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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第9巻経過報告:02(サンプルあり)(2017/9/24)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第9巻『侵略』


古鉄≪というわけで、本日の経過報告です。こちらではギンガさんが活躍する書き下ろしをお見せできればと思います≫

恭文「もぐもぐ……うん、このお菓子とお饅頭、すっごく美味しい!」

酒呑童子「やろぉ? たまにはこうしてのんびりするんも、雅やなぁ」

桜セイバー「はいー。……そう言えば茨木さん、どうしたんですか。こういうときは大体」

酒呑童子「嬢ちゃん(卯月)と一緒やぁ。あのちょーっとぽっちゃりした子(かな子)のお菓子を試食やて」

恭文「白ぱんにゃも一緒なんだよねぇ。茨木、すっかりCPのみんなとも打ち解けちゃって」

酒呑童子「えぇことよ。あの子は鬼らしうって自分を縛りがちやけど、性根は人やから。……はぁ」


(蒼凪荘の酒呑さん、お茶を飲んでほっこり)


古鉄≪……あの、そろそろ紹介にいっても≫

酒呑童子「うん、えぇよぉ」

黒ぱんにゃ「うりゅ……?」

桜セイバー「……でもマスター、ほんと袋めんとか好きですよねぇ」

恭文「そりゃあもう。……いつでもそこにある、家族みたいな存在感……それが袋めんだよ」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「古典化したローカル袋めんって、歴史を背負った分むしろ”王道スタンダード系しょう油”が多いと思うわ」

「だね。それこそマルちゃんが即席麺黎明期から販売している、静岡限定『ハイラーメン』と、北海道限定の『ダブルラーメン』みたいにね」

「にゃ?」

「ダブルラーメン……あぁ、あれかー。杏も好きだよ」

「わたしも休日のお昼に、パパが作ってくれました」


あ、やっぱり北海道出身名二人は知っていたか。あれも名作だからねー。


「ハイラーメンは一九六二年に出た、マルちゃんマークが初めて使われた商品よ」

「ダブルラーメンはその人間後に、二個入り形態の徳用ラーメンとして発売されたんだ」

「え、一つの袋に二個入っているの!? お得じゃん……って、徳用だから当たり前か」

「その時々の腹減り具合に合わせて、一気に食べても、二回に分けてもよしという親切設計の商品なんだ。
オリジナルの”しょうゆ”と、後発の”みそ”と”しお”があってね。彼の地のスーパーではよく遭遇する印象かな」

「はい。パパと二人のときとかは、半分こにして食べてました。わたし、”しお”が好きです」

「僕も”しお”派……なんだけど、どれも美味しいよねー。昔懐かしいうま味系というか、ほっとする味でさ」


あぁ、アーニャと笑顔を交わし、めしばなをする幸せ……そんなアーニャに迷惑をかける馬鹿二人、許すまじ!


「ちなみに私、前にメーカーが同じで販売時期も近いことから、ハイラーメンとダブルラーメンは同じなのかって仮説が浮かんでね」

「あぁ、それは僕もだ。食べ比べるとまた違うんだよね。ハイの方が若干香ばしくて、ダブルの方が若干サッパリした印象」

「そうそう! よく分かってるじゃない!」

「ち、違う商品なのに中身が同じとかって……さすがにないんじゃ」

「「あるよ(あるわよ)」」

『え……』


ちょっとちょっと……聞いてきた智絵里だけじゃなくて、他のみんなもなにギョッとしてるの? 美波とユニゾンはしたけどさぁ。


◆◆◆◆◆


「六十年代後半、四国を代表するメーカー『徳島製粉』が出したしょう油ラーメンの定番」

「金ちゃんブランドは圧倒的に、静岡以西の西日本メインよ。こっちでもたまに見かけるけど」

「あぁ……私はそれですね。でも味は、そうだそうだ。確か圧倒的にお馴染み感のあるさっぱりしたしょうゆ味でした」

「カップ麺の金ちゃんヌードルについても、似たような魅力があります。とにかく……一回食べて合わない人も、十回食べたらハマるかもって味です」

「うんうん!」

「なお同ブランドならご当地のこってり系豚骨しょう油ラーメンを再現した、黄色鮭の『徳島らーめん』もお気に入りなんだ」

「……確かに、金ちゃんラーメンには強い”引き”があるわ。強いていうなら”明日食べたくなる”ラーメン」


美波は静かに立ち上がり、なぜかマイクを掴む。


「……恭文、美波さんがエンジンかかったんだけど」

「美嘉にはレベルの高すぎる話だったか」

「その言い方も腹が立つんだけど!?」

「でも一押しということなら、私は更に遡って……一九六三年!」


そうして美波は歌唱台の上に立ち、身を翻して一回転!


