作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第18巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/6/27)
古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第18巻は明後日(2018年6月29日)販売開始となります。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫
(よろしくお願いします。……最近pixivFANBOXのような支援システムを知って、ガクブルしている)
古鉄≪作者はそういうの、さっぱり縁遠かったですからねぇ。
確かにとまとでも登録数が百人くらいいたら、今までより余裕のある創作ができますが……≫
恭文「でも、限定的にでも還元できるものがないんだよね。
絵もぶきっちょだからさほど上手くなく……というか、最近また練習を始めたところで」
(アナログで練習した方が、効率がいいと気づいた今日この頃)
恭文「とはいえやってみなきゃ何も始まらないので、登録だけはしてみました。
細かい説明などはこちらのページをご覧頂ければと思います」
(pixivFANBOX(korutata)ページ。
『https://www.pixiv.net/fanbox/creator/1961011?utm_campaign=creator_page_promotion&utm_medium=share&utm_source=twitter)
恭文「差し当たって……みんなは何が読みたいか!
ただ調べてみると、まだまだ発展途上で……二次創作の扱いがどうなるかとか、分からないところが多くて」
古鉄≪なので小説などをアップするにしても、私達やフェイトさん達が出ない……オリジナルの方面に寄せる予定ではあります≫
古鉄≪絵も頑張りましょうね。……というわけで、告知はほどほどにして……改めてお話の紹介となります≫
(こっちも頑張ろう)
古鉄≪今回は幕間三話。
書き下ろし四話(予定)
え〜すな日常/あどべんちゃーパイロット版三話となります≫
恭文「あどべんちゃーの方は第1巻を買ってくださった方も分かる通り、パイロット版からかなり変わって……というか、話が大きく追加されています。
その関係から話数が一気に十七話とか進んでいますが、前巻のお話からそのまま続いているのであしからずです」
(あしからずです)
恭文「では、まずはそんなあどべんちゃーの方からお見せしたいと思います」
古鉄≪ついにビルド風の変身ですか≫
恭文「いや、あれはパイロット版として見せたもので、本仕様はまた変えるそうだよ」
古鉄≪あらまぁ≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「さて……仲間は何人? 切り札は何? 一体どうやって、闇の書事件の詳細を調べた?」
「この縄を、解け……倒すべき敵は闇の書だ。筋を違えるな」
「面白いジョークだねぇ。……お姉ちゃんもそうだけど、守護騎士達も法的な罪の精算は」
「黙れ! 奴らの罪が消えることはない! 奴らは永遠に罪人……なればこそこの復讐も正義なり!」
「私怨でしょ、それは」
「これだけ言っても分からないのか……! 闇の書事件のとき、君は正義のために立ち上がったはずだ! 悪は奴らにあると知っているはずだ!」
「勘違いも甚だしいね。僕は、正義なんてどうだってよかった」
でもいい具合に興奮しているなー。まぁ普通なら自白を促すのは無理なんだけど……。
「もう一度聞くよ。仲間は何人、切り札は何……一体どうやって、闇の書事件の詳細を調べた」
「正義を介さぬ者に、語る舌はない……」
「そう、じゃあ」
「殺すか、それもまたよし。しかし覚えておくことだ……悪に味方する者は、いずれ誅伐を」
そのタイミングで、密かに術式発動――AMFを完全キャンセルレベルで生成し、納屋ごと男を閉じ込める。
「お薬の時間だ」
「………………ッ!」
はい、察したようだけど無駄だねー。もう甘い匂いは鼻から灰に伝わり、血中に成分が行き渡っている。
だから男の鋭い視線は混濁し、瞳が揺れ始めた。
◆◆◆◆◆
「フェイト、どうする? これはお肉を返してどうこうってのも……」
「そもそも返しようもないしね。まずはこのデータを向こうのグレアムさんとリーゼさん達に。
この通りかどうかは分からないけど、きっと必要なものだから。エイミィ」
「了解。じゃあパパっと……アレ、通信?」
エイミィが着信に気付いて、空間モニターを目の前に展開。これは……ヤスフミ?
『フェイト、聴こえる?』
「あ、うん。ヤスフミ、どうしたのかな。わざわざアースラに通信なんて」
『何、パーティーの招待状を送りたくて』
「パーティー?」
『こういうのなんだけどさ』
そうして送ってこられた写真を見て、私達は驚愕した。だって……居なくなった局員の内の一人だったから。
え、待って。これをパーティーってことは……………………まさか……!
