作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
鮮烈な日常Fourth Season第3巻 経過報告:01(サンプルあり)(2017/12/8)
古鉄≪というわけで、鮮烈な日常Force Season第三巻の経過報告です。
今回はHP版で言えば、アイラさん対リカルドさん戦からマスター対トウリさんまで。
……ただし随所に追加シーンをちりばめ、同人版のみのバトルもあります≫
恭文「十二月十七日に発売開始です。みなさん、何とぞよろしくお願いします」
(よろしくお願いします)
恭文「じゃあ今回は本編から……っと」
フェイト「ヤスフミ、飾り付けは終わったよー」
アイリ(蒼凪)「あー、うー」
恭介「きゃっきゃー!」
恭文「ありがと、フェイト。それにアイリ達も……おー、お絵かきしたのか。よくできてるよー」
アイリ(蒼凪)・恭介「「うりゅー!」」
フェイト「ぱんにゃ語!?」
(説明しましょう。今日(12/08)は十時愛梨の誕生日。そのため蒼凪荘では準備中なのです)
恭文「こっちもリインとアビーのおかげで……仕上がったよ。
……アイリのプレゼントに改めてレシピを煮詰めた、新作パンケーキ!」
フェイト「どれどれ……あ、美味しい! 結構甘さ控えめだけど、食感がしっとりとしてて……好きかも」
恭文「ヨーグルトと牛乳をハーフ……この配合へ行き着くのに、結構時間がかかったよ。
なお目玉焼きなどに合わせる食事用としては、おからを使ったものがアビーに好評だった」
フェイト「そっちも試してたの!?」
(気分転換だったようです)
フェイト「でも、大丈夫なのかなぁ……だってほら、りんちゃんの影響でここ最近ハマっていて、いろいろ食べ歩いていたんでしょ?
それでプロデューサーさんも体重増加とか、スタイルが崩れるのを心配してたって瑞樹さんが……」
恭文「だから改めて確認したって。……なんか、問題なかったらしいよ?
体重そのままで、スリーサイズもバスト以外は変化なし。
そのバストも三センチアップして九十オーバーになったって」
フェイト「どういうことなの!?」
(『むしろ私達が聞きたかったよ! 私もパンケーキ、ここ最近は結構食べていたのに……くっ』
『しぶりん、涙拭きなよ』)
恭文「まぁとにかく、これで僕の方も準備はできた! リイン、アビー、アドバイスをくれたメディア・リリィもありがとう!」
リイン「問題ないのですよー」
アビゲイル「むしろ私は感謝しかないわ。一緒に私の召喚お祝いもしてくれるんだから」
メディア・リリィ「でも……本当に魔神柱は材料に使わなくても」
恭文「それは、遠慮させて……!」
フェイト「そうだよ! 駄目! それでパンケーキは絶対駄目ー!」
(注:分からない人は、FGOのメディア・リリィ幕間を参照してください)
古鉄≪メディア・リリィさんが相変わらずぶっ飛んでいるところで、早速サンプルに行きましょうか≫
アイリ(蒼凪)・恭介「「あうー!」」
黒ぱんにゃ「うりゅ……♪」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
レイジ君の声が会場中に響き渡る中、ゾッとする思いだった。
レナさんも、トオルさんも同じ様子。息を飲み、自然とその名を呼ぶ。
「アイナ……!?」
「嘘、どうして!」
「トオル、卯月も知っている子なのか」
「……!」
するとレナさんは跳ねるように、部屋を飛び出す。それに私達も続く。
「レ、レナさん!? というか……卯月、ちゃん達もー!」
ごめんなさい、事情は後で! マズい……マズいマズいマズいマズい!
だから全力で走る。レイジ君が決定的な言葉をぶつけないうちに……そう願いながら、必死に。
間に合うはずが、ないのに。
距離が違い過ぎる。でも、急がずにはいられなかった。
そんなことになったら、きっと壊れる……派手に砕けて、もう戻らなくなる。
――そこで思い出すのは養成所時代。夢を壊され、次々と消えていった友達達。
手を伸ばしても、全く届かなかった。声をかけても、何もできなかった。
誰の罪かも分からなくて、ただただ無力さを突きつけられて……私一人が生き残っていることに、罪悪感も抱いて。
でも、あんなのは嫌だ。
もう絶対……あんなのは嫌だ。
決めたの。強くなるって……手が届くなら、ちゃんと掴んで守り抜くって。
お願い、届いて……届いてぇ!
