[携帯モード] [URL送信]

作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
鮮烈な日常Fourth Season第4巻 経過報告:03(サンプルあり)(2018/4/20)
[TOMATO] とある魔導師と彼女の鮮烈な日常 Fourth Season04『新しい輝き』




古鉄≪すみません、もう一つありました。こちらでは書き下ろし部分のご紹介となります≫

恭文「でも、あれだよね。いつもそうだけど……本編が佳境だと、同じ時系列での書き下ろしが作りにくい」

古鉄≪どうしても話の密度的に、差し込める部分が少なくなりますしね≫


(特に自分の場合、一日ないし数時間を割と……ガッツリ詰めて書くので、余計に)


恭文「……それはシーン転換が下手なだけでしょうが。まぁそれはさておき、そんなわけで今の話や昔の話がいろいろ混ざっています」

古鉄≪ではその一部をお見せします。どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あれは恭文が雛見沢(ひなみざわ)に来て……レナと垣内(かきうち)旅行などにしゃれ込んだ直後だ。


「そうそう! みんなさ、今日の午後に予定はあるかい? ないよね、あるわけないよね!」


魅音が唐突に、こう切り出してきた。


今日……土曜の午後は、丸ごと学校から解放されるというすばらしい日だ。

なお、雛見沢(ひなみざわ)分校の土曜日は、都会の学校とは少し違う。

基本的には午前中で解放されるんだが、お弁当を持ってきて、お昼を食べて、校内や校庭で遊んでいく生徒がとても多い。


最初に見たときは、学校自体が子どもの遊び場なのかとも思ったものだ。……なお、それで正解だった。

裏に行けば山があり、下れば沢がある。強い日差しを避けて、教室でお喋(しゃべ)りをするもよし。土管に隠れてかくれんぼをするもよし。

もちろん帰るのも自由。畑の水やりを手伝う子もいれば、店番を代わってあげる子もいるって話だ。


そんな午後をこうして魅音が切り出すのであれば、それはとんでもない部活の大イベントに違いあるまい!


だが……悲しいことに、俺はそんな部活へ加わる前に、ちょっとした仕事がある。


◆◆◆◆◆


「でさ、結局やすっちは何の仕事なの?」

「知り合いから翻訳作業を頼まれてね。これから英語とにらめっこ」

「そんなお仕事までしておりますの!?」

「普通はないんだけど、いつも調子のいいおっちゃんなのよー。こっちも出張中だって言って断ったのに……」

≪まぁいいじゃないですか。その分報酬は三倍で契約したんですし≫

「やっぱりちゃっかりしていますわね」


恭文を見ろよ。当然のことながら、自分が何の仕事をしているのかもしっかり理解しているんだぞ。

それに比べて俺はなんだ。ヤバい、足下が軽く震えてきた……!


「圭一、どうしたのですか?」

「でも俺……親父がモデルの人を連れてくるとか、そういう現場を見たことがないんだが」

「あら、そうでございますの? ではお手伝いなども特に……」

「仕事については、母さんと二人三脚。俺が立ち入る隙(すき)はなし。東京(とうきょう)にいた頃からそんな感じだったんだよ」

「それだと、恭文くんの話とは随分違うような……」

「まぁ絵と言ってもいろいろあるしね。例えば風景画なら、特別人を呼ぶ必要もないし」

「なのかなぁ……」


ヤバい、そう考えると不安になってきた。というか、父さん達は一体何の仕事をしているんだ……!? 今更それを理解していないって、恐ろしくないか!?


◆◆◆◆◆



「あの……ここだけの話、なんですけど、父さんってそんなに凄(すご)い……画家なんですか?」

「はい?」

「え、というと……君は、お父さんのお仕事について」

「キチンとは……。今日もみなさんに失礼がないよう、教えてほしいと頼んだんですけど」


……俺だって、今まで一度も疑問を持たなかったわけじゃない。絵を見せてと聞いたことくらいはある。

だが親父も、お袋も、妙にけちけちして見せてくれなくて……。


するとお二人はにまぁっといやらしく笑って、俺の双肩を強く叩(たた)いた。


「えぇ! それはもう、本当にすばらしい作家さんなんですよ!」

「そ、そうなんですか。それはよか」

「購入制限はないし!」

「……購入制限!?」

「ファンサービスはするし」

「ファンサービス!?」

「ファンレターには必ずお返事をくれるし、世間のニーズもちゃんとくみ取っていて研究熱心!」

「靴下は脱がせたら絶対NG! それは眼鏡や制服も同じなんですよ! そこを前原先生はよく理解している!」

「靴下!? 眼鏡!? 制服ぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」


おい、待て……確かに親父は、俺と同等以上の変態だと思う! だが仕事絡みでその趣味を出してOKなのか!

