作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第12巻経過報告:01(サンプルあり)(2017/12/18)
古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第12巻の経過報告です。
今回は幕間本編……現在三話分書き上がり、ディケイドクロスも冒頭部分が完成と言ったところですね≫
恭文「鮮烈な日常激闘編については要望もないようなので、このまま同人版で不定期掲載って感じにしたいと思います。お騒がせしました」
(お騒がせしました)
恭文「なぜ不定期か……一気にやると、凄まじく長くなるしね。何せ連載……相当年数続いたし」
古鉄≪なおForceについては……今は、気にしない方向で。またトーマさんとかが悪い病気を出しますし≫
(『駆逐してやる!』)
恭文「だ、大丈夫……劇場版が終われば、暇になるから。それはそうと……」
古鉄≪そうでしたね。あなたはドレイクさんとともみさん達との混浴を楽しむところでした≫
恭文「違うよ!? ちょうど浴場が清掃中だったから、手伝っているの!」
(そう、ここはホテルアルピーノ……蒼い古き鉄、エプロン姿でお掃除中です)
メガーヌ「ごめんねー。タイミングが悪くてメンテ中で」
ルーテシア「でも助かる……それももうすぐ終わるし、そうしたらお風呂に入ろうね。お父さん」
恭文「うん……男女別だよね」
ルーテシア「ドレイクさんご要望のお酒も、きちんと用意しているから」
ドレイク「助かるよ!」
ルーテシア「……あ、でも基本的には身体に悪い行為だから、お銚子も一本だけで」
ドレイク「まぁ仕方ないか。今回については量より質……風情を楽しませてもらうよ」
メガーヌ「そう言えばともみちゃん、お酒は……」
ともみ「えっと……あんまり酔わない方みたいです」
恭文「ともみは辛口が駄目なだけで、基本的に僕と同じでザルです」
メガーヌ「そう。じゃあ今日は楽しめそうねー」
(パワフルお母さん、とても嬉しそうに笑う……それに嫌な予感しかしない蒼い古き鉄であった)
恭文「……早くサンプルだして、掃除の続きをしようっと」
旋風龍「はいやー!」(ブレスー)
恭文「あっちはあっちでブレスによる風圧で、汚れ除去とかしてるし!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
寒気が走っている間に、二人はまた同じタイミングで踏み込む。ミカヤちゃんは居合の一撃。ヤスフミは……今度は抜き身だ。
放たれた一撃を寸前で見切り、スライディングしながら回避。懐へ入り込むと、ミカヤちゃんが小太刀を抜刀する。
保険の武器による左薙一閃……その鍔元を左掌底で弾き、ヤスフミは刺突。
でもその前にミカヤちゃんが刃を返して薙いでくるので、直前でキャンセルして跳躍。
きりもみ回転しながら斬撃を飛び越え、ミカヤちゃんの顔面に右跳び蹴り。
それは逆手持ちの小太刀で防がれるものの、力の差からミカヤちゃんは数十メートル吹き飛び……一回転しながら着地。
すぐさま左に跳ぶ。公園から路上に出て、塀を駆け上がり、民家の屋根を伝いながら移動。
ヤスフミもそれを追撃しつつ、お互いに納刀。
かと思うと屋根を踏み砕きながら交差・抜刀……それを幾度も繰り返しながら、どんどん街の外れへと進んで行く。
二人が踏み込むたびに、剣閃が衝突するたびに、屋根や塀が衝撃で破壊され、土煙が帯を連なるように上がっていく。
(あぁ、やっぱり……そうなるよね!)
その破砕だけで、二人が今振るっている剣閃が……その圧力がどれほど凄まじいか理解できる。
”あんな術式”を真正面からぶつけたら……!
