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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第15巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/3/18)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第15巻『カウントダウン』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第15巻の経過報告です。こちらは2018/03/28発売開始。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


古鉄≪今は幕間本編三話、及びあどべんちゃーパイロット版二話が書き上がりました。今回はパイロット版のご紹介です≫

恭文「あれからいろいろ考えたけど、ドキたま同人版と被るところが多いのはばっさりカット。
あむ(A's・Remix)がガーディアンに入って、二階堂戦まではダイジェスト。
それで一話使い切り、二話目から本格スタートです……プロローグが」

古鉄≪言うならこのお話の導入部。二〇〇二年のA's・Remix世界で、八神のこの人が大暴れします≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


そのキッカケは……本当に、ちょっとしたことで。


求めたのは本当の姿、ホントのあたし……馬鹿みたいに祈った結果、一つの奇跡に気づく。


――守護霊様、本当に、もしも本当にいたなら、馬鹿にしたりしてごめんなさい。
だから、どうかあたしに勇気をください。『なりたい自分(あたし)』に生まれ変わるための……!――


その翌日に生まれたものは……余りに衝撃的なものだった。


――た、たまごってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!――


チェックの入ったピンクでハートの模様が入ったたまご。
青のチェックでスペードのたまご。
緑でクローバー柄のたまご――。


変わりたいと願った翌日、布団の中に……極々自然に生まれていた。でも、衝撃波更に続く。


”だったら変えちゃえー! 素直じゃない子は素直な良い子に……キャラチェーンジ!”


そうしてかましたのは、余りに暴力的な告白。それも全校生徒の前で……!


――はい! ごめんなさい! あなたが好きです! 王子様!――

――……今は総会中です。議題に関係ない意見は謹んでください。それと、僕には好きな人がいます。ごめんなさい――


告白したのは、同級生で聖夜小ガーディアン(生徒会)のリーダー≪辺里唯世≫……実は、ずっと憧れていて。

でも変な声のせいで告白してー! それで学校から逃げたら、逃げたら、逃げたらー!


「もう嫌ー! 学校、マジ行けないしー!」


というかというか……穴があったら入りたいー! ……なんて思ったのが悪かった。

あたしの身体は、本当に突然に落下。そして『穴』の底に落ちた。


「……マジで穴!?」


◆◆◆◆◆


「あの紳士の風上にも置けない奴らに、改めて話を聞く必要があるだろ」

「だね。……月詠幾斗、ヨルゥ……お前ら、また僕に叩(たた)きのめされなきゃ分からないわけ?」


あの子はバキバキと指を鳴らしながら、あたしの前に出て……守ろうとしてくれているの?

というか今、名前を言ってたよね。それってつまりその、この子とアイツって知り合い?


「まぁとりあえず、逮捕するから両手を出して」

「馬鹿を言うにゃ! ソイツが勝手に飛び降りて落ちただけにゃ! オレとイクトは何もしてにゃいにゃ!」

「ま、違いないな。そこを俺達に文句と言われても困るぜ? つーか逮捕って何の権利があって」


そう言いながら八神君は、免許証みたいなのを出す。……それでアイツの頬が引きつった。


「お前らの馬鹿に付き合うのも飽きてきたから、忍者資格を取ってきた」

「ぎょえええええええ!?」

「マジかよ……」

「さ、首を差し出せ」

「忍者っつーか、死刑執行人になってるじゃねぇか……!」

「忍者ぁ!? え、八神君……忍者なの!?」

「うん」


いや、忍者って……確か、警察のお手伝いで事件捜査する人だよね! なんか普通の警官より偉いって聞いてるけど!

八神君がその………………忍者ぁ!? あたしより小さいのに! 同い年なのに!


◆◆◆◆◆


「馬鹿じゃん!? なんでそんなことになるわけ! だってドラゴンボールは七つ揃(そろ)えれば叶(かな)うじゃん! 生けにえとかないじゃん!」

「そのドラゴンボールも、アニメオリジナル続編のGTで邪悪龍が出ていたでしょ。
願いを叶(かな)えるたびにマイナスエネルギーが蓄積して、一定量溜(た)まるととんでもないことになる」

「え……!?」

「日奈森、本当だぞ。そもそもドラゴンボールの乱用が危ないってのは、原作の時点でちょいちょい示準されていただろ」

「老界王神が反則技だって言ってたよな」


そう補足してきたのはJ≪ジャックス≫チェアの相馬空海。そのしゅごキャラのダイチも、空海の隣でうんうんと頷(うなず)く。


「いや、そんなの知らないし! 少年漫画とか専門外なんですけど!」

「つまりお前は”専門外のこと”を知ったかぶりで持ちだして、人に馬鹿とのたまったわけか」

「う……!」

「というかさぁ、そもそも……現実にドラゴンボールはないんだよな」


そ、それを言われると弱い! じゃあ何、そんなノーリスクなのは漫画の中だけって……あたし、なんか馬鹿みたいじゃんー!


