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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第13巻経過報告:03(サンプルあり)(2018/1/27)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第13巻『最高の瞬間』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第13巻の経過報告です。こちらではディケイドクロスやISクロスをご紹介します≫

恭文「書き下ろしたところもちょこちょこあるので、そこを中心に見せられたら……いいなぁ」

古鉄≪美味しいところは逃さないように、ですね。それはそうと……作者の頭はエンプティ状態。
仕上げに入ったせいでつい先ほど、本日初めての食事を食べたせい≫


(頭、回らない……もっと食べないと)


恭文「明日からはまた朝昼晩三食で持たせないと。では、まずはディケイドクロスからいこうー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


もはやこっちのノリ! このまま押し切るために戦場を駆け抜け……!


「はーははははは! はーははははははは! ライダースラァァァァァァァッシュ!」


袈裟・逆袈裟の連続切り抜けで、一気に怪人二十体を地獄行き! でもまだまだ……次は斬撃波バージョンだー!


「もういっちょいくよ、サソードゼクター!」

≪――!≫

≪やる気ですねぇ。尻尾が震えてますよ≫

≪ベルトちゃんもやる気満タンだよー!≫

「あ、うん……もう、分かってた」


というわけで、もういっちょ……というところで、鍔(つば)元のサソードゼクターがビクリと震える。


≪!?≫

「サソードゼクター?」

≪!! 〜!≫

≪え、何……呼ばれたって、どういうこと!?≫


するとサソードヤイバーから離脱し、地面に着地。そのままいそいそと土を掘り、潜ってしまう。


≪サソちゃんー! ……あ、ごめん……≫


結果僕の変身は解除。ワームやオルフェノク達に取り囲まれた状態で、黒子姿に戻ってしまう。


「ベルトちゃん!?」

≪サソちゃんとのリンクも外れたから……再変身お願いしまーす!≫

「言ってる場合!? だって、敵に囲まれて……」


◆◆◆◆◆


≪MAXIMUM HYPER CYCLONE!≫


放射状に広がる巨大な竜巻――虹色の風が幾重も乱回転し、空へと放たれる。


天道さんは数メートル下がりながらも全方位に回転して、上空にひしめく戦艦達を、射線上にいたキングダークをなぎ払う。

いや、キングダーグについては、咄嗟(とっさ)に築いて上半身を反らして回避……その上で地面に倒れ込んだ。でもそれ以外の奴らは無理。

戦艦にそんな、機敏な回避を求める方が間違っていた。当然バリアも発生するけど、そんなのは意味を成さない。


あの竜巻は進路上の全物体を原資の塵に変えながら、どこまでも飛んでいく。

その範囲は山を軽く飲み込み、射程は――最大百キロ。もちろんその弾速もとんでもなく、個人では持ち得ない戦略級兵器。

誰が言ったか、仮面ライダー史上最も迷惑な技……! たとえラスボスの要塞も兼ねたキングダーグだろうが、受ければひとたまりもない!


天道さんを中心に、空へと広がった虹色の竜巻。

それが攻撃準備に入っていた戦艦達を。

中にいたであろう億単位の怪人達を。


悪意達を爆炎に変え、全て消失させる。


終末を思わせた空は、再びその美しさと二つの月を取り戻していた。その光景にロボライダーも、侑斗さん達も唖然(あぜん)

でも……キングダーグが残っている。奴は立ち上がり、怒りの咆哮(ほうこう)。

その瞳を輝かせて、赤い光条をこちらに……!


咄嗟(とっさ)に転送魔法を発動して、侑斗さん、天道達共々瞬間退避。放たれる光条から……着弾時に起きる凄(すさ)まじい爆発から退避!

一気に数百メートル離れたところで着地するけど、その間に光条は連射。敵味方お構いなしに連射されて……!

あああ……なんか吹き飛んでるー! 怪人達が吹き飛んでるー! 木っ端みじんになってるー!


『『がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?』』


直撃はしてないけど、ヒビキさんや剣崎さん、渡さんも天罰を受けているが如(ごと)く吹き飛んでるー! ……ま、いいか! 直撃してないし!


◆◆◆◆◆


右へ走って袈裟の斬撃と速射砲撃の連射を回避しながら、刃を逆風に振るって空間接続。


その裂け目へ飛び込み外に出たところで、路地入り口に回り込んでいたスコーピオンワームが両手をかざし、エネルギー弾を二〇発ほど精製。

弾丸は一斉発射され、更に偽なのはの誘導弾も追い立ててくる。一気にビルの壁を駆け上がりながら回避しつつ、屋上へと飛び出した。


するとそこで待ち構えていたのは、成体ワーム十八体……それらが一斉にクロックアップ。

それと同時に逆袈裟一閃。空間の裂け目へと飛び込み、クロックアップによるラッシュを回避。

が、裂け目を通じてビルの屋上に着地すると、同じような形で飛び込んできたアクセルシューター八発が背中を打ち据える。


そのままビル屋上に叩(たた)きつけられ転がると……上からスコーピオンワームが、偽シグナムさんが刃と爪を突き立て、腹を貫かれる。

――その瞬間、準備していた術が発動。僕の身体は煙を上げながら、五〇センチほどの丸太となる。


「変わり身の術だと……!」


刃を逆手に持ち替えながら、スコーピオンワームの背後を取って右薙一閃。

背中を切りつけながらも回転し右回し蹴り。偽シグナムさんにぶつける形で吹き飛ばす。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「まぁ書き下ろしとは言ったものの、ネタバレなどを避けるため手直し部分が中心……でも最後は違う!」