『兵庫の老舗”イトメン”が出している――『チャンポンめん』を押すわ!』

「そうきたか……!」

「チャンポン……え、長崎チャンポンのインスタントですか!」


ちひろさん……というかみんなの勘違いには、美波と二人首を振る。


『え……』


◆◆◆◆◆


「で、どの辺りからついていけなくなったんだっけ」

「えっと、メモによると……」


アニタ、お前も豆だなー。そう言えば『悪知恵を察知するには、ふだんからの言動に注意しろ』とも教えたか。元教育担当としては鼻が高いよ。


「『ローカル袋めんの新たな潮流は動物系』ってところから怪しいですね」

「あぁ……キリンと白クマだったか」

「それです。「そこから近年ではチンアナゴ、イルカ、カレイ、ふぐ、カピパラなんて仲間が増えて……カピパラにいたっては伊豆が生息地。
あと、辛味噌が『仙台でゾウ』って辺りから、いよいよ振り落とされてきて……」

「隠語みたいにお互い一言だけで『ふふ』……とか『キリッ』とかやめて欲しいよな……!」

「メモには更に……”沖縄のあぐー豚”、”有明海のムツゴロウ”、”熊出没注意”と言った文字列が。
それが『味はちゃんと美味い』というフレーズとともに残されていますが、何のことやら」

「もはやダイイングメッセージだな」


いや、二人揃って生きているけどな。今も意気揚々と語り尽くしているけどな。というかギンガ、そのまま教授と獄中婚をしかねない勢いだが。


「そこで消えたローカル袋めんの話題に入った辺りで、向こうも完全にアタシ達を振り切って……。
『好きやねん』の豚骨しょう油版、『ごっつ好きやねん』や、北海道メインの『上手いっしょ』があったとか。
あと『うまかっちゃん』をキッカケに、ユニーク名の九州とんこつブームが巻き起こったとか、言いたい放題で」

「ここまで収拾が付かないことになるとは……!」


というか、これ以上一体何を語ろうってんだ!? さすがにもう語ることもないだろ! それとも俺達が浅いだけか!? そうなのか、おい!


「――ちょっと、聞いてみましょうか」

「さり気なくだぞ。また巻き込まれても敵わん」

「そのために車の修理にかこつけ、外に出ていますしねー」


というわけで、アニタと二人コッソリと聞き耳を立てる……幸い二人は話に夢中で、こちらには気づいていない様子だった。


「それならば――の一部で――ホンコン――!」

「「――――――!」」

「私は――ソウル――が好きです!」

「「――――――!」」

「またはその――アラブ――でどうでしょう!」



ホンコン……ソウル……アラブゥ!? その広がりがさすがに怖く、アニタと二人後ずさる。



「――ちょっとカルタスさん……なんか、香港とか、アラブとか言ってるんですけど!」

「海外まで行ったか!」


まさか日本のみならず、海外の袋めんまで網羅しているとは……マズい、これはマズい! 俺は考えが甘かった!


「思い返せば、最初は台湾の話だったよな」

「えぇ……!」

「アイツら、これから世界中の袋めんを語るつもりか!」

「下手をすれば、次元世界限定の袋めんも……!」


うがぁあぁああぁぁああああ! おいおい、冗談じゃないぞ! 取り調べの最中とかにもそれか!?