それ、ただの画家じゃないよな! モダンやゴッホみたいな芸術って感じではないよな!


しかも購入制限って……まさか、まさか親父達は……………………!


「イベントは参加ごとに、壁で大行列だし!」

「あ、あの……すみません。絵っていうのは、壁に飾るものじゃ」

「そんなことはない! 初めは誰もが島中から始めるんです! そして島角、大通りの島角と階段を上って……そして至る頂点が壁なんです!
あなたも! 是非前原先生と合体で出典できるような大作家になってくださいね!」

「応援していますよ!」

「は、はい……!」


いや、そんな熱い眼(まな)差しを向けられても困るが……! つーか島中!? 島角!? 大通りで階段!?

間違いない……親父達は……親父達はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい……特別書き下ろしは、ひぐらし原作でもやったあのお話。
まだ山狗や鷹野達とドンパチする前の、平和な日常です」

古鉄≪同時にとあるキャラとの遭遇話にもなっています。まぁその辺りの描写はまた次巻ですが≫


(全体文量が多くて……)


恭文「でも圭一のお父さん達、凄いよなぁ……これで豪邸とか建てられるって」

古鉄≪あなたも頑張りましょうよ≫

恭文「それ、はやてに言うことじゃないかな!」


(なお某たぬき司令は、売り上げで高級焼肉を楽しんだ模様)


恭文「では、次はTipsとなります。こっちは一話につき一つずつ見せていく感じで……」

古鉄≪短編ですしね。そこはご了承いただければ幸いです。ではどうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「なるほどぉ……確かに簡単工作やから突き詰めてもそれなりとか、身も蓋もない話ですなぁ」

「でしょ?」


静香や志保達みたいに、これから765プロへ入ってくる子もいるだろう。でも……みんなは学生で、実家暮らしがほとんど。

そんな中、それなりの作業スペースを作ることができるか。はっきり言うけど、難しい子が多い。

現に長介達兄弟がいるやよいや、動物と暮らしている響は……。


かと言って仕事でバトルが絡むと、作業スペースを外部中心にするのも怖い。

交通機関のトラブルや、大雪などの天候不順。又は災害などで、作業スペースが使えなかったら?

それで明日の朝一とかに、ガンプラバトルの仕事が入っていたら? なのにガンプラは作業スペースが使えず、未完成だったら?


作業を進めたくても、うちでは何もできない……なんてことは、十二分にあり得る。

特に都心だと、ちょっとしたことで電車のダイヤが乱れるしね。そういう点も踏まえて、何か提示できればと……ずっと考えていて。


それでマオに軽く話したら、分かる分かると力強く頷(うなず)かれてしまい……ちょっと申し訳なくなったかも。


「でも制作環境については、ワイにも突き刺さるなぁ……」

「マオが? でもアンタ、小さい頃からいろんなコンクールに入賞しとるって」

「それに今なら……ガンプラ心形流の一番弟子で、世界大会ベスト16……」


ピンパイスでプラ板に穴を開けながら、奈緒が――。
パーツの合わせ目をヤスリで削りながら、杏奈が口々にそう言う。


確かにマオの技術力なら、とも思う。実際作業環境の『さ』の字もないようなチナの実家≪洋食店≫でエクストリームガンダムを作ったそうだし。

それもオークションに出したら三万円はすると断言されるようなレベル。でも、マオ本人は謙遜気味に手を振る。


「そりゃあ今のワイやったらって話でしょ? ……ワイも小さい頃……まぁ今でもガキですけど、当然最初からガンプラ作りが上手(うま)かったわけやない。
いろいろ作って、失敗して……そういうのが師匠の弟子になってから更に加速しただけで。
実際うちは普通に暮らせる程度には裕福やし、自分の部屋もありましたから」

