作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
鮮烈な日常Fourth Season第4巻 経過報告:01(サンプルあり)(2018/4/20)
古鉄≪というわけで、本日の経過報告……というか発売報告。
鮮烈な日常Fourth Seasonは明日(2018年4月21日)発売開始。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫
(よろしくお願いします)
恭文「今回は準決勝まで……そう、準決勝までやるということは、当然あの話にも突入。いよいよラストです」
古鉄≪でもまずは、こちらですね。HP版ではやっていないバトル……前巻から持ち越しになったものですが≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「おいセイ、こりゃなんだ」
「見ての通り、屋内戦だよ。しかも……ここ以外の部屋はない」
「逃げ場なしでガチンコの殴り合いか。面白ぇ……!」
「それにしたって、これは……」
『また呆(あき)れるほどに特設フィールドの無駄遣いだなぁ』
……そこでハッとすると、ビルドストライクはアブソーブシールドを構え、防御態勢。
道場の中で放たれたビームマグナムを受け止め、吸収……したその瞬間、レイジはゾッとした表情でシールドをパージ。
更に右スウェーで、逆風に走る光条から退避する。そう……ビームマグナムは囮(おとり)だ。
その稲妻迸(ほとばし)る派手なエフェクトを目くらましに、フリーデンは急接近。左のビームトンファーを振り上げていた。
「速ぇ……!」
『何ぼーっとしてんだぁ!』
振り返りながら、ユニコーンはビームマグナムを一発、また一発と乱射。
アブソーブシールドの爆発を背にしながら、轟音(ごうおん)を伴う赤い奔流が放たれていく。
それを大きく回避しながら、床への着弾と爆発に煽(あお)られながらもすぐ道場の再奥……掛け軸などが賭けられている間にぶち当たる。
「クソ……!」
「レイジ、ミーティアはパージ!」
瞬間的にミーディアから離脱して、天井ギリギリまで飛び上がる。
更にミーティアストライカーはこちらの制御で全武装を展開してフルバースト。
ビームの光条が、ミサイルの嵐が空間一杯に広がる中、ダーグさんはビームマグナムを発射してから、すぐにシールドを構えた。
それがフルバーストと交差し、一部ミサイルとビームが稲妻……出力による余剰粒子エネルギーによって切り裂かれ、爆発の帯を描く。
そしてミーティアストライカーは容易(たやす)く土手っ腹を射ぬかれ。
こちらのビーム砲はシールドから展開したIフィールドによってかき消される。
……そのどさくさを狙い、マグナムとはまた別の赤い光条が走る。
◆◆◆◆◆
軽く跳躍しながら一回転。こちらの刃を払いながら、左の扇を突きだしてくる。
咄嗟(とっさ)に一歩下がるが、胴体部……コクピット部すれすれを軽く削られ、ゾッとする。
更にスタービルドストライクは再び身を翻し、扇による大胆な連続回転斬り。
ダイナミックかつ変則的……しかして柔らかい、つかみ所のないマニューバ。今までのレイジとは別人のような動き。
それを可能とするスタービルドストライクの完成度に改めて驚きながら、トンファーで防御しながらまたも下がる。
すると着地した奴は、両の扇で空間そのものを薙(な)ぐ。……そこで生まれるエネルギー反応。
「……!」
直感に従い、扇の動きで生まれた風を――不可視の衝撃波を左トンファーで貫く。その瞬間、確かに感じ取った手ごたえ……その先から爆発が生まれた。
……粒子変容によって空間そのものの粒子に作用して、衝撃波として打ち出してきやがった!
カテドラルやフェイタリーが見せたものと、同質の攻撃か!
