作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第11巻経過報告:01(サンプルあり)(2017/11/16)
古鉄≪というわけで、現在執筆中な幕間リローデッド第11巻です。
ディケイドクロス二話が書き上がり、幕間は一話が五十パーセントほど完成。
他は地の文抜きでプロットを作っている感じですね。
あとは今巻に先送りしたクライマックス刑事りたーんずも、戦闘シーンを残すのみとなりました≫
恭文「一応良太郎さんとチビアイルーに『ヒュドラ毒ってありじゃね?』って提案したのよ。『なしじゃね?』って返されたんだけど」
古鉄≪なしですね≫
恭文「やっぱりかー。うん、分かってた。……じゃあ、ヒュドラ毒生成はやっぱり禁呪リスト入り……っと」
古鉄≪プロトンサンダー、スターダストも当然ながら駄目ですよ?≫
恭文「はーい」
(蒼い古き鉄、Apocrypha編の反省から、改めて禁呪と戒めのリストアップに勤しんでいる模様)
恭文「今回は幕間の方から……まずはこちらから」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
みなさん、ご無沙汰しています――中野梓です。
恭文君と澪先輩の結婚式……もとい、ちょっとしたお茶会も終わって少しして、フェイトさんが無事に双子を出産。
五月五日に生まれたその子達は、アイリちゃんと恭介君……現在蒼凪家は、子育てでいろいろてんやわんや。
でも恭文君とフェイトさんも、親戚の子守を手伝ったこともあるそうで、多少は楽ができているとのことです。
もちろんディードちゃんや、同居人のフィアッセさん達も手伝っているから……だけど。でも、赤ちゃんかぁ。
……やっぱりまだ想像できないな。一応年齢的には結婚もOKだけど、あんまり実感がないというか。
とにかく桜高軽音部の活動も順調に進み、二〇一一年・六月――私と憂、純の三年組は少し早めの修学旅行です。
場所はもちろん――。
「あー、やっと着いたよー!」
「京都って駅前は近代的なんだねー」
はい、定番の京都です。乗り物疲れな純は、駅の入り口で大きく伸び。憂は京都駅の近代的な佇まいに目を見張っています。
うん、これは私も驚き……京都は古都って聞いていたけど、そこも場所次第なんだね。
それでえっと、次の予定は……修学旅行のしおりを取り出し、ぱらぱらと確認。
「次はバス移動だって」
「えー、また乗り物に乗るのー?」
「……純って、修学旅行とか好きなのかと思ってた」
「早く旅館の温泉に入りたいー」
「おばあちゃんか!」
「でも京都は温泉もいいところが多いんだよ? 日帰り温泉旅行とかも今だとメジャーだし」
「あ、そうなん……だ……!?」
……慌てて後ろを見やると、そこにはなぜか黒コート姿の恭文君が!
「恭文君!?」
「え、嘘! なんでいるの!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい。わかばガールズなみんなのお話です。またこれを一話やって、メインの話をぼちぼちって感じですね」
古鉄≪こちらはまだ冒頭部分しか書いていないので、出せるのはこれだけになりますが……また京都ですか≫
恭文「京都は……ちょくちょく行ってるからねぇ。やっぱ舞台として使いやすいんだよ」
(とまとの京都遍歴。
本編:ドキたま無印の超・電王編にて、過去の京都。更にマオと珍庵が京都在住。
A's・Remix:ひーろーず(同人版いんふぃにっとII)にて、京都で冒険。
OOO・Remix:インジャリー事件の際、あずささんが京都で迷子。
豪快な奴ら:カーレンジャーの恭介さんに引っ張られ、海賊達は京都へ)
恭文「とまとだけでもこれだけ……まぁ今回はバトルとかもなしですけど」
古鉄≪他の創作物でも、京都は舞台としてよく出てきますよね。『るろうに剣心』は言わずもがな。
『ネギま!』でもあったはずですし、いわゆる陰陽師とかも絡むと京都編でバトルすることがちょくちょく……≫
恭文「あるある。そんな京都で何が待ち受けているかは……きっと死闘が繰り広げられることでしょう」
(『私達、そんなキャラじゃないんだけど! あるとしてもガンプラバトルくらいじゃないかなぁ!』)
恭文「じゃあそれで!」
(『適当すぎぃ!』)
恭文「それと続いては……作者の精神力的にApocrypha編的なペースで書こうと決めたお話です」
古鉄≪精神エネルギーを大量に消耗しますからね、ではどうぞー≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
新暦七九年(二〇一二年)・十月――開催時期をずらす形で延期されていた、今年のIMCSが間近に迫っていた。
恭文達チームとまとが熱い夏を突き抜けていった裏で、ヴィヴィオ達にあむ……そ、その……あの、えっとー!
