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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第17巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/5/29)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第17巻『男として』



古鉄≪というわけで、本日(2018/05/29)、幕間リローデッド第17巻が販売開始。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)



古鉄≪昨日は特別書き下ろしを紹介したので、こちらでは幕間の方を……今回は三話収録です≫

恭文「まずはこちらからどうぞー」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「ねぇ憂、ちょっと分からないところがあるんだけど」

「何?」

「ねね! そういや気になる話、友達から聞いたんだ!」

「……純、ちょっと後にしてくれない?」

「これは最近噂(うわさ)になっている話なんだけど」

「聞けよ」


まだまだ長い夏休み……そして、高校最後の夏休み。私達は少しずつ、桜高から巣立つ準備をしています。


「――夜の音楽室から、水の音がするのを聞いた人がいるの。それも何人も!」

「「へ!?」」

「でね、夜遅くまで残っていた子が、音楽室の音に気がついて、入ってみたんだけど……」

「そ、それで!?」

「でも仲には何もなく、誰もいなかった……でもふと、床を見たら……なんと紅(あか)い血のようなものが落ちていたの! ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「「ひぃ!?」」


なのに怪談話をする必要があるなんて……想像だにしていませんでした。


「そうそう。だから僕もまたまた呼び出されたんだよねぇ」

「「「うぎゃああああぁああぁああぁ!?」」」


そして恭文君が何時の何か、私の隣で頬杖を突くなんて……できるわけないよ! というか不法侵入だよ!


◆◆◆◆◆



「どうしよう……私、音楽室に行くたび思い出しちゃいそう」

「でしょでしょ!? 私も友達から聞かされてさー!」

「大丈夫だよ。幽霊も特殊な武装なら倒せるし」


銃を取り出し、なぜかあっちこっち点検し始める恭文君……。


「……まず倒すって認識からやめない? というか出力の話は」

「ないから戦い方を考えるのよ。相手の防御はすり抜け、ピンポイントで急所を突く。攻撃は全て避けるか切り払う」

「だから慣れすぎてない!?」


え、それはつまり、あんなほぼ詰んだ状態でも…………やっぱり運が悪いよ! 一度や二度って雰囲気じゃないよ、これ! むしろプロだよ!


「でも、恭文もいてくれるなら安心だ! 一人で怖がるより、みんなで怖がろう!」

「私達を道連れにしたんかい! というか、恭文は怖がってないでしょ! ――もういい? 私、憂に教えてもらいたいところがあるから」

「えー。平静を装っているけど、梓も怖いんじゃないの?」

「そんなのよくある話じゃん! いちいち気にしても仕方ないし!」

「馬鹿にすると死ぬよ?」

「ほら、恭文の言う通り!」

「何が!?」


恭文君、そう言いながらその……なんか、刀を取り出すのはやめない? え、それも特殊な武装なの? 倒すの前提なの?


◆◆◆◆◆


いつもの場所に、さわ子先生が仕事に勤(いそ)しんでいた。


「恭文くんはともかく、あなた達まで……どうしたの?」

「音楽室の鍵、貸してください」

「練習?いいわよー。夏休みだっていうのに熱心ねー」

「補修で学校にきたついでですから」
「…………いいわね! ロックだわ! それでこそ軽音部!」


すると、さわ子先生は私達へ向き直って実に嬉(うれ)しそうだった。


「でも憂ちゃんも補修なんて意外ねぇ」

「へ、そうですか? ……私、まだまだ勉強しないと志望校に行けそうもないので」

「…………さわ子先生、何か勘違いしていませんか?」


ふと嫌な予感がしたので、ちょーっとツツいてみる。


「私達は”受験対策の補修”です。赤点の補修じゃあありませんよ?」


すると、さわ子先生はこの世の終わりかと思うほどの表情を浮かべ、純に詰め寄る。


「純ちゃんは赤点の補修よね! そうよね!?」

「…………どういう意味でしょうか、先生」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、長かった合宿も無事に終わり……この時期なんだよね。
というかもうそろそろなんだよ……プロガーによるプロガーのためのプロガーオンステージは」

古鉄≪あぁ、そうでしたねぇ。でも志保さん、あなたはあの頃のギラついた目を忘れていませんか?≫

志保「忘れたくもなるわよ! 散々プロガープロガーって弄っておいて!」

恭文「忘れることなんて許さないよ? そう……あずささんや天使やよいを洗脳した罪は、一生消えないと知れ」

志保「怖すぎますよ! というかいつの間にか洗脳に!」


(いつの間にか加速している過去にびくつくメイド)


志保「……分かりました。じゃあこうしましょう……罪を償うため、御主P様にまたご奉仕します」

恭文(脱兎)

志保「逃げないでください!」

恭文「御主P様はやめろって言ったでしょうが!」

志保「いえいえ、遠慮しなくていいんですよ? ちょっと危ないアレではもう凄い感じに奪ってくれましたし……えぇ! 頑張りますよ、私!」

恭文「頑張らなくていいよ! おのれはそのままで十分だから!」

古鉄≪というわけで、次に行きましょう。続いてはゴーカイジャー編にも繋がるあの話……≫

恭文「ヘルプミー!」

志保「………!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「――ちょうど新人が救助されたすぐ後だ。シェリーは先輩と一緒に、ある任務についた」