◆◆◆◆◆
「なんだ、この粒子反応は……どんどんエネルギーが上がっている!?」
『――――全ての命に』
「ちぃ!」
するとレイジは全速力で踏み込み、扇サーベルを元の爪状態へと戻して突き抜ける。
「レイジ!」
「やらせるかよ!」
短慮に思われがちだけど、これは致し方ないことだ。僕も感じている……これは、発動させたら駄目だ。
今までにない、異様な感覚に囚(とら)われていた。いや、覚えはある。経験はある。それもつい昨日に。
二代目メイジンが”月”を生み出す前と同じだ! だからレイジはただ飛び込むだけじゃなくて、イーゲルシュテルンとビームキャノンで牽制(けんせい)。
ビームキャノンは銃身内部で粒子変容を起こしながら、速度重視で湾曲ビームを連射する。
『今、最大限の感謝を』
でも、ダーグさんは……フリーデンは合掌したまま。回避先を押さえるようなバルカン弾は動かずにやり過ごす。
その直後に襲ってくるビームキャノンに対しては、合掌したままの鋭いスウェーで回避する。
周囲で幾つもの爆発が起こる中、レイジは袈裟に右刃を振るう。それを避けられたら左の刃で右薙一閃。
すぐに返される刃もすっと下がって避けて、刺突は上半身を反らして回避。
そうして動きが止まったところを狙い、ビルドストライクは刃を唐竹(からたけ)に振るう……が、その前にフリーデンはこちらの腕をすり抜け頭突き。
「ぐぅ……!?」
まるで流れる水の如(ごと)く、こちらの攻撃をやり過ごしていく中……ぴしりと音が響く。
フリーデンが合掌を解除すると、装甲各所が更に展開……いや、その一部が破片の如(ごと)くパージされる。
その破片が散弾のようにビルドストライクを叩(たた)き、更なる追撃を停止させる。
「これは……アンチェインド!?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、読者様より頂いたアイディア≪ユニコーン・フリーデン≫はHP版よりパワーアップ。
ダーグともども、セイとレイジの前に強敵として立ちはだかります」
(アイディア、ありがとうございます)
恭文「ではさくさくといきましょう。……迫る決戦に備え、いろいろ準備中。
HP版ではない部分も付け加えつついきます」
古鉄≪何だかんだで今回は書き下ろし、タップリになりましたね。全てというわけじゃあありませんけど≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「竜宮さん、構築している避難誘導プランですが、やはり手が足りないのでは」
「……やっぱり、そうきちゃう?」
「えぇ。これならお力になれるところは大きいかと」
それで平然と……とんでもないことを言いだしてきて。会場見取り図を片手に、みんなそれぞれに指を指していく。
「生徒会活動で、その手のは慣れっこだものね。避難訓練も蒼凪君達が入ってからはかなり本格化したし」
「それに沙都子さんが主導なら、お手伝いくらいはできるしねー」
「とりあえず人が殺到しそうなところは……ライナー・チョマーさん達有力ファイターが抑えているから、私達は保険になりそうな部分を担当かしら」
「となるとこのEブロックとFブロック、それに……HとSが危ういな。メインゲートから離れているし、HとSに至ってはほぼ真逆。
パニックを起こしたら、南側の観客が全員殺到しそうだ」
「でも、メインゲートに比べると出入り口は狭いよね。それで押し合いになったら……じゃあ僕達はこっち方面担当だね」
「その後は避難の遅れた人達を、あたしや空海、マーベラスさん達で捜索……ルティ、マップはちゃんと覚えておいてね」
『いやいや……いやいやいやいやいやいやいや!』
なんかサクサクと話が纏(まと)まっているけど、ちょっと止めておく! ……いや、みんな揃(そろ)って『どうしたの?』って顔でこっちを見ないでくださいー!
