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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第12巻経過報告:02(サンプルあり)(2017/12/18)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第12巻『星の刃』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第12巻の経過報告……こちらも幕間本編です≫

恭文「……没シーンも書いてしまったし、頑張らないと」

ともみ「没シーン?」

恭文「つい気張って、美城動乱編重きなシーンを……そっちはまた別枠に回して」


(今は激闘編だからね。仕方ないね。というわけで……ここも没)


ともみ「現在進行形で削っている最中……!?」

恭文「まぁヴィヴィオ達が頑張っている裏で、僕とアルトも頑張ってたってことで……ではどうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「研ぎ澄まされた居合刀の一閃は、速度がそのまま破壊力になる。何時だって最速最強の一閃で、斬り伏せるんがミカさんのスタイルや。
それを魔導師としてもとことん突き詰めたんやな。確かに……今年のミカさんは気合いが違う」

「………………知ってるよ」


すると、ハリーが膝を抱えて涙ぐみ始めた。


「オレだって三年前……それで、秒殺KOされて……」

「「「リ、リーダー!」」」

「でもミウラも負けていない。速度については申し分ないし、体型差もここではプラスに働きやすい」

「でもミカさんも、やったら上手くあの子を捌いとる。……恭文さんとの修行成果やな。
自分よりちっこいインファイター相手が上手くなっとる。今年のIMCSは優秀なルーキーも多いから、えぇ対策しとるよ」

「………………誰が豆粒じゃあああああああああああああ!」


すると、どこからか声が響き渡る。あ……恭文が荒ぶってる! こっちを指差しバタバタしてる!


「おい、聞こえたぞ! そこの世界チャンピオン、僕を豆扱いしただろ! おい! あとりん、お仕置きだから!」

「旦那様……もとい恭文様、落ち着いてください!」

「そうです旦那様! 試合中ですので!」

「おいこら待て! 今なんで旦那様って言った!? いや、それよりウルトラどチビ扱いした奴らへのお仕置きだぁ!」

「「まぁまぁ……まぁまぁ!」」


◆◆◆◆◆


情けないものだ。残り時間が明確に迫って、拳を砕かれ……それでやっと決意できたのだから。

私は自分が思っているよりずっと臆病なのだろう。今だって実はビクビクしっぱなしだ。

……彼の前で……散々わがままをぶつけた彼の前で、一回戦負けしたらどうしよう、とかな。


さ、さすがに……それは、辛すぎる。穴があったら入りたいレベルだし。


でも踏み込める。

そんな臆病な自分を受け入れられるようになって。

もっと変わりたい……強くなりたいと、醜いほどに求める自分を知って。

その全部を引っくるめて、まずは一歩踏み込める。


負けないためではない。勝つために……いや、今の私に必要なのは、もっと別の一歩か。

駄目だなぁ。あの街で彼やその仲間達と一緒にいる中で、いろいろ楽しいことを教えてもらったのに。


(そう、これは遊びだ)


格闘技は金になるか? 答えはYesだ。

プロ選手になれば相応のファイトマネーがあるし、業界も若手の支援には積極的だから、相応のチャンスもある。

IMCSとて、それを手にできるキッカケの一つだ。だがあいにく、私は仕事でここにはいない。


ならば、私はなぜここにいるか。


◆◆◆◆◆


シャンテは一回戦・二回戦を無事に……危なげもなく終了。二ラウンド・一分十五秒でKOです。

なおセコンドはシスター・シャッハとセインです。お目付役とも言うね。


かく言う私も二回戦目――。


「リフレクト・ミラージュ!」


マシンガン型デバイスから放たれた弾丸を、展開した魔法陣で全て受け止め……そこから反射!

その全てが幾何学的に並んだ魔法陣に衝突し続け、加速しながら対戦相手≪エルザ・エディックス≫にお返し!


