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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとII 第7巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/2/20)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとU 第7巻『F1ボディでどうやって戦うのか』




古鉄≪というわけで、明日(2018/02/21)にインフィニットII第七巻が販売開始です。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)



恭文「今回はファミレス飲み以外の書き下ろしをサクッと紹介……それでまた、何か一つお見せできたら……いいなぁ」

古鉄≪ちょっと練習がてら書いたものなので、校正もしておらず、地の文も抜けている有様ですが……まぁそれは後として、どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


私こと佐田潤乃、突然だけど大ピンチの真っ最中です。


「――どういうことだよ」

「そうッスよ!」

「いや、それは……あの……」


同室のダリル、及び後輩で友人のフォルテに詰め寄られ、校舎裏でタジタジ……いや、これについては私が悪いんだけど。


「メグノ、お前……言ってたよな? 夏に向けて体重を絞ると。ヤスフミとプールデートくらいはすると」

「い、言いました」

「で、自分はダリルに手を出されないよう、メグノを当て馬とするため協力してたッスよね」

「よし、フォルテは無視だ! まぁまぁオレも同室のよしみで協力したよな! 体調管理!」

「はい……!」


朝昼晩の基礎トレ、食事関係……改めて自分の生活を見直し、いい感じに絞れる余地を見つけました。

そりゃあ私だって、ね? 特別授業とかしたいわけですよ、山田先生みたいに。それでちょっと頑張った結果……。


「なのに……なんで体重が増えてんだぁ! てめぇはぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!」

「しかも二キロ! 二キロッスよ! その二キロを絞るのにどれだけの労力が必要だと!?」

「こ、これには深いわけがありましてぇ!」


◆◆◆◆◆


そこでつい、弱い自分を再認識してしまう。二人から顔を背け、自嘲のため息。


「仲良くなっていくごとに分かったのは…………暗黒の種絡みであっちこっち旅していたせいか、やたらと身近メシに詳しいの。
どこの地方で立ち寄ったファミレスが美味(おい)しいとか、どこの地方コンビニで売っていたアレが凄いとか」

「で、いろいろ食べてたのか……」

「それはさすがにないよ。というか、そういう話のメインは今も言った通り地方オンリーな品物がメインだったし。
特に……あぁ、地方ローカルのファミレスは注目って言ってたなぁ。地産地消じゃないけど、地元の名物を取り入れている場合が多いって……でも」

「そこで、さっき言っていたチキン南蛮カツ丼ッスか」


その通りなのでフォルテに頷(うなず)き、あの中毒性の高い味を思い出してしまう。それで、ゴクリと生唾を飲み込んで……!


「男性客にターゲットを絞ってイケイケ状態の「かつや」は、メインのカツ丼以外にほぼ毎月、期間限定フェアをやっていてね。
今までだと松茸(まつたけ)フライの入った「秋カツ丼」とか、フカヒレを使った「海老(えび)フライフカヒレあんかけ丼」とか」

「ど、独特の引きがあるメニューッスね」

「で、今年の六月はチキン南蛮カツ丼だったの。……揚げたてのチキンカツに、甘酢ダレとたっぷりのタルタルソースをかけた丼。
ビジュアル・満足感と言い、歴代フェア最高傑作! ……いきなり偉い興奮状態だったの」

「アイツが食べた瞬間にか……」

「うん……! メールで写真が送られてきて、本文のところに」

――僕はこれを食べるために生まれてきたのかもしれない!――

「……って」


ダリルは頭を抱えて大きくため息。うん、驚くよね……いろいろ世界とか救ってきた子だよ? 無茶苦茶(むちゃくちゃ)強いんだよ?

