[携帯モード] [URL送信]

作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
鮮烈な日常Fourth Season第1巻 経過報告:02(サンプルあり)(2017/8/9)
[TOMATO] とある魔導師と彼女の鮮烈な日常 Fourth Season01『見上げた星は』



古鉄≪というわけで、経過報告の続きです。……今日はFGO水着イベント2017の開始日。
午後六時からですが、メンテ延長は来るのか。果たして溜めた石でネロ(術)さんは引けるのか。実に楽しみですね≫

恭文「今回はレース……でも、騙されないぞ。なんか楽しそうな雰囲気だけど騙されないぞ……!
そもそも去年の水着イベントも、バカンスと思わせて漂流日誌だったし。
CCCイベントも開催されたら……絶対! 何か裏がある!」

古鉄≪……すっかり疑り深くなっちゃって≫


(なお、今回のイベント配布鯖はイシュタル(騎)。スカサハ(アサシン)様と同じ感じでゲットしていくようで)


恭文「そうだBB、明王の安慈ごっこしようか。お前村長な」

BB「嫌ですー! センパイ、本気で潰しにかかるじゃないですか! ごっこじゃないですよね!」

恭文「バカンスを期待していた、僕の純粋な期待を返せ……!」

BB「そう言いながらラスボスもどつき回していましたよね! それじゃあ足りませんか!」


(『これは僕の分! コイツは僕の分! これも僕の分! 最後は僕の分!
そしておまけで……僕の分だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
『がふぅ!』)


恭文「とりあえず何が起きてもいいように、フル武装で挑もう。他の参加者に攻撃もOKなんだよね」

古鉄≪えぇ≫

BB「騙される騙されない以前に、自分から世紀末に仕立てているじゃないですか……」

パッションリップ「というか、勝手に許可を出したら駄目なんじゃ……あ、あの……恭文さん」

恭文「うん?」

パッションリップ「実はキャット師匠に教わって、クッキー……ジンジャークッキー、作ってみたんです。よかったら食べて、ください」

恭文「いいの!? ありがとー!」

パッションリップ「は、はい! 味見はちゃんとしたので……見かけはともかく、美味しさは保証します!」

BB「ふーん……なんだか楽しそうですねー。まぁ仲良きことはなんとやらと言いますし、別にいいですけど」

古鉄≪さて、何だかんだで楽しそうな二人はさて置き、次のサンプルにいきましょう≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ライブも無事に終わり、ここからはのんびり夏休みムード。そう、夏休みです……つまり何が言いたいかと言うと。


「……まさか高校生になってまで、自由研究があるなんて」

「え、凛ちゃんの学校ではあるの!? みくのところはないけど!」

「え……みくちゃんのところはないの!? しぶりんだけじゃなくて、私の学校でもあるんだけど!」

「私の学校でもなかったわね。宿題自体はあったけど、進学に向けた自主学習用カリキュラムって感じで」


夏休みの宿題よ!


合宿もあったので、放置していた分をみんなで片付けています。

とはいえみんな、その辺りの停滞は分かっていたので……七月中にできる範囲は、頑張って終わらせていた。

あとはその確認と、残った三割から二割程度を詰める段階。でも、そんな中で引っかかっていたのが……。


なお私こと新田美波、大学生なのでその辺りからは卒業しています。圭一くんともども、みんなに教える側となっています。


「いわゆる進学校だと、美波さんやみくと同じコースだな。実際俺は中学まで東京だったが、似たような感じだった。
……というか……みくの成績表とかも確認させてもらったが、あそこの学校は都内でも有数のとこだぞ」

「と、突如知らされる仲間との学歴格差……」

「ヤバい、結構突き刺さる。高校受験、頑張ったはずなのに」


『ただまぁ、世界同時行動不能事件以来、道徳教育の絡みで再導入している学校もある』――とは圭一くんの談。

ゆとり教育の発展というか、そういう部分もあるらしい。

……三年とかそれくらい前には高校生だったのに、大昔のことみたいに感じてしまった。


「……っと、みりあちゃん、ここの計算式は間違っているぞ。かけ算からだ」

「あ、ほんとだー!」


で、驚くべきは……圭一くんの明晰さと教え方。実に分かりやすくポイントを押さえ、受け入れやすいよう言葉も選んでいて。

実は結構驚いていた。勉強ができるだけじゃなくて、教え方のコツを掴んでいるのが……ただのガリ勉じゃあできないことよ。


◆◆◆◆◆


「――というかヤスフミ、どういうことなの!? フィオレちゃんはいいよ、前にお話は聞いていたし!
でもセシリアちゃんとか……ナターリアちゃんってー! というかナターリアちゃん、まだ中学生なのに!」

「だから適度な感じに接してるよ!? あとセシリアについては……ご、ごめんなさい」

「というか、そのメイドさんまでー!」

「チェルシーさんは違うよ!?」

「うがぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあぁぁぁ!」


あぁ! またチョマーさんが壁に頭突きを! 姿のない敵を想定して、無駄に戦い続けているよ! でも落ち着いてー!


「えぇ、本当にどういうことかしらね……アンタ、そもそも私だけで満足しないのがあり得ないのよ?」

「そうなのです! 歌唄ちゃんやエル達と運命の出会いをしておきながら……しておきながらー!」


きゃー! 歌唄も殺し屋の瞳をー! でも落ち着いて! 拳を鳴らさないでー!


