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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第13巻経過報告:02(サンプルあり)(2018/1/27)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第13巻『最高の瞬間』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第12巻は明日(2018/01/28)販売開始。
みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


恭文「今回は幕間本編四話、ディケイドクロス二話、ISクロスパイロット版二話、特別書き下ろし二話となっています。
特別書き下ろしの方はアプリスク……そして……そして……!」

古鉄≪まぁこちらも見ていただきましょう。この人がぷるぷる打ち震えている方から≫



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


日もすっかり落ちた中、玄関先に一つの影。そこには栗(くり)髪の幼児が、携帯式のベビーベッドの中ですやすやと寝ていた。


「お兄様、これは……」

「ギンガさん、どういうこと?」

「私を逐一疑うの、やめてくれない!? え、まさか忘れたとか……………………そんなはず、ないよね……!」

「さすがにないわよ、赤ちゃんの忘れ物なんて」

「だよね! クスクスも初めて見るよー!」

「……あれ、これは」


フィアッセさんがベッドの中に置かれた手紙を手に取る。そこには『恭文様』と書かれていて。


「僕宛(あ)てに?」


切手や消印はなし。念のため手袋を装着して、フィアッセさんから手紙を受け取り……中身を…………………………!?


――恭文さん。
御結婚、おめでとうございます。
いろいろ考えましたが、やはり珠美(たまみ)は父親であるあなたの元で育てていただいた方が幸せになれると思います。
あなたにそっくりでしょう。かわいがってください。
お願いします。
裕美(ひろみ)――

「………………………………………………………………どちら様ぁ!?」

「ヤスフミ……!」

「恭文さん、どういうことなのですか……」


ちょ、待てぇ! 僕を見るな! その涙目はやめて! というか、裕美……裕美ぃ!?

いないいない! その、確かにアバンチュールしたこともあるけど、そんな名前の人とそうなったことはないー!

つまりこれは………………いや、それ以前の問題だ! ふざけやがってぇ!


◆◆◆◆◆


「アンタ、もう……正直に話しましょう? 裕美って誰」

「僕が聞きたいのよ……! つーか、僕がそうなった人でそんな名前の女性……一人もいない!」

「へぇ! じゃあ言ってみなさいよ! 聞いてあげる……いや、やめて。なんか辛(つら)い……というか、ギンガさんが泣く」


それなら僕も覚悟を……と思っていたのに、ティアナが急に引いた。うん、まぁ……仕方ないね。ギンガさんが発狂するかもって考えたら、僕も怖い。


「というかさ、恭文くんがハーレム状態なのはもう周知の事実だし、普通……赤ちゃんを置いていく?」

「それはまぁ……確かに……」

「ないですね。なぎ君、フェイトさんの件は割と最初に話すから。だからフィアッセさんとかも、ちゃんとそこを踏まえた上でくっついているわけで」

「そうそう。なのでフェイトちゃん達も落ち着こうか」


なお、フェイトは未(いま)だにぼう然としていた。リインは笑顔で髪をユラユラさせて、ギンガさんは泣き崩れる……これ何!


「ヤスフミ……」


すると、ようやく復活したフェイトが僕の左手を握り、涙目を向けてくる。


「フェイト、大丈夫。犯人はすぐに捕まえるから」

「あの、それは駄目。その裕美さんともお話して……うん、そうだよ。私の気持ちは決まっていたし、迷うことなんてなかった。
裕美さんもね、きっと今辛(つら)い状態だと思うんだ。忍者資格も置いて」

「話を聞いてた!? 僕は全く知らないのよ!」

「でも、恭文の名前を出してたんだよ!? あの、正直に話してほしいな。大丈夫……私、覚悟を決めているから」

「おのれが話を聞けぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ! あとリイン、何か言って! 怖い! 笑いかけ続けるの、怖い!」


◆◆◆◆◆


「……おい、みんな!」


すると空海が慌てた様子で入ってきた。


「あ、空海ー! ちょうどよかった。今ね」

「それどころじゃない! 大変だ!」

「なんか、変な奴らが学園長室に乗り込んできたんだよ!」


変な奴ら……それは僕の領域だ! というわけで慌てて学園長室へ向かうと――。


「いやぁ、参ったよ。いきなりやって来て『聖夜学園』という言葉を使うな……だからね」

「え、変な奴らは」

「着物を着た御仁に、アーミージャケットの一団かい? 彼らならもうとっくに帰ったけど」

「本当に変な奴らじゃん! しかも、その要求は何!? というか誰!」

「呑天会……政治結社と言ってたかな。彼らは」

――これ以上『聖夜学園』を使うようなことがあれば、友好団体・総勢数万人が総力を挙げて、制裁を加える――

「こう言ってきてね」

「根拠は」

「何でもその言葉を、いろいろな商品の種類ごとに商標登録したそうだよ」

「学園を……ですか?」

「うん」


はいはいはい……呑天会に、商標登録か。メモをさっと取りながら、大まかな状況は理解する。


「司さん、それなら裁判は」

「いやぁ、それが」

「裁判沙汰になると決まった時点で、呑天会とその友好団体が行動に移る……ですよね」

「それそれ。でも第二種忍者の蒼凪くんが知っているということは、結構有名なのかい? 彼ら」

「呑天会ってのは聞いたことがありませんけど、政治ゴロのやり口ですね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪はい、というわけで美味しんぼのとあるお話を元にして……あなた、ついに隠し子が≫

恭文「んなわけあるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ! 誤解だよ! 濡れ衣だよ! というか、それ以前の問題だよ!」


(蒼い古き鉄、諸事情で激怒です)


恭文「とにかく今回はいわゆる導入編。次巻で解決って感じです。はははは……地獄を見せてやる」

古鉄≪なぜこの人がお怒りモードかはさて置き、続いてはアプリスク。こちらはみんなが各所で頑張る予定です≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「こっちもきらりん達から悲鳴がかかってきた……うぉっと!」


