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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとII 第7巻経過報告:01(サンプルあり)(2018/2/11)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとU 第7巻『F1ボディでどうやって戦うのか』


古鉄≪というわけで、いんふぃにっとII第七巻の経過報告です。
本編七話、書き下ろし中編二話が何とか完了。なお、さすがに今回は本編も六話くらい書き下ろしとはいきませんでした≫

恭文「それでも一話分くらいはあれこれ追加されているけどねぇ。そういうのもちょろっとお見せできればと思います。
……今回も僕が大活躍! 何せ新しい忍術も作ったばかりだしね!」


(そう、蒼い古き鉄は活躍……しません)


恭文「なんで!?」

古鉄≪そうですよ。私達だって頑張ってたでしょ≫


(話が進まないから!)


恭文「そこはほら、かの名作グレートマジンガーやSEED DESTINYをリスペクトすればいいって」

古鉄≪そうですよ。何とかなりますって。バンテリンありますって≫

志保「駄目に決まってますよね! そこは裏方として頑張ってくださいよ!」

恭文「でも最近、僕の中で何度目かの忍者ブームなのに……BORUTOのアニメ、作画もよくて最高なのに」

志保「完全にあなたの趣味じゃないですかぁ!」


(なおBORUTOについては、バンダイチャンネルの有料会員であれば一部見放題となっております)


志保「一部?」

恭文「Blu-ray&DVDの発売に伴って、二月七日から二か月ほど十六話〜三十二話は見放題配信が休止されているのよ」

志保「そうだったんですか……でも、それ以外は大丈夫なんですよね」

恭文「そうそう。というわけで書き直しを」

志保「いろんな人に迷惑だからやめてください……! それと」


(そこでギロリと睨まれ、蒼い古き鉄は回れ右)


志保「逃げないでもらえますか!?」

恭文「ぐぇ!?」


(でも逃げられなかった!)


志保「……島村さんから『何でもしてあげる券』をもらったそうですね、バレンタインとして」

恭文「あ、うん。それについては料理などを頼む形で消費していくことが円卓会議にて決定して」

志保「何でもしてあげる……してあげる……へぇ……へぇ……!」

恭文「志保!? ちょ、落ち着いて! 話を聞いていたかなぁ!」

志保「それについては、私が最初に言ってあげたのに……受け取っちゃうんですか。御主P様……御主P様!」

恭文「二度も言うなぁ! というか、落ち着けー!」

志保「いえ、これは……私がいけないんですね。有言実行の覚悟をいつの間にか忘れていたのかもしれません。だったら」

恭文「うぎゃー!」

古鉄≪何やら大変そうですけど、まぁ放っておきましょう、その方が面白いですし……ではサンプルをどうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


セシリアにめいっぱい甘えているところで……殺気が走る。


それに反応した次の瞬間、飛び込んできた蒼いサソリが尾を翻し、音を切り裂きながら刺突。

それが地面を鋭く穿(うが)ち、数メートルほどの爆発を呼ぶ。


『……やったなー! アルケニモン!』

『は! これで忌ま忌ましいガキもおしまいさ! さて、後は残りの奴らを』


――その言葉は、奴らの背後から飛ばした刃によって遮られる。

投影した乞食清光三本を散開して回避した奴らは、素早くこちらに向き直る。


「セシリア、大丈夫?」

「はい……ありがとうございます」


一緒に転送したセシリアから離れ……双胴船型星鎧を装備しているのは、マミーモンか。相変わらず半端な奴だねぇ。


「お前らは本当に間抜けだねぇ。……ついに敵を倒した手ごたえすら分からなくなったとは」

『……どうせすぐに死ぬんだ!』


瞬間的に伸張し、突き出されるサソリの針。それを二時方向に走って回避。セシリアもブルー・ティアーズを装着して援護に回ってくれる。


『変わりはないだろうが!』


更にその両手のハサミが開き、光弾が連続発射。それを全て見切ってスラロームですれすれ回避。

そのまま接近しようとすると、双胴船がその側部から訪問を大量展開。そこから紫の誘導弾を大量に放つ。

展開した弾幕すら置き去りにして、乞食清光を抜刀しつつ加速――双胴船の右側面をバリアごと斬り裂きながら停止。


すると頭上から影……左への側転を回避すると、アルケニモンが尻尾を突き出しながら飛び込んでいた。


◆◆◆◆◆


拳を弾(はじ)いて、回転斬りで払いのけると、個人通信が届いてくる。


”織斑マドカさん、でしたね! こちらとセンサー・リンクを結んでください!”

