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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ゴーカイジャークロス第6巻経過報告:03(サンプルあり)(2017/10/13)

[TOMATO] とある魔導師と古き鉄と豪快な奴ら 第6巻『迷いの森』



恭文「えー、深夜でもやっているお好み焼き屋があって、本当に助かったというか……マジで来ちゃったし!」


(じゅー)


りん(アイマス)「御主人様、お外だしあーんは遠慮するけど……見ててね! あたしの焼きテクニックを!」

恭文「おのれ、大阪出身だったっけ」

りん(アイマス)「お好み焼きは親ともども大好物だからねー」


(なお自分で焼くタイプのお店なので……小悪魔アイドル、奇麗にひっくり返す)


恭文「おぉ、これは見事」

りん(アイマス)「えへへ、でしょ?」

古鉄≪というわけで、二人が楽しそうなので私が進めましょう。
こちらでは本編の紹介となります。果たして忍風館は無事でいられるのか。どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


『こちらは宇宙海賊クロスボーン・バンガード……愛と正義を愛する、宇宙海賊クロスボーン・バンガードでございまーす』

「「「「嘘をつけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」」」」


お前、自分の言っていることを今すぐ振り替えろぉ! というか、舌の根が乾かぬうちによくそんな大うそがつけるな!

愛と正義を愛する奴が、いきなりハッキングして乗り込むかぁ! そしてそんな死刑宣告を突きつけるかぁ!

ジャカンジャだってここまで酷い真似はしなかったぞ! ……そう考えるとやっぱ最悪だな、宇宙海賊!


『えー、こんな時間に伺ったのは、そちらの卒業生である野乃七海さんが夜這いをかけてくれたので、そのお礼がしたかっただけです』

「夜這い……七海のアホがぁ!」

「そんなに結婚したかったのかよ! でも相手を選べよ! だから男を見る目がないって言われるんだよ!」

『えぇえぇ。悪意なんてありませんよ。なのでお前ら、僕に協力して僕専用のハリケンジャーを作って献上しろ』

「「「「はぁ!?」」」」

『大丈夫大丈夫。今すぐとは言わないから。大いなる力を渡せとは言わないからさぁ』

「悪意がないどころか煮詰めてドロドロじゃないかぁ! ヤバい……ヤバいよあの子!」


さすがに吼太も恐怖し、二児の父親なのに頭を抱えて大混乱。


「噂以上にクレイジーだよ! というか怒ってるよ! 俺達のこと、完全に目の敵にしてるよ!」


◆◆◆◆◆


「アイム、脇から見てて」

「え」

「巻き込まれるから」

「はい……!?」


その上でドゴーミン三人を警戒しつつ、スゴーミン達に全力で踏み込む。クロストックアルトで牽制射撃をして、数人を撃ち抜きながら大きく跳躍。


「恭文さん!?」


そのまま奴らの中心部へと飛び込み、マントを翻しながら一回転。改めてデバイレーツと一緒に取り出すのは……火野さん、力を借ります。


「――変身!」


ウィザードのキーを装填・『解錠(アンロック)』。かざしたデバイレーツから浮かび上がる『W』の文字が鋭く回転――。

風車のように渦巻くエネルギーが奴らを威圧。その中で僕は蒼い魔導師に変身する。


≪仮面ライダァァァァァ! ウィザァァドォォォォォォォォ!≫


仮面ライダーWと同型のボディにロストドライバー。そこに装填されたウィザードメモリ。

特徴は両肩アーマーから生えたケープと、魔法使いを思わせるハット。


これこそ仮面ライダーウィザード――≪火野恭文≫が変身する、ガイアメモリの魔導師。というわけで、早速魔法を使用!


「Sound!」

≪The song today is ”Believe in my flush”≫


魔導師のガイアメモリは、土地の記憶を引き出し≪魔法≫とすることができる。でもそれだけじゃあない。

火野さん自身の記憶も魔法とできるから、それも活用すれば……!