バンさんは、SPDライセンスを更に操作。それで地球に見える、ある惑星を画面に出した。


「アーム星っていう星でな、消息を断った宇宙刑事がいたんだよ。それを探せって任務だったんだが」

「そこにマクーが絡んだにゃ? でもコム長官達はそんな話」

「マクーではない。アーム星は宇宙犯罪組織メトスという奴らに、武力で制圧されていた」

「…………その親玉のエゼキエルという科学者は、元々アーム星の科学者だったの」


烈さんの言葉で腹が決まったらしく、シェリーは僕達へ向き直る。


「でも武力推進を行ったため、永久追放されて……そのとき、ドン・ホラーの意識に触れた。
エゼキエルはアーム星を制圧し、ドン・ホラーを呼び戻す装置を作っていた」

「ま、待ってください! あの……本当に今更なんですけど、確認させてください!
ドン・ホラーは烈さんが倒したんですよね! それで復活って、本当にできるんですか!?」

「底知れない奴だからな。肉体が死んでも、意識だけは”ここではない世界”をさまよっているらしい。
……その受け皿となる肉体があれば、ドン・ホラーは復活できる」

「でもただの肉体じゃあ駄目。その受け皿には、ドン・ホラーとの強い結びつきを繋(つな)ぐ”楔(くさび)”が必要になる」


烈さんとシェリーもそういう結論に達していたようで、神妙な顔で頷(うなず)いてくれる。


「他者や自分への不理解、嘲笑に対する怒り、憎しみ、絶望――。それは烈さんに倒されたことで、ドン・ホラーも持っている感情だから」


◆◆◆◆◆


水炊きの締めといえば、やっぱり細麺でしょ。博多(はかた)ラーメンにも使われるそれを入れ、するすると頂くのよ。

鳥を中心とした具材のダシが染みこんでいて、博多(はかた)ラーメンとはまた違う趣きのある一品。


「はぁ……ヤスフミ、これは……」

「美味(おい)しいでしょ」

「うん……♪ とんこつっぽいかなーって思ったんだけど、また違うんだよね。煮込んだお野菜の風味もあって、締めに最高ー!」

「だろう? 家でも簡単にできるから、また試してみるといい。シェリー、お前もだ」

「あ……うん!」


今日は食べられなかった、撃さんに作ってあげればいい。そういう趣旨の話なのは理解して、シェリーが破顔する。

そう、腹が減っては戦はできぬ……重い話はさて置き、僕達は麺をスルスルと啜(すす)り、残り汁もぐいっと飲み干し――。


『ごちそう様でした』


両手を合わせて、ごちそう様でした……結構な量を頂いたので、全員がほっこり。


「はぁ、美味(おい)しかったぁ……」

「地球も美味(おい)しい食べ物が多いにゃー。モンハン星にも負けてないにゃ」


シェリーは撃さんのアドバイスに従い、作り方や材料を素早くメモ。

……そう言えばシェリー、ことはさんによく似てるなぁ。横顔を見て、今更気づいたよ。


◆◆◆◆◆



試しに印を組み、術式発動。……すると頭上から雷が降り注ぐ。慌てて左に側転し、それを何とか回避。


「ヤスフミ!?」

「……あぶなぁ。座標指定の印が必要か」


地面に空(あ)いた穴を見ながら、更にアレンジして印を組む。


……その途端に嫌な予感がして、後ろへ跳ぶ。

今度は頭上から降ってこなかった。その代わり空間一体を巻き込むような、蒼色の雷撃が発生。


ただ範囲が広くなかったおかげで、僕は何とか雷撃の嵐から逃げることができた。


≪命がけすぎません? これ≫

「いつものこといつものこと」

「軽すぎないかなぁ!」


すると手伝ってくれていたフェイトが、慌てて駆け寄ってくる。……危ないから離れろって言ったのに。


「というかヤスフミ、どうしてまた……いや、AMFもどきを展開されて、魔法が使えないのは分かるんだけど」

「……こっちに出入りしてきたおかげで、激気、マジレンジャーの魔法、忍術と新しいものも覚えられた。
でもその使い分けが今一つ上手(うま)くいってないんだよ。器用貧乏になって、突破力に欠ける」

「だったら、慣れた戦い方に持っていくのはどうかな。ほら、魔術なら……憑依経験≪インストール≫だってあるし」

「今回は駄目。魔女相手だし、どうしても応用力が求められる。憑依経験は弱点もあるし」

「え!?」


あれ、フェイトがなぜ驚く…………って、そりゃそうかー。憑依経験で桜セイバー≪沖田総司≫の技能を下ろした僕には、今まで一度も勝てていないし。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「というわけで、新規シーンを中心に見てもらいました。まぁ基本はHPと同じ流れ……なんですけど」

古鉄≪今後に繋がる形でちょいちょい変えている箇所もあり……とりあえず今度やるキュウレンジャーとのコラボの予習にはなるでしょう≫

恭文「いや、それなら原作映画を見てほしいよ。新生シャリバンとシャイダーのデビューでもあるし」


(キュウレンジャーとスペーススクワッド……楽しみですね)


恭文「でもメレ達はどういう扱いになるんだろう。あれかな、別宇宙だからパラレルワールドとかかな」

古鉄≪あぁ……それもあり得ますね。しかし戦隊ものはキュウレンジャーからルパン&パトレンと、攻めまくってますよねぇ≫

恭文「ルパン&パトレンも楽しいしねー。でもグッドストライカーは……グッドストライカーは……!」

古鉄≪…………嫌いなんですか?≫

恭文「違うの。戦力としてはランダム性が強すぎて、自分が使う立場だったらと考えると……胃が……!」


(蒼い古き鉄、キャラとしては大好きらしい)


恭文「ただ、キャラと作劇上の役割としては最高なんだよね。
あれで巨大戦でランダム性も生まれるし……でも、パワーアップ形態とかどうするんだろう」

古鉄≪まぁその心配をする前に、あなたは志保さんをなんとかしましょうか≫

志保「……………………」

恭文「あ、はい……」


(というわけで幕間リローデッド第17巻、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:Access『Doubt & Trust 〜ダウト&トラスト〜』)



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