「……ノーヴェ、まだ慣れないの? チーム・ナカジマ」
「ディエチィ!」
「まぁ気持ちは分かる。僕もチームとまとは……うぅ」
「お前と一緒にするなよ! 結局チームハーレムだったろうがぁ!」
ミッドの大型公園――その一角にて、ちびっ子達が戻ってくるのを待っている最中。
途中でやってきたディエチとオットー、恭文もそれに付き合ってくれていた。特に恭文はいろいろ忙しいって言うのに。
「でも週末の試合、お前も無理してこなくていいんだぞ? えっと……シアター計画ってので忙しいんだろ」
「というか、りんさんともみさん、ティアナも……だったよね。揃ってアイドル業があるだろうに」
「その前にアイドル・スタッフ揃っての予習段階だから、そうでもないのよ。……それにりんの場合、ちょっと目をかけている子もいて」
「目を?」
「妹分がいるのよ、こっちに」
あぁ……大会のこととはまた別に、顔を出したい相手ってことか。でも確かりん、一人っ子だよな。
次元世界のことも知らなかったようだし、それで妹分? まぁプライベートに突っ込むのもあれだし、そういうものだと受け止めておくか。
◆◆◆◆◆
「でもいよいよ選考会と地区予選がスタートかぁ。あっという間だなぁ」
「本当にね。……そう言えば個人戦だからチームメンバー同士で戦うこともあるよね、そこって」
「大丈夫です!」
首を傾げたディエチに、威勢のいい声をぶつけたのはリオだった。
「スポーツだから勝敗が着くのは当たり前……でも終わったらノーサイド!」
「正々堂々、全力でいい試合にしようねって……そうお話していて」
「私も、みなさんとこういった場で戦えることには、喜びもあります。ですから……」
リオとコロナ、アインハルトの返答に、ディエチは満足そうに笑う。
「それはあむも、だよね。ガーディアンだった空海達もいるけど」
「もちろん。空海やりまと戦うってのも何か不思議な気分だけど……でも、やるからにはやっぱり勝ちたいし」
「そっか」
「あむちゃんも成長したってことだよ。ボクは嬉しいなぁ」
「う、うっさいし……」
「ヴィヴィオもあむさんと同じです! ――ありとあらゆる手段を用いて、叩き潰しに行くとヴィヴィオは心に誓っています! ご心配なく!」
だがそこで、はっちゃける馬鹿一名はっけーん! なのでとりあえずげんこつ……が、奴はどや顔で下がって回避。
「ノーヴェ、いきなり何をするの?」
「やかましいわぁ! せめてスポーツマンシップに則れぇ!」
「というか、同じじゃない! あたしはそこまでの意味で言ってない!」
「大丈夫ですよ、あむさん!」
「何も大丈夫じゃないんだけど!」
それでも問題ないと言わんばかりに、この問題だらけのエロガキは全力ガッツポーズ。
「部活会則第一条! 目指すは勝利のみ!
そして第二条! そのためには、ありとあらゆる努力が求められる!」
『部活!?』
「「あの鬼畜部活を持ってくるなぁぁぁぁぁぁぁ! つーか恭文ぃ!」」
「……ボクも、陛下にどういう教育を施しているのか詳しく聞きたいのですが」
「僕じゃなくて魅音達だってー」
「それは知っていますから……!」
◆◆◆◆◆
「お嬢様、大会の出場枠通知が参りました」
「開けてちょうだい」
「そう仰ると思って、既に開封を。お嬢様は地区予選六組、エリートシード第一枠ですよ」
「そう……」
規定回数を終えたので、安全確実に床へと着地。
「ジークはでている? それからあの不良娘は何組?」
「ジークリンデ様は去年、途中欠場されていますからね。エクストラシードは消失していますが、それでも予選一組・第一枠です」
「そう……」
脇に置いていたスポーツドリンクで水分補給をしつつ、エドガーの報告には安堵……つい笑みを零してしまう。
「今年もちゃんと出るならいいのよ。あの子はあの子で、いろいろ心配だったから」
「ハリー選手は五組ですね」
「よし、ちゃんと出ているのね! ……あのポンコツ不良娘との決着は、都市本戦で付けるわよ」
「勝ち抜いていかないといけませんね。あ、それと相馬空海様もエリートシードで第六組です」
ガッツポーズを取っていると、エドガーが実にいい笑顔で……あの男の名前を!
