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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとII 第5巻経過報告:03(サンプルあり)(2017/11/13)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとU 第5巻『不ぞろいの欠片達』




古鉄≪というわけで、いんふぃにっとIIの経過報告です。本編七話と特別書き下ろし一話が完成。
二話目ももう少しというところです。つまりは完成間近。今回はそんな書き下ろしをお見せしたいと思います≫


(2017/11/15販売開始です。みなさん、何とぞよろしくお願いします)


恭文「……ねぇ、その前に……ほら、嘘だよね。そんな男のプリキュア、できたとか」

古鉄≪まだ信じられないんですか。本編も見たのに≫

恭文「……ウソダドンドコドーン!」


(蒼い古き鉄、衝撃で打ち震える日々……)


古鉄≪既に逃げ場がなくなったことで、登場を期待する声が上がっていますからねぇ。頑張ってください≫

恭文「があぁぁああぁあぁああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

古鉄≪では、そんな慟哭はさて置き早速紹介にいきましょう。どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


風はいつも、いろんなものを運んでくる。喜びも、涙も……それは世界が未来を取り戻したあとも、特に変わらなくて。


「圭子さん……でしたね」

「えぇ」


千葉の某市――PSAから紹介された依頼者と面談。趣きのある日本邸宅の一角にて、老夫婦から写真を受け取る。

肩まで伸びる黒髪を下ろした、二十代後半の女性。とても快活な笑顔が印象的だった。


「それで、こちらが勤務先の料亭からいなくなって……」

「もっと言えば、駆け落ちなんだ」

「あぁ、それは大変……駆け落ち!?」

≪ちょ、恭文くんー!≫


お父さんの言葉にギョッとして、慌てて資料を確認……そんなこと、一言も書いてない! というか劉さんー!