◆◆◆◆◆
「アイラ・ユルキアイネンは」
「脳波、脈拍、共に正常。身体的な問題もありません」
「懸念されていたような、悪質な感染症もありません。ご心配なく」
「そうですか」
「よかったなぁ」
それには心から安どする。セイ達も不安がっていたし、これで一つホッとさせられる。
「……ただ」
「ただ?」
「これ、見てください。鷹山さん達が戻る前に届いた、エンボディシステム……あのコスプレスーツの調査結果なんですけど」
一旦卯月には手を離してもらい、詩音からタブレットを受け取り確認する。……フリックで次々と中を見て、シオン達と一緒につい表情が渋くなる。
「……お兄様、これは」
「間違いないんだね」
「回収したフラナ機関の研究資料も調べた結果ですから」
なるほど……だから詩音が”これ”を出してくるわけだ。アイラの治療にも差し障る、重要な問題だし。
「恭文」
「簡潔に言うと、エンボディシステムは”洗脳装置”だ」
「なんだと!」
◆◆◆◆◆
二〇〇〇年八月――犯した罪、壊れかけた夢。
それでもまず、強くなること……売られた喧嘩(けんか)を買って、いつも通りに勝つことを選んだ。
その直後、ヘイハチ・トウゴウ先生は僕を地球へ引っ張り、ヴィータさんも連れてある場所へやってきた。そこは。
「なぁ、じいさん……これ、やばくね?」
「何がじゃ」
「全てだよ! コイツ、一応保護対象だぞ! 本局から出さないようにとも言われてるだろ!」
「じゃからヴィータちゃんもいるんじゃよ」
「アタシは共犯か!」
釣り堀……いや、管理釣り場だった。
山間(さんかん)部に近いところで、夏ゆえに差し込む日差しも強め。
でも僕は先生の隣で、なぜか様々な道具に囲まれ、日傘まで用意された上で座っていた。それは先生も同じだけど。
「……きたぞい!」
水面に浮かぶウキが僅かに沈むと、八尺はある竿(さお)が翻る。
竿(さお)は水面すれすれに横たわり、その穂先は完全に沈んでいた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、というわけで新規シーンを主に見ていただきました。
流れは変わりませんけど、ちょこちょこと変えています」
(冬眠モードを堪えながら頑張っています)
卯月(メイドSSRVer)「それで私も……メイドとして頑張ります!」
恭文「うんうん…………………………頑張らないよ!?」
卯月「頑張ります!」
恭文「話を聞いてってばー!」
ちづき(卯月のぷちどる)「へごへごー♪」
(だだんだんだん! だんだんだんー!)
茨木童子「ふん……小娘のぷちは、相変わらずいい太鼓を叩くものだ。
で……おい小僧! なんで”ぱんけぇき”の試食に吾をよばなかったぁ! 貴様はそれでもマスターか!」
恭文「呼べるわけないでしょうが! おのれ、ついさっきまで卯月と一緒に大分だったよね!