◆◆◆◆◆


飛び込んでくるスゴーミン二体の拳と蹴りの連打をすり抜け、その腹部に右・左と連続ラリアット。

怯んだ二体を飛び越え、追撃してくる三体目の殴りつけをバク転で回避。その上で時計回りに回転し、ケープを翻しながら広域展開。

追撃しようと踏み込む奴らを、取り囲むように放たれる弾丸を全て振り払う。


それでも七時方向から突撃してきた奴らに左エルボー。心臓を潰した上で、伸びきった腕を跳ね上げ一本背負い。
二時方向へと飛ばし、ゴーミン五体に叩きつける。そこから十時方向に回転蹴り。

近づこうとした三体のゴーミンを蹴り飛ばしつつ、二度三度と身を翻す。


奴らは射線を取ることすらできないまま、こちらの動きに翻弄。……そのままスゴーミンへと踏み込み。


「Ogre!」


鬼の記憶を解放。全身にみなぎる超筋力のままに右の蹴り上げ。股間部を蹴り砕き、更に胴体部に左・右と連続ストレート。

心臓部を陥没させるような一撃に、スゴーミンが数十メートル吹き飛ぶ。そこからすぐさま振り返り、背後に回ったドゴーミンの左ストレートを蹴り上げる。

跳ね上げられた腕に驚く奴の前で、軽く跳躍しながら前転――。


眼前で放たれるかかと落としに驚き、動きが止まったところで着地。すぐさま身を伏せ足払いをかけ、転がした上で右ハイキック。

脇腹を蹴り砕きながら、援護しようとしたスゴーミン三体にぶつけて転がしておく。

すぐさまウィザーソードガンアルトを取り出す。


≪どうも、私です……って、この形状はいろいろ覚えがありますねぇ≫

≪なのなの! もしかしてあお君って……≫

「それも後だよ」


仲間達をカバーするように、ドゴーミン二体がスゴーミン達とカバーに周りながらも連続砲撃。

ここはWind……いいや、忍風館ならばもっと別の記憶がある! 一つは火野さんの記憶とも重なるものだ!


「Hurricane!」


放たれる砲撃に対し、左手をかざしながら魔法発動――。
渦巻く赤・黄・青の旋風達が火球を全て飲み込み、霧散させる。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい、というわけで前巻で得たキー達も活躍。とはいえこれは僕とは別人≪火野恭文≫の変身形態。
それゆえにいろいろ差があって、だからこそ改めて確信できる部分もあり……」

りん(アイマス)「そっか……アンタが得ていたキーは、今までは自分の変身形態だったから」

恭文「その辺りもちょいちょい描いていく感じだね」


(いつも通りに、できるだけ密度濃く進んでいきます)


恭文「そうそう……当然他のレジェンド戦隊との絡みもありますよー。今回登場するのは――」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「恭文、お前は壬琴からアバレキラーの力も託されている。共用で何とかなるはずだ」

「ですよねー」


なるほど、そういう意味でも”託す”って話だったのか。


「だがまぁ、デバイレーツの力ならなくても問題なかっただろうが」

「というと」

「お前はもう、その答えに行き着いているはずだ。それは……というか、ゴーカイジャーの変身システムか。
それらは≪第二魔法≫を原理とした憑依経験≪インストール≫ツール」


その名前を聞いて、アイムとルカ……マーベラス達も顔をしかめる。うん、ベルトちゃんが言っていた通りだしね。


「平行世界の運営ってやつよね。でもそれ、本当に危なくないのよね」

「お前達が使っている範囲内ではな。だがアバレキラーみたいに、元から”危険な能力”とされる場合には注意が必要だ」

「その場合、インストールしたボク達が持たないってことか……うん、でも大体分かってきたよ。大いなる力の原理が」


逆を言えば……理解もせず、共感もせず、それを物のように奪えるバスコが異常に見えるけどね。いや、アンバランス?