「夢のない話だが、それは事実だった。つーかそのドラゴンボールも、原作では作った本人≪神様≫とかの力を超える願いは叶えられない。
……俺達人間がそんな反則技を作ろうとしても、やっぱ限界点はあるってことだろうな」

「その限界点……払うべきリスクが高いってのは、『過程の破却』が世の理に反していることを示すからね。
それを犯すってのは正真正銘、世界を変えるも同然だ。……日奈森あむ、分かる?」

「な、何がかな……」

「そんな途方もないエネルギーが、何のリスクもなく、何の痛みもなく、血を流すこともなく手に入る――。
そう思うことそのものが余りに異常だってことだよ。はっきり言えば頭がおかしい」


しかもさらっと叩(たた)いてきてるし! あたしが頭おかしいってー! でも、でも……オカルトとか専門外なのに!


◆◆◆◆◆


「なら、ライブでのことは結果的によかったのかもしれないね」


どこか嬉(うれ)しそうに口にする、我らが王様だ。こうなるのが分かってはいたけど、さすがに頭が痛い。


「これで日奈森さんも、アイツがどういう奴か分かったはずだよ。×たまが壊されたことは正直喜べないけど、そういう認識を日奈森さんが持てたことは」

「新年早々勘違いかましてんじゃないよ、この馬鹿が」


なので思いっきり駄目出しすると、うちの王様は心外と言わんばかりの顔で僕を見る。


「待って八神君、僕は勘違いなんて」

「唯世、自分が月詠幾斗を嫌いだから、あむにも嫌え……ってのは立派な同調圧力でしょうが」

「でも、彼は敵だ」

「それを決めるのもあむだ。まさか命令でもするつもり? 『ガーディアンなら彼を嫌い、憎め。それが当然のことだ』ってさ」

「……ここで認識を統一して一致団結しないと、イースターには対抗できないよ」

「唯世の言う通りだ。今の奴はどう足掻(あが)いても敵……同時に、人の願いをゴミのように踏みにじる最低な奴だ!」

「だったらおのれらも札を晒(さら)せよ」


なので常々思っていたところを、厳しい視線と一緒にぶつけてみる。


「どういう意味かな」

「まさか僕達が気づいてないとでも思ってたの? おのれら、月詠幾斗と昔何かあったでしょ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、HP版え〜すな日常/りたーんずからちょこちょこと手直しして、同人版の設定に合わせたシーンも追加です」

古鉄≪カチンコ的に揉めるんですね、分かります≫


(『揉めないよ!?』
『この後、ガチンコガーディアンに再び激震が走るー!』
『結木さんもナレーションしなくていいから!』)