一緒にグルメレポートしてたんだよね! あべかわ餅とか、団子汁とか食べまくってたんだよね!」
茨木童子「そうであったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
(イバラギン、大分の地元グルメや甘い和菓子をたっぷり堪能したようです)
茨木童子「まぁ、それはな。とり天というのはやたらと美味かったぞ。しかも店がそこらかしこにあってだなぁ」
卯月「はいー。あとあと、大分県庁の食堂が凄かったです!」
恭文「あ、そこは僕も行ったことがあるよ! あそこは美味しいよねー」
フェイト「県庁? え、それって職員さん以外も入れるのかな」
恭文「入れるよー。おかげで近くのサラリーマンとかも食べに行くんだけど……あそこは凄いのよ。
地元食材で作る主菜・副菜は三〇種類以上で、なんと食べ放題! これで六五〇円!」
フェイト「千円以下!?」
卯月「しかも日替わりですから、連日来る人も多かったんです」
茨木童子「……あそこのとり天が、大分で食べた仲では一番だったなぁ」
白ぱんにゃ「うりゅー?」
茨木童子「お前達にも食べさせてやりたかったぞ。肉汁迸るあのうまみ!」
白ぱんにゃ「うりゅー♪」
(イバラギン、ふわふわお姉さんを優しく抱き留めご満悦)
恭文「実は県庁やら市役所の食堂って、リーズナブルな上美味しいというスポットが多いんだよねぇ。
例えば西新宿の東京都庁も、三十二階にある食堂は一般公開されて、メニューも豊富だし……何より景色もバッチリ!」
フェイト「そういうのは行ったことがないかも! 今度一緒に行こうね」
恭文「それはいいけど……通行証、落としたら駄目だよ? 前にやらかして大変だったんだよね」
フェイト「ふぇ?」
恭文「一般の出入りはOKなんだけど、防犯上ノーガードってわけじゃないんだ。
受付で入庁届を出して、一時通行証を受け取った上で上がれるの」
フェイト「あ、そうなんだ……って、落とさないよ! そんなことしてないからー!」
恭文「あれ、おかしいなぁ。僕が横馬とロッテさんから聞いた話によると……入局前の見学で、通行証を落として迷子になったと」
フェイト「…………あ」
恭文「僕と知り合ってからもあったよね。IDカードを落として、そもそもオフィスに入れなくなったという……」
フェイト「ごめんなさい、気をつけます……!」
卯月「フェイトさん……」
茨木童子「お前、本当に昔からドジだったのか」
フェイト「ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
(今更だが説明しよう。とまとでの閃光の女神は、とんでもなくドジな天然甘エロなのだ)
恭文「じゃあフェイトも過去を反省したところで、次いってみようー!」
卯月「はい! メイドさんデビュー、頑張ります!」
恭文「しないよ!?」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
濃厚なご奉仕を受けて、眠りについた。でも朝一番でまた優しい温もりに包まれ、幸せを堪能する。
それにはいっぱい、いっぱいお礼を言った上で……早朝だけど、とある場所に乗り込んだ。
それはステルス状態で停泊中のゴーカイガレオン。マーベラス達も朝食中だったところにお邪魔して――。
「――というわけで、ちょっと協力して。お礼は誠心誠意させてもらうから」
「な、な……ななななななななぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? やっぱりまたまた世界の危機ですかぁ!」
「……アンタ、あれほど夏は気をつけるようにって言ってたのに……あたし達じゃなくて、リン達がね!」
「……無駄な足掻きだったわけか」
「……言わないで。みんなが”やっぱりか”って顔をすると、とても突き刺さるのぉ!」
だから余計にこう、安全を確保したかったのにさ! まぁ全てにおいて無駄だったんだけどさ! はははははー!
「ならハカセ、お前の解析でもプラフスキー粒子は……そんなにヤバいもんか」
「……かなりね。暴走の危険は十分にあるし、その”余波”もあり得ると思う。これを受け入れていたヤスフミにも責任が……とは言えないんだよなぁ」
「そうですね。現に追及のために各所が動いただけでも、暴走の二文字が付きまとっていますし」
「ヤスフミが気づいてから時間をかけて、相応の力を……権力と戦う力を得られたからこそ、ようやく触れられる。そういうことだって思うんだよ」
「ハカセ……」
余りに気にするなと言わんばかりに、ハカセはエプロンを外しながら僕の背中をポンと叩く。それに合わせて、空いている席に着席した。
なお、僕用のトーストやモーニングプレートは既に用意されていて……。
「じゃあ決まりだな」
それでマーベラスは不敵に笑いながら即決。ソーセージをパリッと食べて、しっかりと味わい尽くす。
「つーかそんな面白そうなことをしてるなら、とっとと話せ。この馬鹿が」
「全くだ。それじゃあ一体何のために、明石が”面倒臭いツンデレ矯正ミッション”を仕掛けたか分からないだろ」
「だから僕はツンデレじゃないっつーの!」
◆◆◆◆◆
サーベルで弾丸を何とか切り払いつつ、森の中をスラローム。だが距離を取られたら、間違いなく何もできねぇ。
あぁ、そうだな。そりゃそうだ……これは負けないための戦い方だ。勝つための動きじゃねぇ。
オレとビギニングに必要なのは、勝つために考えて、実践していくことだけだ。
……だからまずサーベルをぶん投げて、奴のヘヴィマシンガンを撃ち抜き破損させる。
その上で飛び込み、右ストレート! 顔面を殴りつけた上で、逆手持ちで振るわれるナイフは……右エルボーとニーキックのサンドイッチで停止!
