑に……げほげほっ!」


僕達――僕と万事屋メンバーはせき込む店員さんは大変だなぁと思いつつ、行列の中で暖を取る。

今日は大みそか――でも僕達、煙をもうもうと出しながらOWeeを買いに来ています。

そう、これが戦い。僕達が戦うのは、欲望むき出しな野獣達。この戦い、決して負けられない。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪……あなたまで一緒になって、なにやってるんですか≫

恭文「避けられない戦いがあるのよ、男にはね」

古鉄≪そうですねー≫

恭文「めっちゃ興味なさげっ!?」

古鉄≪それでこんな人達も出てきます≫


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「――あのお客様、申し訳ありません」


銀さんにツッコんでいると、前の方から困った様子の声が響く。あれはさっき、僕達にかけられていたのと全く同じ。

まぁ僕達は特に問題がなかったから言いがかり同然なんだけど……なに、またトラブル? 店員も大変だなぁ。


「他のお客様が困りますので……こたつはちょっと」

「あ、すみません。ちょっと待ってください、まだエリザベスがサムゲタンを食べているので」


……まさかと思いながら、顔を出して前を見てみる。するとそこには、こたつで鍋を食べている馬鹿革命家とペットがいた。

もちろん中身はサムゲタン。今年の話題をさらった素晴らしい料理である。

そんな馬鹿のこたつを掴んで、店員は無慈悲にも列から引きはがそうとしている。


「それでしたら、列を離れて向こうの方で」

「ちょっと待ってください、すぐ」


当然馬鹿革命家は同じようにこたつを掴み、それに対して必死に抵抗。

あのできそこないのオバQみたいなエリザベスは、黙々とサムゲタンを食べていた。


「いやちょ」

「いやエリ」

「いえちょ」

「ちょ……エリ」


そこで馬鹿革命家はカッとしながら、サムゲタンに入っていた鳥の足を店員の顔面に叩きつけた。

もう骨だけになっていたけど、それはついさっきまで鍋で熱せられていたもの。店員は顔面を両手で覆って悶え苦しむ。


「エリザベスがまだサムゲタン食べてるでしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪というわけで、サムゲタンです≫

恭文「サムゲタンに罪はない……あ、そうだ。あの同人版にアップしそこねたやつだけど」

古鉄≪なんでしょ≫

恭文「白く塗りなおしてケフィアって事にしとけばいけるんじゃ」

古鉄≪なるほど、サムゲタンがOkならケフィアもOKですね。では早速≫

あむ「駄目に決まってるじゃんっ! アンタ達馬鹿じゃんっ!?」
恭文「あむ、なにを言ってるの。馬鹿っていうのはこういう奴らを言うのよ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「――ドリームキャスト? 馬鹿を言え、ソニックとマリオは相入れない存在だぞ」

「貴様、分かっていないな。二人は既に同じオリンピックで戦う仲だぞ、言うなら嫁だ嫁」

「なんとっ! 既に雪解けしていたというのか、あの二人はっ!
ではこの先に、あの音速ハリネズミも待っているのだなっ!」

「いや、待っているのはシェンムー3だ。この時を私は10年以上待ち続けていた」


おいこら待てっ! 平然と嘘つくなっ! おのれ10年以上前はゲームとかしてないよねっ!

普通に軍で訓練とかしてたはずだよねっ! なに昔からSEGAファンって顔して立ってるんだよっ! まず僕に謝れっ!

てゆうかなにこの会話っ! なんかこう……気持ち悪いっ! なんか不協和音感じるんですけどっ!


なんか二人ともぜんぜん違うとこ見てるんですけどっ! 一人は時代の先取りで、一人はディスクシステムなんですけどっ!


「なるほど……ソニックは音速ゆえに、後からカッコよく登場するのだな」

「その通りだ。奴はそう言ったところで外した事は、一度もないからな。ゲームギア時代からそうだった」

「もうやめてくれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ! お前らの会話、かみ合ってるようでかみ合ってねぇんだよっ!
聞いてて頭痛くなるんだよっ! おい、誰かこの馬鹿どもを早く地球上から消し去ってくれっ! それも今すぐにっ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「……なに、このワケの分かんない会話」

恭文「それも同人版を買うとバッチリ分かる仕様なんだ」

あむ「どういう戦略っ!?」

恭文「そしてこんな戦略もありです」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


そうだ、アイツを止めよう。とりあえず戦闘に発展しないよう、落ち着かせつつ……とか思っていると、砲声が響いた。

鈍い音に暴徒と化した客の動きが止まり、全員がその発生源である黒い雨を――奴を見る。

今アイツがぶっぱなしたのは、右肩上にある、非接続式ユニットに搭載されているリニアカノン。


その砲弾が店の天井に穴を開け、そこからパラパラと塵となった破片が降り注いでいた。


「全員、その場を動くなっ! ドリームキャストを要求するっ! もし従わない場合は射殺」

「この馬鹿がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「そう、これは戦争なんだよ。だからこそ僕達はOWeeを手に入れるために、手段を選んでいられない」

あむ「駄目だからぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! 明らかに兵器持ち出してるじゃんっ! てーかこれどっかで見た事あるしっ!」


(コッペパンを要求するっ! ――というわけで、なにとぞよろしくお願いします。
そしてみなさん、よいお年を。コミケへ向かわれる方は、体調管理にお気をつけください。
本日のED:Astronauts『COSMIC MIND』)





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