それなのにこう、カツ丼チェーンの限定料理を食べて、生まれてきた喜びをかみ締めるって……でもそういう俗っぽいところも好きだったりするけど。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪……どこの世界でもあなたはあなたですねぇ。全く似た感じでハマっていたじゃないですか≫

恭文「でも美味しかったよ?」


(蒼い古き鉄もチキン南蛮カツ丼を楽しんでいました)


恭文「あれを食べるために生まれてきた……それは真理だよ」

古鉄≪幸せそうで何よりです。というわけで、次に行きましょう。こちらもメシバナ刑事タチバナが元です≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


夏の日差しを受けながら、私達はパラソルの下でのんびり……臨海学校中だってことを忘れそうな勢いなのがもう、ねぇ……。


「簪ちゃん……」

「うん……」

「ひなたぼっこって感じではないけど、気持ちいいわね……」

「うん……精根尽き果てたとも言えるけど」

「それは、言わないで」


IS学園最強とか、もう名乗るのも恥ずかしい気持ちだった。だって我那覇さん達、ほんととんでもない体力で……!


「よし、次は遠泳だぞー! 真、勝負だ!」

「望むところだ!」

「では私も付き添うことにしよう。遠泳であれば訓練でやった」

「マジ、かよ……ラウラは軍属だから分かるが、我那覇さん達は……」

「これが本当の底なしってこと!?」


バレーやビーチフラッグなどで織斑くん達と遊び倒しつつ、更に遠泳って……!

まぁボーデヴィッヒさんもいるし、大丈夫よね。途中で力尽きてもすぐに気づけるでしょ。

……一応ミステリアス・レイディに追跡はさせた上で、力尽きた私達はビーチシートの上でぐったり継続。


◆◆◆◆◆


それで一体何の話かと思ったら、聞き覚えのないものだった。


「冷麦?」

「うん……先生達が最近ハマっているらしくて」

「お蕎麦(そば)やうどんじゃなくて……」


冷麦冷麦……どうしよう、そもそも食べた覚えが全くない。というか、食べられるお店とかはあるのかしら。


「なんかね、本格的な”十割そば”を出す立ち食いそば屋さんがあるって」

「立ち食いそばで十割!?」


思わず身を起こしてしまった。だって、十割って……!


そもそもお蕎麦(そば)というのは、十割……ようは「つなぎ」を混ぜず、そば粉のみで打ち上げるのが基本だった。

でも元禄(げんろく)初期頃、小麦粉をつなぎとして入れる方法が考案されて、いわゆる二八そばができ上がったの。


当時はえっと……十割そばが高級で、二八そばは庶民的な食べ物だったはず。でも立ち食いそばで十割……!?

立ち食いそばに入ったことはないけど、あれって庶民的なファーストフードよね。そんなお店があるの!?


「私も驚いたんだけど、恭文君曰(いわ)く……鉄道の発展に伴い、拡大・大衆化していった立ち食いそば。
そこに本格そばのようなゆで立てを掲げた新興店が現れ始めたんだって」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪はい、こんな感じでサクッと終わる短編も含めて、特別書き下ろしは四話。本編は七話収録。
本編は決戦間近でゴタゴタしていますが、書き下ろしは緩ーく進めます≫


(ご飯の話は楽しいしね)


古鉄≪で、続いては最初に言っていた新展開……まぁどうするかは一切考えていませんけど≫

恭文「その前にデジアド02編もやりたいしねぇ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


それは、いろんなことが片付き、僕達が未来を手にした後のお話。

二〇〇六年九月――無事に休校状態から回復したIS学園に、短期留学生がやってきた。

それでなぜか、聖夜学園へ戻ったはずの僕も……。


「先生……僕、なぜひと月もここに缶詰を」


悲しみの涙を流しながら、前学期と変わらない様子に……教室にいる自分に絶望。


「聖夜学園でも学園祭の準備、あるんですけどぉ……」

≪楽しみにしてたのにぃ……ベルトちゃん、いろいろプランも組み立てていたのにぃ……≫

「すまんな。だが短期留学生の二人には、お前や更識とも模擬戦をしてもらいたい……と、タイと台湾の関係者から頼まれてしまった。
……というわけで、一年一組には今日からひと月、タイと台湾の代表候補生を迎える。
織斑達専用機持ちも含め、新しい刺激を得るいい機会だ。勉強させてもらうように」

『はい!』

「では入れ」


そうして入ってきたのは、二人の女の子……って、あれれ!?


