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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第10巻経過報告:03(サンプルあり)(2017/10/28)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第10巻『枯れない花』



古鉄≪というわけで、幕間リローデッド第10巻の経過報告です。こちらではディケイドクロスとISクロスとなります≫

恭文「ついにJの世界も終盤。ISクロスも決戦前のちょっとしたバトルとなります。
……僕の出番はどこですか!?」

古鉄≪仕方ないでしょ。あなた、影が薄いですし≫

恭文「なんだとー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「しかし、ついに全てを振り切ったか……修羅。今のお前はより研ぎ澄まされ、荘厳(そうごん)だ」

「ありがと。でも……振り切ったわけじゃないよ。改めて思い知っただけだ」

「ほう」


ゆっくり、でも確実に。この迫る時間を心と体の全てで楽しみつつ……そしてダブタロスとカブティックゼクターが飛来。


「叶(かな)えたい夢がある。信じたい世界がある……僕はこんなにも、世界や人間ってやつに希望を持っていたんだってさ」


それらが僕達の間で激しく空中戦を描く。お互いの角を幾度もぶつけ合い、交差し、しかし押し負けることもなくそれぞれのパートナーへ。


「だったら――」


飛んできたダブタロスは僕の脇を抜け、カブティックゼクターも同じように飛び去っていく。


「もっと先に進めるはずだもの! この気持ちも全部引きずってさ!」

「それでいい……そんなお前とやり合ってみたかった」


空気を読んでくれたダブタロス達には感謝し、僕達は砂地の地面を踏み砕きながら肉薄。

奴の左ストレートを伏せて避け、鋭く右ボディブロー。すかさず襲ってきた右エルボーに背中を打ち抜かれよろめくと、追撃の右ニーキック。

両腕でニーキックをガードし下がると、奴は鋭く踏み込み胴体部へ右ボディブロー。それを左腕でガードし、右フックで顔面を殴り飛ばす。


――そこで乞食清光を取り出し、零距離で抜きを放つ。

今回はアルトの力も借りない……憑依経験も使わない。


僕の、僕だけの力で、今まで培ったもの全てで、この鬼を打倒する。


◆◆◆◆◆


引力に引かれるがごとく肉薄――蒼凪は砂地を踏み砕き、鋭い加速でその姿を消失させる。

大和鉄騎の背後に回った奴は、クビ狙いの右薙一閃から始まり……私達では見て取るのがやっとの連撃を放つ。

十六……ううん、二十。でも恐るべきは大和鉄騎。あの超速度の踏み込みに下がって対応しつつ、きっちり距離を取る。


そうして刃を真剣白羽取りにした上で、跳ね上げながら懐へ入って左右の連打。蒼凪は刀を捨て、心臓狙いの連撃を両腕でガード……。

そのまま離れながらも、腰のベルトからワイヤーを展開。落ちた刀に絡めて素早く巻き戻し、手に取った上で砂地目がけて逆風一閃。


飛天御剣流の土龍閃……たとえ砂と言えど、衝撃のままに放たれればそれは散弾と同じ。

大和鉄騎は当然脇をすり抜けるも、その進行方向を押さえながら、蒼凪は鋭く刺突を放つ。


そうして二人は交差。砂地を切り裂きながら数メートルに渡って滑り、停止して振り返る。

……大和鉄騎の左二の腕には鋭い剣閃の跡が刻まれる。

でも、それは蒼凪も同じだった。右頬には……奴の貫手を掠(かす)めたがゆえに、一直線に鮮血が走る。


◆◆◆◆◆


零距離での抜き……それは余りに単純すぎるぞ、修羅よ。いや、それもまた侮辱か。

貴様の剣閃は、俺の命を刈り取るには十分過ぎる鋭さだ。ここに来てその速度、その剣圧が増している。

回避も不可能だろう。防ぐ? 無理だな……踏み込み切りを浅くしようと、恐らくは零距離から断ち切られる。


となれば、潰すしかない。

となれば、踏み込むしかない。

より鋭く、より速く翻る剣先ではなく、その根元目がけて飛び込むしかない。


剣閃の発動……その予兆も見て取れた。

腹が多少斬られるのは、覚悟しておこう。

全てがスローモーションで動いていた。このときだけ俺は、世界の全てを知覚しているのだろう。


命が……自らの時間が断たれるその刹那。俺の感覚は暴走と言えるほどに鋭くなり、その踏み込みもまた限界を突破する。

生きるために、勝つために……死を恐れるという生理的現象すら糧として、襲いくる刃に立ち向かう。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい。ちょこちょことではありますけど、戦闘シーンも変更点があります。
それでも対応してくる大和鉄騎……マジで恐ろしい」


(どこまで強くしてもOKな雰囲気、大好きです)


古鉄≪その決着……そしてその後訪れるあれこれについても、今回は触りだけ触れる形となっています。
何にしても、これで士さん達の旅は終了ということに≫

恭文「つまりは紅一派の勝利だ! おめでとう!」


(『がふ……!』
『す、すみませんでした……』)


恭文「かんちゃんの胃に穴が開きそうな状況ですけど、続いてはISクロス――ついに出てきたタイプフリーダム!」

古鉄≪モチーフはドライブのタイプフォーミュラなんですけど……ただ、少し問題点もあって≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


