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幕間リローデッド第15巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/3/17)
古鉄≪というわけで、今日(2018/03/17)いんふぃにっとII第8巻販売開始です。みなさん、ご購入いただきありがとうございます≫
(ありがとうございます)
古鉄≪それでこちらは幕間リローデッド第15巻の経過報告。現在幕間本編三話が完成。
ISクロスに変わるパイロット版……まぁえ〜すな日常・あどべんちゃーですが、それが一話完成。
ただあどべんちゃーについては、初動で少し悩んでいまして……いきなり本編へ行くべきか。
それともりたーんずの方をダイジェスト的にやるべきか≫
恭文「一応後者でスタートしたけど、なかなか難しい……ドキたまと被っているところも多いからなぁ」
(なのでダイジェスト的にあらすじをやって、二階堂編の辺りまでさくっと終わらせる感じがいいかなぁと思っていたり)
恭文「まぁ何か要望があれば、また拍手の方をいただければと思います。
で、今回の幕間は――そろそろやっておかなきゃいけないあのお話」
古鉄≪ちょうどけいおん話とも時期が被りましたね。その後は幕間28巻みたいに大変なことになります≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
聖鳳学園・模型部部室――ある意味寄り道ではあるんだが、朝一番にここへお邪魔して、簡単な確認作業。
まだ夜が明けたばかりの中、これからともに戦う愛機≪ザクアメイジング≫と諸々(もろもろ)の装備をケースにしまい、しっかりセット。
各種ナイフ、マチェット、ハンドガン、ミサイルポッド、ロングライフル。
各種武装のスペアと弾丸、バトルに特化したリアクティブアーマー……全て問題なし。
ケースを閉じた上で、それを持って部室の隅に。模型棚に飾っているのは、地区予選優勝の際にもらった盾。
クリアプレートで、PPSE社のエンブレムと僕の名前入り。少し恥ずかしいけどね。
そんな盾の両脇には、vガンダムヴレイブとHi-νガンダムヴレイブが添えられていた。
「……いよいよこの日が来たよ、ヴレイブ」
そう言いながら右手をケースに当てて、愛機達に笑いかける。
「ガンプラを始めたときから……そしてガンプラ塾から、ここまでお前とずっと一緒だったな」
ヴレイブ達は、ユウキ・タツヤとしての強さと楽しさを追求した機体。今回はあえてここに残ってもらう。
まだまだメイジン候補ではあるが、私が理想とするバトルをこれから体現するのは……ザクアメイジングだからだ。
あの日、トオルから……みんなから示された道筋。強さも、優しさも、全てを兼ね備えた三代目≪ヒーロー≫。
そんなヒーローになるため、私もまた新しい挑戦に歩んでいく。
◆◆◆◆◆
『――わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
意識を集中しきっていたところ、不意打ちのように響き渡る歓声に震える。
一瞬なんだとも思ったが、そんな呆(ぼ)けさえすぐに吹き飛ぶ。……最高のカードが待っていたのだから。
「そうだ……これがあった!」
「えぇ! 始まりますよ、タツヤさんも楽しみにしていた試合!」
――その男は、今大会優勝候補筆頭。
使うガンプラは全てモビルアーマー。
その細部に亘(わた)る拘(こだわ)りは『動くジオラマ』と称され、規模ではPPSEと双璧を成すというチーム・ネメシスを下し続けるフィンランド王者。
現役最強! キング・オブ・ガンプラ!
『さぁ、今年もこの男が帰ってきた! フィンランド代表――カルロス・カイザー!』
三十代前半と言った風貌の男は、メッシュの入った黒髪を後ろになでつけ、グレコ・ローガンにも負けない筋肉を晒(さら)す。
スポーツマンでも通りそうな精悍(せいかん)な風貌。そこから漂う覇気に思わず立ち上がりかけるが……グッと飲み込み、冷静に……!
「今日一番の大目玉だぞ、カイラ! 僕は脳内バトルで一度だって勝ったことがない!」
「さすがに知っているよ、カイザーくらい。姐さんがきゃーきゃー言ってたからな」
「そうだったな……ヤナの好みドンピシャだった。ヤナ、ナンパはやめてくれ」
「私を何だと思っているんですか!? ないですないです! 可愛(かわい)い娘さんもいるお父さんなんですから!」
「「なぜそこまで知ってる!?」」
僕もカルロス・カイザーの経歴はもちろん……オフィシャル的な部分のみになるが把握しているが、娘がいるのは初耳だぞ!