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪……ギンガさん、何をしているんでしょう≫

恭文「その謎は本編で!」


(なおこちらはサンプルなので、途中の会話部分をカットしてお送りしております)


恭文「それで続いては……ちょっとゲームのお話で」

桜セイバー「アプリスクですか?」

恭文「ううん、そっちじゃなくて……まだ書いている最中だから、地の文が抜けている箇所もありますが、サンプルということでどうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「やすっち……もっと、もっと器を大きく……するのだぁ」

「が、頑張ります……! ……それでさ、なんで僕は呼ばれたの?」

「あ、そうだ。えっとね……恭文くんは、李衣菜ちゃんが廃人ゲーマーなのって」

「知ってる。少し前武内さんに検証を頼まれて、はやてともども様子を見たら……まぁ恐ろしいのなんのって」

「スプラトゥーンだけでも、プレイ時間が三千時間を超えていたものね……」



「……って、そう言えば」

「うん。そのスプラトゥーンの続編が出たから、李衣菜には……思いっきりやれーって檄を飛ばしてさ。
実際346プロにもゲーマーアイドルな子がいるし、765プロにもえっと……望月杏奈だっけ」

「あとは七尾百合子だね。二人とも李衣菜に負けず劣らずなコアゲーマーだから」

「でさぁ、そうすると李衣菜のやっているゲームに、みんな興味が出てくるわけよ。
Switchってローカル通信対戦もできるから、今日の部活はそれでやろうかなーって思って」

「いいじゃないのさ。……で、僕が呼ばれたのは……まさか」

「ぶっちゃけ本体が足りない! だからやすっち、Switchを貸して!」

「そういうことか!」


◆◆◆◆◆


スプラトゥーンのナワバリバトルは制限時間三分。より広い面積を自分色に塗ったチームが勝つ……でも、これが実に奥深い。

塗り替えしは当然あるんだけど、相手チームのインク上ではこちらも動きにくくなる上、スリップダメージもある。

つまりより広い範囲を塗り替えそうとした場合、少しずつ陣地を広げていく作業が必要になる。


逆を言えば塗り広げた陣地は移動・潜伏・インク補給の面から有利で、文字通りの領域≪テリトリー≫。

その確保に重要となるのが……やっぱり”いかに死なないか”というわけで。


まぁ始めたばかりだし、装備の特殊能力≪ギア≫などは細かく気にせず、楽しく遊ぶことを考えていこう。


まずは僕達765プロチームは。


僕:わかばシューター

杏奈:ホクサイ

百合子:ラピッドブラスター

リイン:スプラチャージャー


対するCPチームは――。


李衣菜:スプラシューターコラボ

杏:スプラシューターコラボ

きらり:スプラローラー

卯月:わかばシューター


美奈子とりん達とも交代していくけど、まずはこれでバトルだ! 舞台は――。


≪タチウオパーキング≫

「これは……!」

「高低差の大きいステージですね」


◆◆◆◆◆


そして向こうのチャージャーは威嚇射撃を行いつつ、広場を塗り替えそうとしている。それもまたこちらの餌……!

杏と二人スプラシューターコラボを連射! 向こうのインクを塗り重ね、更にボムを別方向にも投げ、爆発で塗り塗り!

そうしてゲージを溜めて……揃ってマックス! 揃ってスペシャルを発動!


スプラシューターコラボのスペシャルは≪ジェットパック≫。

簡単に言うと……特殊装置で空を飛んで、バズーカをどっかんどっかん!

向こうはわかばシューター・ホクサイ・ラピッドブラスター・チャージャーだから、後者二つさえ気をつければやられる心配はない!


敵の通路を二人揃って逐一爆破。私が百合子を牽制しつつ下を、杏が中央の通路を狙い撃つ。

広場の方から杏奈が塗り進めようとするけど、すかさず杏が方向転換。その行き先に砲弾を叩き込み、挟み込む。

……いや、扇状に広げられたインクの一角に飛び込み、そのまま退避した。向こうもやる……!


でもこっちの塗り範囲を広めたことで、向こうの進撃も停止する。その隙に攻め込んでやるぜー!


そこでジェットパックが解除。杏と二人身を翻しながら、発動地点に戻る。


「……あれ」

「あれあれ?」


おかしいな……こちらの陣地、二段目から広場入り口まで塗り進められているような。

そう、二段目からなんだよ。あ、そう言えばショートカットが増えたんだよね。裏から入れるようになって……って!


