作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
鮮烈な日常Fourth Season第2巻 経過報告:01(サンプルあり)(2017/9/22)
古鉄≪というわけで、鮮烈な日常Fourth Season第二巻が明日(2017/09/23)販売開始。みなさん、何とぞよろしくお願いします≫
(よろしくお願いします)
古鉄≪今回は本編七話・短編七話・特別書き下ろし一話となっております。本編は一回戦ラストの試合開始まで。
なお特別書き下ろしが難産でした……その結果ピンと閃いて一気に進み、次巻に続く形となりました≫
恭文「ノープランな……!」
(そんなユニットもあったね)
恭文「というわけで、うちは現在ヘラクレス絆10達成記念パーティーの最中ですが」
ヘラクレス「■■■■■■■■――♪」
(最強の英雄、チキンをもぐもぐしながら楽しそう)
恭文「これであとはスキルマにすれば……石を、奴らからクッキーを奪いにいかなくては」
古鉄≪ですね。まぁそれは後にしてもらい、まずはサンプル紹介です。書き下ろし部分を中心に見せていければと思います≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
待ち合わせ場所……PPSE社が管理する施設へ。
会場近くにはいわゆるラボやらも幾つかあって、今回お邪魔したのは第二ラボ。
受付を通し、会議室に通される。
「やぁ、待っていたよ」
そこで黒ジャケット・スラックス姿なアランさんが、右手を挙げながら出迎えてくれた。その隣には当然会長……メイジンさんがいて。
「「お邪魔します!」」
「こんにちは。アランさん、メイジンさん。今回はお仕事の話を頂き、ありがとうございます」
「こちらこそ暑い中、来てくれて感謝する。それで早速仕事の話に入りたいのだが」
「大丈夫です」
私達もそれぞれに着席し、説明を受ける――その結果、仰天することになって。
「――新作ガンプラのテスター!?」
「私……達が……!?」
「あぁ。この間のバトルを見せてもらって、君達なら適任だと考えた」
「それで一応確認なんだが、モックについては知っているよね」
「もちろんです。CPU戦用のガンプラでもありますし」
「私も、組んだことがあります……。ゴリラさん体型なのにがしがし動いて作りやすくて……凄(すご)いガンプラでした」
「ありがとう。今回君達にテスターを頼みたいのは、そのモックの後継機」
アランさんがデスクに置くのは、ジム……でもかなりスタイリッシュです。
全長はジムというよりジェガンとかνガンダムくらいありますし、少なくともHGUC版などとは全然違います。
「PA/GM(パージム)だ」
「パー……」
「ジム……」
「わぁ……かあいいよー! おっもちかえ……りは駄目!」
「「それは本当に駄目ー!」」
「あぁ、頼む……本当に、心から頼む……!」
メイジン、落ち着いてください! レナさんの勢いを知っているから……怯(おび)えているんですよね! でも声と身体が震えすぎです!
◆◆◆◆◆
改めてPA/GMをチェック。PA/GM……どう作っていきましょう。
いろいろできる分迷いがちですけど、それでも気持ちを固めつつ、改めて愛機を撫(な)でる。
「ねね、卯月ちゃんはどんなふうに改造するの!? 武器てんこ盛りとか!」
「それとも可愛(かわい)くデコレーションにぃ?」
すると莉嘉ちゃんときらりちゃんが、両脇から手元を覗(のぞ)いてきて。それには全力の笑みと決意を返す。
「いいえ……フルアーマー&ブースターです!」
『フルアーマー&ブースター!?』
「はい! 智絵里ちゃんは」
「太陽炉……うん、太陽炉搭載機体にセッティング、してみる。アフターパーツの試作品も、もらってきたから」
そう言いながら智絵里ちゃんが見るのは、Gビットやアヘッド、サキブレっぽい頭部のテストショット。
「あ、頭部だけじゃなくて……膝アーマーや肩アーマー、腕についても現在試作中らしいの」
「膝や肩も?」
「三ミリ軸穴による共通規格……これまで培った技術による、繊細かつ作りやすいパーツ分け……。
多種多様なアフターパーツは、そこに適応して組み替えられる……って、アランさん達が」
「……UC世界に限らず、アナザー系にも通ずる遊び方ができるんだね。これ、絶対売れると思う……というか買うよ、私!」
「私も受け取るとき、危うくお金を払いそうになりました……!」
――新しいお仕事。新しい挑戦……胸を高鳴らせながら、全力で飛び込んでいく。
きっとその先にはまた、新しい景色が見えるはず。私はそれを見たい……だから!
◆◆◆◆◆
恭文さんがトオルさん達と遊んだとき、新しいガンプラを作ったです。
アストレイブルーフレーム各種……それが楽しそうだったので、リインもせっせと新作を作成中。
まぁ恭文さんもインターバル中に弄(いじ)って、セイラマスオさん的お手軽フィニッシュしていた機体ですけど。
「でもリインちゃんが自分のガンプラ作りって、初めて見た気がするのです」
「だなぁ。しかもAGE-FXなのか」
「実はCファンネルを初めて見たときから、フリジットダガー的で気になっていたのですよー」
はい、ガンダムAGE-FXです。うーん、恭文さんが褒めちぎっていただけに、よくできているのですよー。
「まぁ難点があるとしたら、Cファンネルの処理が面倒いことくらいですか?」
「あぁ……クリアパーツだしなぁ」
「でもクアンタとかみたいな特殊素材じゃないし、ヤスリで削りやすいのはアリよね」
「はいです」
なお歌唄さん、隣でアトラスガンダムを作っているですよ。……それもHG! 以前大会で使ったスクラッチじゃないのです!