「あれ……!」

「おい、ヤスフミ!」

「なんと……」


淡い褐色肌で、緑髪ショート。正し色合いは山田先生より濃いめ。

特徴的なのは僕達と同年代とは思えないほど、成熟したボディライン。

清楚な雰囲気と美しさに、クラスのみんながどよめき立つ。


もう一人は黒よりの栗色髪を、サイドポニーにした女の子。はつらつとした印象は”従姉妹”の子によく似ている。

はっきり言えば、どちらも僕達の知り合いだった……!


「ヴィシュヌ! ラン!」

「お久しぶりです、ヤスフミ。ショウタロス達も……元気そうで何よりです」

「やっほー、やすにぃ。みんなもお久ー」

「えぇ。ですが……なぜあなた達がここに」

「八神、お前の友達か?」

「うん!」

「はい、ではご紹介します。こちらはタイ代表候補生のヴィシュヌ・イサ・ギャラクシーさん」


山田先生がまず指すのは、褐色肌のお姉さん。いや、僕と同い年なんだけど。


「こちらは台湾代表候補生の凰乱音(ファン ランイン)さん」

「ファン……え、ということはまさか!」

「はい。彼女は凰鈴音さんの従姉妹さんです。現在は中学三年生なんですけど、いろいろあって飛び級した形に……」


◆◆◆◆◆


「織斑先生、山田先生、自首しましょう」

「自首!?」

≪いや、当たり前だと思うよぉ……? いうならこれはThird Season! それでFirst Season初期の失敗を繰り返したんだから!≫

「ですよねー! ご、ごめんなさい!」

「本当にすまん。それで……すまんついでに、実は悪い知らせがある」


「え、待てよ……なんでオレを見るんだ? やめてくれよ、まさか、まさか……!」

「乱音が入る部屋には、なぜかお前がいる」

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

「なぜかって言うなよぉ! それ、ほんと駄目なやつじゃねぇか! それ、ほんと繰り返しちゃ駄目なやつじゃねぇかぁ!
無理だぞ!? 今度は無理だぞ!? 箒のときでさえもう、ギリギリだったんだぞ! アウトって意味でな!?」

≪一夏くん、テントを用意するの≫

「夏のバイト代が消えていくのか……」

「織斑くん、しっかりしてください! 待ってください、落ち着いてください! そもそも……部屋はちゃんとあるんです!」


「……くぅん?」

「いえ、本当ですから……! どうも番号だけが間違っていたようで」

「山田先生の言う通りだ。ギャラクシーと乱音の部屋は八神の隣……同室という形にはなるが、それは二人も問題ないか」

「は、はい……」

「男と同室よりは遥かにマシですよ! ギャラクシーさん、これからよろしくお願い」




「なんだぁ!?」

「落雷……停電か」



「あ、付いた」

「予備電力に切り替わったようだな」

≪……いえ、言っている場合ではありませんよ≫

≪そうだよ! 一夏くんと……ヴィシュヌちゃん達の部屋がぁ!≫

「え……!?」


(ぼーぼーぼー! ……落雷により燃えさかる部屋)


「いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「……おのれ、まだ蒸し暑いからって、こんな風通しのいいリフォームをしなくても」

「んなわけあるかぁ!」

「そうよ! こんなリフォーム、ビフォー&アフターでもやらないでしょ! そ、それより火事……火事ー!」

「ふん!」


≪……よかったですね。天然災害ビフォー&アフターは、織斑先生が鎮火しました≫

「刀で切るのを鎮火って、オレの辞書にはなかったんだが……」

「江戸時代では延焼を防ぐため、隣近所の家屋もぶっ壊してたし……まぁ問題ないんじゃない?」

「んなわけあるかぁ! つーか……それだとお前の部屋もヤバくね?」


(ぼーぼーぼー……やっぱり燃えさかる別の部屋)


「………………いいぃぃぃぃぃぃぃぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「マジでやばかったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「くぅーん!」


◆◆◆◆◆


「……タイ米か」



「……何か、思うところがあるのでしょうか」
「いや、実は前に……本当に、初めてタイ米を炊いたとき、大失敗したことを思い出したんだよ」
「……!」
「でも、もう一度きちんと作ったら……すげー美味しかったんだよなぁ」
「――!」
「確かにジャポニカ米と米質や香りは違うけど、だからこそのよさがあって」
「えぇ、そうです……そうなんです!」