◆◆◆◆◆
……ミウラの素養は、はっきり言ってかなりのものだ。ぶっちゃけアタシやザフィーラも驚いた。
ただそれは身体能力や魔力資質よりも、その性格によるところが大きい。
そんなミウラだが、性格的に問題がないわけじゃない。それは……。
「………………!」
「…………なかなか治らねぇなぁ、これ」
「先週のスーパーノービス戦も、固まったままでギリギリの判定勝ちだったからな」
現在ミウラは、まるで極寒の地に置かれたが如く震えていた。はっきり言えば病気……病名:あがり症だ。
ミウラはその謙虚さゆえに、他者への優しさを忘れない。力で増長し、暴走するようなこともない。
だがその謙虚さは裏を返せば、自分への自信のなさが原因。実際自分に自己嫌悪しまくっていたそうだからなぁ。
それゆえ、試合前はノミの心臓となる。選考会では大丈夫だと思ったんだが……難しいもんだ。
◆◆◆◆◆
「ミカ姉の試合が」
「行かへん」
「なんでさ!」
「……ミカさんに合わせる顔、あらへんし」
ジークが腕の筋を伸ばしながら、僅かに顔を背ける。
「せやのにうちが応援するんも、筋が違うと思うんよ」
…………以前、ミカ姉とジークは試合をして……ミカ姉が拳を砕かれた。
非殺傷設定を前提とした格闘大会でも、そういうことはある。つーかそれも踏まえて出場するものだ。
だからミカ姉は気にしていない。いや、ミカ姉だけじゃない……コイツと戦って、痛い目を見た奴らは全員だ。
自分がそうする側に回る場合だってあるし、試合が終わればノーサイド。それが基本だってのに……ずーっと気にするんだよ、この最強は。
まぁそういうのは分かり切っていたので、右指を鳴らして。
「うるせぇ、いいから見に行くぞ」
「そうだー!」
最強の切り札≪朝比奈りん≫を召喚……! 姐さんは光の如き速度で突っ走り、あっという間にジークの背後を取って……両胸を愛撫!
「え”え”え”え”!? ちょ、やぁ……もまんといてー!」
「これはまた……奇麗な美乳! ずっと触っていたくなる!」
「この……ちょ、あかん! この人、なんか振り払えん! 番長ー!」
「安心しろ」
その恐怖は分かる。だがそういうものだと、右親指でサムズアップ。
「オレも去年やられて、魔法を使ったのに全く駄目だった!」
「何者なん、この人!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、ミカヤ対ミウラのカード……一応ヴィヴィオとあむが主人公のはずなのに」
(影が薄いです。どげんかせんといかん)
ともみ「というか、予定されている三回戦の……あの試合直前で第一部は終わる予定なんだよね。アニメでやった範囲まで」
恭文「だって……Vividのアニメ、第二期が始まるかもしれないし」
(始まらなかったらどうしよう)
恭文「だ、大丈夫……今は制作会社、Apocryphaで忙しいだけだし……」
(蒼い古き鉄、よく分からないのに苦しい言い訳をする図)
恭文「まぁそれは置いといて、次にいってみよー」
ともみ「とりあえず、りんにはお説教が必要だと思う……!」
ドレイク「……そういやさ、あの子はどうなってるんだい。アタシも前にやられたけど、全然振り払えなくてさぁ」
ともみ「本人は登山家とか言ってるけど、たんなるセクハラアイドルです」
ドレイク「登山かい……!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「ミウラ、本当に大丈夫なのか? 戦法を任せて」
「大丈夫です! ボクにもボクなりの考えがあるので!」
シャドーボクシングを繰り返し、身体のリズムをどんどん上げていく。大してミカヤさんは剣に手をかけることもなく、静かに佇むだけ。
目を閉じ、集中している様子だった。その立ち居振る舞いに隙はない……となれば。
「一回戦は四分四ラウンド! IMCS規定により、各選手には魔法スロットが設定されています。
合計六つのスロットに収まるよう、使用魔法をセット。競技中は登録魔法以外の術式使用は、基本的な防御関係以外禁止です。
――――では、第四組:第一試合のゴングが今」
甲高い音が鳴り響いた瞬間、白いフィールドを踏み締めて……構えながら加速!