マズい、逆に不安が生まれた! オフィシャルに乗っていないところまで知っているというのは……。
◆◆◆◆◆
「ユウキ・タツヤ」
後ろから、女の子らしい声が響く。振り向くと該当の下には、十歳前後……だろうか。
だが随分と利発そうな子だった。淡い金色の神をツインテールにして、そのテールがまた二つに分かれ、美しいドリルを描いている。
服装は夏らしく薄着であるものの、品のいいジャケットやミニスカートはむしろ高貴さを印象づける。
「君は……」
「お前、なぜ勝った!」
「え」
彼女は憤慨した様子で、黒いブーツを警戒に鳴らして近づいてくる。
「私はルイーズを応援していたんだ! なのになぜ勝った!」
ルイーズ……ルイーズ・ヘンリクセン。今日の試合か。彼女のファンだろうか……だったら丁寧に対応すべきと、膝を突いて彼女に目線を合わせる。
「彼女はとても強かった。だから全力で戦わせてもらった。……君が彼女のファンというのなら、ガッカリさせてしまったかもしれない。
だが、もし手を抜こうものなら、それこそ彼女に失礼だと私は考えているよ。分かってもらえるだろうか」
「………………お前こそ、分かっているのか?」
え……あの、なんでしょうか。その、ゴミ虫を見るような冷たい視線は。それ、やめてくれ……!
前にトオルのアドレスを聞かなかったとき、恭文さんやカイラ、ヤナから向けられた瞳と同じなんだ!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「――はい! ビルドファイターズA-Rの第六回世界大会編です! 今回の主役はやっぱりタツヤ!」
古鉄≪鮮烈な日常本編でもうっすらとしか描写していないカルロス・カイザーについても、いよいよ本始動です。
更に……早速登場なあの子とタツヤさんとのなれ初めも≫
(紅の彗星、世界デビューで激戦続きです。同時にユウキ・タツヤの人生を変える出会いが幾つもあります)
恭文「一応僕も解説ポジとして登場します。ちょうど志保達とミニライブの準備をしていた時期だしね」
古鉄≪ここでいろいろ学んでいれば、あんなことにはならなかっただろうに……≫
恭文「本当にねぇ。志保はあの一件で、御主P様などという単語を乱発するようになって」
志保「その件は関係ありませんよ!?」
恭文「うぉ、出た!」
志保「お化け扱いはやめてください!」
(蒼い古き鉄、情緒不安定メイドの出現にビクビク)
恭文「おのれはなぜここに……!」
志保「当たり前でしょ! 明日(2018/03/18)は百合子さんの誕生日なんですから」
(そう、明日は七尾百合子の誕生日です。そのためパーティーの準備中)
志保「なので恭文さんには、百合子さんへのホスト役として頑張ってもらいます」
恭文「それはもちろんだよ。新作の≪すーぱーゆりこ≫も作ってきたし」
志保「そう言えば何がベースなんですか?」
恭文「不夜城のキャスター」
志保「ガンダムじゃないでしょ!」
恭文「でも百合子があんなふうになりたいって言ってて」
志保「まさかの本人リクエスト……!?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
『さぁ、既に各地で激戦が始まっています! 市街、水中、地底――やはり専用地形では専用機が有利!
各選手ポジションを巡り、火花を散らし続けています!』
そう、生き残りをかけた戦術となれば、やっぱり地形の利用が基本です。となると、同じ作戦の選手達としのぎを削るのも必然。
市街に隠れようとしていた機体同士が、刃を向け合う。水中ではズゴックなどだけではなく、SDのガンダイバーもいます。
砂漠地帯では戦車が走り回り、鉱山地帯では狙撃機体が身を隠し、敵を狙う。
正しく思い思いの戦術と得意分野が明確に、これ以上ないほどに示されているというか……やっぱ見応えがありますねぇ。
『そして宇宙にはキング・オブ・ガンプラ――カイザーが操る真紅のビグロ! いや、あれは』
そう、あれはビグロじゃなかった。ビグロのカブには、スカート型の武装コンテナが取り付けられている。
砲機首部に内蔵されている≪メガ粒子砲≫一門。
ビグロ本体に二基内蔵している≪四連装ミサイルランチャー≫。
本体左右に一基ずつ装備している≪クローアーム≫で、堂々と腕組み。
機体の前方には≪ガトリング砲≫。
上部には≪上空防御ガトリング砲≫。
胴体部に≪三〇連装ビーム撹乱(かくらん)弾発射筒≫。
及び≪三連装大型対艦ミサイル≫。
全長:二〇三メートル。
全高:一三八メートル。
全幅:一三九.一メートル。
通常のモビルスーツが二十メートル弱というのを考えると、どれだけ巨体か分かると思います。
それが、1/144スケールで再現されているんです。とても精密に……!