……僕達が思っているよりもずっと、アカレッドや宇宙最大のお宝について詳しいのは間違いない。

でももっとミニマムに……大いなる力一つ一つを理解して、その力を引き出せるとは思えない。


なーんか嫌な予感がするなぁ。アンバランスって考えると、アイツ一人の仕業とも思えないのよ。そもそもアイツの武器だって誰が作ったの?


「じゃあデバイレーツを通して、平行世界のヤスフミから力を借りて……と」

「その時点で危なすぎるだろ……」

「そこで問題だ。……なぜ、お前達にもキーがあると思う」

「……どういう意味だ」

「キーは三十四のスーパー戦隊だけではないだろ。ゴーカイジャーを合わせると三十五組……大いなる力もそのキーを使って引き出すものだ。なら」


◆◆◆◆◆


そこで、どこからともなく……悲鳴のような声が響いて。それは山彦のように繰り返され、どんどん大きくなり。


「うあぁぁぁぁあぁぁあぁぁ!」


結界があると思われる箇所で、空間そのものが破裂。そこから黒に赤が交じった装束の……四十代くらいの男性が飛び出し、衝撃からここまで転がってくる。


「だ、大丈夫ですかぁ!?……って」

「ちょっと、あなたは!」


この……カクレンジャーのニンジャレッド≪サスケ≫さんそっくりな人は。


「「黒騎士ヒュウガさん!」」

「……誰だそりゃ」

「ギンガマンと一緒に戦った番外戦士だよ!」

「ちょ、これ……あたしのせいじゃ、ないわよね……!」

「ルカ、その心配はなさそうだぞ」


ダイナミック破壊に怯えるルカには、ジョーがきっちりとフォローする。……原因なら、ひび割れた空間からはい出てきたもの。


「全くもう……手間かけさせないでくれよぉ」

「ウキー!」


面倒そうに声を漏らすソイツらは、バスコ・タ・ジョロキアとサリーだった。その姿にマーベラス達も目を見開く。


「バスコ!」

「あら! マベちゃん! それに……やっちゃんー」


だからすかさず踏み込み、そののど元目がけてアルトで刺突――しかしそれは、サリーのシンバルに挟まれ停止。

甲高い音が響く中刃を引いて、瞬間的に逆袈裟から始まる八連撃を打ち込む。空中にいるサリーはその全てを的確に
見切り、必死な形相で防御。
徹も込めているってのに、よくもまぁ耐える……そんなサリーが着地すると同時に、バスコから至近距離での銃弾発射。


地面を蹴り砕きながらも左へ大回り……バスコの背中を取った上で刺突!


「ウキ!?」


心臓狙いの一撃を見切った上で、バスコは自ら地面に倒れ込む。そのまま身を翻しながら、こちらに左の蹴り上げ。

それをスウェーで避けると、バスコの身体がブレイクダンスを踊るように回転し、すぐさま起き上がってくる。


そうして放たれる零距離の射撃を右に避けた上で、バスコの足下にもFN Five-seveNの弾丸を連射。

が、術式が発動する直前に十時方向へ飛んで回避してきた。


「危ない危ない……やっちゃんー、動物虐待は罪になるって教わらなかった?」

「あれは動物の領域を超えているでしょうが」


もちろんおのれも、人間の領域を超えている……今ので確信したよ。コイツ、とんでもなく強い……!


◆◆◆◆◆


「それでしたら、紅茶を頂きましょう。卯月さん達から報酬代わりに頂いた茶葉もありますし」

「あ、いいですね! それならオレ、マドレーヌを焼きます!」

「焼けるの!? むむむ……なら僕はクッキー!」

「それでアイアンシェフ? アイアンシェフいっちゃう? いいねいいねー」


そうね……焦っても仕方ないし、それで料理対決もいいかも。……アイアンシェフってそういう意味よね?

