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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第12巻経過報告:04(サンプルあり)(2017/12/22)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第12巻『星の刃』




古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第12巻の経過報告です。
こちらは明日(2017/12/27)、メロンブックスDLS様で販売開始となります。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


古鉄≪こちらではISクロスをご紹介いたします。……こちらもクライマックス直前ですが、私達の出番は≫

フェイト「それは仕方ないと思うよ!? というか、私の出番もないし!」


(ドジを起こさないよう、お地蔵様のように見守られています)


フェイト「どういうこと!?」

古鉄≪それでは早速見てみましょう、どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「お前、本当によく叩き伏せたな」

「相性ゲーって強いし? 僕。……さて」

「レオブレイヴ」


……僕が話そうかとも思ったけど、そこは織斑一夏に任せて問題ないらしい。すっとしゃがみ込んで、レオブレイヴに目線を合わせた。


「事情は説明した通りだ。頼む……お前の力を合わせてほしい。過去とか未来とか関係なく、オレもお前と一緒に暴れたいんだ」

『……分かった。では、手を出せ……名はなんと言う』

「織斑一夏だ」


織斑一夏は右手を出す。そこにレオブレイヴはお手……でもその途端、二人の足下に白い光が柔らかく浮かび上がる。


「織斑くん」

「大丈夫です。だが、これは……」

『マスターの仮登録――マスター名:織斑一夏。これより我が月光は、お前の道を照らす』

「マスターって……いいのか」

『この中では、お前の波長が最適だ。……力を合わせるのだろう?』

「……ありがとな」


サクッとした契約は終了し、織斑一夏はそのままレオブレイヴの手をぎゅっと握る。

一方的な握手だけど、レオブレイヴも悪い気はしないらしく、織斑一夏に合わせて軽く手を振る。


◆◆◆◆◆


「しかしお前さんも随分優しくなったものだなぁ。一かけらも本気を出してないだろ、例えば紫のカード……とかな」

「当然だ。我はただ巫女どもの価値を見定めただけ……なぜ本気になる必要がある。それは巫女が一番分かっているはずだ」


相変わらずの在り方だな、英雄王。否定もせず、ただその驕りが当然だと笑う。しかし、なればこそ英雄王は英霊足りえるのだろう。


……英雄王のデストロイアデッキ、あの動き方は基本だが本領ではない。

あのデッキは紫のカードを絡めさせる事でより高みへ至る。

ほれ、自身の破壊を条件に効果発動するカードも多いだろ。デストロイア(完全体)みたいにな。

しかし英雄王はそれを出さなかったわけだ。


本当に……巫女の真価を見定め、裁定を下すためのバトルだった。まぁそれはシャルロットも、一夏達も気づいていることだろう。


「だがまぁ、悪くはない余興だった。あの人形はいい女を物にしている」

「一夏のことか……」

「英雄王、貴様の見立ては間違っていなかったぞ」

「それは何よりだ」


男の顔になっていたからなぁ、アイツも。どうやら見つけたらしい……自分の夢を、自分の理想を。

例えその生まれが人と違っていても、心まで歪む必要はない。悩むこともあるだろうが、そのたびに奴は進んでいくだろう。


◆◆◆◆◆

ジャックから開始十分――転送魔法で(バレないように)旅館へ戻ると、本格的に話が始まった。


『……みなさん、初めまして。織斑一夏です。IS学園一年一組所属――ISを動かせる男の一人。
そしてこの時点からこの世界を統べる、天上人――神と言って差し支えない存在となります』


あはははは、馬鹿じゃないの!? 思いっきり大うそをかましやがった!


『俺の目的はただ一つ、恒久平和です。世界から全ての痛みと争い、悲しみと絶望をなくす事。
今まで俺は各国から犯罪者≪ライアー・サマンワ≫として追い回されてきました。しかしそれは違う……各国の陰謀にすぎません。
俺が天上人となり、世界が永遠の平和に包まれる事を彼らは嫌った。それはなぜか……争いが利益になるからですよ。ご覧ください』


ライアー・サマンワ……いいや、それすら欺瞞。そう語る『蛇』は右手を挙げる。

それを合図にモニター展開。映るのは……戦場の写真? 賞も受けた、わりと有名なものばかりだけど。


『世界に渦巻く悲劇、それを利益としている奴らがいます。武器や物資、場合によっては人そのものを売りさばき、適当に使い捨てる。
争いは消耗を呼び、消耗はその補填を呼ぶ。それは金だったり、各国同士の下らない利権争いだったりと様々です。
ただ一つ言える事は……我が今まで燃やしてきた奴らは、そんな奴らの一角にすぎないという事だ』

「……お芝居が下手な蛇野郎ですねぇ。御主人様を見習えってんです。学園祭でやる羽目になったヘレンケラーは本当に」

「それは思い出させないで!」

「何やってんだよ、お前……!」

「代役だったんだよ!」


同級生の代役で、急遽さ! しかも台詞が覚えられて、なおかつ仕上がった衣装も入るの……僕だけだったからさ!

