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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第18巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/6/28)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第18巻『りふれくしょん・プロローグ』




古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第18巻は明日(明日)販売開始。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


古鉄≪それで実はお詫びを……先日アップしたあどべんちゃーパイロット版、実は収録する中身を一話勘違いしていまして≫


(謝:十七話〜十九話
正:十六話〜十八話)


古鉄≪なのであの経過報告、一部収録していない部分があります。申し訳ありませんでした≫


(申し訳ありませんでした)


恭文「ドタバタしていたからねぇ……なおそちらについては、収録していない部分と明記した上で修正しました。ご了承ください」

古鉄≪それでは、今回は幕間本編から……タイトルにもなっているこちらを見て頂ければと思います。どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「一学期もあと一週間かぁ……」

「何だかあっという間だったね」

「そりゃあアンタ達は……」

「お仕事しながらだしね」


今年ははやてちゃん共々、違うクラスになったすずかちゃんと合流し、図書館でそんな……怒濤(どとう)の日々を思い返す。


「そうそう、夏休み初日……お出かけは大丈夫でしょうね。というかナギも」

「スケジュールも確認したし、バッチリ!」

「ヤスフミもそれまではCW社から帰ってこられるし、大丈夫。……今から楽しみだよね、オールストン・シー」


あぁ、憧れのオールストン・シー……いや、憧れって言えるほど歴史はないんだけど! とにかくとってもわくわくなの!

冬木市で最近名を上げている、ウルク・コーポレーションが手がけたレジャー施設なんだけど……とにかく凄(すご)いの!


「新オープンの会場遊園地に、水中水族館!」

「一般公開前の特別な日に、入らせてくれるなんて……!」

「社会科見学の名目で説得した、あたしとすずかに感謝なさい!」

「「ありがとー!」」

「すずか、はやての方は」

「少し遅れちゃうけど、絶対来るって。えっと……なぎ君のお迎えもしたいとか」

「それも大げさよねぇ。転送ポートってのでホイホイって感じなんでしょ?」

「……なぎ君がトラブルに巻き込まれている危険があるからって」

『あ……』


どうしよう、否定できない……ついアリサちゃんと一緒に納得しちゃったけど。恭文君はやっぱり運がないからなー!


◆◆◆◆◆



――闇の書事件で、うちの子達のヤンチャを止めるため、レイジングハートとバルディッシュが主導で導入したシステム。

ベルカ式アームドデバイス由来のカートリッジシステムは、その有用性を限りなく実証し、市井への普及も視野に入り始めていた。

それも、ベルカ式の術式そのものも含めてな。さすがにうちらのものをそのまんまってのは無理やから、ミッド式と掛け合わせた感じやけど。


そういう感じで現在時空管理局では……装備や技術の近代化研究が進んでいる最中なんや。


「……ただ、取り扱いがまだまだ難しい上、正常に組み込めるデバイスがどうしてもワンオフクラスになりがち……と」


テストが終わって、その辺りの雑感を……とある子と一緒に、レティ提督にさせてもろうとる。

温かい……砂糖の入っていない緑茶を頂きながら、ほっこり。あぁ、ええお手前ですなぁ。


「今はその解決に、いろいろとアプローチをかける感じでして……試作機のテストをうちの子ら共々何とか進めています」

「そこは聞いていた通りね。順調なのよね」

「はい! ミッドとベルカ、両方の術式をSランクで扱える、はやてさんならではのお仕事ですから!」


そう断言するのは、栗髪ロングを腰まで伸ばし、クリクリとした瞳を丸眼鏡の奥から輝かせる女の子。

うちらと同じ青い本局制服を纏(まと)うこの子は≪シャリオ・フィニーノ≫。愛称はシャーリー。


◆◆◆◆◆


「アルフ、みんなをよろしく……!」

「あいよー」


そのままリビングに通してもらい、広々としたソファーに座る。……はぁ、落ち着くなぁ。


「で、どうなの……最近」


どこかから漂う香ばしくも甘い匂いにドキドキしていると、アリサちゃんが前のめりになってきた。


「養子縁組みは結局しない感じなの?」

「どうなんだろう……なのはがいるときはリンディさんって呼んでいるけど、家の中だとちょっと違うとか」

「あんま変わらないかなぁ。距離感はもう”それ”って感じなんだけどさぁ」


アルフさんもその辺り、焦(じ)れったいというか……いろいろ思うところはあるようで、困り気味に腕を組む。


「まぁ仮に縁組みしたとしても、理由やキッカケがないと……いろいろ逃げちゃいそうだけどさぁ。リンディさんも分かってて待っていくだろうけど」

「……フェイトちゃんらしいね」

「まぁ……」


するとアルフさんは、なぜか困り気味に顔を背けた。


「もしかしたらその前に、恭文が婚約者から”義父さん”にジョブチェンジする可能性が」

「それは想像したくないんだけど!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「ほんとだよ!」

古鉄≪はい……え〜すな日常/あどべんちゃーやいんふぃにっとにも通ずる、A's・Remixの新しいお話。
今回は『なのはReflection』漫画版の内容が中心。飽くまでもプロローグとして出しています≫

