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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第17巻経過報告:03(サンプルあり)(2018/5/29)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第17巻『男として』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第17巻は本日(2018/05/29)販売開始。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


古鉄(A's・Remix)≪では、ここからは私達がやりましょう。
こちらではえーすな日常/あどべんちゃーのパイロット版をご紹介します。
なお……今回収録しているのは二話だけですが、作者が話数計算をまたミスったため、次の話ももう仕上がっています≫


恭文(A's・Remix)「まぁそちらは来月披露予定ですけど、また最後の方でお見せしたいと思います。
……でもどうしようかー。一応これで七話……一巻分のお話は仕上がったんだけど」

古鉄(A's・Remix)≪とりあえずタマモさんがガチで出張るとヤバいので、成長を促すために下がる感じにして。
あとあなたも、魔法が使えなくていいですよ。なんかこう、世界軸的な特異点影響でサムシング≫

恭文(A's・Remix)「混ざりすぎて怖いよ! というかそれ、同人版ドキたまと被ってるー!」

古鉄≪その分キャラなりの出番を多くすれば問題ないでしょ≫

恭文(A's・Remix)「あむ達はともかく、大輔たちにどう説明するの!? というかおのれの出番も必然的に減るからね!?」

古鉄(A's・Remix)≪……………………あ≫


(A'sなストフリノロウサ、気づいていなかったもよう)


古鉄(A's・Remix)≪それは駄目ですね。えぇ、それは駄目です≫

恭文(A's・Remix)「更に言えばジガンも……」

ジガン(A's・Remix)≪なの!?≫

古鉄(A's・Remix)≪まぁその辺りもまた考えていきましょうか。ではどうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


…………その言葉に頭をかきながらも、またみんなで歩いていく。


「……もしかしたら、第二種忍者の領分になるかも」

「忍者……ヤスフミの資格に?」

「いや、下手をすれば警察や政府が口出ししてくる。特に今はマズい……」

「どういうことかな」

「唯世達が戦ったロボットは、ブリキ人形だったんだよね。×たまを入れている間、そのエネルギーで自動的に動いて……基本は近づいて纏わり付くだけ」

「うん」


できれば、そんなことにはなってほしくない。でも触れないわけにはいかない。

もう一度言うけど、今は……状況が余りよくないから。だから勇気を持って、話の核心に触れる。


「それがもし、武器を装備していたら?」

「武器?」

「銃、近接戦闘用のブレード、バズーカ、ミサイル……ほら、最近話題に上ることも多いISみたいな感じで」

「いや、それは当然危な」


そう言いかけた唯世は足を止め、顔面蒼白(そうはく)になる。僕が提示した可能性が信じられず、足がただ震えて……今にも倒れそうだった。

同じく察したフェイトも、息を飲んでまさか……そんなはずはと首を振っていた。


「………………ヤス、フミ……!?」

「そういうことだ」

「どういうこと!? やや達にも分かるようにー!」

「簡単だよ。……みんなの夢が、兵器として利用される」

『へ……!』

≪しかもイースターは国際企業ですからね。そのネットワークも生かして、世界中から×たまを集めたら……≫

「誰も彼も、夢を見ることすら許されない! 完全に……世界の危機じゃないかぁ!」


唯世の叫びには、僕もただ頷(うなず)くことしかできなかった。


◆◆◆◆◆


現在の時間は放課後。僕達は聖夜小の職員室にいた。

今日のお茶会で使う、お菓子のメニューをメモでやり取りしていたなでしことあむが……間抜けにも見つかり、呼び出されたから。

普通なら問題ない。ただ、メモでやり取りを何時していたかというのがネックになった。


それは……ぶっちぎりで授業中。そりゃあちょっとお説教もしなきゃいけないと納得である。

で、僕は二人に付き合わされてるのよ。うん、なんでだろうね。


「ねぇ、なんでここにいるの? ほら、イースターの誰も来ない資料室の仕事はどうしたのさ」

「そんな閉職を任されることもなく、クビにされたんだよ」

「そう。だったら土下座してその仕事に就こうか。その仕事をやりたいんだって必死に泣きつけば、きっとさせてくれるよ」

「どうしてよりにもよってそんな仕事を選ばなくちゃいけないのかな! 八神君、確かに世間は今凄(すご)い不況だよ!?
でももっと他にある! 僕を生かせる職種はもっと他にあるから! 例えば今とかさ!」