でも地獄だったよ!? 女装して、更に……役がヘレンケラーだもの! よくもまぁ二週間でできたと思うよ!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、HP版と違い織斑一夏が二人いる関係で、レオブレイヴとも友達の証し」

古鉄≪きっとこれから仲良くなることでしょう≫


(『かじかじかじかじ……』
『骨かじるの、好きなのか』
『……習性だ』)


恭文「それで最初は宣戦布告……そして発動する精神と時の部屋大作戦」

フェイト「それは台なしのネーミングだよね!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


デジタルワールドの空を飛行開始して、一時間ほどが経過。そうしてやってきたのは、すり鉢状の巨大クレーター。

しかしなんだこれは、どう見ても一キロ弱という範囲じゃないか。まるでいん石でも墜落したかのような。


「ここね」

「また酷い有様ねぇ。よし、じゃあ早速」

「……ちょっと待って」


すると更識会長が、迂闊に踏み込みかけたピヨモン、空殿を制止。

訝しげにしながらも近くの石をクレーターの端に投げつける。


……すると虚空に衝突した石は、一瞬ではじけ飛んだ。


「きゃ!」

「……バリア? でも、よく気づきましたね」

「恭文くんとタマモお姉様にお願いして、異能のこととか……いろいろ教えてもらっていた成果ね」


更識会長は笑いながら扇子を開き、≪努力の勝利≫と文字を見せつける。


「さて……これは察するに、呼び立てた子以外はいらないってお話かしら」

「ラウラ、ボク達が進化して」

「進化は必要ない。会長達とここで待っていろ」

「るご!? るごるごー!」

「大丈夫だ。アイツが待っているのは」


無造作に前へと歩く。私服のスカートを揺らし、結界に接触。

しかし、先ほどのような拒絶反応はない。そう、私には……レーゲンのみが結界に接触し、火花を走らせる。


≪よ、よめー!?≫


慌てて身を引いて、待機状態のレーゲンを外す。そうしてロップモンに投げつけ、キャッチしてもらう。

その上で改めて、立ち込める紫の霧へ入り込んだ。今度は火花も走らない……ふむ、やはりそういう事か。


◆◆◆◆◆


「一つ一つはめるしかないか」

『……つまり、お前は自分の『心』すらすぐに理解できないわけか』


……そこで十二時方向・十メートルほどの位置に、紫の歪みが生まれる。それは渦を巻きながら凝縮し。


「お前は……!」

「随分と情けないなぁ、私?」


こちらをあざ笑う『私』となった。ふ、そういう事か。さすがは試練、一筋縄ではいかないと汗がにじむ。


「最近の鏡は高性能なんだな。つまりここは……は、マジックルームか!」

『んなわけあるかぁ!』

「あぁよく分かったな。お前に紋章の在りかが見抜けるかな? この無限地獄からは誰一人脱出できない!」

『趣旨が変わってんだろうが! おい、ツッコミ……誰かツッコミはいねぇのかぁ! 鏡なんてどこにもないんだぞ!』

「まぁ冗談はここまでとしよう。ようこそ、私……迷いの間へ」

『いや、冗談じゃなかっただろ。限りなく本気だったろ、お前』

「ここでのルールを説明しよう。紋章を取れるのは一度だけ……もし偽物を取ってしまったら、その時点でこの部屋は崩壊する」

「なるほど、では」


さく岩機は仕舞い、こういう事もあろうかと用意していたC4を次々取り出す。支柱などはないし、まずは壁に配置するか。


『……おい、なにしてんだ』

「決まっている。C4で部屋を破壊し、その上でじっくり紋章を探す」

『お前なに言ってんだぁ!?』


◆◆◆◆◆


「大丈夫だよ。あとは攻撃タイミングだけど……先陣は僕に任せてもらっていいかな。ついでに奴らの攻撃も阻止するから」

『……ついで?』


さすがに気づいたか。奴らによる被害、その阻止を『ついで』と言い切るんだから、そりゃあおかしいと思うよ。……ただベストなだけだ。


「こっちの日奈森あむから指摘されたことだ。……奴らは何らかの見せしめを行うかも」

「……十分にあり得るな」

「テッキイッセンマンが残している回線を利用して、奴らの基地システムを掌握してみる」

『だが、オカルトの類いを打ち込まれたら……』

「それも考えたんだけど、インパクトが薄いとも思うんだよ」

≪そっちは既に、天罰執行を見せつけていますからね≫


そう……既にオカルト面の威圧はしている。でも、その効果は最小限と言っていい。

だって一部と言えど、防いだ人間がいたのよ? しかも実行動による威圧も失敗に終わっている。

となれば、それ以外の……みんなが度肝を抜き、世界中が混乱するような手段が必要だ。


『だが確証は』

「考えてみてよ、ダーグ。奴らは今まで、人のふんどしを履いて戦ってきた」


IS。

バトスピ。

星鎧。

デジモン――全部アイツが作ったものじゃない。



ISは言わずもがな、篠ノ之博士。

バトスピは昔の神様。

星鎧は昔の人間達……というか、アイツも作られた一人。

デジモンも、人間の歩みゆえに生まれたデータが、可能性を伴い進化した存在。


スーパー大ショッカーの設備や戦力、もちろん宇宙の眼だってそう。

全部……どれもこれも、アイツら自身の手で生み出したものは一つもない。

織斑一夏を使っての宣戦布告だって同じ。ならこの状況で、奴らが履くふんどしはなに。


この状況で人類が絶望し、更に仲違いを進める一手は――そこまで考えて気づいた。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「こちらももうすぐ最終決戦……ラストバトルもアップを始めました」


(『ふん! ふん!』)


恭文「続きも頑張ろうっと。あと……明後日はクリスマスイブ!」

ともみ「雪歩ちゃんと、セシリアちゃんの誕生日だね」

フェイト「うん。いっぱいお祝いしてあげないと……あと、ヤスフミはホスト役だよ?」

恭文「それも、頑張ります」


(今年のクリスマスもどったんばったん大騒ぎです。
本日のED:稲垣潤一『クリスマスキャロルの頃には』)








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あきゅろす。
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