恭文「……映画の後編、まだやってないしね」

古鉄≪まぁ全編のReflectionはディスク化されていますし、書いても問題ないんですけど……。
なお漫画版の作画は抜群なので、是非お手に取ってほしいです≫


(あれは凄い……凄い……)


恭文「でも大事件が起こる前に、八神の僕はいろいろと大変な状況で」

古鉄≪えぇ……≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「それでは高町さん、次は出力八十パーセントでお願いします」

『了解です!』

「カウント、五より開始。――四、三、二、一……ファイア!」


左手に二叉(ふたまた)の剣にも似た、試作装備を抱えるなのはちゃん。甲剣っぽく装備されたそれから、強大な魔力放射が開始。

実験のために展開された、高い濃度のAMFでもその威力に限りはなく、また各部シリンダーが展開し、排熱機構が作動。

白い熱を吐き出し、内部に溜(た)まった圧力ごと解放……やっぱ魔法少女の類いやないよなぁ。


「排熱機構、正常作動」

「バレル部分に異常なし!」

「通常環境下と出力誤差五パーセント! リンカーコアへの負荷、想定の範囲内です!」

「……高濃度設定されたAMF内であの出力! さすがです、なのはさん!」

「そやなぁ」


ツヴァイも大興奮な、なのはちゃんの砲撃……いや、この場合は装備しとる『カノン』が決め手やな。


「CW社御謹製の『フォートレスシステム』! これでカノンは完成に近づいたのですよ!」

「第一歩はクリアって感じかなぁ」


そう言いながら苦笑するのは、この開発プロジェクトにも深く関わるマリエルさん。


「……重さも、必要魔力も、どっちも重量級。特に魔力の方は、必要量が膨大すぎて汎用性に欠けているしねー」

「開発に関わっている人でも、うちかなのはちゃんしか全開で撃てませんしねぇ」

「――全テストデータ、収集完了しました! 次の使用準備に移ってください!」

『了解です』


◆◆◆◆◆


――時空管理局・東京(とうきょう)臨時支局。


管理外世界の日常に溶け込む形で、その支局は存在していた。

東京(とうきょう)タワーが奇麗に見えるオフィスでは、今日も活気のある声が響く。


とはいえ、決して慌ただしいわけでもなく……。


「えー、それでは……本日の会議を始めます。意見のある方は」

「は! 今日は断然揚げ物! 駅前のとんかつに行くべきかと!」

「私は麺類の気分かなぁ」

「ダシ茶漬けでサラサラもいいよねー」


盛り上がる支局メンバー……そのオフィスに入りながら、支局長としてアドバイス。


「この間見た受けた、駅向こうの……イワモトQというそば屋さん、お勧めですよ。
いわゆる立ち食いなんですが、そばはゆで立て、揚げ物は揚げたてでリーズナブルです」

「おぉ! それはナイスアイディア! …………ってぇ!」

『クロノ支局長ー!』

「昼休みの相談ですか」


狙っていたとはいえ、かなり驚かせてしまったらしい。全員が慌てた様子で直立し、敬礼してくる。


◆◆◆◆◆



なのはちゃんは苦笑しながら、最新型の携帯を大事に抱えて撫(な)でる。……あぁ、心が痛い。


「……カメラとかこういうのが昔から好きで、ついつい話過ぎちゃってね。フェイトちゃんにもぽか〜んってされちゃうんだ」

「ありそうやなー」

「唯一ついてきてくれるのは、恭文君だけ……うぅ、恭文君ー!」


そして、なのはちゃんは崩れ落ち、白いテーブルに突っ伏す。


「どうして……どうしてまたなのはを嫌うのー! フェイトちゃんとは上手(うま)くいっているのに! 添い寝やお風呂もばっちこいなのにぃ!」

「いや、あれは嫌うっつーか……うん」

「……お前はいいよなぁ」


すると、恭文の声が響く。慌てて振り向くと、恭文は黒コート姿でこちらをうつろに見下ろしていた。


「光に溢(あふ)れていてさぁ……」

「うげぁ!?」

「いつの間にいたんよ!」

「それに比べて僕なんか……」

「そ、そんなことないよ。恭文君だって魔力はちょっと増えたって」

「よしてよ」


そう言いながら恭文は、天井のライトに手をかざし……光を遮る。


「僕は闇の住人だ……光を求めてはいけない」

「恭文ちゃん、しっかりしてくださいですー!」


いや、全方位から光は差しとるから。どう足掻(あが)いても逃げられんから。無理やから。


「やめろ、近づくな……光の下にさらし、僕を殺すつもりか」

「アンタはドラキャラか何かか!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……何これ」

古鉄≪地獄兄妹になっていますねぇ≫


(『どうせ僕なんて……ふ……』)


古鉄≪どうしてこうなったかにちうては、お話の方を見て頂ければと思います。なおさほどシリアスではありません≫

恭文「そうなの!? ……あと気になるのは、クロノさんが東京暮らしを」

古鉄≪これでエイミィさんと楽しく遊んでいたんですよ。本編でもこういう時間があればよかったのに≫

恭文「そうすればアレとかコレとかそれとかでも出番が」


(『それは触れるなぁ!』
本日のED:水樹奈々『Destiny's Prelude』)






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