「圭一くん、いいの!? あむちゃん達、莉嘉ちゃんと同い年くらいの……中学生なのに! 海里君に至っては小学生!」
「そうです……ヤスフミ、言ってました。イースターとみんなで戦っていたって。でも、危ないこと……駄目です。みんなのパパとママ、心配して」
「そういうの、もう耳たこだからやめてくれる?」
『耳たこ!?』
「イースターとやり合っていたときに、散々言われたしね」
『散々!?』
「うむ! こういう状況だ、手は多い方がいいに決まっているだろう! そうだろう、皆!」
『おー!』
キセキ君を筆頭に、しゅごキャラちゃん達も元気いっぱい……やる気満々って感じです。
それで止めようとしたきらりちゃんや智絵里ちゃん、アーニャちゃんも唖然(あぜん)……ただ唖然(あぜん)。
◆◆◆◆◆
「日奈森さん、驚く気持ちは分かりますが、今回については合理的です」
「……まぁね」
「それなら私達のキャラなりで……とはいかないわよね」
「うん、いかないよ。対消滅のエネルギーは単純計算で核の百倍……幾らみんなの能力でも、無茶(むちゃ)がありすぎるよ」
「とはいえ俺達のやることは変わらない。さっきも言ったように、まずは避難誘導を優先する。
粒子結晶体対策は、それが終わった後だ。そこは問題ないな」
「大丈夫です。それに有力ファイターのみなさんが協力してくれるのなら、僕達の出る幕はないでしょうし」
「うぅー、ベアッガイちゃんもいるけど、さすがに……だよねー」
唯世くんとややの言う通りだ。普通のバトルならともなくガンプラバトルとなると……あたしも世界レベルってわけじゃあないしなぁー。
……だからこそ、そんなみんなが自由に戦えるように、足場を整えるのがあたし達の役割になるわけで。
「それとあむ、スゥ、恭文からのお願いだ」
「恭文から?」
「ついさっき、電話をもらってな。まぁお前達のこともアテにしているし、関わるなとは言わなかったが……ただ一つだけ条件を付けてきた」
「何かな」
「……リメイクハニーは絶対に使うな」
それは恭文の……というより、圭一さんとレナさん達の頼みでもあるらしい。やたらと力を込めて言ってきた。
「人の怪我(けが)などはともかく、粒子結晶体には絶対に」
「理由は」
「幾ら何でも危険過ぎるって話だ」
◆◆◆◆◆
「ユージ、何とかしろよ……お前に似たんだよ、コイツ」
「なんでそうなるんだよ……というか、どこまで好きなの!? そのゴーカイピンク!」
「アイムは宇宙天使ですよ!? 大下さんだって天使には無償の愛を送るでしょ!」
「なるほど、確かに!」
『やっぱり影響を受けてる……!』
「なら、どうしてカテドラルまで! いや……何をするかは分かりますけど!」
おぉ、さすが千早。即座にプランを見抜いてくれるとは……これは話が早い。
「でもカテドラルの特性は、プロデューサーが一番知っているはずですよ!? ブルーウィザードも含めて、リインさん一人に制御できるはずが」
「そっちは別口だ」
「……まさか」
「できれば安全圏にいてほしいけど、万が一ってことがあるしね」
だって、あの人も馬鹿なんだもの。ただ体調の問題があるし、基本的には何も言わないつもり。
それでも……もし飛び込むならってね。そっちはエレオノーラ達とまた相談させてもらうよ。
「な、なぎ君……すーぱーあいむは、本当にやめよう? いや、性能で言えばカテドラルに迫る勢いなのは……じゃあ、こうしようか!
私の身体を計測して≪すーぱーぎんが≫とか作っていいよ! それなら許すから!」
「ギンガはただ欲望ダダ漏れじゃないのですかぁ!」
「そうだよ! それならまずはこのあたし≪ぷりてぃーりん≫だよね!」
「だったら、だったら私も……いいよ? あの、≪はいぱーともみ≫って感じで」
「全く……アンタ達は何を言っているのよ。それなら≪ごっどうたう≫が先でしょうに」
「……仕方ないなぁ。じゃあインパルスの新しいシルエットを作るよ。りんの力も借りて」
『無視!?』
いや、触れたくないし! 触れるのは嫌だし! というか待て、おのれらは理不尽だ! その恨めしそうな目はやめろぉ!
「……アンタ、いい度胸じゃない。宇宙天使は作れても、私はごめんってわけ?」
あと歌唄は殺し屋の目をストップー! ヤバい、これは作らないと駄目な話だ!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「すーぱーあいむ、駄目だって……」
白ぱんにゃ「うりゅりゅー!」
(ふわふわお姉さん、それは駄目ーっと頭に乗っかりぺしぺし……ぺしぺし)
恭文「はたしてはいぱーぎんがやらごっどうたうはどんな機体になるのか。楽しみにしつつ次に行きます」
あむ「いくなぁぁぁぁぁぁぁ! つーか……馬鹿じゃん!? もうそれ、フィギュア量産じゃん!」
(ガンプラとは一体……悟りを開かねば。
本日のED:『孤独のグルメSeason7のOPテーマ』)
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