作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/あどべんちゃー 第1巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/6/12)
古鉄≪というわけで、幕間でパイロット版を連載中のえ〜すな日常あどべんちゃー第一巻の経過報告です。
こちらは2018/06/22発売開始。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫
(よろしくお願いします)
古鉄≪……ただ、パイロット版からまた話をいろいろ追加したので、今回パイロット版から使われるのは一話だけ≫
恭文「A's・Remixでのしゅごキャラクロスも、詳細を描けるように準備しつつって感じですね。
なので全く新規の話ってわけではないんですけど、HPのりたーんずでやった範囲から拾い上げています」
(でも大分前に変えたから、割と書き直しが……た、大変……大変……!)
恭文「同人版とHP版では、八神の僕もキャラや周囲の設定が違うからねぇ。その調整だけでも一苦労です」
古鉄≪そんなわけで、今回は本編をどうぞ……なお書き下ろしについてはまだ考えている最中で≫
恭文「何かリクエストがあれば、拍手で受け付けております。時間と予定が許す限り応えていければと思います」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
……二〇〇一年。それは、あたしにとって忘れようのない年になった。
世界がすっごく広くて、不思議で……それで、あたしの中にはたくさんの可能性があるんだって、気づくことができる冒険の始まり。
そのキッカケは……本当に、ちょっとしたことで。
求めたのは本当の姿、ホントのあたし……馬鹿みたいに祈った結果、一つの奇跡に気づく。
「……なー、お前昨日こづかい入ったんだろ?」
「だろー? 俺達にも分けてくれよー」
学校への近道になる、細い路地を歩いていると……中学生の男子二人が、うちの制服を着た男の子に絡んでいた。
おかっぱに近い栗髪。
丸い眼鏡をかけた気弱そうなあの子。
怯(おび)えた表情でカバンを抱きしめ、後ずさっている。
「だ、駄目です。これは大事な」
「いいから出せつってんだろうが! 痛い目を見たいのか!?」
正直、無視したかった。というか、関わりたくなかった。でもあたしは……声を出した。
「……ちょっと」
手提げ式のカバンを右肩に担いで、左手を腰に当て……軽く顎を上向きにしつつ、連中を睨(にら)む。
「通れないんだけど」
◆◆◆◆◆
……あ、ガーディアン候補という意味合いでは、最近ちょっと噂(うわさ)になってる子がいるんだ。
「あとは……」
「あの子、だよね……!」
「ある意味凄(すご)い問題児だけど」
「――――――待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
すると後者の方から、慌てた様子で先生が走ってくる。ううん、追いかけている……黒尽(ず)くめのトレーナーに、ナイフを持った……不審者ぁ!?
「どけ! どけどけ! どけぇぇぇぇぇぇ!」
『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
更に男はナイフを振り回しながら、こちらに近づいて……あれ、今目が合ったような……!
「みんな、下がって! 相馬くん!」
「任せろ!」
男はあたしを一番に意識しながら、じりじりと近づいていく。
みんなが素早く逃げたのに、それから遅れて……孤立したあたしを……!
「来るな! 来るな……これが見えないのか!」
「落ち着け! 生徒に手を出すな!」
「生徒……あぁ、そうだ……! 生徒は、大事だよなぁ!」
「馬鹿じゃん?」
それでつい、黙っていられずそんなことを口走っていた。
「そんなナイフで人を脅して、何が楽しいわけ? とっととやめなよ、カッコ悪い」
「日奈森ぃ! お前は馬鹿かぁ! 挑発するな! というか逃げろぉ!」
「馬鹿はそっちじゃん。こんな卑怯者相手に、なんでコソコソしなきゃいけないわけ?」
「そうか……だったら」
「おい、やめろ!」
「てめぇ、一緒にこい!」
そうして男の手があたしに向かって伸びて、がっしりと掴まれる。
強引に払おうとしたら……全く、抵抗できなくて。
……って、なんでぇ! 昨日のカツアゲは……カツアゲじゃないから!? だからなの!?