「アンタ、ちょっと……おい!」
『……ようやく本当の意味で納得できましたよ。何で闇の書事件のとき、僕の居場所が分かったのか。
グレアムさん達、僕達を……というかお姉ちゃんを監視してたんですね。闇の書の主だから、親戚だって偽って』
その呆れ気味の言葉に、ゾッとする……! それは、絶対に知られたくなかったこと。
だから、ヤスフミにも今回の件、知らせないようにって……なのに……相手が襲ってきたから、もうバレちゃったのぉ!?
◆◆◆◆◆
襲撃に備えて僕達は一旦自室に戻って、それぞれ準備に勤しむ事にした。
まず僕は装備の確認と……その前にあの子にお話だよ。
D-3のキメラモンは、本当にワケが分からないという様子で混乱してた。
なので四年前の事件から一つ一つ説明して、なんとか全部話し終えたところ。
『……そうか』
「そう……つまりはドンパチだ。悲しいことにねぇ」
『パーティーとか、言ってたようだが……』
≪奴らの葬式って意味ですよ。本当に悲しいですねぇ≫
「悲しいに決まっているよ。春先でこれから新生活ってときに、この世からおさらばだもの。
……戦いは虚しい結果しか残さないのに、なぜ武器を取るのだろう。僕には理解できないよ」
『自分から武器を取って、やる気満々なのは気のせいか……!?』
≪「気のせい」≫
そう言いながらFN Five-seveNのカートリッジをホルスターにしっかり詰めて……持ってきてよかった武装関係。
あと、AMFが使われた場合や、なんか……こう、凄いロストロギアとか出た場合に備え、乞食清光もしっかりチェック。
「キメラモン、言うな……! コイツら、そう言いつつドンパチが好きなんだよ!」
「えぇ。お兄様はドンパチとなると生き生きしていますから」
『やはり気のせいじゃなかったのか……! だが』
「一応説得はするけど、恐らく止まらないだろうね」
まぁキメラモンが思い詰めても仕方ないので、FN Five-seveNの安全装置や各部をチェックしながらフォロー。
「何かしらを犠牲にしていたなら、まず間違いなく」
『犠牲?』
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、A's・Remixでの八神家襲撃編。基本ラインはそこまで変わりませんけど、書いたのが大分前だから……手直しが、多い……多い……!」
古鉄≪何気に手間がかかるんですよねぇ≫
(そして悶え苦しむ罠)
恭文「じゃあ次にいこうー。次のドンパチは何かなー」
古鉄≪ここからは、今回は収録されていない『少し先のお話』をお見せしたいと思います。どうぞー≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
局の次世代装備開発プロジェクト……局内でも話題となっているプロジェクトなんだけど、その盛り上がりが半端ない。
その初手……というか、原典に近いところから関わらせてもらっていた身としては、心が躍るというか、身が引き締まるというか。
とはいえ、私が改めて参加するにはまだまだという感じ。いや、プロジェクトじゃなくて、私の立場や技術的に。
まだまだ若輩者だし、修練は必要……そう思いながらも新しい年度を迎えようとしていると……!
「――はぁ!?」
自宅のベッドでのんびりしていたら、なぎ君……はやてさんの弟さんから電話がかかってきた。
同い年の嘱託魔導師さんで、地球では第二種忍者でもある私の親友。まぁまぁかなりの暴君なんだけど、いいところもあって。
……もう一度言う。かなりの暴君……というか、無茶な子でもあって……!
「何それ! なぎ君、分かってる!? 私は局員! お仕事があるの!」
『人生、ときには周り道も必要じゃないかなぁ』
「休職しろと!」
『そこまでは言わないけど、ちょっと手伝ってほしいのよ。ほら、僕とおのれの仲じゃない? 一緒にご飯も食べた仲じゃない?』
「それなら人類皆兄弟だよねぇ! これまですれ違ってきた人達全員が家族みたいなものだよ!」
『そう、家族……かけがえのない人達なんだよ。すれ違う他人が、いつか大事な人に変わる……そんな可能性を守るために、力が必要なんだ』
「違う、そうじゃない!」
理論武装で押し切ろうとしているよ! というか、そういう台詞はもっとシリアスなときにー! それならグッとくるかもしれないのに!