あれから本当にプラモが出て、つい最近販売開始したのです。歌唄さんは意気揚々とそれを楽しんで作っているわけで。
「でもこっちも負けていないわよ? 何たって完全にポリキャップレスなんだから。
……まぁHGということもあって、サブレッグ用の接続アームは固定式だけど」
「……さすがにこんな重量物、フレキシブルに動くアームじゃあ支えきれないのですよ」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、後々の布石――なおPA/GMは、最近出たGM/GMを受けて作ったとまとオリジナル設定です」
古鉄≪その開発意図や凄さについても、劇中でまた語られているので見て頂ければと思います≫
(実際に作ってみて感動したので、どうしても掘り下げたかった)
恭文「その結果マシタ会長の有能さがクローズアップされることに」
古鉄≪まぁ、そこから落ちていくんですけどね……では続きをどうぞ≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
さてさて、決勝トーナメント一日目は大波乱でした。でも、それも当然のことと言える。
だって一回負けで終わりなわけだけど、それでも世界一に迫っているんですから。
それを意識し、手を伸ばせる。その状況に誰もが気合いを入れるわけで。
それで明日の試合は――。
・二日目
中国(ちゅうごく):ダーグ・ガオVSオーストラリア:ピーター・モーリス
日本(にほん)第三:セイ&レイジ組VSアメリカ:ニルス・ニールセン
恭文さんのお友達でもあるダーグさん、それにセイ君とレイジ君の試合です。
ニルス・ニールセン――戦国アストレイ頑駄無。まだ秘められた性能があるでしょうし、どんな戦いになるか楽しみです!
そう、楽しみ……楽しみなんですけどぉ……。
「……しまむー」
試合の組み合わせ表をじーっと見ていると、未央ちゃんが小首を傾(かし)げてのぞき込んでくる。なお凛ちゃんも遅れ気味に続く。
「チナちゃん、なんでセシリアさんと一緒に」
「ですよねぇ……」
実は私達も見ていて、あ然としました。その後の……ユウキ会長とレナート兄弟の試合で吹き飛びましたけど。
だから夕飯の後、電話して聞いてみたんです。まぁ、ナビゲートが凄かったーって感想も交えた上で。
「チナには電話したんだよね。なんだって?」
「セシリアさんが気づかってくれたそうです。……セイ君と向かい合うためって」
「向かい合うって、つまり敵同士ってことになるじゃん!」
「……師匠として、愛(まな)弟子に送る最後の教えってことかな」
凛ちゃんは納得しながらも、私の左隣――ベッドの端に優しく座る。
◆◆◆◆◆
予定より長めになったお出かけを終えて、部屋に戻る。今日は、恭文さんと添い寝予定。
リインさん達にも気を使われながら、ドキドキしていると……選手村の前に、ぽつんと佇(たたず)む影が一つ。
「あれ……」
「杏奈……さん?」
「おいおい、どうしたんだよアイツ!」
そう、杏奈さんだった。選手村を見上げて振り返ったところで、私達と目が会う。
「……恭文さん……ディード、さんも……」
「杏奈、どうしたのよ! こんな時間に!」
「…………………………来ちゃった」
「そんな彼女みたいに言われても!」
「で、ですよね……恭文さん、とりあえず中に」
「だね」
さすがに中学生が一人で出歩く時間じゃない。だから杏奈さんから宿泊先などを確認するため上で、一旦選手村の食堂に。
食堂は二十四時間態勢で動いていて、午後十時過ぎという今の時間でも問題なく利用可能。
杏奈さんには麦茶と軽食の玉子サンドを食べてもらいつつ、お話を聞いたところ――。
「近くに旅館を経営している親戚がいて、そこに泊まらせてもらう予定だったと」
「ん……さすがに、客室ではないけど……でも、温泉入りたい放題……」
「だったらそこまで送るよ。ディード、悪いんだけど」
「そう、ですね。じゃあ部屋で待っています」
「……………………部屋?」
「はい。今日は私の日なので」
「ディードー!?」
そこで失言を悟る……で、でも杏奈さん、『来ちゃった』って……やっぱり、そうなんですね。
恭文さんのこと、好きな人は多いですから。だからつい視線をぶつけ、火花を散らし合う。
「なら……杏奈も」
「いやいや、それは意味が分からない!」
「はい、負けません」
「いつから勝負になったの!?」
大丈夫、理屈ではない――恭文さんが以前言ったことです。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪よかったですね。愛されていて≫
恭文「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
古鉄≪というわけで、追加シーンもやっぱり多めで頑張っていきます≫
恭文「追加・変更しているところ、これがメインじゃないしね」
(そう、メインはもっと別のところです。みなさん、何とぞよろしくお願いします。
本日のED:UNISON SQUARE GARDEN『10% roll, 10% romance』)
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!