「きゃあああああああああ!」


回避先を全て押さえつつの攻撃なので、お父さんレベルじゃあないとさすがに防げない。

というわけでお返しフルバーストにて見事鎮圧……っと。


『勝者、ルーテシア・アルピーノ選手!』

「ふふふ……召喚抜きの魔法戦も、意外とやるもんでしょ?」


髪をかき上げながら、セコンドについてくれていたエリオとキャロに笑いかけると。


「わー、凄い凄いー」

「ルーちゃん素敵ー。抱いてー」

「くきゅー」

「……ちょっと、おざなりじゃない? というかフリードまで」


キャロの頭に乗っかったフリードまで、なぜか適当だった。せっかくキャロと遊ばせるために、連れてきてあげたのにー。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「なぜこんな適当になってしまったか……そこについては本編で!」

古鉄≪でもルーテシアさんも、大分明るくなりましたよねぇ。アギトさん曰く『元からはっちゃけていた』そうですけど≫

ルーテシア「それもこれも、お父さんやみんなのおかげだよ。
というわけで……改めて大胆で大人になった私もアピールするね」

メガーヌ「ルーテシア、抜け駆けは駄目よー。私も一緒なんだから」

ルーテシア「はーい」

恭文「はーい……じゃねぇぇぇぇぇぇぇぇ! 落ち着けぇ!」


(アルピーノ親子、相変わらずフルスロットルです)


ともみ「ほんと、全開だよね……! 遠慮が全くないというか」

旋風龍「野生の中で生きているから、本能覚醒しているんですね、分かります」

恭文「おのれ、録画のジュウオウジャーを見直し中だからって……と、とにかく次だー!」

ドレイク「マスター、もう覚悟を決めなよ。逃げ場はないだろうに」

恭文「しー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ただ三回戦より先に――三日後のプライムマッチがある」

「プライムマッチ?」


あ、ジャンヌさんはIMCSも……それどころかミッドも初めてだから、ちょっと分からないのか。軽く小首を傾げて、とても可愛らしい仕草だよ。


「簡単に言えばシード選手同士の対戦だ。一種のお手本とも言えるな」

「ハリー・トライベッカVSエルス・タスミン……人気選手同士の対戦は観戦者やら、その経済影響も大きいからね。
ビジネスチャンスに繋げるためにも、他の試合とはまた別枠にしているんだよ」

「あぁ……それで」

「なお、とちらかがアタシの対戦相手です!」

「……で、リオとそのどちらかが、私達の対戦相手なのね」

「りまが!?」

「四回戦で当たる流れなのよ」


そう……りまさんも予選五組だから、もうすぐ身内対決がくる感じです。

そのためりまさんを尊敬するリオは、ガッツポーズを取りながらずいっと迫る。


「そのときはよろしくお願いします、りまさん!」

「えぇ。沙都子さんのおかげで、またいろいろと成長できたもの。その成果を見せるだけよ」

「おい、それってあのトラップマスターだよな! やめろやめろ……何をするつもりだ、お前はぁ!」

「愚問ね……勝つのよ」


ノーヴェ、無駄だよ。ほら……りまさん、何のことやらって髪をかき上げ笑い飛ばしたし。

だからノーヴェは涙ぐみながら、りんさんに全力のハグ。


「りんー!」

「よしよし……ノーヴェは何も悪くないよー」

「えぇ、その通りです。……ヤスフミ、神に懺悔を」

「僕も悪くないからね!? あやつらは出会う前から、クレイジーな鬼っ子達だったんだから!」

「そうだね。恭文を庇うわけじゃないけど……うん、雛見沢部活メンバーは、揃いも揃ってイカれてる」

「あの……前々から気になっていたのですが、部活の方々は一体何者なのですか。話を聞いていると、歴戦の達人にしか思えないのですが」


お、アインハルトさんも興味が出てきたかー。ならヴィヴィオから紹介を……と思っていると、なぜかあむさんが両肩を掴んで止めてきた。なしか?


◆◆◆◆◆


「――プロジェクト・クローネ入りを了承したぁ!?」


キスの甘い余韻も、今日のコミュニケーションは燃え上がろうと思った決意も、全て吹き飛ぶ報告。

携帯で話しながらリビングに飛び込み、電話相手……鷺沢文香にお話。


「いや、恭文もああ言うてたやん! ちょっと冷静に考えた方がえぇって!」

『賭けて……みたいんです……。常務の情熱には、私に声をかけてくれたときの言葉には、嘘偽りは……ありませんでした。
私が……私達がアイドルとして挑戦して、何かを残せれば……きっと、認めてくれる人はいると……』