”了解した”


私一人で十分と言いたいところだが、さすがに奴を街に逃がすのは避けたい。想定外の事態に備える意味でも、その申し出は引き受けることとした。

軽く跳躍し、打ち下ろされる左フック・右フックを回避。
右バックブローからの回転打撃を後転しつつ避けて着地すると、奴は両拳を向け、こちらにパルスバルカンを連射。


その射線上から左に外れて回避。非武装の人間もいるので、その位置も逐一チェックしつつ引きつける。

……そこでレーゲンからの援護砲撃。砲声が響いた瞬間、察知していた奴は大きく後ろに跳んで退避。

が、その砲弾が地面を穿(うが)った瞬間、背後に回ったラファールがすれ違いざまにグレネードを打ち込む。


衝撃で足が止まった瞬間を狙い、レーゲンからワイヤーブレードが展開。それが奴の身体に絡みつき、レーゲンは身を翻す。

奴が振り回され、地面に派手に叩(たた)きつけられる。しかしすぐに復帰して起き上がり、ワイヤーブレードを掴(つか)んで引き寄せようとする。


そこで私も零距離を取り、スターブレイカー改で腹部に刺突。柄を縮めショートアックスモードとした上で、袈裟・逆袈裟と斬りつける。


◆◆◆◆◆


なぎ払いをすり抜けながら、再び奴に接近戦を挑む。

双頭による眼光……放たれるビームを袈裟・逆袈裟と払いながら、接近したレーゲンと挟み撃ち。

すかさず襲う連続噛(か)みつきを大きく飛び越えながら、身を翻し首の節を狙って回転斬り。


奴の首は当然翻り私を叩(たた)こうとするが、そこで停止結界発生……その動きが強制的に止められる。


「物理的実体があるなら、停止結界の範囲だ!」

『ほう……』


深い一撃を入れながら奴と交差……レーゲンとスイッチしながら着地。

レーゲンは各部ガトリング・ミサイルポッドを展開し、動けない奴に対してフルバースト。

ほぼ零距離での全弾発射をまともに食らい、奴は爆炎に包まれる。


すかさずレーゲンも後ろに飛び……爆炎を突き抜けてきた双頭を、身を翻しながらプラズマ手刀で切り払う。

私にも飛んでくる噛(か)みつき攻撃を左右に分かれ回避すると、首はこちらを狙いながら動く。

更に胴体部の頭も口を開き、エネルギーを集束。放たれた砲撃を左スウェーで回避すると、地面と湖面を斬り裂き、空へと突き抜ける。


ひりひりとした圧力にゾッとしながら左へ走ると、砲撃が連続発射。

前方を遮る一撃を飛び越え、着地してからバク転。背後から迫るなぎ払いを回避すると、着地点にてもう一発速射。

飛んできた砲撃をスターブレイカー改の逆袈裟一閃で斬り裂くと、エネルギーが爆発……それに煽られながら吹き飛び、湖面を幾度も跳ねて水没していく。


すぐに水中で態勢を立て直し、跳ねるように二時方向へ加速。水を斬り裂き、蒸発させながらの砲撃を避けつつ、戦線に復帰。

ダメージ……さすがにキツいな。奴もこれが効果的と察してか、また眼前にエネルギースフィアを構築する。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、今回はちょこちょこ追加の戦闘シーンがあります。…………決戦はまだか……まだかー」

志保「暴れられる場面を望まないでください。それより恭文さん……見ていてください。
島村さんに負けないよう、私も何でもします……あなたが好きと言ってくれた煮っ転がしを作ります!」


(そして調理場は現在修羅場だった……)


恭文「調理しているのに僕と向き合ったら、怪我するよ?」

志保「大丈夫、理屈じゃありません」

恭文「おのれがそれを言うか!」

古鉄≪マドカさんも頑張る今巻、まだまだ書き下ろし部分は存在します……こちらもどうぞ≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「――――さて」


