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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
鮮烈な日常Fourth Season第3巻 経過報告:02(サンプルあり)(2017/12/16)
[TOMATO] とある魔導師と彼女の鮮烈な日常 Fourth Season03『焔の如く』



作者「というわけで、鮮烈な日常Fourth Season第3巻は明日(2017/12/17)販売開始。みなさん、何とぞよろしくお願いします」


(よろしくお願いします)


恭文「それで一つ悲報が……前回の経過報告で見せた、セイ達とダーグのバトル、次回に完全持ち越しです!」

古鉄≪あれから本編もいろいろ書き足して、追加シーンの関係で収録が無理に……すみません≫


(そのため次巻の第一話が半分仕上がり、第二話も半分仕上がった状態に)


恭文「それで収録内容は特別書き下ろしが一話に、同じく書き下ろしなTipsが七話です」

古鉄≪でもあれですね。大会中だと追加シーンの収録がなかなか難しいですね。あなたもスケジュールがみっちりですし≫

恭文「あとは戦闘シーンをちょこちょこ追加って感じだね。全く新しいエピソードは……これがなかなか」


(なお、同じ悩みを幕間で始めた激闘編でも持つ模様)


恭文「あっちはまだいいでしょ。……あ、それと激闘編については、同人版と試合の組み合わせやら結果やらも違うHP版の掲載……見送りになりました」

古鉄≪何かしら要望があればとも思ってたんですけど、そう言ってからしばらくして何もありませんでしたからね。
まぁそちらはまた幕間リローデッドで話すとして……今回は本編部分ですね≫

あむ「でも、どれだけ詰め込んだの……!?」

恭文「ちょこちょこ変えているところがあるから、よく分かんない」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


途中合流したディアーチェさん達共々、早速≪アリスタ≫の検証に入る。

しかもこれ幸いというか……頼もしい増援が二人もきてくれた。


「フィニーノさん、ドンさん、ありがとうございます」


バトル映像、及び届いた資材と、優秀なメカニック二人のサポート。

それが導き出した解析結果に戦慄しながらも、まずは……その二人にお礼。


「あなた方のおかげで、一気に進みました」

「ううん、お役に立てたなら光栄だよ」

「それにお礼を言うのはボクの方だよ。珍しいエネルギーにも触れたし……でも、ハカセでいいのに」

「失礼……ではハカセさん」


ドンさん改めハカセさんは、恭文さんとは海賊仲間だそうで……どういうことかは考えないことにした。

更にメカニックとしてもかなり優秀な方で、エネルギー方面にも詳しいそうで。フィニーノさんがそれならばと引っ張ってきた次第だ。

なお二人の技能と知識はとても幅広く、ボクも見習うべき点が多々あった。


「それでどうだ、ニルス・ニールセン」

「先ほどのバトルで起きた、不可解な発光現象……いや、共鳴現象と言うべきでしょうか」

「共鳴?」


◆◆◆◆◆


「昨日はまだ運がよかった。……装置による物理的ストレスが原因で、発動中は頭痛が止まらないんです。
そのストレスを洗い流すために、一番手っ取り早いのは? そもそもストレスがかけられている原因は?」

「……対戦相手の排除、かしら。でもそれならフラナ機関の人達は」

「それをやれば、彼女は衣食住を……生活のよりどころを失う。また行くアテのない浮浪者へ逆戻りですから」


そんなの、ないよ。せっかくのバトルなのに……ううん、それ以前の問題だよ!

人の弱みにつけ込んで、自分達のためだけに利用して、使い捨てて……そんなの、絶対に許されない!


……なら、運が良かったってどういうことかな。やっぱり、粒子が見えるだけじゃない?

話が戻るけど、また同じ疑問をお母さんと一緒にかみ締める。


「で、問題はそのストレスなんですよ。倒れた直後に精密検査したところ、脳内の分泌物にも異常な数値が出ていまして。
……そもそも人間の感情やストレスというのは、医学的に言うとその脳の分泌物が生み出すものです。
だから最近では鬱などの精神疾患も、薬とカウンセリングによる長期療養で治せると分かってきた」

「つまり……どういうことかしら」

「昨日は対戦相手の排除を、ガンプラバトルの中だけで行いました。でも……それが”直接的行動”に訴えるものだったら?」

「「ッ……!」」


そこで、お母さん共々またゾッとして、息を飲む。



◆◆◆◆◆


「……ユウキ・タツヤよ」


メイジンは背を向け、ベースの反対側に回る。タツヤと同じ歩調で、確実に。


「どうやらお前と、バトルするべきときが来たようだ」

「……二代目メイジン、ありがとうございます。あれから……多くのファイターから学びました。
塾でジュリアン先輩が背負っていたもの……メイジンという名の重みも」


メイジンは認めたんだ。タツヤの今を……敗北を認め、強くなってきた歴史を。今踏み出した一歩には、それだけの力強さが込められていると。


「一年半前、僕は恭文さんとカイラ達に言われました。メイジンへの思いもなく、メイジンになる覚悟もないと。
だが今は違います。多くを知ってこそ、メイジンへの思いが……理想<三代目>の姿がある」