『な……!』
『アイラちゃんの先を、取ってきたぁ!?』
「オレには粒子なんざ見えないが」
ヘッドバルカンの攻撃を左にすり抜け……多少弾丸が掠るが、構うことなく地面に落ちたサーベルを拾い上げ、右薙一閃!
コマンドは咄嗟に回避するが、サーベルの切っ先はバルカン砲口を断ち切り、使用不可能にする。
「先を読むくらいはなぁ!」
粒子の力じゃない。今までのバトルで学んできたことから、相手の先を読む。そういう戦い方が大事って話だ。
アイラは目に頼りがちな分、察知こそ速いがその辺りが弱い。そうだ、対抗できる……対抗策はある!
◆◆◆◆◆
どちらからともなく数歩下がり、左にスライド移動。
そうして隙を窺い、切り開くように、瞬間的に切り抜け、反転、また突撃を繰り返す。
螺旋状の機動を道場内に幾度も描きながら、俺達は壁へと近づいていく。それでも速度は落とさず……揃って壁を蹴って、真正面から激突。
突き出される三本の”爪”を伏せて避け、すくい上げるように右トンファーで逆風一閃。
しかしそこで左の爪が……その構築ビーム粒子が、その合間に膜を作り、一瞬で扇状へと展開。
その扇の端でトンファーが止められ、風を煽るように左薙に振るわれる。
咄嗟に左トンファーで左薙一閃――後ろに下がりながらも扇に叩きつけ、その機動を僅かに乱す。
ビーム同士が衝突して火花を走らせる中、フリーデンは地面に着地しつつ頭部バルカンを連射。
スタービルドストライクは右のサーベルも扇状とした上で、右腕を踊らせる。そうして舞い踊る扇により、弾丸は容易くかき消された。
更にスタービルドストライクは飛び込み、左右交互に袈裟・右薙・刺突と連撃を放つ。
それをトンファーで捌きながらも踏み込み、刺突……するとスタービルドストライクは、身を前にへし折る。
トンファーの刃が背すれすれを突き抜けるが、ブースターにダメージはない。右の扇をかざし、こちらの追撃を防いでいやがった……!
そのまま軽く跳躍しながら一回転。こちらの刃を払いながら、左の扇を突きだしてくる。
咄嗟に一歩下がるが、胴体部……コクピット部すれすれを軽く削られ、ゾッとする。
更にスタービルドストライクは再び身を翻し、扇による大胆な連続回転斬り。
ダイナミックかつ変則的……しかして柔らかい、つかみ所のないマニューバ。今までのレイジとは別人のような動き。
それを可能とするスタービルドストライクの完成度に改めて驚きながら、量のトンファーで防御しながらまたも下がる。
すると着地した奴は、両の扇で空間そのものを薙ぐ。……そこで生まれるエネルギー反応。
「……!」
直感に従い、扇の動きで生まれた風を――不可視の衝撃波を左トンファーで貫く。その瞬間、確かに感じ取った手ごたえ……その先から爆発が生まれた。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、ダーグがHP版と違い中国代表として世界大会に出場した結果、二回戦はセイ達と戦うことになりました。
当然この辺りは同人版書き下ろし……まだ校正すらしていないので途中となりますが、どうぞお楽しみに」
古鉄≪それとアイラさんとレイジさんのバトルについても、追加シーンがあります。
こちらは決着までの決して長くないものとなりますが、後々に繋がる形で……なんとか仕上げられたらなぁっと≫
(あれとかこれとかにね)
古鉄≪そして卯月さんも……≫
恭文「それはな……あの、島村さん。お願いですから泣きそうな顔をしないでください」
卯月(メイド服Ver)「……HOTLIMITの方がいいですか?」
恭文「服の違いじゃない!」
(というわけで鮮烈な日常Fourth Season第3巻、本編七話はあと四千文字程度で完成。
更に恒例となったTipsは五話、特別書き下ろしは一話完成となっています。お楽しみにー。
本日のED:BLUE ENCOUNT『VS』)
[次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!