作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第18巻経過報告:03(サンプルあり)(2018/6/28)
古鉄≪作者が同人版を上げたことで、頭がぼーっとしていますが……それでも経過報告です。
今回は書き下ろし部分。アプリスク編はちょっとお休みですが、それでもボリュームはしっかりと……≫
恭文「もちろんメシバナもあるよ! ……お腹空いた」
(ちょっとお散歩して、気持ちを入れ替えよう……夜は涼しいし)
恭文「じゃあ、そんな書き下ろしを一部見てもらいたいと思います。どうぞー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『石やーき芋ぉー! お芋ー! お芋ー!』
ちょうど見ていたドラマで、石焼き芋の車が住宅街を走るシーンをやっていた。
それを主人公の主婦が追いかけ、石焼き芋を買うんだよ。
……それを見て、小首を傾(かし)げる。
「あれ、なんだろう……」
「梓?」
「なんか、違和感があって」
「石焼き芋の車、最近見ないからね」
「あ、それだよ!」
そうだそうだ……定番ではあるんだけど、そう言えば最近は見てないなーって思ったんだ。
「しかも禁煙だと、たき火とかも条例で禁止されているから……」
「あぁ、そうだ。街角で焼き芋の気配を感じるとか、少なくなっているんだよね。……どこに行っちゃったんだろう」
「行っちゃったというか、生存競争に……いや、何でもない」
「何が!?」
生存競争!? つまり廃業とか、そういうこと!? でも石焼き芋ってオンリーワンじゃ! なぜ……なぜなのぉ!
◆◆◆◆◆
「サツマイモって、どういうところが飢餓対策になるの?」
「育てるのに水を多く使わないから、干ばつに強く、肥料の類いも少なくて済み、雑草も発生しにくく、収穫期も長く、大量に獲(と)れるとこ」
「至れり尽くせりすぎて怖いよ!」
「それでも冷害が怖いけど、それでも育てやすい部類なんだ。……その時代だと、まだ砂糖も、それを使った菓子も高級品。
だから現在で言うと百円程度で買える焼き芋は、庶民の心強いおやつになったんだ。同時に様々な料理にも応用された」
「じゃあ第二次は」
「明治(めいじ)から大正(たいしょう)時代だね。特に明治(めいじ)維新後……東京(とうきょう)に住んでいた低所得者には、安くてお腹(なか)いっぱいになれる芋は重宝された。
ただそのブームも、一九二三年に起きた関東(かんとう)大震災で終息した」
「地震で潰れちゃったの?」
すると恭文君は、少し違うと首を振る。
「震災で東京(とうきょう)は壊滅したけど、その復興はかなり早くてね。同時に街の有様も大きく変化して、新しい文化が好まれるようになった。
お菓子で言うなら、江戸(えど)時代から続いた焼き芋などより……カステラ、キャラメル。アンパンやジャムパンなどの菓子パンが主流となった」
あぁ……人気を取られちゃったってことかぁ。…………ちょっと待って!
「大震災から復旧したお店も多かったそうなんだけど、洋菓子に押し負けて廃業へと追いやられたのよ」
「ちょ、ちょっと待って! アンパンとかって、そんなに前から!?」
◆◆◆◆◆
「――フィアッセさんは”ティーバッグが先”なんですね」
「ん? どうしたのかな」
「あ、いえ。なんでもないんです」
「気になるよー。ちゃんと言ってほしいなー」
「えっと、あの……ですね……」
するとフェイトちゃんが、困り気味に手をモジモジ……それから意を決して、口を開く。
「私は”お湯が先”かなぁっと」
「ティーバッグが先だと駄目なの?」
「諸説あるんですけど……」
「でも、紅茶もそうだし、日本茶も『茶葉が先』だよね」
「……そう言えばフィアッセさんも、『茶葉→お茶』と入れますよね」
ティアナちゃんは、ふだんのティータイムを思い出してそう言ってくれる。
「あれも理由が」
「よく言われるのが、紅茶の場合……茶葉に沸騰仕立てのお湯を注(そそ)ぐと、茶葉が上下に移動する対流運動が発生するの。
これがいわゆるジャンピングで、その影響で茶葉が開きやすくなるんだー」
「はい……ただ、ティーバッグだとバッグにお湯が当たる刺激で、苦みや雑みが出て仕舞(しま)うので、先にお湯の方がいいかなと」
「先にお湯を入れると、ティーバッグが浮いちゃうことがあるよね」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪はい……まずは短編二本です。こちらの元ネタはめしばな刑事タチバナから。
またまた原理主義者達が狂喜乱舞し、殴り合います≫
恭文「殴り合わないよ!?」
(殴り合いません)
恭文「それじゃあ続いてはINNOCENT編。……ストック分を多めに使ったとも言えるけど」
古鉄≪今月はいろいろギリギリでしたからねぇ。まぁメインはやっぱりドンパチなわけで≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
今日も今日とて、店番の傍らですずかちゃん相手にチェスを楽しんでいると――。
「むむむ……!」
「今日こそは、勝利……!」
うち、絶賛ピンチ中でした。アカン……油断が過ぎた! もうすぐチェックメイトや!
踏ん張っても十手以内に詰まれる! というかすずかちゃん、マジで凄(すご)すぎやろ! もうプロ級やで!