慌てて着地地点を見ると、そこにはわかばシューターを持った蒼凪プロデューサーが……!


◆◆◆◆◆


恭文が全力登頂。わかばシューターの塗り力を活用し、一気に一直線のラインを描く。

なお完全に、奇麗な形では塗らなくていいの。移動に差し支えない範囲なら……そのままイカ状態で中程まで駆け上がり、停止したかと思うと。


「む、敵さんの色を発見! ここも奇麗に塗り塗りするにぃー」

「はいー」


きらりとがローラーを地面に押し当て、そのまま直進……恭文陣営のインクが塗りつぶされ、ある程度進んだところで。


「こんにちは」


恭文はボムを投げつつ、余ったインクで牽制射撃。


「にぃ!?」

「恭文さん!?」

「死ね」


二人の動きがそこで停止。投てきされた≪スプラッシュボム≫は坂を転がりながら、その足下に……そうして爆発。


「「ふぎゃああああああああ!」」


牽制射撃の効果もあって、二人はその爆風をまともに食らい、一瞬で塵となった。


……え、とっとと逃げればよかった? そこでスプラトゥーン特有のインクシステムが牙を剥く。

自軍のインク上じゃないと、まともに歩くことすらできない。なら退避先に敵のインクが塗られていたら?

足下にインクが飛び散って、一瞬でも足を取られたら? それはコンマ一秒が生死を分ける打ち合いでは、致命的な隙となる。


今のだってそうだ。わかばシューターは集弾性がさほどよくはなく、銃というよりはスプレーに近い。だから射程距離自体もそこまで長くない。

でもそれはエイムが多少悪くても、ある程度は当たるということで……だからこそ塗り範囲も相応に広いわけで。

そのインクが二人の左右にまき散らされ、今言ったように退避先を潰し、足を絡め取っていた。


スプラトゥーンの撃ち合いはエイム能力や立ち回りも問われるけど、一番大事なのは”倒せる状況を作ること”。

だから撃ち合い弱い族でも、勝利に貢献可能なんだよ。インクを的確に塗っていくことで、結果的に味方全体のアシストに繋がるから。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい、中の人ネタから発展したスプラトゥーンです。なお最近『女性声優VS女流棋士』とかやってたし、是非もないよね!」

桜セイバー「ノッブの真似はやめませんか?」

酒呑童子「しかもちょお声真似……よう似てるけどぉ」


(忍者の特殊技能:声帯模写)


恭文「そして僕の戦い方が、段々とアサシン的になっている罠」

桜セイバー「大丈夫ですよ、マスター! 私もアサシン適正があるそうですし!」

酒呑童子「うちもアサシンやから、大丈夫よ? あ、でもキャスターには注意せんとアカンなぁ」

恭文「だね……ネロ(水着)とか怖いしね。修練場でクッキー落としやすいし、乱獲されるよね」

古鉄≪なんで修練場に出てくる話になっているんですか≫


(そしてホームズ体験クエストに繋がる罠)


恭文「あ、そうだ……実は昨日、みんなでお台場のガンダムベースイベントに行ったんだけど、凄かったよねー」

酒呑童子「あのユニコーンが変形するところとか、その直前にパイロット役の声優さん(内山昂輝さん)がアフレコしとるのとか……えぇ盛り上がりやったなぁ」

恭文「うんうん! 以前のガンダム立像が勇退したときはちょっと寂しかったけど、それを受け継ぐにふさわしいイベントだったよー」

酒呑童子「でも旦那はん、自分でももっと凄い合体とかする船とか、お友達(巨大ロボ)持っとるのに」

恭文「それはそれって感じかなぁ。正しく昨日のユニコーンは、可能性の獣だった」

桜セイバー「一夏君も箒ちゃんと来ていて、テンション高かったですしねー」

酒呑童子「そっかぁ」

黒ぱんにゃ「うりゅ……?」

酒呑童子「ん……やっぱ旦那はん、えぇなぁ。子どもみたいに目ぇキラキラさせて。
うち、旦那はんのそういうところ、好きよぉ」


(とても穏やかな昼下がりでした。
本日のED:ガンダムUCのBGM『Unicorn』)



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