とにかく気分を変えて、のんびりお茶の時間……というところで、ヤスフミとヒカリ達がハッとして、メインの出入り口を見下ろす。


「――それは美味しそうだ。俺も一つもらえるか」


そう言いながら入ってきたのは、赤にタンカラーのジャケットを着た男。がっしりとした体型に静観な顔つき……一目でただ者じゃないと分かる。


「お前は……」

「明石さん!」

「あらまぁ……お兄様、また侵入者です。殺しましょう」

「うん」

『待て待て待て!』


――ここまでのあらすじ。明石さんがゴーカイガレオンに乗り込んできました。海賊船、やっぱりセキュリティがガバガバだー。


「蒼凪、相変わらずで安心したぞ。それに随分と楽しく海賊家業をやっているようだな」

「いえ、むしろ地獄の日々です。僕に海賊の適正なんてこれっぽっちもないのに」


その瞬間、ハカセ・アイム・ジョー・ルカから突如として加えられる一撃。

それによろめき四人を睨んでも、平然とそっぽを向いていた。おのれら、覚えとけよ……!


「それにいい仲間もできたようだ」

「誤解です! 僕は海賊じゃないので、仲間じゃありません!」

「恭文さん、大丈夫です! オレ達は分かってます……恭文さんは面倒くさいツンデレだって!」

『ぶ!』

「鎧ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」


誰が面倒くさいツンデレだぁ! そういうのはティアナや歌唄……ってこら! 明石さんも楽しげに笑うなぁ! 全ては誤解なんですー!


◆◆◆◆◆


「――ターゲットは≪黄泉の心臓≫。使者を蘇らせる力を持つプレシャスなんだが」

「でも明石さん、それなら真墨さん達が」

「四人はまた別のミッション中だ。本来であれば俺一人でも十分……と思っていたんだが」


だよねー。明石さん、相当有能な人だから。まぁ若干……ツッコミどころもあるけどね!?


「その力をザンギャックも狙っているらしい」

「……またアイツらかぁ。でもどうしよう、大いなる力探しはあるけど、それを託してもらった恩はあるし」

「決まってんだろ……お断りだ。こっちは忙しいんだよ」

「……そうか。なら仕方ないな」


明石さんは落胆した様子も見せず、すっと立ち上がってマーベラス達に背を向ける。


「海賊ならこの程度のことは朝飯前かと思っていたが、自信がないなら仕方ない」

「何……」

「そうそう、自信がないなら仕方ないよ。マーベラス、おのれはそのまま突っ走っているといいさ。……というわけで僕は」

「お前は駄目だ」


黄泉の心臓も見てみたいし、ついて行く……と思ったらNGを出され、ついズッコけてしまう。


「何でですか!」

「お前にはまた別口で、行ってもらいたいところがある」


あぁ、別ミッションってことね。明石さんが差し出してきたタブレットを受け取り、中身を慎重に確認。


「……なにこれ」

「お兄様?」

「おいおい、こりゃ……」

「サージェス本部:特別大型ドッグだとぉ!?」


そう、明石さんが見せてくれた情報……その指定位置は、サージェス本部だった。


「そこまで自力で潜入してみせろ。海賊らしくな」

「はぁ!?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


りん(アイマス)「いや、アンタは面倒臭いツンデレじゃん。拍手でも言われてたでしょ」

恭文「違うし! それより……サージェス本部に潜入って何!?」


(ちょっとした冒険です)


恭文「これただの犯罪ー!」

古鉄≪果たしてサージェス本部に一体何があるのか。アカレッドとも関係が深いボウケンジャー編をお楽しみに≫

りん(アイマス)「関係が深いの?」

恭文「元々アカレッドが初登場したのは、ボウケンジャーのVシネマだしね。毎年お馴染みにVSシリーズだよ」


(だからゴーカイジャー本編でも、その辺りに絡んだ台詞がありました。
本日のED:仮面ライダーGIRLS『Believe in my flush』)





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