そろそろ父と約束した時間なので、古手神社の石段を下りていく。……昨日は夜の上に雨だったから、それらしいことはさっぱりできなかった。

しいて言うなら、荷物の回収にかこつけて周囲を警戒しただけ。あとは祭具殿? だから、改めてここへ来たわけで。


停(と)めてあった折りたたみ自転車に跨(また)がり、旧園崎本家へと向かう。


――園崎本家に到着すると、父も調査を終えて一休みしているところだった。

そう、父……赤坂衛も、この雛見沢(ひなみざわ)に来てくれていた。ほんと、ビックリしたんだけどねぇ。

警察学校での楽隠居が決まっている父は、シワの入った顔を歪(ゆが)めながらも、私を出迎えてくれて。


「……お前に頼まれた通り、一通りの処理はしておいたぞ。それと先ほど、例の二人が自首したとも連絡が入った」

「そう……」

「あと、付き添っていた記者も、無事に興宮(おきのみや)を出たそうだ。所属している編集部と連絡を取ってな」

「よかったぁ……」

「後で菓子折りでも持って謝っておけよ? お前の見通しが甘かったせいで、散々な目に遭ってるんだからな」

「はい」


それはもうもちろんと平服すると、父は大きくため息。


私達は資料を交換して、お互いに調査漏れがないかを確認し合う。……とりあえずは大丈夫らしい。

あとは東京(とうきょう)に戻って、父の友人でもあった大石さんの墓前で報告しよう。


◆◆◆◆◆


夕暮れ間際になって、再び古手神社に戻ってきた。


境内の庭園跡を抜けて、雑草が生い茂った松林へと足を運ぶ。

視界の開けた高台……そこから見える村の全景は夕暮れに染まって、鮮やかなほどの朱を見せていた。


「……」


誤って転落しないよう、慎重に足場を確かめながら、高台のギリギリまで迫る。

優しく吹き抜ける夕暮れの風は、汗ばんだ身体にはとても心地いい。


「……はぁ」


ここは、父が様々な思い出を残した場所。結局父は、ついにここへは来なかった。

最初は効率優先で、最後に来るつもりなのかと思った。でももう一度ここへ来ようと誘ったとき……私は気づいた。


来ることができなかったんだ。


この高台で父は少女に助けを求められて、その約束を果たせず……心に決して癒えないほどの傷を負ってしまったのだから。


「古手、梨花」


そっと、その子の名前を呟(つぶや)いてみる。


父が語った、神秘的で一癖も二癖もある少女の名前。子ども心に興味があって、その子と友達になりたいとも思った。

そう、言った。……その無邪気な言葉が、どれだけの悲しみを父に呼び起こしたか……当時は分かろうともせずに。



◆◆◆◆◆


雛見沢(ひなみざわ)分校跡に到着すると、ちょうど雲が晴れて、月がさし込んでいく。

突き立てられた日本刀と寄り添うトランプが月光に晒(さら)され、夜闇で煌(きら)めく。


……術式を解除すると、こちらのライトと音楽は消失。それだけでもこの場はライトアップされているが如(ごと)き光量で、一切の不安はない。


「……ここで、この世界のみんなは」


火野さんは変身を解除。僕もカーティスへの変奏を外し、月光を浴びながら揃(そろ)って伸び。


「……前に、羽入に見せてもらった記憶通りか」

【はいなのです……この光景は、ぼくの罪でもあるのです】

【梨花を袋小路に誘い込みながら、折れてしまったぼくの心が生み出した惨劇の一つ。みんなはこうして幾度も、幾度も……ぼく達が賽(さい)を振るたびに】


こちらの羽入は後悔を滲(にじ)ませながらも、グッと飲み込み一体化を解除。そっと僕の脇に降り立つ。

それは羽入アナザーも同じく。そうして一歩ずつ、崩れている校舎へと近づいていく。


「だからこそ数えるのですよ、その罪を……この世界をそんな袋小路から、脱出させるために」

「はいなのです!」

”なら……俺達にも手伝えるところがあるかな”


…………そこで、また別の声が響く。そうしてガレキの前に……玉弾きの刀を中心に、三つの影が現れる。


”えぇ。梨花は、魅音さんは自らの仕事を果たして先に戻りましたわ。ここからはわたくし達のターンです”

「まさか、これは……」

”ほら、レナ……お前もだ”

”待って、レナは……駄目。だって、こうなったのは全部”
”俺達の罪だ。だから一緒に頑張ろうぜ”


戸惑う影の一つを強引に引っ張り、それは月光を糧とするかの様に、一つの形を取る。

ふわりと地面に降り立つ、輝く三つの影は……!


『今なら分かる。お前はずっと梨花ちゃんと一緒にいた子だよな』

「圭一……」

『そちらの方は……をーほほほほほ! あなたのいい人というわけですか! なかなかに歯ごたえがありそうな方々ですわね!』

「沙都子……!」

『…………あなた達なの? レナが……圭一くん達が、またこの世界に戻ってきたのは、あなた達のために』


そして、竜宮レナ……この世界で死んだはずのみんなを見て、ついおののき火野さんと一緒に後ずさる。


「「で……出たぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」


――そうして、闇夜(やみよ)に僕達の絶叫が響き渡ったのであった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「もうやだぁ……おうちかえるぅ」

志保「ここがあなたの家ですよね! いや、分かりますよ!? 怪奇現象起きまくりですし!」


(むしろ蒼い古き鉄にとっては、二日目が本番となりました)


恭文「まぁそんな『ぐだぐだ雛見沢〜でっど・おあ・あらいぶ〜』は描かれることもなく終わるんだけど」

志保「ちょっと!?」

恭文「こうして、いよいよ最後の一日が……一日じゃないけどスタート!
いよいよ全てが決着するよー! ……そうそう、そこで一つお知らせが。
今回の追加分によって、幕間リローデッドのパイロット版も話数が進みます。話数だけが進みます」


(一話だけ進みます)


恭文「あと特別書き下ろしについては、今回はパイロット版を一つ出しています。
そちらは小説『とまとパイロット版:02』をご覧ください。……志保、僕もお料理を手伝うよ」

志保「いいんです。あなたは新術開発でもしながら待っていてください」

恭文「あ、はい……」

志保「味付けはやや甘めが好きですよね」

恭文「はい」

志保「煮っ転がしだけでご飯三杯はいけますよね」

恭文「はい」

志保「それと青菜のおひたしも美味しいって言ってくれましたよね」

恭文「言いました」

志保「お味噌汁はタマネギとジャガイモが入っていますけど」

恭文「大好きです」

志保「主菜はほっけのみりん焼きです」

恭文「それも大好きです」

志保「なら楽しみに待っていてください」

恭文「――――――はい」

フェイト「ふぇ……ふぇ……私も追い出されたー! 奥さんなのにー!」

シルフィー「よしよし……」


(なお、抵抗はできなかったようです。
本日のED:『志保が煮っ転がしを作っている音』)





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