「田長というのは分かるかな」

「えぇ」

「お恥ずかしいことに、そこの四男……恒四郎さんと」

「駆け落ちということは、何か原因が」


すると、二人の……圭子さんのご両親の瞳から、明らかな怯えが生まれる。そのまま拒絶するように、揃って頭を下げてきた。


「どうかよろしく頼む」

「行方を見つけてくれるだけでもいいの。あとは、私達で何とか」

「話してください」

「いや、それは」

「それで何とかなったら、そもそも駆け落ちなんて起きていませんよね。
……事情によっては、二人の行き先も予測がつくかもしれません」


隠し事はなし。それが無理なら引き受けられない……暗に告げると、お二人は困り気味に顔を見合わせる。


◆◆◆◆◆


とても穏やかな日常に、たまらない幸せを感じ取っていると……鼻孔をくすぐる香ばしくも甘い匂い。

一夏も同じものを感じ取ったのか、辺りを見回し始めた。


「この匂いは……」

「あそこだな」


家から銭湯までの通り道……空き地に灯りが灯っていた。
そうして幾つかのテーブルと椅子が置かれ、その中心には真新しい屋台。

屋台では若い旦那が額に汗しながら、懸命かつ充実した様子で焼き鳥を焼き続けていた。


更に配膳などを、お腹の大きな女性が行っていた。こちらもとてもいい表情だ。


「焼き鳥の屋台か!」

「最近だと珍しいな。……突然だが、私は焼き鳥にビールで極楽気分になれる」

「食べたいって素直に言えよ……! だが、俺も同意見! ビールは駄目だがな!」

≪焼き鳥だけで、ですね。分かります≫


ちょうど屋台のカウンターが空いたようなので屋台に近づくと。


「いらっしゃい!」

「いらっしゃいませー! こちらへどうぞー!」


問題なく案内されて、一夏と二人その一角に座る。


「私にはビールを。それから皮……ハツ、ポンポチ」


ポンポチは尻の先端部分だ。油と皮を一番美味しく味わえるので、大好き……っと、一夏の注文も必要か。


◆◆◆◆◆


「……家の近所にあるラーメン屋の店主さんも、石雲の板長さんをしていた人なんです」

「石雲の? ……そういえば番場さんも、富裕層相手の商売に嫌気が差して、突然辞めたと……もう三年も前の話になるか」


一応補足です。石雲はここにも負けない高級料亭。番場さんはそこの板長さんだったんだ。

それがラーメン屋と聞いて、恒一郎さんの表情に嫌悪感が生まれるので。


「それが今じゃ、石雲時代より稼いでるって言うんですから……凄いですよねぇ」

「……何だって」

「そこのお店、毎日行列もできる大人気店なんですよ。
……ラーメンは半世紀以上に渡ってブームが継続しているも同然ですから、一発当てれば相当にデカいんです」

「そんな、大成功を収めていたのか……! いや、確かに番場さんの技術ならば」

「お金だけの問題じゃありませんけどね。……どっちがいいか悪いかではなく、俺にはこっちの方が合っていた。そう言って豪快に笑ってました」

「こっちの、方が……」

「世界同時行動不能事件で、それを突きつけられたとも」


それも、世界同時行動不能事件で見えたものらしい。自分は料理の腕を突き詰めてきたけど、その根源で求めていたものは……。

あの事件で夢を見つめ直し、新しい道に進んでいった人達は多い。

必ず咲くかどうかは分からないけど、でも……夢見ることは無駄じゃないって、僕は思いたい。


「本当に、恒四郎と同じなのか……」

≪え……じゃあ、恒四郎さんも≫

「そういうことを言い出したのは、あの事件の後だ。……恒四郎に取ってここで働くことは、そんなにも苦痛だったのか」

「……ならもう一つ確認を。恒四郎さんは生き生きとしていましたか?」

「……」

「お父さんやあなた達と同じ夢を見て、一緒に叶えていく。それは自分の夢だと、一度でも誇りましたか? そう言って、笑ったことは」


もう明白なことだ。だから確認……恒一郎さんは兄として、首を振るしかなかった。


「……ありがとうございます。あと、これはあなた方を責めているわけじゃありません。
圭子さんも同調している可能性が高い以上、無理に連れ戻そうとすると逆効果ですから」

「和解、できるのだろうか。今更……恒四郎の願いを踏みにじった我々が、そんな真似を」

「それを確かめるためにも、恒四郎さん達の行方は何とか捜してみます」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪さて、一つは……美味しんぼが元ネタですけど、人捜しも交えつつの人情話です。焼き鳥、いいですねぇ≫

恭文「美味しいよねー。今はコンビニやスーパーでもレギュラーだからこそ、本当にいいものには目を見張るわけで」


(おやつにも最適。庶民の味方ですね)


恭文「となると議論の対象となるのは……タレか、塩か」

古鉄≪そこは具材によると思うんですけどねぇ。あなたは基本タレ派でしたっけ≫

恭文「皮や豚バラみたいなジューシーなのは、塩で頂きたい派。
……では、続いてはいよいよラストバトル突入のぐだぐだ本能寺」

古鉄≪長い旅の最後に待ち受けているのは……果たして≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


それより――八神と蒼凪、ジャンヌの方が問題だろう。


「――済みませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁ! し、知らないこととはいえ、とんだ御迷惑をぉ!」


船長席に座る蒼凪に対し、八神は平服……ひたすらに平服。


「ま、まさかあの伝説の聖女:ジャンヌ・ダルクが、宇宙海賊の奥様だったとはぁ!」

「いや、おのれが謝る必要はないって! あと、僕は海賊じゃないから!」

「でもこれ、海賊船なんですよね!」

「うん」

「だったら宇宙海賊ではぁ!」

「違う! 僕は海賊じゃない!」


……もう意味が分からない。宇宙海賊の船を使っているのだから、宇宙海賊のはずなんだが。

そう考えると、八神は落とし前とか付けるべき状況なんだが。


≪恭文くん、これって指を詰める状況じゃあ……ベルトちゃん、知ってる! ヤクザ映画でやってたし!≫

「だよねぇ! ど、どうぞ……小指でいいでしょうかぁ!」

「いらないよ! とにかく、おのれは悪くない! そもそも……このアホがぐだぐだしていたせいだし! ほら、ジャンヌ!」

「そ、そうです! ヤスフミ……いえ、八神君、すみませんでしたぁ!」


そのとき、電流走る……八神の目から、完全に生気が消え失せた。

だがそんな八神より、更にマズい問題がある。そう……私でさえ触れたくないと思える問題が……!