ついギョッとしてしまうと同時に、胸が……どうしようもなく高鳴ってしまって。
「そ、そちらは別に」
「いえいえ、ダールグリュン家的には気になるところですよ。なにせお嬢様の柔肌に間違いとはいえ」
「エドガァァァァァァァァァァァァァァ!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、IMCS編です。いろいろいただいたアイディアもあるので、原作やアニメも参考にしつつ書いていこうかと」
古鉄≪ただ長丁場ですしね。まずはアニメの終わり辺り……。
ミウラさんとヴィヴィオさんの対決直前までを目処に頑張る予定です≫
(その間に、もしかしたらアニメの続きが発表されるかもしれない)
古鉄≪まぁ修羅の門とかも参考にしつつ、楽しんでいきましょうか≫
恭文「だね。そして原作と違ってダメージ関係の設定がないので、骨が折れるとかも普通にある予定」
古鉄≪ノリはVivid Strikeの方に寄せていると思っていただければ。
……そう言えばそっちであったヴィヴィオさんの退場方法、使えますね≫
恭文「おいこら待て!」
(描きたい対決を邪魔することなく、しかし株もあまり落とさない解決法……見習おう)
恭文「とにかく続き続きー。一応選考会が始まるところまでは書いているので」
古鉄≪修行編をカットで、サクッと大会に入りましたしね。
尺の都合がつかない場合、試合中の回想としてあれこれ出す手もありますし……≫
恭文「それをやると負けフラグっぽいけどね!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「お前ら五人の参加ブロックを発表する。……リオ、予選五組。ヴィヴィオ、予選……っと、これは」
「ノーヴェ?」
恭文に用紙を見てもらうと、顔をしかめた。
「ヴィヴィオと……あむが予選四組、りまが予選五組、空海が予選六組か」
「あたしがヴィヴィオちゃんと同じ!?」
≪しかも予選六組には、≪雷帝≫ヴィクトーリア・ダールグリュンもいますよ≫
「「「「えぇ!」」」」
「……去年、空海君が負けた人ね。これは運命かしら」
「……地区予選にて、リベンジが果たされる可能性もあるのですね」
「どうだろうね」
ダイヤとアインハルトが神妙な顔をする中、師匠の恭文はお手上げポーズ。かなりクールな返しだったので、アインハルトも面食らうほどだった。
「逆に負けフラグっぽいけどねぇ。お互いに」
「それはつまり、雷帝が負ける可能性もあると……」
「実際……えっと、りまとリオが出る第五組には、≪砲撃番長(バスター・ヘッド)≫ハリー・トライベッカがいるね。
その子とヴィクトーリアは、かなりの泥仕合を演じている。結果はヴィクトーリアの勝利だけど」
「あ……そう、ですよね。因縁で言えば、ハイランカーの方々同士が深いわけで……しかもハリー選手も相当な強敵ですよ!」
「あたしも試合映像を見たけど、短距離砲撃での一点突破……かなり厄介だ」
うんうん、ハイランカーの試合もきちんとチェックしているから、相手の実力もきちんと測れているな。
変な油断や気負いもない様子には、一応の安心を覚える。
◆◆◆◆◆
第六回インターミドルチャンピオンシップ:ミッドチルダ地区選考会第一会場――。
いわゆる巨大多目的ホールなんだけど、そこに作られ、ひしめく試合用リングの数にまず圧倒される。
次にヴィヴィオ達と同じように、ゼッケン着用の人達もたくさんー! なんだかお祭りみたいだけど、自然と気持ちが引き締まる。
「これが全部、参加選手なんですよね!」
「うん!」
「正しく夢の祭典……みんな、目がキラキラしてるよ」
「はい〜。スゥもなんだか楽しくなってきちゃいますぅ」
「ランもランもー!」
≪ぴよぴよー≫
しゅごキャラのみんなも、ルティ達も大騒ぎ。……とはいえ、浮き足だっていてはいけません!