未央ちゃんが左に走りながら、敵の砲弾を回避。更に行方を遮るように飛び込むジーンアントのミサイルを左スウェーで避けて……。


「余所(よそ)の心配をする余裕がありますか?」


ユーリちゃんは赤い……血のように赤い翼を翻して突撃。ただし、それは結晶体のような材質でできていて、一瞬で巨大な手に変化。

そのまま打ち込まれた拳を左に転がって避けると、そんな未央ちゃんに対し今度は翼での【左ストレート】。

咄嗟(とっさ)にシールドバッシュを打ち込んで……ギリギリで弾(はじ)いたところで、私と凛ちゃんが飛び込む。


凛ちゃんが雷撃を纏(まと)わせながら刺突。それが手の平で防がれたところで、時計回りに回転。

即座に脇に回って三連続の刺突。ガードに回した翼手が裏拳に移行しかけたところで、私が唐竹一閃……と思わせてフェイントでスライディング!

こちらの斬撃をたたき潰すかのような、左翼手でのストレートをすり抜け、ユーリちゃんの腹に起き上がりざまに刺突!


更に左逆手で鞘(さや)を抜き、側頭部に左薙の打撃! ユーリちゃんを殴り飛ばしたところで、こちらにアインクローが飛ぶ。


――地・天――

「火遁(かとん)の術!」


でもその手を遮るように、可奈ちゃんの忍術が炸裂(さくれつ)。爆炎で手が一瞬止まったところで、大きく跳躍。

幸い飛行は可能なので、そのまま懐から離れて志保ちゃんとスイッチ。


でも、安心はできない……すぐさまジーンアントのミサイルが襲ってきてー!


◆◆◆◆◆


「えぇい!」


飛び上がりながら打ち下ろされる両翼手。それを後ろに跳んで回避し、地面を派手に滑る。

でもすぐに左へ走って、戦車の砲弾をすれすれで回避。動きが止まったら、遠距離攻撃手段でズドン……的確だけどそれゆえにキツい!


すぐさま速度重視で踏み込み、あの子の着地際を狙って――。


「我は突き抜ける、原初の伝導!」


強化魔法≪ナノスパーク≫を発動。全身に蒼の雷撃を纏(まと)わせながら、敏捷(びんしょう)性をブーストさせる。

翼から放たれる五月雨の弾丸をジグザグに走ってすり抜け、右・左と振るわれる拳は未央と志保にお任せ。
二人がシールドでしっかりガードする合間をすり抜け、あの子の腹に刺突。


一撃目をガードされてから、刃を振りかぶりつつ脇をすり抜け左切上一閃――足に切りつけると、すぐさま翼を翻しながらのなぎ払い。

それをバク転で回避してから、再度踏み込む。するとあの子も右手から赤い結晶体を展開……レイピアを出した上で袈裟一閃。

斬撃をぶつけ合ってからお互いに刃を引いて刺突……顔すれすれを突き抜ける切っ先に怯(ひる)むことなく、デーゲンの刀身を絡ませるようにして跳ね上げる。


その上で右ミドルキック。ちょっと心が痛むけど、これもゲームということで……!


◆◆◆◆◆


りんりんが退屈そうにシャドーボクシングをしていたところ――――音を切り裂く音が耳に入る。

咄嗟(とっさ)に尻尾を伸ばしてガードに入るが、間に合わなかった。空間内で吹く風……その影響を受けて、渦を巻くかのように揺らめく弾丸。

それはこちらの尻尾をギリギリですり抜け、そのままりんりんの眉間にヒット。


「あが!?」


りんりんのHPが急所クリティカルでがくっと下がった。咄嗟(とっさ)に前に出て、辺りを警戒……今のは、狙撃だよなぁ!


「りんりん、大丈夫か」

「ボ、ボスキャラじゃなかったら死んでたよ。でも何!? だって、ダーグもガード」

「プロだな」


つーかどんだけだよ。ゲーム内には確かに、風などの環境設定もされている。

だがその影響を的確に読み取って、あんな……誘導弾紛(まが)いのことができるのか!?

アーツスキルの類いって感じでもなかったぞ! しかもこの場所はマズい! 開けているせいで、辺りには隠れる場所もない!


……そうしてまた一発、音を切る音が響く。すると右翼のオークが頭を撃ち抜かれ、一瞬で塵となる。

そこを狙ってか、左翼からスケルトンの集団が迫る。これはあずさの死霊魔術か。


「全員、突撃!」

『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――!』


更にあむ達も雄たけびを上げながら突撃してくる。
それを迎え撃とうとした瞬間、また騒音の中で風切り音……今度はミスらねぇ!

弾丸の行き着く先を、こちらも環境の流れを読んだ上で左フック。正確に重たい弾丸を撃ち抜くが。


「……いてぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪というわけで、どったんばったん大騒ぎ。一応この人も活躍しています≫

恭文「一応って言うな! いや、メインは志保達だけど!」


(ボスキャラ担当ですしね)


卯月「まぁまぁ。それはそうと恭文さん、一緒に温泉を楽しみましょう。私、お背中を流しますね」

恭文「ありがとう、卯月。気持ちだけ受け取っておくよ」

卯月「なんでですか!」

恭文「駄目! 混浴とか……駄目! ここは一応公共浴場!」

節分女将「では、専用のお風呂もまた別個用意いたします」

恭文「それはいいから!」


(節分女将の福利厚生は、幅広いニーズに応えるお仕事です。
というわけでみなさん、何とぞとまと同人版の方、よろしくお願いします。
本日のED:RIDER CHIPS『The Finale Of The Finale』)






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