古鉄≪完全に書き下ろした新バトルが二つ……まぁ一つはわりと短いんですが。
とにかくこんな感じで、ディケイドクロス本編としては今回で終了。士さん達の今後はまた別のお話で≫


(次巻からは……まぁまた考えよう)


恭文「で、次はISクロス。こちらももうすぐ終了という感じです」

古鉄≪またまた世界を救うと信じてENDですが、そちらもお楽しみに。ではどうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「トリガー効果! このスピリットのアタック時、Uトリガーがヒットしていれば自分のトラッシュにある紫のスピリットカード一枚を」


トラッシュに手をかけ、今必要なカードを取り出し場に置く。そのカードは地割れから飛び出て、揺らめく体と尾を見せつける。


「ノーコスト召喚できる! レベル1で召喚――冥猫蛇アイニ! 維持コアはピジョンヘディレスより確保!」

『なお冥猫蛇アイニには召喚時効果がある。冥猫蛇アイニ以外の、自分スピリットが持つ破壊時効果を発動できるぞ。
ただしラウラの場に破壊時効果を持つスピリットは一体もいないので、空打ちとなる』

「そうか……だが召喚時効果は発揮されているので」


やはりそうくるか。予測はしていたので動揺もせず、飛び込むアルティメット・ベルゼビートを見送る。もちろん発動するバーストも。


「バースト発動!」


浮かび上がったバーストをキャッチし、もう一人の私は喜々として見せつける。


「双翼乱舞! デッキから二枚ドロー、コスト2を支払い、フラッシュ効果発揮!
コストはソウルホース二体からコアを確保し、レベル1へダウンさせる!」


……予測していたさ。召喚時効果を多用するのは、紫デッキの特徴。双翼乱舞は比較的狙いやすいバーストだ。

もう一人の私はドロー、更にコストを宣言通りに支払い、追加で二枚ドロー。手札を五枚とする。


「そしてもう二枚ドロー! ……そのアタックはソウルホースでブロック!」


◆◆◆◆◆


――――割れ窓理論というのを聞いたことがある人は、結構多いと思う。犯罪学の一節だよ。


割れた窓を放置すると、そこでは窓を修理する人間がいない……余裕がいない。管理そのものが行き届いていないと証明するようなもの。

結果的に他の窓も割られてしまう。割ってもいいものだと、人々の深層心理に植え付ける。

このように秩序の管理が行き届いていない場所を作ると、自然とそこでは無秩序が横行し、結果的に社会全体への悪影響を及ぼす。


本当の意味で治安を守るというのは、そう言った隙(すき)を見せないよう、徹底した秩序管理が必須となる。

小さな軽犯罪だろうと見過ごさず、相応の注意と始末を執り行う。ここは見回りの類いも効果的だ。


ISの世界で都市伝説とされる女尊男卑にも、この理論が応用される。もちろん社会的にはそこまで極端じゃないよ。

ISにはデジモンというカウンターもいるし、そもそもIS操縦者でもない女性が威張ったところで、虎の威を借る狐も同然だし。


でも、残念ながら世の中には……そういうのが分からない奴もいる。


◆◆◆◆◆


「それで八神くん、今更だけど……アンタの魔術は異常よ。特に投影がおかしいってレベル」


また今更な話を……ただ凛はかなり真面目なので、僕も背筋を正して頷(うなず)いておく。


「イメージ行程を多くするって”誰にでもできること”で、あそこまでの精度をたたき出せるんだから。
これが特殊能力絡みなら、間違いなく封印指定だっつーのに……でも、だからこそ分かっているわよね。
今回あなたはアタッカーではなく、むしろ盾役……セイバーが召喚されているからこそできることよ」

「それはもうバッチリ」


そう言いながらお腹(なか)をポンポン叩(たた)くと、凛が少しホッとした様子で口元を緩める。


「なら、私も気合いを入れないとね」

「でも凛、バトスピできたっけ。いや……リアルファイトで星鎧を蹴散らすのはOKだろうけど」

「そっちじゃないわよ。アンタの欠点……それは魔力量が平均的なこと。”盾”を出すにしても、一回が限度。
熾天覆う七つの円環(ロー・アイアス)でも数回……それは≪全て遠き理想郷≫によるブーストがあっても同じ」


それもまた仕方ないこと。そもそもの最大値が低いから、僕は極限の省エネを常に強いられているわけで。

もっと魔力があったなら、乱発できるのになぁ……竜破斬(ドラグ・スレイブ)とか、竜破斬(ドラグ・スレイブ)とか。


「なので」

「うん」

「私と因果線(ライン)を繋(つな)ぐわよ」


………………その言葉に嫌な予感がして後ずさると。


「逃げたら撃つわよ?」

「指先を向けるなぁ!」


ガンドの構えはやめてぇ! おのれのガンド、正しく砲弾って感じの威力なのに! つーか脅すな脅すな!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、HP版でもあった部分や、書き下ろした部分などを見ていただきました。
……きっと魔術刻印を一部譲渡する、アニメ版方式なのだろう」

古鉄≪それは駄目でしょ≫

恭文「駄目なの!?」


(むしろ大事にしている)


恭文「まぁあちらには頑張ってもらおう……僕はこのとき、大慌てで移動中だし」

古鉄≪そうですね、じゃないと最終決戦の間に合いませんから≫


(そんなわけで、いんふぃんっとももうすぐラスト……頑張らなくては。
本日のED:RIDER CHIPS『Break the Chain』)





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