「日奈森ー!」
≪やっほー! チーム・ナカジマのみなさーん!≫
あれ、この声は……左側を見やると、恭文とりんさん、ともみさん、ティアナさん……エリオさんとキャロさんがいた。
その前には同じくゼッケン装備なりまさんと空海さんが……なお、ゴウラスのからかうような声で、我らが頭領は頭を抱える。
「恭文が教えたのかぁ……!」
「――あむぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
そして、ヴィヴィオの前に一陣の風が吹き荒れる。あむさんに全力ハグを噛ますのは……まぁ当然、りまさんで。
「クスクス……ちょっとだけお久しぶりー!」
≪ご、ご無沙汰しています!≫
「ん、クロスクラウンも元気そう……って、りま! 恥ずかしいから離れて! というかくっつきすぎじゃん!」
「何を言っているの。私とあなたの間柄じゃない……」
「恋人か何かですかぁ!?」
◆◆◆◆◆
セコンドやスタッフなみなさんとはちょっとお別れして、選手は番号順に整列ー。
そうして壇上に立つのは、結界魔導師≪エルス・タスミン≫さん。緑にストライブの入ったジャージを着こなす、スレンダーな人です。
黒髪に小さなツインテール二つを揺らし、細い卵形フレームの眼鏡を正す。とっても真面目そうだけど、それも当然のことで……。
『――それでは昨年度の都市本戦ベスト10選手、エルス・タスミン選手に、第一会場の選手達に激励の挨拶をお願いしたいと思います』
『ご紹介に与りました、エルス・タスミンです。年に一度のインターミドル……。
今年は開催期間がズレましたが、その分各々の課題と向き合い、厳しい鍛錬を重ねてきたことと思います。
今日は練習の成果を十分に出して、全力で試合に臨んでいきましょう! 私も頑張ります! みなさんも全力で……では! えい! えい!』
その号令に合わせ、みんなで右手を突き出しながら――。
『おー!』
これから始まるのは厳しい連戦。ガンプラバトルみたいに一週間に一回集まって、戦い続けるサバイバル。
でもこのときは……このときだけかもしれないけど、ヴィヴィオ達の心は一つでした。
試合に勝ちたい。
培ってきた全てを出し切りたい。
それで……楽しみたい。笑って、前に進みたい。
ヴィヴィオはそんな風に思っていた。だって……ガンプラバトル選手権で戦ってた恭文、すっごく楽しそうだったから。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、まずは選考会スタート。まぁレギュラーになる選手の顔見せとも言える」
古鉄≪ちなみにあなた、作戦は≫
恭文「ありとあらゆる手段を用いて、勝利を目指せ!」
古鉄≪問題ありませんね≫
ノーヴェ「大ありだ馬鹿タレがぁぁぁぁぁぁぁ!」
恭文「エメラルドスプラッシュ!?」
(メイド服姿で蒼い古き鉄に跳び蹴りを噛ましながら現れたのは、チーム・ナカジマの頭領)
ノーヴェ「頭領って言うなぁ! つーかスポーツ格闘技ー! 何でもアリの闘争を持ち込むなぁ!」
恭文「だ、大丈夫だって……予習に修羅の門・第四部も読ませたし」
ノーヴェ「サミングしても罰金刑だけで失格にすらならないイカれたパーティーは、お呼びじゃねぇんだよ!」
(なので目つぶしはNGです)
恭文「ところでノーヴェ、なんでメイド服?」
ノーヴェ「……フェイトお嬢様が渡してきて……料理修業をするならこれだと」
恭文「割烹着じゃなくて!? というか料理修業って!」
ノーヴェ「いや、自炊くらいは上手くできるようになりたいなぁっと……つーわけで、また三日ほど世話になるわ」
恭文「あ、はい」
ノーヴェ「その上で丹念にご奉仕するから、覚悟しておけよ……IMCSはヴァーリ・トゥードじゃないって点を、しっかりとな!」
恭文「なんだって! それは本当かい!?」
ノーヴェ「当たり前だろうがぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
(というわけで、鮮烈な日常ヴァーリ・トゥード編にご期待ください。
本日のED:SPYAIR『ファイアスターター』)
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