◆◆◆◆◆
犯人はにたりと笑い、その子に駆け寄って手を伸ばす。
「大人を騙せると思ってんのかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
あたし達は離れている関係で何もできなくて……でも。
「が…………ぁあああああああああ!」
その伸びた手が一瞬でねじ曲がったかと思うと、男が地面に叩(たた)きつけられていた。
というか、八神君が……八神恭文って子が、平然と投げ飛ばしていた。
それどころか腕がへし折れたらしく、ごきりって音までして……! 男は折れた左腕を抱えて、地面をのたうち回る。
「い、いだ……腕が……腕がぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「うるさいよ」
そんな男の顔面を蹴り上げ、鼻っ柱を平然と砕き……悲鳴すらも粉砕する。
「てめ……このクソガキがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
男は鼻血を出しながら立ち上がり、ナイフを構え直して突撃。
「ぶっ殺してや……!」
……でも、その動きが突然停止する。
「が……ぁ……!?」
……八神君が両手で短い刀を持って、一本を投げつける。それがナイフを持った腕に突き刺さった。
音もなく……鋭く、ナイフを持った手に……締め上げられた指に突き立てられ、中程から容赦なくそぎ落とす。
それで男の手からナイフが弾かれ、血も派手にまき散らされる。
「ぎゃああああああああああ!」
「だからぁ……」
……何あれ。
二十メートルくらい離れていたのに、いつの間にか懐に入ってる……!
「五月蠅いって言っただろ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪というわけで、最初の……あむさんのビギンズナイトもさくさくとやっていく予定です≫
恭文「ドキたま無印でやった部分とも被るし、いろいろ変更しつつだね」
(鍵はやっぱりドンパチだ!)
恭文「序盤三話くらい使いそうな感じになっているなぁ……ヤバい、どうしよう。
本当はランの誕生辺りまでやって……そこからダイジェスト。
でもミキもやりたい、スゥもやりたい……うがぁぁぁぁぁ!」
古鉄≪やりたいようにやってしまいましょう。そう、あなたがハーレムしているように≫
恭文「は、はい……」
(そんなわけで、序盤三〜四話くらいで頑張りたいと思います)
恭文「そんな三〜四話を超えた後は何をやるか。こちらになります、どうぞー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
予定していた演習は無事に終了――でもその、かなり緊張したよ。だって『いきなり他所の部隊と実践演習しろ』だもの。
しかも恭也さんや美由希さん達だけじゃなくて、私とヤスフミもそれに参加だよ? 相手はイギリスの特殊部隊さんって……!
私達、警防の隊員でもなんでもないのに。機密とか、そういうのは大丈夫かって何度も確認したし。
相手の射撃も正確だし、行動も機敏。私……今までしていた訓練がなかったら、無理でした。
なお、ヤスフミはすっごく楽しそうでした。一応私と一緒に陽動というか、姿を現し、相手を引きつける役だったのに。
それはつまり、『好きなだけ嫌がらせができる』という悪魔的解釈のもとに動いてしまうわけで……もう、酷かった。
分かりやすいトラップを仕掛けたと思ったら、それは囮。解除した瞬間にたらいが落ちる、画鋲がお尻に突き刺さる……のは序の口。
突如床に穴が開くとか、突如墨汁がかけられるとか、突如女性の絶叫が響き渡るとか……もう無茶苦茶!
――五歩だ――
――何!――
――五歩……そこから五歩、お前らが歩いて無事なら、大人しく投降しよう――
――ヤスフミー!?――
――野郎、ふざけやがってぇぇぇぇぇぇぇ! 五歩だな! おぉ! だったら歩いてやるよぉ!――
なお、挑発された人達がどうなったかというと……。
――くくく……そうだ、五歩だ。五歩歩けばいいんだ! 前に進めば……お前を捕まえなくては! それを前提に置いていた時点で絡め取られていた!――
――ほう――
――五歩歩けば勝利……それはすなわち! 後ろに歩けばいいということだ!――
――ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?――
――そう! 俺達は自由だ! 何にも縛られていない! 俺達を縛り付けていたのは俺達自身! ははははは……どうだ! これでお前は――
――だから、お前らは五歩で終わりなんだよ――
五歩後ろに歩いて勝利……と思ったら、四歩目でカチンと音が響き。
――え……――
――え……!――
――うぎゃあああああああ!――
トラップが、発動――!