だからメイジンはタツヤと向き合い、その誇らしげな表情を見つめる。


「変わらず――この胸の中に!」

「タツヤ――!」

「……言葉などは不要」


そしてメイジンはマントを広げる。


「バトルで示せ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい……エンボディについては、またいろいろ追加の話を入れつつ進めています。
そしてタツヤと二代目のバトルも……本当にインターバルになっていない一日だった」

古鉄≪昼間はアイラさんとレイジさん、そしてタツヤさんですからねぇ≫


(というわけで今回、劇中の時間としては三日も進んでいません)


恭文「それでHP版だと登場していない子達もいるから、わりと変更点も多めに」

古鉄≪特にアイドル関係はそうですね。特にレナさん達とか……あの人とか≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文さんと我那覇さん達の状況……というより、静岡(しずおか)の状況はやっぱり芳(かぐわ)しくない。

そんな中、突然社長が静岡(しずおか)行きを発表して、私達も親に許可を取った上でやってきた。

それで一体何かと思ったら、二代目メイジンとユウキさんのバトルって! 世界大会レベルのベストカードだし!


「……私、いても大丈夫かしら」


戸惑いを隠せず、小さく呟(つぶや)く静香……えぇ、そうよね。ユウキさんとも関わるチャンスがなかったし。


「まぁ、その辺りは問題ないと思うわ。むしろタツヤさんのこととかよう知らん人も、魅了できるくらいえぇバトルができんと……そういう話やし」

「横山くんの言う通りだね。何より、絶対に見ておくべきだ。……もしかすると、これが彼にとって最後のバトルになるかもしれん」

「……はい」


それには異論がないみたい。静香……いえ、私達全員ね。
視線だけは夢中になって追いかけていた。


ザクアメイジングも相変わらずの性能だけど、それでも堂々と佇(たたず)むカテドラルには……妙な迫力があって。

それで余計に目が引きつけられる。さっき、恭文さんに言ったこともあるし。


◆◆◆◆◆


チームとまとのメンバーは、あの圧倒的技量にただただ唖然(あぜん)。私もつい焦りが募り、両拳を強く握り締めてしまう。


「ランスターさん……!」

「……ここまで、だったなんて」


ここまで、アイツの技量と速度を圧倒する強さが存在していたことに、戦慄し続けていた。いや、それは経験と言うべきかしら。


「アイツは、決して天才の類いじゃないわ。でも……」

「つーか強すぎない!? アイラ・ユルキアイネンのときとか、今までの試合とは全然違うよ!」


りんの叫びは、全員の総意だった。


アイツが強いのは、これまで積み重ねた経験ゆえよ。

勝利と敗北はもちろんのこと、苦戦も楽勝も……そこから学び取った全てがアイツの武器。

学んできたことは新しい戦いの中で、正しい道筋を見つける糧となる。アイラ・ユルキアイネンと戦ったときもそうだったでしょ。


無駄なことなんて一つもなく、口ではどう言おうと全てを引き連れるアイツだからこそ、できる戦い方だった。

今もアイツは今までの経験をフル活用して……それが形になった刃を次々取り出し、打ち合わせていく。


でも、断ち切られる。


刀、両刃剣、レイピア、斧、槍、銃……その全てが、狼の如(ごと)き鋭い剣閃で、逐一断ち切られていく……!


◆◆◆◆◆


客席を削りながらも停止……ただし一瞬だけ。すぐに二時方向へと飛び出して、走る刺突をすれすれで回避。

古鉄の刃に粒子を纏(まと)わせ、振り返りながら右薙一閃。放った斬撃波を容易(たやす)く飛び越え、エストレアは袈裟に切りかかる。


それを斬撃で払い……ううん、受け止め、つばぜり合い。

お互いに押し込み、客席の土台を踏み潰し、接触点から激しい火花が迸(ほとばし)る。

そこから互いの刃が徐々に徐々に赤熱化し、それでもギリギリと押し込み……!


『ッ……』

「おぉぉぉぉぉぉ」

『破ぁ!』

「らぁ!」


その赤が刀身の一部分を包みかけたところで、強引に刃を振り抜く――。


首すれすれに薄い傷を刻み合いながら、左に走る。
エストレアも追従し、距離が変わらないままに飛び込んで交差。

エストレアはそのまま客席を駆け上がり、劇場の壁に足を付けて……昇ると見せかけて跳躍。


宙返りしつつ、進行方向上に飛び込んだこちらの刺突を回避する。咄嗟(とっさ)に左手で鞘(さや)の鯉口(こいぐち)を跳ね上げる。

きりもみ回転しながらの右薙一閃を鞘(さや)で何とか受け止め、その間に振り返って疾駆。


虚空を踏み締めながら、着地際を狙って唐竹一閃。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、主に書き下ろしの追加・変更シーンを見ていただきました」

古鉄≪HP版よりも長丁場になりましたが、お付き合いいただければと思います。
……まぁさっきはああ言いましたけど、この手の大会は楽しいですよね≫

恭文「まぁね。思いっきり逃げ場もなく暴れられるしねー」

古鉄≪もちろんそんな大会を台なしにする影も、ちゃくちゃくと進んでいるわけですが≫

恭文「奴らには説教が必要だ――!」


(そんなわけで鮮烈な日常Fourth Season第3巻、明日(2017/12/17)販売開始です。
みなさん、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:surface『焔の如く』)




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あきゅろす。
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