型式番号:MA-05Ad――その機体の名は。
『ビグ・ラングだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
「ぶふぉお!」
カイラちゃんも危うくジュースを吹き出しかけるほど、圧倒的な作り込み。さすがはキング・オブ・ガンプラ――!
◆◆◆◆◆
アームレイカーで百七十度方向転換。佇(たたず)む王者に対し、全速力で飛び込んでいく――!
『背中ががら空(あ)きだぞ、高校生!』
背後を取ってくるのは、ハイドラガンダム。放たれるビーム砲をかいくぐりながら、とにかく前に……!
カイザーの射程に踏み込めれば、必然的に他の敵は排除される! 誰もこの状況で、大蛇を敵に回したくはないはずだ!
『――行け、オッゴ』
するとビグ・ラングのスカートコンテナ後方が跳ね上がり、円筒形のパーツがパージされる。
いや、それは『カタパルト』だ。セットされていたメカ達をはじき出すように、カタパルトが高速回転。
そのメカはドラム缶を横にしたようなボディで、カーキで塗られていた。
両端のドラムフレームに折りたたみ式アーム、及び固定式に改造したザクマシンガン、バズーカなどの武装を装備。
OVA『機動戦士ガンダムMS IGLOO』にて登場した駆逐モビルポッド≪オッゴ≫……あるのは当然か!
元々ビグ・ラングもMS IGLOO出自の機体! しかもあのコンテナは、オッゴのメンテナンス設備やMS用武装格納庫も兼ねている!
◆◆◆◆◆
今回は波乗りサーファー≪ザクアメイジングライトアーマー≫と名乗らせてもらおう――!
アメイジングアクアブースターのスクリューも軽快に回転して、生み出した推力により機体が前進。
ヴァルヴァロやゼーゴッグ、ガンダムエピオン、ガンダムMk-II(ウェイブライダー搭乗)などの機体達と一緒に、激しい水流をかき分け進む。
いや、最初は速度を限界まで上げ、入り乱れるガンプラ達を左、右とすり抜け、先頭集団へと踊り出る!
ここが肝腎だ。ここで十分な加速が取れるような状況じゃなければ……すると、戦闘のトリロバイトが後部アームのGN魚雷を発射。
水面すれすれを直進するミサイルが、粒子とともに解き放たれる。
「な!」
このルールでは敵機体への攻撃は禁止だ。だから一瞬ギョッとするが、トリロバイトが魚雷を放ったのは……誰もいない前方。
それはトリロバイトの眼前で爆発し、強大な波を引き起こす。トリロバイトはその衝撃に直進し――!
『いやっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』
瞬間的に波乗りモビルアーマーとなって、巨体を大きく射出。放物線を描き、我々との距離を離しながら水上に着地する。
それで溜(た)まったものじゃないのは我々だ。ミサイル爆発の衝撃により、激流の流れが濁り、かき乱される。
荒れ果てた水面は、こちらのコントロールを容易(たやす)く奪い……!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、主だって描くバトルは第二ピリオド≪バトルロイヤル≫と第三ピリオド≪川下りレース≫。
川下りレースは頭文字Dを見ながら書いていたら、なんかそれっぽくなりました」
志保「どういうことですか……!」
(レースは知略です)
恭文「まぁこんな感じで書き進めていますので、また月末くらいに出せると思います。お楽しみにー。
……それでこれとセットで、いろいろ書き直してしまった幕間リローデッド第28巻の最新版をアップして」
志保「やめてください! そうしてまた、私を辱めて楽しむつもりでしょ! いつもみたいに!」
恭文「人聞きの悪いことを言わないでもらえる!?」
志保「事実じゃないですか! そうです……いっつも私の心をかき乱して、楽しんで。
本当に、愛情表現が子どもですよね。いや、もう慣れていると言えば慣れていますけど……でも、ちょっとくらいロマンチックに触れてくれたって」
恭文「この間コッソリ買っていた絵本みたいに?」
志保「えぇ。あのお姫様と結ばれる流れは最高…………………………なんで知ってるんですかぁ!」
恭文「たまたま見かけて」
志保「恭文さん、正座してください」
恭文「なんで!?」
志保「当たり前です! そんな、ストーカーだなんて……私のことが気になるからって」
恭文「たまたまって言ったよね!」
(蒼い古き鉄がお話を聞いてもらえる日は来るのか。それは分からないけど、とまと同人版の方、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:『孤独のグルメのメインテーマ』)
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