恭文「それでさっきも言ったように、ドキたまとかと被りが大きいところはカット。
さくっと二階堂戦に入ります。……最初からそこまで丹念にやっていくと、長くなるしね」

古鉄≪えぇ。三巻ほど使いますから。その辺りは本編と似たような感じでーと解釈してもらえれば嬉しいです≫



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……二階堂先生が」

「そう」


説明しよう。二階堂先生とは僕とあむの担任で、今年度から入ってきた先生。ただ僕、いろいろ事情があってチェックも遅れていて……。


「……八神君、どうしてそこを……って、そうだよねー! 君、四か月ほど留守にしていたし!」

「フィアッセさんのコンサートに付き添って、だね。それでヤスフミにも自然と視線が集まって……あとはガーディアンになったから」

「そうそう。最近ようやく落ち着いた感じなんだけど……それで気づいたんだ。
……学校にいる間、絶妙な距離を保って僕やあむ、唯世達のことを見ている奴がいる」

「確かに二階堂先生なら可能だけど……でも」


唯世はそう言いながら、軽く首を振った。


「いや、十分にあり得るんだ。イースターが送り込むのなら、経歴だって怪しくなるし、先生が赴任してからだしね。×たまが急増したのは」

「それにややの通っているバレエ教室でも、天才少女のたまごが抜き出されているしな」

「じゃあじゃあ、やや達を見張っているときに、舞ティに目をつけて!? ……というか、待って! それじゃあニューイヤーライブも!」

「あのときも二階堂先生は、大人の付き添いとして私達と一緒にいたわ。それで×たまが出現している。
しかも……イースター所属アイドル≪ほしな歌唄≫の出番で」


こう考えると、僕のいない間にあむの行く先々で×たまが出たのも頷(うなず)ける。

僕達は知らず知らずの間に、水先案内人をやっていたってわけですよ。はははは……ふざけやがって。


◆◆◆◆◆


一人ヴァイオリンを弾(ひ)く、黒い制服姿の男の子――。


「……イクト」


イクトは前に何度か見かけたときのように、ヴァイオリンを弾(ひ)いていた。それでついその音色に耳を傾けて足を止める。

イクトはこちらに気づかずにそのまま演奏を続けて、あたしはそんなイクトをずっと見上げていた。

……それから少しして、演奏は終了。最後に弦を指で弾(はじ)いて、イクトはヴァイオリンを下ろす。


それで唐突にこっちを見た。驚いて軽く後ずさりするけど、そんなあたしを見てイクトはクスリと笑った。


「覗(のぞ)き魔」

「な……いきなり何!? あたしそんなんじゃないし!」

「嘘にゃー。お前ずーっとイクトに見ほれてたにゃ」


そう言いながら、肩からヒョコッとあの猫のしゅごキャラ……ヨルが出てきた。


「だからうっさい! 見ほれてないし! アンタマジ自意識過剰だし!」


腕を組んで、あたしはイクトからそっぽを向く。……ていうか、あたしマジおかしいし。

だってコイツ、確かに敵じゃん。イースターって悪い奴らの仲間。みんなだってそう言ってたし。


――でも、彼には強い意志があるわ――


……そこで、なでしことややが休み中に話していたことを、自然と思い出した。


◆◆◆◆◆


「まぁもう言う必要もないけど、二階堂先生の経歴は全部デタラメ。
連絡先関係も全部繋(つな)がらないし、出身学部も二階堂先生がいたというデータはなかった」

≪念押しですね。あの人、聖夜小にスパイとして入り込んでたんですよ≫

「その目的は昨日話した通りみたいだね。子ども達のたまごを抜き出すためと、ガーディアンの監視」

「いい先生だと思ってたのに……すっかり騙(だま)されたわ」


悔しげに視線を落とすなでしこを見て、全員少し神妙な表情に……いや、約一名違うか。


「……なら」

「日奈森さん?」


表情を険しくした日奈森あむは、両手を白く丸いテーブルに思いっきり叩(たた)きつけた。


「あたしのせいだ……! あたしがもっと、しっかりしてれば! あの子達とくだらない喧嘩(けんか)なんてしなかったら!」

「日奈森さん、落ち着いて。今そんな話をしても」

「その通りだよ」

「八神君」

「あの、ヤスフミちょっと待って。さすがにそれはないよ。少し落ち着いて?」

「そうだぞ。お前、幾らなんでも今は空気読めよ」

「フェイト、ショウタロスも黙ってて」


二人に視線を一瞥(いちべつ)して黙らせてから、もう一度日奈森あむを見る。


「まぁそこは別にいい。それを言ったら僕達全員の不手際だし? ……でもお前、なんでそれを今更言うの」

「え……」

「ラン達が攫(さら)われて、吹き飛ばされて……気づいたらベッドの中だったんだよね。なんでとっとと連絡しなかった……!」


冷たくそう言い切ってから、椅子から立ち上がって背にかけていたコートを右手で取って素早く羽織る。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「まぁこんな感じで、序盤は状況説明も兼ねてサクサク進みます。
というか……サクサク進めたい。やっぱ被りが多いから……!」

古鉄≪二階堂戦が終わったら、そのままあどべんちゃーの方に。
一応同人版本編ではあの方達の始まりも描く予定です≫


(スタートくらいはキチンとしなくては)


恭文「まぁこんな感じでちょっとずつ纏めていくので、少しの間お付き合いください。
こちらも予定としてはファーストシーズン、セカンドシーズンって感じで分けていくことに」

古鉄≪じゃないと長丁場になりますしね。……バトスピのコラボブースターも02編がもうすぐ出ますし、タイムリーになりましたね≫

恭文「だね……! というわけでこの調子で」

恭文(A's・Remix)「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁ!」

ベルトちゃん≪待ったぁ!≫


(唐突にエースな二人が搭乗です)


恭文「え、何。おのれら何」

恭文(A's・Remix)「大事なことを一つ忘れていたので、ここは追記です!
現在YouTubeのバンダイ公式チャンネルにて、とある映画が期間限定無料公開されています!」

ベルトちゃん≪違法配信とかじゃないから、安心してね! その動画は……こちらです!≫


(【期間限定無料公開】超進化魂ディアボロモン発売記念!「デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!」
URL『https://www.youtube.com/watch?v=DOCXY6PsCVY』)


ベルトちゃん≪そう! わたしが恭文くんと出会う前……というか、その恭文くん達がデジモンと知り合う前。
ネットに現れた新種デジモンによって巻き起こされる、ジェットコースターのような大騒動。
それに振り回されながらも懸命に戦うのは、初代選ばれし子ども達!≫

恭文(A's・Remix)「四〇分弱でさくっと見られる、密度の濃い映画です!
こちらは四月十六日までの無料公開! コラボブースターや同人版のおさらいに、是非ご鑑賞を!」

恭文「宣伝だったのか……!」

古鉄≪作者も見習いましょうよ。宣伝とか自己アピールとかド下手なんですから≫

ヒメラモン「ところでオレの出番はまだ先か。よし……ラムチョップでも食べながら待っていよう」


(最近のヒメラモン:蒼い古き鉄と一緒にジンギスカンを食べてから、ラム肉にハマる。調理し、焼くことからハマる。
本日のED:和田光司『Butterfly』)




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