「鳴り響きました!」
「馬鹿馬鹿! 止まれ馬鹿ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
「止まれ! 突っ込むなぁ!」
いえ、これでいいんです! 上位選手≪トップファイター≫の攻撃を全部避けきるなんて、どうせ無駄だ!
斬撃防御を固めて、とにかく先に当てていけば……!
「――天瞳流抜刀居合、月輪」
――――――ミカヤさんはボクとの距離が二メートルを切ったところで半身に構え、身を伏せる。
その瞬間……夜空に浮かぶ三日月のように、銀色の剣閃が走る。
「――水月・二連」
◆◆◆◆◆
この一年、格闘戦技への対策は徹底的に鍛え続けてきた。
それもこれもあの子に勝つため……次元世界最強の十代少女≪ジークリンデ・エレミア≫に――。
だがそれだけでは足りなかった。
だが……それだけでは、届かない世界があった。
それが正しいのだと証明するためにも……晴嵐を鞘に収めつつ急停止。
踏ん張った彼女が打ち込んだ、右回し蹴りをすれすれで回避。
だが鋭い右足が空間を切り裂いた瞬間、衝撃波が発生。
それに煽られ数メートルほど後ずさる。
……なんだ、この蹴りは。まともに食らっていたら、一気に体力が奪われるところだった。
それに踏み込みも……先ほどよりも速度が上がっている? 遠間から一瞬で迫ってくる。
そう、今も……右拳を構え、懐に入り込んできた。
「ハンマー」
そうして私の内臓目がけてボディブロー。
「シュラーク!」
左手で小太刀を抜刀し、刃面で拳を受け止めるようにして防御……が、その衝撃だけで手が痺れて、動くことを拒絶しかける。
ご丁寧に拳まで重い……! そのまま刃を拳表面で走らせ切り裂こうとするも、彼女は鋭く伏せて斬撃を回避。
そのまま跳ね上がるようにまた飛び込み、右ボディブロー。この距離でその突進力……小柄な体型も相まって、避けることはできない。
なら、着実にダメージを重ねていくだけ。薄い装甲……その出力を腹部に回して、ダメージは最小限に留める。
といっても、高速型の私にはそれでも十分キツいが……構わず身を跳ね上げ、額を突き出す。
飛び込む彼女の鼻っ柱に頭突きを叩き込み、相打ちに持っていく。
そのとき、額に温かい飛沫が迸る。
◆◆◆◆◆
「行くよ、スターセイバー!」
≪Yes!≫
アンクレット部の前面装甲が展開。内部フレームに集められていた魔力が眩く輝きを放つ。
それに引き寄せられるように、ボク達の周囲に桃色の星が次々生まれ、流星のように突き抜けていく。
それを受けてアンクレットは……スターセイバーの輝きは、より強くなっていって。
それは、破壊の力というには余りに美しくて。
それは、本当に大事なときだけに見せる刃。
それは、ボクが師匠達からもらった希望。
スターセイバー……星の剣という名前は伊達じゃない。ボクは剣術使いでもなんでもないけど、刃を振るう。
イメージするのは、分厚くへし折れない巨剣。がっしりとして、決して折れない刃。
大事なものを守るために、道を切り開くために、未来を守るために振るう刃。
吹雪のように舞い散る星の中、右半身を向け、半身に構えながら更に力を集束――。
「――――――抜剣」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、ミカヤ対ミウラは原作漫画を参考に……でもとまと風にアレンジした部分もアリで」
ルーテシア「果たしてその決着は……わざわざこの人の家に乗り込んだミカヤさんは、さすミカできるのか」
恭文「それは違うよ!?」
ともみ「あ、そっか……ミカヤちゃんも”ミカ”なんだよね」
恭文「あそこまでぶっ飛んでないけどねー」
(というわけで、幕間リローデッド第12巻も頑張ります!
本日のED:MANISH『煌めく瞬間に捕らわれて』)
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