◆◆◆◆◆
「はーい、それじゃあ真城さん。みんなにニコニコごあいさつ〜」
「先生、あのね」
「なにかな」
「おかしくもないのにニコニコできないから」
……その子は外見ピッタリな愛らしい声で、またどストレートなボールを全力投球。そのせいか、教室が硬直した。
「……言葉の綾だから、あんまり気にしないで?」
「そう」
大人はいろいろあるのだと飲み込んだあの子は、右手で……恭文の前にある、空いた席を指した。
「先生。私の席、あそこ?」
「あ、うん。そうだね。ただね、真城さん……」
二階堂がそう答えると、あの子はその席へとたとたと近づく。
……でも、そこから動かない。
全く、まんじりとも動かない。
全然座ろうともしない。
一体どうしたんだろうと思っていると、あの子は恭文をちらりと見た。
「……」
「どうしたの、KY」
「………………」
「僕をそんなに見つめて……あぁ、そうか。椅子に座るという空気が読めないんだね」
「…………………………!?」
「でもやり方は簡単だよ。その背もたれに手を掛けて、引いて、静かに座るだけでいいんだ。それが空気を読むということだよ」
アンタはどんなボールをぶん投げているの!? もはや人の言葉とすら思えないんだけど! 文明人の理性を捨てているんだけど!
ほらほらほらほらぁ! さすがの真城さんも、ギョッとして先生に振り返ったし!
「……先生」
「その子は……性格に、少し……いや、多大な問題を」
「先生に謂われない誹謗中傷を受けた。教育委員会に連絡しないと」
「こらそこぉ! まず謂われがないってのはおかしいからね!? だって君、世界を背負っているんでしょ!?」
「なんでそんな当然のことを今更聞き返すの?」
しかも、言い切った……なんの疑問も持たずにだよ!
◆◆◆◆◆
「三条さん、別にいいじゃない。アイツらが出てきたら、堂々と勝負をすれば」
「それで先日は負けたでしょ……!? それも、蒼凪恭文はキャラなりまで習得していた!」
「今度は負けないわよ」
「絶対に駄目! ……考えてみれば当然のことだったのよ」
それで三条さんは、私の力を信用できないと言わんばかりに、弱気に頭を抱える。
「異能力者である蒼凪恭文は、当然その扱いにも長けているわ。それが、強力なキャラなりの力を……アンタ達以上に使いこなせば……!」
「……ふん」
そんな逃げ腰でどうするのよ。イースターミュージックのホープ:三条ゆかりが聞いて呆れるわ。
いら立ちながらも控え室の鏡台に座って、置いてあったスポーツドリンクを一気飲み……それで少し溜飲が下がった。
――……一つ、お前らを殺すだけなら、今すぐにでもできる――
……もちろん分かっている。私は負けた……アイツに……それもイクトと二人がかりで、傷一つ付けられずに。
アイツの言葉が……あのとき見せていた圧倒的な強さが、脳裏と心でリピートされていくごとに、その屈辱が燃え上がる。
――二つ、キャラなりはぶっちゃけると、そこまで使い勝手のいい能力でもない――
私は、キャラなりがあるなら……あんな子達に負けないと思っていた。もちろん異能力者でもあるアイツにもよ。
でもアイツは、そのキャラなりをそう表したの。異能力としては質のいいものではないと、アッサリ。
そんなわけがないと思った。そんなのは、キャラなりもできない奴の妬み。その力がどれだけのものか知らないから。
そうしたら……次の言葉よ……!
――そして三つ……いつ、僕達が”キャラなりできない”って言った?――
「ッ……!」
スポーツドリンクのボトルを叩きつけるように置いて、再燃した悔しさを歯の奥で噛み締める。
アイツは……キャラなりできた。なのにここまで……一年近く使っていなかった。
私達は、それを使うほどの相手じゃない。それほどの力も、強さも持っていないと……嘲られたのよ……!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、パイロット版でも……差し当たって、りまの登場とダイヤの件まではやる感じです」
古鉄≪そして次回、また話数が飛ぶわけですね、分かります≫
(実は四話分くらい書き上がってしまったんですけど、さすがにパイロット版でそれはどうなのかと、一話お蔵入り……というか、第三巻辺りに回す予定となりました)
恭文「その結果、割と時間配分がギリギリ……作者は師走状態となっています」
古鉄≪pixivFANBOXとか登録している場合じゃないでしょ≫
(だって、やってみたら意外と簡単だった……!)
恭文「そんなわけで、これから仕上げに入る幕間リローデッド第18巻、何とぞよろしくお願いします」
古鉄≪よろしくお願いします≫
(何とぞよろしくお願いします。そして既に始まった感じの猛暑……体調などご自愛ください。
本日のED:和田光司『Butterfly』)
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