「……待った!」
「待ったなしって言ったの、はやてちゃんだよね?」
「そんな自分に待った!」
「過去は覆せないんだよ? ほらほら……長考に良手なしだよ?」
「ぐぬぬぬ! すずかちゃんがキツい煽(あお)りを! そんな子に育てた覚えはないで!」
「だったら忘れているね。……前にはやてちゃんから言われたことだもの」
あれれー、そんなことも……あったようなー。本当に忘れてしまったので、ちょっと顔を背けてしまう。
でもアカン、これは……何か、何か手は! この敗北をすぱーっと流せる手は! というかお客とかこんかなぁ!
そうすれば店番を理由に逃げて。
「……」
すると、すずかちゃんは白いスマホを取り出し、パシャリと盤面を撮影。
「……よしっと」
画像をモニターで確認して、満足そうに頷(うなず)きながら保存する。
……記録しとるぅ!? 逃げることすら許さんかぁ! くそ、一体誰や! そんな手を教えたのはぁぁぁぁぁぁぁ!
◆◆◆◆◆
首筋狙いの一撃をバトライザーの刃で防御。
『……!』
そのまま桃歌を絡め取るようにしながら、刃を捻(ひね)り……FN Five-seveNの銃口を卯月さんのこめかみに叩(たた)きつける!
刃を引く僅かな隙(すき)も与えぬまま、卯月さんにヘッドショット。卯月さんは咄嗟(とっさ)に頭を下げた上で、強引に身体を捻(ひね)って回転斬り。
それをバトライザーナイフで防御しつつ吹き飛ばされ……再びバトライザーをガンモードに変形。
更にバトライザーのAボタンを三回叩(たた)いた上で、空中から二丁拳銃での連射!
「撃つべし撃つべし撃つべし!」
FN Five-seveNから直進する弾丸が――。
バトライザーからは蒼く揺らめく誘導弾が――。
二種類の弾丸が生み出す変幻自在な雨に晒(さら)され、卯月さんの突撃が停止。
その雨の着弾により周囲が爆発……それに巻き込まれ、きりもみ回転しながら後ろへと吹き飛ぶ。
『きゃあ!』
≪ほんと何なのよ、これぇ!≫
そのまま着地し、背後の木箱に蹴り! 砕けた木箱から新しいアイテムが出現する!
――グレネードランチャー≪ダネルMGL≫――
◆◆◆◆◆
「でもさぁ……変身ってアリなの!? 思いっきり仮面ライダーだったけど!」
「本来はないよ!」
「アリシア、駄目だよ。というか……忘れた? インダストリースタイルは」
「へ? …………あ」
つい慌てふためいていたけど、大事なことを……確かにフェイトが言うように忘れていた。なのでポンと拍手を打つ。
「そっかそっか……そうだ、恭文君はグランツ研究所預かりになっているから」
「何、そのインダストリーってのは」
「BDでは様々なアバターがあるけど、デュエリストが使うカード属性≪スタイル≫は三つ」
そう言いながら指を挙げると、みんなが注目してくれる。
「攻防補助ともにバランスが取れた≪ミッドチルダスタイル≫。
接近戦を主体とした高火力型の≪ベルカスタイル≫。
そして武装やジャケットにメカニカル要素が強く見られ、プレイスタイルもわりとトリッキーな≪インダストリー≫」
「みなさんで言うなら、美波さんがミッドチルダスタイル。未央さんがベルカ……卯月さんがベルカとインダストリーの混合です」
「混合もあるんですか!?」
「あの装牙憑依≪アムドインストール≫がインダストリー属性って言った方なので」
慌てて卯月さん達が自分のデッキやカードをチェック。するとよーく見ると……ほらほら、ちゃんとどこの属性かって描いているでしょー。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「今回はわりと緩急激しめに……そしてなぜ、エリミネイトに変身できるのか。
そう……蒼凪恭文(INNOCENT)ぃ! 何故君が適合手術を受けずに、エリミネイトに変身できたのか!
何故ガシャットを生み出せたのか!
何故変身後に頭が痛むのかぁぁぁぁぁぁぁ!
その答えはただ一つ……!
蒼凪恭文(INNOCENT)! 君が世界で初めて…バグスターウイルスに感染した男だからだぁぁぁぁ!
あーははははははははは……あーははははははははははははははは!」
恭文(INNOCENT)「僕が……ゲーム病……!?」
白ぱんにゃ「う、うりゅー!」
古鉄≪あ、そういうのいいですから≫
恭文「あ、はい」
古鉄≪というか、ゲーム病とかじゃありませんから≫
恭文「ですよねー」
恭文(INNOCENT)「違うの!?」
白ぱんにゃ「うりゅ!?」
(ふわふわお姉さん、今回はINNOCENT側としてとっても驚く……とっても驚く)
恭文「まぁその辺りは漫画のINNOCENTSでやっていたアレコレが絡んで……って感じですね」
古鉄≪だからこの人だけじゃないんですよね。もし一夏(INNOCENT)さんとかいたら、白式で変身とかできますし≫
恭文(INNOCENT)「そうなのか!」
白ぱんにゃ「うりゅ!」
恭文(INNOCENT)「つまり僕、海賊にもなれるのか!」
白ぱんにゃ「うりゅ!?」
(そこは…………調整中です。
そんなわけで幕間リローデッド第18巻、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:三浦大知『Excite』)
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