≪Don't Stop Your Freedom!≫


スリックタイヤが回転することで、F1ボディは超重力などすっ飛ばす勢いで加速。

そこで爆炎を突き抜ける、パルスビーム数十発が接近。しかしそれは、こちらのターン一つで全て払いのけられた。


「な……!」

『なんだってぇ!』


とか言っている間に、ボディ後部に備えられたスラスターが点火――。

胸部のコアから生み出されたエネルギーや、各部インテークから取り込んだ空気により、爆発的な加速力を得る。

それはボディのフロント&リアウィングが生み出したダウンフォースや、回転する両肘のフォーミュラタイヤによりブースト。


しかしそのようなスピードで突き抜けながらも、ボディは極めて安定している。

結果奴らを揃(そろ)って吹き飛ばし、地面を滑りながら停止――。


振り返ると、落下した奴らは起き上がりながらも、こちらに驚愕(きょうがく)の視線を見せる。


「おい、どうなってんだ! 重力は使ってんだろ!」

『あ、あぁ! 何でだ……あんな、早く動けるはずがぁ!』

≪言ったはずなんだけどなぁ。たとえ世界が止まっていたとしても――≫


そう、これこそがドライブ最終形態――タイプフリーダムの力。

レーシングカーさながらの超加速能力により、重力加重などすっ飛ばせる。

あとは固有時制御やら、クロックアップとも渡り合える。こちらはやり方次第だけどね。


能力的にはタイプゲイルの上位互換と言っていいんだけど、実は欠点が一つあって……まぁ、それはあとでいいか。


≪加速(ドライブ)させるものがあるって! それがわたし達だ!≫

「そういうこと。……それじゃあ怪物ども」


左腕を膝に載せ、右手をスナップ。


「……殺すのよ」

≪「ひとっ跳び付き合えよ――!」≫

「殺しなさい!」

≪The song today is ”Don't lose your mind”≫


両腕を素早く大きく広げ、一気に踏み出す――!


◆◆◆◆◆


「うーん、このまま放置ってのは駄目っスか? とりあえずその英雄王ギルガメッシュ、世の中を壊そうって感じじゃないッスよね」

「つーかサーヴァントの中でも最強格なんだろ? 当然オレ達じゃ制圧もできないって言うのなら……」

「……そうなんですよね。それに今の状況なら、バトルキャンセルについても構築は可能です」


ケイシー先輩達に頷(うなず)きながらも、地尾さんは『ただ……』と続けた。


「山田先生、英雄王ギルガメッシュはこう言ってましたよね」

――本来なら貴様のような毒虫如(ごと)き、庭師の仕事なのだがなぁ。だが当代の奴らは思ったより使えん。それで我自らが出てきたわけだが――

「えぇ。それはつまり、英雄王ギルガメッシュ自ら……今回の事態を解決しようと動いている」

「なので八神さんにお聞きします。その場合、英雄王はどのように解決しますか」


……聞くまでもありませんわね。恭文さん、想像しただけで頭を抱えて……背を向けましたから。


≪……恭文くぅん≫

「御覧のように、無茶苦茶(むちゃくちゃ)になるわけです。それはもう、こっちのプランとかガン無視で。当然攫(さら)われた天罰執行者達の安全も……」

「しかもマジでできるってのが腹立たしいッスよね……!」

「えっと、じゃあ……恭文くんに説得してもらう感じで」


会長が取り直すように言った瞬間、恭文さんはベッドから這(は)いずり、どこかへと逃げようとします。

タイプフリーダムへの変身で、体中がたがたなのに……!


「……って、なんで逃げるのよぉ!」

「説得とか、無理ぃ……せめて”殺せ”とか言ってぇ!」

「どういうことよ! より難易度が上がってるじゃないのよぉ!」


◆◆◆◆◆


「……でも来てくれて助かったわ。これで確定だもの。アンタも、そっちのブレイヴレオも、害虫達の目的や本拠地への手掛かりがないんだから」

「それで貴様らはそこを教える代わりに、この我に手心を加えろというわけか。そっちの……贋作(がんさく)のオリジナルに」

「いやぁ、それについては……”どうでもいい”としか言いようがないのよ」


困り気味に言い切ると、僅かに振り返った金ぴかが鋭い視線をぶつけてくる。

なお今の言葉に不快感を示したラウラ達は、セシリアと先輩達がさっと押さえてくれる。


「とりあえず重要なのは、アンタ達がそのまま全力で暴れたら……むしろ奴らの計画を加速させないってところよ」

「ほう……」

『ならば教えてくれ。その後は我らで……当代の人間に迷惑をかけるつもりはない』

「いや、そこはむしろかけてくれよ! それぞれがバラバラに戦っていても、奴らを止めきれないんだ!」


さすがに黙りきれなくて、織斑一夏は焦るブレイヴレオを諫(いさ)める。でもすぐ自嘲し、一歩引いてくれた。


「……っと、すまない。八神、遠坂さん、後は頼む」

「任せて」


そうして取り出すのは、王様達に返却予定なミトラ・ゴレム。そのカードを見て、金ぴかがようやくこちらに向き直った。


「征服王の……なぜ貴様がそれを持っている」

「取り戻してきたんだよ。……ブレイヴピオーズ達が使用している技術……それを培った”別世界の侵略者”達から」

『別世界の!』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、シャルロットが大活躍するまで秒読みです。……もちろんあのネタもありますよ! 頑張ってねー!」

古鉄≪あなた、人ごとだと思って……≫


(『頑張れるかぁ! くそぉ……応援モード全開だったのに、どうしてこうなったー!』)


恭文「それと十一月は、いんふぃにっとIIの新刊発売予定なんですけど……かなり追加シーンを叩き込むかも」

古鉄≪まだ未定なので、書き始め次第経過報告を出したいと思いますけど。
もっと言えば……私達が、出番を掴みたいんです≫

恭文「となると、あの話をするしかない……というわけで、作者ー! 頑張れー!」


(が、頑張りたいと思います。――というわけで、幕間中心となりましたが幕間リローデッド第10巻、明日(2017/10/29)販売開始です。
皆様、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:『刀剣乱舞でやってたうどんミュージカル』)







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