「そうだね。だったら悪の科学者なんてどうかな。おのれにピッタリだよ」

「それは反論できないので、どうか……!」


なぜかこの男は涙目で僕を見る。それに首を傾(かし)げると、なんでか額に青筋を立てた。それがよく分からない。


◆◆◆◆◆


聖夜小の中庭……そのど真ん中。すっかり日も落ちた暗がりの中、目の前にいるのはどう見ても懐柔。

その四本の腕は色違いで、翼も天使と悪魔の四枚羽。身体の各部が全く違う生物のもので、組み合わさったような不協和音。


強いて言うなら……合成生物≪キメラ≫だ。ただ、悪意や敵意みたいなものは感じない。

恥辱や嘆き、悲しみ……そういうものがオーラとして伝わってきて。


その足下には、二本足で立っている狐型の獣人。


「……ヤスフミの、お友達?」

「だったらもっと有効的に笑い合ってるよ……!」

「でも、タマモさんとかいるし! 征服王とか!」

「そういうフェイトだって魔王がいるでしょ!」

「なのはは一応人間だよ!?」

「……安心しろ。一応どちらも初対面だ」


狐型獣人がそう言って、軽く右手を挙げて制止してくる。


「あとお前、一応って付けている時点で怪しいだろ」

「ふぇ!?」

「ホントだー。フェイトって酷(ひど)いねー、友達なのにそういうこと言っちゃうんだー」

「ヤスフミー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文(A's・Remix)「というわけで、僕とキメラモン、フェイトとレナモンとの出会い……」

フェイト「あ、そうだ! レナモンがマトリックスエボリューションしてくれないんだった! すっかり忘れてたよ!」

恭文「フェイトェ……」

恭文(A's・Remix)「酷すぎる……」


(そんなこともありました)


恭文(A's・Remix)「本編はどうなるか分からないけど、パイロット版はここからあどべんちゃースタート。
となると、まずやるべきは…………まぁこのお話からで」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ま、まぁそれはえぇやんか。ほら、英語ができても、うちは京都(きょうと)なまりな関西弁やし」

「はやて、この間の期末テストで赤点ギリギリだったよなぁ。レティさんにも軽く怒られて……というか謝られて」

「ヴィータ、そこはしー!」

「……お姉ちゃん、人に散々勉強しろと言っておきながら」

「それは言わんといてよー! というか、テスト前に犯罪者が出てくるんが悪いんやし!」

「でも、そのときだけの話じゃないんだよね」


小首を傾(かし)げると、お姉ちゃんがびくりと震えて……在らぬ方向を見ながら口笛。なお、口笛は全然吹けていない。ただふーふーしているだけだった。


「……シグナムさぁん」

「も、申し訳ありません……。ただレティ提督もその辺りを鑑みて、仕事のペースは調整してもらえることになりましたので」

「お姉ちゃん、何ならこっちに引っ越してくる? 僕が手取り足取り教えてあげるよ」

「弟君!?」

「やめてよ! 屈辱すぎるやんか! というかマジモンの留学パターンやないか、それぇ!」

「将来的に見れば、駅前留学するより楽だよ。それに英語だけじゃなくて、中国(ちゅうごく)・ロシア・イタリア・フランス――五か国語くらいはマスターできるよ?」

「なんで!?」


お姉ちゃんが疑問そうなので、忍者資格を見せつけてあげる。


「ISのおかげで国際情勢も複雑化しているし、勉強が義務づけられているんだよ。ほら、IS学園っていうのもできたしさ」

「ツッコミ辛(つら)いお仕事の事情からかぁ!」


◆◆◆◆◆


「……恭文、アンタはうちらの知らん間に何やったんや」


僕とフィアッセさん、タマモは後ろの席なんだけど、前からお姉ちゃんが疑問の視線をぶつけてくる。


「フィアッセ・クリステラ言うたら、とんでもない有名人やないか。それとコレって」

「いや、話したでしょうが。聖夜市でCSSのチャリティー・ツアーが開かれて、そのときドンパチしたって」

「うん、聞いてたな! でもな、うちが聞いたんは……アンタがまーた楽しそうにドンパチしてたってところよ!
十五才近い年上のお姉さんにフラグを立てて、空港でキスする流れは聞いとらんわ! しかも唇って!」

