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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとII 第9巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/5/16)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとU 第9巻『オレ達の世界』



古鉄≪というわけで、いんふぃにっとII最終巻の経過報告です。本編は六話分まで終了。詰めに入っています。
発売日は2018/5/22。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


恭文「鬼門だったラストバトルも何とか纏まり、あとはがーっとやってエピローグに入るのみ。
果たして最後に笑うのは………………やっぱりテッキイッセンマンかな!」

古鉄≪そうですね。最後の最後で決めてくれるはずですよ≫

あむ「いや、テッキイッセンマンが決めたら駄目じゃん!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「ととととととと!」

≪一夏、ここは……≫

「どういう、ことだ」


そこは何の因果か、IS学園だった。まだ平和な……きちんと稼働していた頃のIS学園。

四月中旬とかそれくらいかな。学園での生活が一番落ち着いて、楽しかった頃とも言える。


校舎の方に歩きながら、改めて様子を確認。走り回る生徒達は、オレの姿が見えていないようだった。

でも、そんな中に奴はいた。IS学園の制服を纏(まと)い、みんなの様子を見ていた男が。


……その男の前に立ち、改めてライフカウンターをかざす。


「お前は、どこまでも俺の邪魔をするつもりか……」

「ここは、お前の心象風景……お前があの暗い場所で見ていたものなんだな」


それは一瞬の夢現(ゆめうつつ)……少しずつ世界は霧の中に消えていき、その霧もまた瞬時に晴れる。

……オレ達はとっくにアーマーを装着し、バトルボードの上に立っていた。距離こそ一気に広がったが、ぶつかり合う視線は変わらない。


「そうして憧れてもいた。自分が力を得られる場所に」


奴の肉体も、そのデッキもちゃんと実体化していた。そりゃそうだ、ここは『魂』が肉体を取り戻す場でもあるから。

更にエクストリーム・ゾーンへ引っ張り込めば、その間意識はこちらへ持っていかれる。

少なくともバトルしている間、奴が歴史改変なんてやらかす心配はない。……いや、デッキを持っていたのは驚きでもあるが。


するとライアー・サマンワはまた……ヒドい形相でこっちを睨(にら)みつけていた。


「贋作(がんさく)……どけ。もうお前に用はない」

「悪いがオレにはある。あんな悪い夢は、もう終わらせないとな」


◆◆◆◆◆


「……ここまでか」


勝負はついた……そう言わんばかりに、柳生但馬守宗矩はこちらへ振り向き、静かに歩み寄る。


「よき果たし合いであった。心残りはあるだろうが、逝くがよい」

「……確かに、なぁ……」


流れる血に……命そのものに恐怖を感じながらも、身体を起こし、何とか立ち上がる。


「このままでは、どうやっても勝ち目はないらしい」

「しかしまだ諦めぬか」

「当然だ」


タバネドライバーを腰に装着。


≪チェリー!≫


するとファスナーの開閉音が頭上から響き、影が差す。上を見ると……金属でできた巨大なサクランボが出現していた。

ファスナーで空間が開き、私の頭上で待機する。


「……変身」


ロックシードを手元で一回転させてから、ドライバーにセット。上部のスライドシャックルを押し込んで、錠をかける。


≪ロックオン!≫


それから右横のカッティングブレードを動かして、果実を切る。


≪ソイ………………そい……SOI………………≫


いや……果実は、切れなかった。

中程で刃が止まり、強制的に跳ね返る。チェリーの鎧もどこかへと消え去ってしまう。


「ッ……!」


◆◆◆◆◆


「せめて天国へ行けるよう、祈っているよ。……私達が”娘”と幸せになる姿を」

「そこから見守っていてね? お疲れ様、人形≪劣化品≫」

「……黙れよ」

「おいおい……まさか、ここから逆転できるとでも?」

「もう無理よ。あなた達は負けた……でもさっき言った通り、ちゃんと幸せを保証するわ。それは安心して?」

「いらないよ、そんなの」


箒はコートを掛けた上で座らせ、拳をバキバキと鳴らす。


「僕の幸せは僕が自分で掴(つか)む。お前らから与えられるだけの時間なんざ……クソ食らえだ!」

「…………あぁ、なぜ人はこうも分かり合えないんだろう」

「えぇ、本当に……勝てるはずがないのに」


――そこで、猛烈に嫌な予感が走る。魔術で全身を強化した瞬間……痛烈な一撃が腹を貫く。

そのまま吹き飛び、壁に激突。三メートル近い穴を作りながらも、地面に倒れてしまう。


「ぐ……!」

「八神さん!」

「嘘、何……今の、見えなかった……!」

「堅い……魔術というやつか。急所を潰すつもりだったのに、逸れてしまったよ」


篠ノ之は血に塗れた刃を突き出しながら、そう呟いていた。そんな刃を払い、サッと血を払う。


「まぁ致命傷には変わりない。では、新しい世界で」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……ほら、テッキイッセンマンが出るフラグびんびんでしょ」

あむ「だからってアンタが何とかしちゃアウトじゃん! 台なしじゃん!」


(現・魔法少女はお約束を大事にしたいらしい)