◆◆◆◆◆


「……すまなかったな」

「はい?」

「ほれ、あの娘だ。結局本の中に閉じ込めたままであろう」

「あ、いや……それは、仕方ないと思ってる」


王様が何をどう気づかっているか、大まかなところを察する。

……ある意味のけ者状態だから、気にしてくれていたんだな。ただ……箒の精神が持たないのも理解している。


「じゃあ蒼凪さんも、その辺りを確認するために」

「まぁね。……はっきり言えばあの子は、おのれに依存している。
いや、おのれに『王子様』として縋(すが)らないと、辛(つら)すぎて生きていけなかったと言うべきか」

「オレ、王子様適正〇なんですが……!」


強いて言うなら、白式くらいだぞ。白馬ならぬ白いISーってな。あははは……そんな冗談を口に出しかけるも、気力が霧散して黙ってしまう。


「ただ……」

「あぁ」


それなら……事情をいろいろ知っているのなら、この場だけと割り切った上でつい愚痴ってしまった。


「どうして箒が、オレにそこまで求めるのか、正直分からないんだ。はっきり言えば……ついていけない」


八神が提案したとき、痛感した。そんな情けない自分が本当に嫌で、自嘲してしまう。


「王様も気づいてるんだよな。八神が、先生が、鈴達が賛成したのは……オレのためだって」


◆◆◆◆◆


「確かに……あなたの手には聖杯があり、それ以前に織田信長としての力の大半を掴(つか)んでいる」


ジャンヌが、王様が、牛若丸が、オレ達を守るように前へと出た。その上でジャンヌも旗を手元で一回転。たなびかせながら腰だめに構える。


「ですが私も調停者として……一人の英霊として……いいえ! 一人の人間として、こんなぐだぐだはもうウンザリです!」

『そうだそうだー!』

「ほう、ではやってみるがいい。――三界神仏灰燼(かいじん)と化せ! 我が名は第六天魔王波句、織田信長なり!」


――――――その瞬間、世界は赤火に包まれた。


奴の足下から奔(はし)った赤い火花が一瞬で寺院に広がり、世界を夜闇へと変貌させる。

そうしてまず目の前に飛び込むのは、奴の背後で燃えさかる本能寺だった。


「これは……」

「……固有結界か」


固有結界……王様や英霊エミヤと同じ! つーかそれが燃えさかる本能寺でいいのかよ!

……いや、違う。本能寺だけじゃない……焔と熱に彩られた世界の中には、幾つもの寺院が建ち並んでいた。

それはまるで、御仏(みほとけ)を……その信仰者そのものを否定するかのような、悪逆の証明。


そう言えば織田信長、そんなこともちょいちょいしてたっけ? そうだよ、本能寺だって火を放ったのは”織田信長自身”だ。


となると、それに絡んだ何らかの特殊効果が、今アイツの身体に……!?


「ふはははははは! 神をも殺す我が力、思い知るがいいわ!」

「おのれ、悪いノッブめ! ならば我らの力を思い知るがいい!」

「……二人ともぶっ潰す方法はないのか?」

「それよ! さすがは一夏!」

「「えー」」

「ははははは……お気持ちは分かりますが、もうちょっと前向きに考えましょうよ」


うるさいよ! 無理だよ! これ以上のぐだぐだは本当に嫌なんだぁ! つーか……そこで気づく。

その……カミーユっぽい声は、この場の誰の声でもなくて。


「あ……あれ!」


佐田先輩が指差す先は、悪いノッブの左脇。
そこにはいつの間にか、茶色の軍服を着た男がいた。

髪をオールバックにして、黒いサングラスを着用。やや痩躯(そうく)の男は、穏やかに笑っていて……。


いや、待て。あの……左袖についている、卍(まんじ)のエンブレムは……それ以前に!