「作業環境が整えられて、上手(うま)くなったパターンやからと……」

「実際模型友達にも、そうやなくて困ってた子はいます。そのための簡単工作やとは思うんやけど……」


◆◆◆◆◆


「プロデューサーさん、どうして私は駄目なんですかー!? その……ついったー!」

「やよいの場合、ネットの常識もそうだけど……スマホの扱いから覚えないと。というか、買い直さないと日常的更新ができない」

『あぁ……』

「そ、そうでしたぁ!」


そう、やよいは子ども用のエコノミー携帯。当然昨日も最低限なので、ネットに繋(つな)げるかどうかも危うい。

そもそもできる環境そのものがないので……これまで整えられなかったのが問題だ。


「でも、スマホって高いし……」

「だから無理はしなくていいけど、ネットの常識は覚えておいた方がいい。これからの活動にも引っかかるところだしね」

「はい。でも、あずささんはどうして……」


そう……伊織、美希、貴音、やよいときて、とどめにあずささん。

この五人についてはSNSレッドカードを出したわけだけど、当然気になるよね。


765プロ裁判で醜態を晒した伊織や美希はまだ分かるけど……自分もまだ分かるけど。

でもあずささんは大人だし、落ち着きもある。短気を起こして失言をするようなタイプでもない。


ならなぜか……その理由は、実に簡単。


「論外だから」

『論外!?』


サクッと言うと、なぜかあずささんが涙目で詰め寄ってきた。


「それは酷(ひど)くありませんかぁ!? というか、私……何か問題が」

「裁判の件だけで十分でしょ。何の役にも立たないで……どうして服を着てないんですか」

「着てます! 着てますから! 露出なんてしてませんー!」

「しているでしょ。裁判のときから変わらず全て丸出し……ねぇ、みんな?」

『同意を求めるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

「じゃあ証明しよう。あずささんが露出魔だと」

『できるの!?』


できる……できちゃう。できてしまうのがとても悲しくて、ついハンカチで目元を拭ってしまう。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……NON STYLEさんネタを、まさかあずささんにも適応するハメになるとは」

古鉄≪なお、このときの経験があったからこそ、本編でも……という話ですね≫


(そんな感じです。同人版で言えばSecond Season第4巻辺りで役に立ちました)


恭文「そして一発目は、とまとのグルメやら、幕間でもちょいちょい話していた話題。
世界大会出場者にもいろいろ話を聞きつつ、データを集めていた頃のお話です」

古鉄≪ガンプラプロデューサーなんて新機軸職業をやるハメになりましたからねぇ。有効な機会は逃せないと≫

恭文「そんな感じ。なお、マオはこの後……死に等しい致命傷を」


(あのイベント直前です)


恭文「こんな感じで、決戦前のFourth Seasonは進んでいきます。みなさん、何とぞよろしくお願いします」

古鉄≪よろしくお願いします。……さて、それでは作品の話はここまでにして……今日はガンプラ的にもいろいろありました≫

恭文「公式Twitterで一部画像やらフレームだけは出ていたアレとかね!
……MG ジェガン。
RG サザビーが発売決定!」


(でも、それだけじゃあありません)


恭文「UCの一年後を描いたアニメ『ガンダムNT』も発表!
更に更に、HG ORIGIN MSD枠として新機体が発表!
HG ジム・ガードカスタム。
ジム・スナイパーカスタム。
ジム・インターセプトカスタム。
ジム・キャノン空間突撃仕様――。
そう! 今までザクとかが中心だったORIGIN系に、ジムが初登場します!」


(ぱんぱかぱーん)


恭文「ガードカスタムは七月発売予定。それ以外は参考出品だったけど……でも楽しみだねー、アルト!」

古鉄≪たとえプレバン行きでも、ジム・スナイパーカスタムがHG化ですしねぇ。
それにインターセプトカスタムも出ていなかったはずでしょ。今年の夏も熱くなりそうです≫

恭文「なお、ともみはこの一報を聞いたとき……」

ともみ「ガードカスタム……ぐっじょぶかも……♪」

恭文「……ご覧のように、また珍しくテンションマックスだった。犬なら尻尾をぶんぶん振ってそうな勢い」

古鉄≪というか、今も興奮冷めやらぬって感じですね。琴線に響いたようです≫

白ぱんにゃ「うりゅー?」


(ふわふわお姉さん、尻尾ふりふり……)


ともみ「でも御主人様、犬って……そ、そうなんだね。うん、分かった。
なら今日はその、わんちゃんになってガオーって感じに」

恭文「違う!」

ジャンヌ(Fate)「待ちなさい、トモミ! それならば神風魔法少女ジャンヌの出番だワン!」

ともみ「……なら、負けません」

恭文「勝負するなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


(なお、今回の話ではジャンヌの出番はありません。
そんなわけで、とまと同人版の方、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:米倉千尋『永遠の扉』)






[*前へ]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!