「嬉しいです。タイ米の美味しさをきちんと分かってくださる方がいて……しかも一度失敗してもきちんと作ってくれるなんて。ありがとうございます」
「いや、あの……」
「ギャラクシーさん、どうしてそこまで……」
「タイ米については、九十年代の米騒動があったからねぇ」



「タイ米の食べ方がよく分からず、マズいものだって誤解を未だに持っている人も多いそうだしね。
……タイの方じゃあ善意で米を送った関係から、価格が高騰して餓死者まで出たっていうのに」
「あぁ、それで……」
「本当に、悲しいことなんですけど……その件で反日感情を持っている人も多いんです」
「そっか。でも……今だとそこまで、キツい偏見もないように思うんだが」
「あー、確かにね。いわゆるエスニックブームで、タイの料理店も増えたから」




「そういやさ、この手の……本場の食べ方や調理法が今一つ伝わっていないって話、タイ米だけじゃないんだよな」
「そうですの?」
「そうだね……例えばイタリアの本式パスタ。アルデンテなどが流行りだしたのも、一九九〇年代くらいからだし」
「再放送で見たドラマなんだけど……こんなシーンがあったわね。
おばあちゃんが孫達にパスタを作るんだけど、アルデンテが分からないで匙を投げるってやつ」
「え、アルデンテは常識でしてよ!? それがないってどういうことですの!」
「そもそも日本にパスタが伝わったのは、アメリカ経由。これについてはピザも同じく。
だからいわゆるアメリカン式な”スパゲティ”が基本となっていて、その手の本格派はまた別口で……長い時間がかかったんだ」




「そういや……乱、台湾には下に水、湯と書いて『下水湯(シャーシュウェイタン)』ってあったよな」
「えぇ。……あぁ、もしかした名前でビックリしたクチ?」
「テレビ番組で見た程度だけどさ」
「下に水……え、イチカ……それって……!」
「日本じゃ下水(げすい)だが、台湾だと意味が違うんだよ。簡単に言えばブタのモツや鶏の砂肝などの、内臓系を煮込んだスープだ」
「台湾だけの特殊な用法だから、大抵の人にはギョッとされるのよねー。でもとっても美味しいんだから」
「内臓を煮込んだスープ……あぁ、それは絶対美味しいやつだ……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……やっぱIS学園、呪われてるよ」

古鉄≪えぇ……お祓いしましょうよ、お祓い≫


(『事件解決後にお祓いをしてこれなんだが……』
『しかも八神くんの紹介で、神咲家にお願いしたんですよ!?』)


恭文「あらら……まぁ僕はこのときにはもう帰っているし、問題ないか」

古鉄≪そうですね。あとはみなさんの物語ですよ≫


(『ひど!』)


恭文「なお、こちらは本当にテスト版なので、そもそも本採用になるかも不明という罠……」

古鉄≪まぁ基本は緩ーく進める感じになります。そもそもトラブル、終わってますしね≫


(え、絶対天敵? きっとこの世界では来ないんじゃないかなぁ)


恭文「というか、詳細完全に不明だしねぇ。MOVIE大戦フルスロットル的な感じでサクッと片付ける手もあるけど」

古鉄≪それで八神のあなたと一夏さんは、最後に敵本星の爆発に巻き込まれるんですね≫

恭文「あぁ、定番の爆発でお仕置きだね。それでいこう」


(『いくな馬鹿ぁ! そっちのノリを持ち込まないでもらえます!?』
『ホントだよ! 死ぬ! それは間違いなく死ぬ! オレ達がフォーエヴァーになっちまうよ!』)


恭文「それはそうと」


(『『無視!?』』)


恭文「今日はトップページでも言ったように、星梨花とともみの誕生日……盛り上がったねー」

古鉄≪二人とも、みんなから愛されていますからねぇ。でも、あなたはここからが本番でしょ≫

星梨花「はい! 恭文さん、今日はもっともっと、お話したいです」

ともみ「私も……」

恭文「うん……じゃあ、温かいココアでも飲みながら、だね」


(というわけで、いんふぃにっとII第七巻の方、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:『Skyrimのメインテーマ』)




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