「だって……フィアッセさんとは、すっごく仲良くなったし」

「そうだよねー。一緒にお風呂も入ったし、添い寝もしたしー」

「お風呂ぉ!? 添い寝ぇ!? アンタ、一緒に寝る人のオパーイを揉(も)むクセが…………なんて羨ましいぃぃぃぃぃぃぃ! ちょおそこ変わってぇ!」

「落ち着け馬鹿ぁ! 姉としてもっとツッコむところは……ねぇのか! ねぇんだな! 分かったから血の涙を流すなぁ!」


お姉ちゃんは度し難い……そんなことが改めて分かりながらも、エリスさんが大きくため息を吐く。


「……やっぱり彼、ドンパチが好きなんだな」

「えぇ、そりゃあもう! 三度の飯よりドンパチですよ! 実際楽しそうだったでしょ!」

「かなりな……!」

「失礼な。僕がこの世で一番嫌いなのがドンパチなんですよ」

『はいはい』


流したぁ!? しかもフィアッセさんまでぇ! …………だったらいいよ!


「あぁそうだよ! 僕はドンパチが大好きだよ! でもそれが何か問題!?」

「逆ギレも甚だしいなぁ、君は! 問題だと思うぞ!? かなり問題だと思うぞ、それは!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文(A's・Remix)「全部鷹山さん達のせいだ」

鷹山「この話では俺達、出てないよな……!?」

大下「具体的に言えば、知り合いですらないんだけど!?」

恭文「こんな幼子になんて悪いことを教えて……」

鷹山・大下「「お前が言うな!」」


(そしてまた始まるドンパチ……ドンパチ……)


古鉄(A's・Remix)≪楽しいイギリスシティでドンパチなんてあるはずがない。そう思っていた時期が私達にもありました≫

凛(渋谷)「がふ……!」

恭文(A's・Remix)「ここからはさっき言った通り、今回収録している……ものの、ちょっと先を幾つかお見せしたいと思います。
まだ地の文が入っていないものもありますけど、正真正銘のサンプルということでご了承ください。どうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


――打ち込まれる誘導弾を左右への鋭いスラロームで回避し、それが生み出す硝煙に包み込まれる。

即座に停止し、平晴眼に構えたアルトを振るって回転斬り。


「……!」


剣閃の鋭さのみで硝煙を吹き飛ばすと、僕の背後に回っていたロッテさんが拳を振るいながら驚いた顔。

それでも止まらずに踏み込み、地面を踏み砕きながら左フック。

それは背を逸らしながらのバク転で……下から打ち込んだサマーソルトキックで逸らして回避。


そのまま連続バク転で距離を取り、再びアルトを平晴眼に構えると、ロッテさんは地面に拳を叩きつける。

魔力の爆発によりパワーウェーブが発生。それを鋭く打ち込んだ刺突で霧散させ、弾ける衝撃の中で刃を翻しながら一回転。


十字方向から打ち込まれたスライティングを回避しながら着地して、今度は僕が逆風一閃――飛天御剣流、土龍閃もどき。

土の礫をロッテさんが展開したシールドで受け止めている間に、地面を踏み砕いて縮地発動。

ロッテさんの背後へ回ると、すかさず右後ろ蹴り。それには左逆手で抜刀した乞食清光の柄尻を叩き込み……!


「いっだぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


ロッテさんの動きが止まり、蹴りと柄尻の衝突で衝撃が弾けたところで、アルトを逆手に持って左薙一閃。


◆◆◆◆◆


さて、アースラの艦長になってしまった僕は現在仕事中。実は今回の航海任務はフェイトも手伝ってくれている。

まぁその……すまん、人手が足りなくてな。だからため息を吐いて『イギリス』と呟くのはやめて欲しい。


『――クロノ、覚悟しときなよ? ロッテの復讐はキツイと思うなぁ』

「何の話だ!? そもそも僕は君に通信をかけただけで何もしてないだろ!」

『世の中は理不尽なものなんだよ』

「だったら大人として訂正していかないか……!?」


それで、更に済まん。船長室でイギリスのアリアに通信しているが、これも……その、仕事なんだ。


「それで、家族との時間はどんな感じだ?」

『私達もそうだし、父様も大丈夫。……やっぱり、家族だって思っているから」

「ならいい」


まぁ別にそれだけではなかったんだが……後でグレアムさんにも挨拶が必要だな。


『でもさぁ、クロノも成長したよねー。少し前まで東京支部の部長さんだったのに』

「まぁな……」


……実はその、管理外世界の文化情報収集やらを目的とした、管理局の支部というのも存在している。

特に地球の場合、一九九九年の怪獣騒ぎやら、海鳴での騒動があったからな。密かな警戒対象となっていた。

僕はそんな支部の支部長という形で、エイミィともども東京の事務所を預かっていたんだ。


まぁ基本は地方事務所のような感じで、簡単な雑務程度。仕事もほとんどない……のんびりとした場所だったよ。

そのためにみんなの楽しみは、東京……事務所近隣の食事処を制覇するというもので……うん。


……僕も、その……最初は迷いもあったが、食べ歩きにハマって……体重が、ちょっと増えた。


◆◆◆◆◆


「……キメラモンは暗黒進化をして、ずっと止まらなくなる可能性があるらしいんだ。
キメラモンには色んなデジモンの因子が組み込まれていて、その中に暗黒デジモンのものもある」


それがキメラモンの四つの手の上二つ。でも、それだけが原因じゃない。それだけじゃ、ないの。


「それと色んな因子が混ざり合う事で相互反応を起こして、強烈な破壊衝動を呼び起こす」

「破壊衝動……つまり、周りのもの全てを壊したくなる?」

「うん。その結果が……ミレニアモンって言ってたかな」


キメラモンが一番気にしてる問題はここなんだよ。ミレニアモンは究極体デジモン。

デジモンの進化ランクの中でも最上位の究極体は、それ相応の力を持っているらしい。


「そう呼ばれる相当力のある究極体デジモンに進化して、世界を破壊衝動のままに壊し尽くすとかなんとか」


少なくとも今のキメラモンに暴れ回る可能性はない。ただ、進化した段階でそうなるかも知れない。

進化すると口調や性格が変わっちゃうデジモンも居るようだし、ありえない可能性じゃないんだよ。


「キメラモンは昔のデジタルワールドの先住民が作ったらしいんだけど、それが今こうして目覚めてるんだ」

「そんな危険極まりないデジモンをパートナーにしてるんですか!? バカげてる!
なにより暗黒の力を内包しているのに、どうして倒さないで放置して」

「分かってないねぇ……」


表情を険しくして、声をあげかけたタケル君が停止。私は軽くため息を吐いて、ある方向を見る。


「選ばれし子どもってのもこの程度か」

「……どういう意味かな」

「……ヤスフミ、落ち着いて?」

「落ち着いてるよ。……なぜなら僕はとうに世界を背負っている。この世全ての悪と一緒に」


また始まったー! ほらほら、みんながぽかーんとしているから! 天を指差している場合じゃないの!


「まぁ仕方のないことか。全世界どころか全宇宙……ううん、全次元世界において至高の存在たる僕と比べたら、大抵の人間は月とすっぽんだし」

「なんだか凄いことを言ってるんだけど、この子!」

「あの、君……大丈夫!? いや、具体的にどこがとは言えないんだけど、ねぇ!」

「おのれよりは大丈夫だよ」

「うわ! 何て腹立たしい返しを!」

「あなたは、自分が世界の中心にいるとでも思っているんですか……!?」

「当たり前でしょ」


伊織君の皮肉交じりのツッコミにも、アッサリ返すヤスフミ。その結果伊織君は口をパクパクさせ、言葉にならない声を幾度も放ち始めた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文(A's・Remix)「クロノさんのアレコレは、最近やっているReflection(漫画版)の描写だね」

古鉄(A's・Remix)≪劇場版の前後やその背景を、漫画で詳しくやっています。
ゲーム版とはまた違いますからねぇ。あの……伝説のババアとか≫

恭文(A's・Remix)「それは中の人ネター!」


(詳しくわWORKINGをチェック)


恭文(A's・Remix)「で、最後はちょろっとやっていたみんなとのあれこれ……思えば何もかもが懐かしい」

古鉄(A's・Remix)≪まだ始まってすらいませんよ? まぁこんな感じでちょいちょい進めていきますので、幕間リローデッド第17巻、何とぞよろしくお願いします≫


(というわけで幕間リローデッド第17巻、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:貴水博之『Wish in the dark』)




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