巧妙に仕掛けられた踏み板ごと階下に落ちて、言葉にするのもおぞましい姿になりました。
◆◆◆◆◆
「申し遅れました。僕はこういうものです」
懐から取り出すのは、印籠ならぬ第二種忍者資格証! それを二人に手渡すと、中身を確認して数瞬……ギョッとした表情で前のめりになる。
「第二種忍者……君がか!」
「まぁそんなわけなので、よろしくお願いします。あ、この二人は僕の助手とでも思ってください。
僕には負けますけど、そこそこ使えますよ。日曜大工も得意ですから」
「あ、あぁ……ところで君、大丈夫か? 後でとても……大変なことになりそうだが」
「恭也、こめかみがヒクヒクしてるよー?」
「大丈夫ですよー。そんな大人げないことをする人間じゃないって……課長、信じてる」
「えぇ。課長の、仰るとおり、ですから……!」
「そもそもどこの課長なんだ……!」
◆◆◆◆◆
エルトリア事変で持ち込まれた、異界の技術≪フォーミュラ≫。それは本来であれば、秘匿事項の一つとして封印されていくはずだった。
だがそこで起きたのが、なのはの墜落事故……AMFを発生刺せる戦闘兵器の一件。
あれで若手のエースが落とされた事実から、まずは有識者による会議が行われた。
そこで改めて浮かび上がった局の問題点は、大きく挙げて三つ。
一つ、魔法戦力を中心としているがために、それが通じない場合の備えが存在しないこと。
二つ、そのための開発部署、人員育成の道程が調っていないこと。
そして三つ……その模索すらせず、数十年に亘って平和が維持されていたのは奇跡に等しいこと。
もし戦闘兵器の出現が人為的なものだった場合、遅かれ早かれこの問題点は市井に露呈する。
いや、AMFより凶悪な形で、魔法を封じる手段が用いられる可能性だってある。その場合、局員を無駄死にさせることになる。
もちろん市民も巻き添えだ。そのとき、管理局の威信は正しく地に落ちることになる……。
なのはは死んでこそいないが、その最悪例を示す存在として、この辺りの議論でよく名前が出された。
その結果、PSG≪プロジェクト・セカンド・ジェネレーション≫という新装備及び戦術開発計画が始動。
局が貫いてきた非殺傷設定に基づく理念と、魔法のクリーンな部分を封じ込めることなく、魔導殺しへの対策を考案・試験・構築するのが目的だ。
その目標……というか、設立された部署は四つ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、フィアッセさんとの出会いを描きます。これも何度目のリメイクか……」
古鉄≪それとスポット的にですが、劇場版のお話も若干絡めています。
とはいえ後半戦がまだ放映していませんので、あくまでも概要程度ですが≫
(同人版A's・Remixは、劇場版第二弾準拠で進んでいます)
恭文「だから本編とはまた違う形で、アミタやディアーチェ達と関わっているんだよね」
古鉄≪それもまた、いずれ幕間でできればと思います。……後編をキッチリ見てから≫
(結末が分からないと、さすがに書きにくいしね)
恭文「あ、でも大まかな流れは分かるよ。確か……箒がまた聖女だとかとち狂って」
あむ「それ違うじゃん! 中の人の話じゃん!」
(蒼い古き鉄(本編軸)があやふやなのは、別世界だからと思ってください。
そんなわけでえ〜すな日常/あどべんちゃー同人版、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:KNOCK OUT MONKEY『Dog』)
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