「いや、まぁ……真っ当にやってくれるなら、大丈夫やとは思うけど」

『きっと、大丈夫です……。それに常務は……恭文さんが言うように、問題がある人には』

「いやぁ、雅楽さんの一件だけで十分やと思うよ?」

『そちらは、専門外だったためにミスをしただけだと……それなら、常務の情熱まで……その人間性まで疑う必要は、ないはずです』

「……文香ちゃん」


その言葉はあり得ないので、ちょっと厳しめに名前を呼ぶ。それだけで文香ちゃんは、小さく粋を飲んだ。


「事件捜査にも携わっていた人間としてはっきり言うとくで。……専門外にも拘わらず、自覚もなく圧力をかけた。
しかも、一流企業の筆頭後継者ともあろう人間が……というか、覚悟はあるんか」

『あります。常務と……クローネに集った仲間達と一緒に、新しいページを紡いでいきます。
それが真実であるなら、きっと常務のことも、私達のことも認めてくれると』

「そんなんちゃうよ」

『え……』

「美城常務が間違っていたとき、それを間違っていると……そう指摘する覚悟や」


それは、うちが六課のときに出せなかった覚悟。

仲間のために、筋を通すために、リンディさんとフェイトちゃんを止められなかった罪。

それを数えて前に進むと決めたからこそ、文香ちゃんには……厳しい言葉しか言えなくて。


――そうしながらも、また恭文と相談する算段を頭の中で纏めていく。


◆◆◆◆◆


『――――機動六課ぁぁぁぁぁぁぁぁ!』


なお恭文は話を聞いて、頭を抱えてぎったんばったん。あぁ、分かるわ……また機動六課の、うちらの醜態が回想シーンとして出てきてるんやな。


「蒼凪、これは346プロ……」

『でも、頭から消えないんですよ! おのれらが繰り広げた醜態が! 一体ミゲルは何度死ぬんだぁ! ユニウスセブンは何度吹き飛ぶんだぁ!』

「ガンダムSEEDが交じってるだろ! いいから落ち着けぇ!」

「そうよ! それより今は文香ちゃん達のことなの! さすがに……放っておけないもの!
このままじゃあ機動六課の同類として、新しい回想シーンの一員に成り果てるのよ!?」

『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

『だなぁ……ヤスフミ、気合いをいれようぜ。もう逃げ場はないしよぉ』


それで脇にいるしゅごキャラ達に支えられ、恭文は何とか身体を起こして深呼吸。


『で……どうするのよ。シグナムさんを鉄砲玉に、美城常務を殺すとでも?』

「あぁ……………………そんなわけがあるかぁ! 生徒や水戸達になんと詫びればいいんだ!」

『笑えばいいと思いますよ?』

「最低かぁ!」

『いいじゃないですか。僕なんてもう笑うしかないんですから。何……これ、何なの?
フェイトのドジ≪無許可工事≫を何とか収めたと思ったら、またこれ? 何……地上って穢れすぎじゃないかな』

「頼む……その、どこぞのラスボスが言うようなのはやめてくれ。怖いんだ」


シグナムの言う通りやで。宇宙帰り直後やから、なんかこう……ほんと怖いんよ! なんか宇宙でいろいろ見て、覚醒したんかなーってさ!

とにかく変な覚醒をしないように、慎重に……慎重に宥めつつ、恭文に改めて状況を確認する。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「なお、最後は没シーンです。本編はやっぱりVivid中心に」


(プライムマッチ序盤まで描けるかなーという感じです。削って削って……よし、一話の半分くらい余裕ができた)


ともみ「どれだけ書いてたの……!?」

恭文「僕が機動六課の回想シーンで苛まれるくらい」


(一体何度中央本部は陥落し、ギンガさんはズタボロにされ、機動六課隊舎は炎上するのか)


ともみ「じゃ、じゃあそういう嫌な記憶は……温泉に入ってさっぱりしないとね」

恭文「そうだね。なら僕は男湯の方に」

ともみ「御主人様も入るんだよ?」

ドレイク「だね。一人ぼっちも寂しいだろ? 一緒に月見でもしようじゃないのさ」

恭文「え……!?」


(その後、蒼い古き鉄は抵抗虚しく引きずられたとか……。
本日のED:松本梨香『XY&Z』)




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