『――――――――誰!?』


それがオレ達の総意だった。でも、もっと気になることがあって。


「……って、悪いノッブまでなんで驚いてんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪というわけで、最後の最後で突然謎の新キャラ登場。これにより更なるぐだぐだへ突入します≫

恭文「それでもあと一話……僕も参加するし、まぁ何とかなるでしょ! いざとなったらムゲンゴーだー!」

古鉄≪そうですね、何とかなりますよね≫


(なるといいなー。あーはははははー)


恭文「あ、そうそう……ここで予定外だけど、本編のとあるシーンをお見せします」

古鉄≪あ、それがありましたね。まぁ”なぜこのシーンが”というお話は、また本編内でやりますが……どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


積み重ねられた思考。

積み重ねられた経験。

積み重ねられた悪徳――。


それらはライアー・サマンワだけに適応されるものか。いいや、違う。

それを決定的に……強烈に感じ取ったのは……。


「そん、な」

「これを、あなたは世界の人々に伝えられますか。そうして信じさせることができますか」


奴はぼう然としながら映像を、破壊されなければならなかったIS学園を見て、両膝をつくだけだった。

そう、破壊された……現実では姿形も出ていない、”赤”の絶晶神に焼かれて。


この世界の僕達は、絶晶神の試練……その裏に隠れたものを気づくことができず、次々と失態を犯していた。

そういう、試算をさせられていた。


「無理だ、こんなの……教えても、誰も信じない」

「だからこそ試練がどうしても必要なんです」


このときの織斑一夏も、あえて記憶を封印された。それもまた、ブレイヴピオーズが仕掛けた試算だ。


「世界は変わらなければならない。たとえ痛みを伴ったとしても――たとえその果てに、真実へ触れることなく滅びたとしても。
誰かがやらなければならないのです。そうでなければいずれ、この世界は」

「それが、アンタの覚悟か」

「いえ。私と、ククルカーンの覚悟です。……改めて聞きましょう、織斑一夏」


虚実の男はコアを仕舞(しま)い、彼にそっと右手を差し出す。


「私達に力を貸してください。もちろんそれが聞けないというのであれば、このまま帰っていただいて構いません」


◆◆◆◆◆


「黙れぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


彼女は……更識楯無は声を張り上げながら、そのカードを強く抱き締める。まるでそのカードしか、頼れる存在がないと言いたげに。

……するとどうでしょう。エクストリーム・ゾーンの空が急に歪(ゆが)み、四方でオーロラが生まれた。


「これがIS学園最強を示す力! 私を、『更識楯無』にしてくれる神の力! そうよ、これがある限り私は最強でいられる!
私は私でいられる! 簪ちゃんを守ってあげられる、そんな『更識楯無』でいられる! そうでしょう、絶対なる幻翼神」


彼女がプレイ台にカードを置くと、オーロラは一瞬で激しい炎に変わっていく。

それがエクストリーム・ゾーンのリングを焼き、派手に粉砕。更に地面を舐(な)めるように広がってきて、わたくしは咄嗟(とっさ)に上昇。

幸いなことにサイゴード・ゴレム達へ被害は出なかったものの、炎は少しずつ、更識会長の場へ収束していく。


「ラー・ホルアクティ!」


そうして全長三十メートルにも及ぶ、余りに巨大な不死鳥が生まれた。黄金色の毛並みと赤い瞳、更にとてつもない威圧感を纏(まと)う。

覚悟はしていましたけど、何というプレッシャー……! これが分身だとするなら、本体はどれほどの力が。


「ケダモノ達、その命を神へ――そして私へ差し出しなさい!」


そしてワン・ケンゴー達が炎に飲まれ、そのコアがコストとなり、うち一個が維持コアとなる。

二体は残せたはずなのに、躊躇(ためら)いなく全て? やっぱり彼女は狂っている。

いいえ、カードバトラーですらないと言うべきでしょうか。カードバトラーなら、一緒に戦うスピリットへ愛があります。


テガマルさんなどは有名ですし、恭文さんだってそれはもう。不足コストにする場合でも、必ず謝ったりしますし。

わたくしだって……もちろんそこは人それぞれ表現方法があるものです。

でも彼女は違う。ただ利用するため、ただ力を誇示するためのデッキとなっている。


「あは……あはははははははははは! さぁ、後悔しなさい! あなたは間違えたのよ!
だから死ななければならない! 私を最強だと認めない存在は、殺すしかないのよ! だって」