あむ「でもこれ、どうするの!? テッキイッセンマンで何か手は!」

ベルトちゃん≪ある! あるよ!≫

恭文「なんだって!」

あむ「よかったー! そうだよね、やっぱりあるよね!」

ベルトちゃん≪もちろん! さぁ、見せてあげるよ……わたし達のオーバードライブ!≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「まず、悪逆を一つ……」


そして、時は動き出す――。


「が……!」


振り返り、彼の身体が両断される様を見据える。


…………そのはずだった。

そのはずだったんだ。私の斬撃は確かに、あのバリアごと彼を断ち切った。


なのに、彼は黄色い光に包まれ反転……素早く着地し、そのままこちらへと突撃してくる。


≪なーんちゃって♪≫

「ッ……!」

「これは……あぁ、そういうことか。えっと」
≪そう! 今回のために用意していたニューシフトカーだよ!≫

「なら――ひとっ跳び付き合えよ」

≪〜〜〜♪≫


その上であの、左手のブレスにハマったミニカーを三回押し込む。まるでそれが、我々の正義を打倒できると言わんばかりに……!


「負けるわけがない……」


正義の怒りを胸の内で燃やしながら、その悪逆に断罪の刃を突き立てる。


「束の生み出した悪魔に、我が正義が敗北するはずがない!

≪The song today is ”SURPRISE-DRIVE”≫


だが光に包まれた彼はそのまま突き抜け、私の背後を取る。


どういうことだ……私の刃は、この悪しき介入者を断ち切った!

そこには如何なる疑いが差し挟む余地もない、正しく正義の断罪と言えるだろう!


それがなぜ……なぜ!


◆◆◆◆◆



奴らは律動……それによって周囲に黒い歪みが生まれ、同じ怪物が一つ、また一つと増えていく。


「……何だ、これ」

「知りませんよ!」

≪どん引き……! というか、どうなっているの!?≫

「マズい……!」


でも先生とベルトちゃん、タマモもぼう然とする中、僕は状況を察する。

「ベルトちゃん、サーチだ! どん引きしている場合じゃない!」

≪あ、うん!≫

≪それならもうやってますよ。結論から言いますね……あれ、全て奴らですよ≫


そこで絶望の宣言が、アルトから成される。じゃあ、やっぱり……!

ヤバいヤバいヤバい! この増殖速度は僕達だけじゃ対応しきれない!

しかも……慌てて先生の手を引き、トライドロンに乗り込む。

なおタマモは定員オーバーなので、子狐モードに変化。素早く指定席に着席した。


「おい、八神!」

「御主人様、早く!」

「分かってる!」


すぐにアクセル全開……飛びかかってくる蛇子達を振り切り反転し、みんながいる方向に……!


バックミラーを見ると……わぁぁぁぁぁぁ! ねずみ算も真っ青な勢いでどんどん増えてる! もう何体いるかとか分からないよ!


「ベルトちゃん、みんなに連絡!」

≪もうしているよ! でも……どうしようどうしよう! それじゃあ淫乳教師達も出せないよ!≫

「考え中! 考え中! 考え中ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

「テンパるなぁ! お前がテンパってどうする! 一番の経験者だろうがぁ!」

「こんなの想定外にも程があるわぁ! あ、そうだ……タマモ! タマモなら」

「……バックします。バックします」

≪タマモが現実逃避してるぅ!≫

「「落ち着けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」


◆◆◆◆◆


『もうすぐだ……この忌ま忌ましき檻を破壊し、我らが世界を食らい尽くす!
……我らの野望を阻んでくれた、せめてもの礼だ! 滅びろ、愚かな人間達よぉ!』

『あぁん、素敵よ……あなたぁ! あなたが私のアダム! 私の望みを叶えてくれる……最高の男だったのねぇ!
さぁ、食らい尽くしなさい! 私に従わない、私を信じない……私を愛さない世界を、全て食らい』


――でもその瞬間、私達の特殊砲弾でも貫けなかった巨大本体に……何かが命中する。

それはセンサーでようやく捉えられた、ライフル弾。だけどそれが巨大な風穴を明けるが如く、蛇たちに変化をもたらす。


――そんな真似、させると思っているのかい?――

『『が……!? ぶぶぅああぁあぁ……ああああああああ!』』


巨大な怪人が血反吐を吐き、あお向けに倒れる。その身体はすぐに霧散して再生されるけど、確かに……本体へ痛烈なダメージを与えた。


『なんだ、今……のは……』

『全身が、引き裂かれるような苦しみ……快楽が、消えかけた。誰……誰なのぉ! 私達の幸せを踏みにじるのは、誰ぇ!』


その言葉に返すように、次々と青い光条が蛇達へと襲いかかる。世界がひび割れていく中、張り付けにされる蛇達を弔うかのように声が響いた。


――I am the bone of my sword.――


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「最後はやっぱりドンパチ……いいよね、ドンパチ!」

あむ「こらこら!」

ベルトちゃん≪これがラストラップ! さぁ、ひとっ跳び付き合えよー!≫


(というわけで、いんふぃにっとII最終巻、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:Mitsuru Matsuoka EARNEST DRIVE『SURPRISE-DRIVE』)




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