「更識会長」

「最強でなければ私は、『更識楯無』ではいられないんだから! 最強じゃない私なんて誰も必要としてない!
簪ちゃんでさえもね! だから示すの、だから守ってあげるの! それが私――あなた達の望んだ、『更識楯無』よ!」

「やはり、あなたは哀れです」


神からのプレッシャーは強く感じている。でも……哀れみの視線を向けると、彼女がまた顔を真っ赤にする。


◆◆◆◆◆


その光景がスローモーションに見える。


シャルロットさんが、マドカさんが、もちろんラウラさんもライフルやカノン、ランスを構える。

でもわたくしは博士が……ただ博士まで刃が届かぬよう、それを祈って抱き締めることしかできなかった。

……でも次の瞬間、空から蒼い光が走る。それは真っすぐにブレイヴリブラの頭上を襲い、直撃。


そうして爆炎が生まれると、発生していた斥力が消失。つい踏ん張っていた分つんのめってしまう。

更に同じく上から、また別の光が走る。蒼い八振りの刃は目にも留(とど)まらぬ速度で、特攻していたゴーレムIII達を尽く両断。

目の前で帯となり生まれた爆発。それをぼう然と見ていると、刃は渦を巻きながら空へ登っていく。


≪The song today is ”終末のラブソング”≫


それを追いかけると、黒コートをはためかせながら恭文さんが現れた。でも……なんですの、あれは。

恭文さんは疾風古鉄とよく似た、蒼い鎧を身に着けていた。でもとても薄手で、そのサイズは余りに小さい。

非接続式のリアウイングに刃は次々と収まり、腰部サイドアーマーには二つ折りにされた灰色の砲身。


左サイドアーマー外側ではセットアップ状態のアルトアイゼンが輝き、右腰にはCCB≪特殊ブレード≫を差していた。

両手はジガンですけど、その上へ覆(おお)いかぶさるように、装甲がまた別途付けられているような。


≪どうも、私達です≫

≪なのなのー!≫

「……教、官?」

「ヤスフミ、それ」


恭文さんは右手で持っていた長いライフルを二分割し、二丁銃とした上両手で持ち直す。

地面上でホバリングしたまま畳まれた翼を大きく広げ、そこから蒼い粒子を放出した。

翼の一部と化した刃が輝きを強め、その全てが生きているかのように脈打つ。


そう、恭文さんは来てくれた。わたくし達を守るように……でもわたくし達からはしっかり距離を取って! そこがまた腹立たしいですわ!


「全く……僕を仲間外れってのは気に食わないね」

「馬鹿もの。貴様は大会が」

「だからすぐに戻るよ」

「それが、答えですのね」


疾風古鉄が恭文さんと一緒に戦うため――――――――――来るべきときのために、導き出した答え。

その小ささは頼りないように思うかもしれない。でも違う……それはまるで、恭文さんへ寄り添っているように思えたから。


そうです、わたくし達はその答えの意味を知っていた。


「だよね、疾風古鉄――第二形態【無限】!」


それは、世界を”加速”させる姿だった。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「……あれ!? ちょ、これって……!」


(現・魔法少女、蒼い古き鉄が心配でやって来ていた模様)


恭文「HP版、本題へ進む前に作者がやる気をなくして放置してたからね。
……今明かされる、HP版いんふぃにっと&ひーろーず世界の真実」

古鉄≪それに伴い、同人版世界でも大きな変化が現れます。
果たしてそれは希望か、絶望か……いろいろな意味で転機になるであろういんふぃにっとII第五巻、お楽しみにー≫


(というわけで皆様、何とぞとまと同人版をよろしくお願いします。
本日のED:GRANRODEO『move on! イバラミチ』)





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