「まぁティアナさんをいじめるのは楽しいし、ハーレム状態も受け入れているけど」

「ちょ、アンタは何を言っているのよ!」

「あははは、大混乱ッスねー。……あ、そうだ。フェイトちゃん、イビツさんにも話しておくから、ちょっと会ってほしいッス」

「ふぇ?」

「ほら、マドカちゃん絡みでいろいろくれたッスよね。そのお礼も直接言いたいって話していたんで」

「あ、それなら大丈夫だよ。私も奥さんとして頑張るし……うん」


だったらガッツポーズはやめて……ほら、ほらほらほらほら! アイリ達が不安げにぐずりだしてー!


「あぅ……」

「ああー」

「ふぇ!? アイリ、恭介もどうしたの! おしめは変えたし、ご飯だって食べたばかりなのに」

「……フェイトがガッツポーズをするからだよ」

「間違いないッスね」

「どういうことー!?」


◆◆◆◆◆


「セイがオレの無茶(むちゃ)を受けて、くれたチャンスだ」


相棒の気づかいに感謝しつつ、左手を右拳で殴りつける。


「絶対無駄にはしねぇ……! とは、言うものの」


やっべぇ……完全にノーヒントで来ちまったから、まず何を作ればいいのか……サッパリだ。


「改めて見ると、ガンプラってのは凄(すご)い数だな」

「はいー」


そこで突然、隣に気配……慌てて身を引くと、ウヅキが笑顔で立っていた。


「三十年以上前から出ている上、基本絶版もないしねー。お店の人も置いておくだけで大変だよー」


更にその隣には、オレンジ髪を肩まで伸ばした女もいた。なんだ、コイツもアイドルか?


「レイジくん、決勝トーナメント出場、おめでとうございます!」

「ウヅキ!? おま、驚かせるなよ!」

「あはは、ごめんなさいー。……あ、ご紹介します。この方は今度CPの臨時プロデューサーになった、恭文さんのお友達で」

「竜宮レナです。初めましてー」

「レイジだ。つーか、臨時?」

「いろいろありまして……」


シマムラ・ウヅキ――セイとチナの先輩で、ユウキ・タツヤの同級生。アイドルってやつらしい。

デビューしたばっかで、実は半信半疑だったんだが……。


「本当に、奇遇ですね……卯月さん、レナさん」


そこで今度は、反対側から気配。


「うんうん、偶然は恐ろしいー!」

「あ、ディードさんー!」

「はうぅぅぅぅぅぅ! おっもちかえりー!」


そして、凄い速度で光が駆け抜ける――。

女の脇にいたはずのしゅごキャラは、なぜかレナの手に掴まれ、頬ずりをされまくっていた。

そしてレナの表情は光悦としていたが、それが溜まらなく恐ろしい。


いや、笑顔が怖いとかじゃない。……その満面の笑みを浮かべながら、オレですら知覚できない速度で動くってなんだよ! もはや化け物じゃねぇか!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


パッションリップ「……レナさん、やっぱりこうなんですね。私やメルトのことも……凄い勢いで」


(『はうー! メルトちゃん、リップちゃんもかあいいよー! おっ持ち帰りー!』
『こら、あぶな! 危ないから!』
『わ、私の腕も含めて、この速度で運搬!? この人は人間ですかー!』)


恭文「レナ、光速の拳が打てる車田作品の人間だから」

パッションリップ「これが水準ってことですか!? 凄いです!」


(もぐもぐ……もぐもぐ)


恭文「あー、でもこのジンジャークッキーは美味しいよ。焼き加減というか、中のしっとりさが僕好み」

パッションリップ「ありがとうございます」

恭文「あとでメルトにもお礼を言わないとなぁ」

パッションリップ「――!」

恭文「これとかこれ、メルトが作ったんでしょ? 可愛くできてるよ」

パッションリップ「は、はい! あの、言ってあげてください!
メルト……上手くできなかったからって、部屋に帰っちゃったんですけど、きっと、すっごく喜びます」

恭文「うん、夕飯のときに伝えるよ」


(蒼凪荘のアルターエゴ、とっても嬉しそうに身体を弾ませる)


パッションリップ(超どたぷ〜ん)

恭文「……」

パッションリップ(うぅ、また見てる……私の胸、やっぱり気になるのかなぁ。
でも大きすぎて変とか、そういう感じの目じゃない。とても奇麗なものを見るみたいな、キラキラした瞳で。
だから私も嫌……とかではなくて、恥ずかしいというか、照れちゃうというか……んー!)

古鉄≪ジンジャークッキーも食べつつ、次のサンプルに行きましょう。というか、私もお邪魔ですかね≫

パッションリップ「そ、そんなことないよ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「それならば――」

「これなんてどうだ!」


兄ちゃんはすかさず、別の棚から箱を抜き出す。


「い、一歩遅かった……」


そしておっさんも、兄ちゃんとほぼ同じ速度だった。ほんのコンマ何秒か程度の遅れ……何だよ、この戦い。


「HGUC 陸戦型ジム――最近出たばかりのReviveキットだ! さっき言った漫画版のリファイン設定も込みの最新鋭!」

「ふむ……君はブルーディスティニーが好きなのかな」

「一番好きなのはSEED系だが、イフリート改の登場でまた熱くなってるしなー」

「同時に最新キットはAGP≪オールガンダムプロジェクト≫で改められた、新フォーマット準拠。
作りやすさはもちろん、グローバル規格による拡張性も高い……いいチョイスだ。しかし」


対決オーラを出しながら、おっさんが指を軽く振る。


「二人は既に、これだけのガンプラを作った経験者だ。少々古くても、改造し甲斐(がい)のあるキットを勧める手もあるよ?
何よりこの陸ジムは……08小隊当時のイメージとはかけ離れているだろうが! マシンガンのトリガーガードや武器持ち手も省略されている!
監修したNAOKI氏やバンダイ開発部を批判したくはないが、疑問を持たざるを得ない!」

「……そんなこと言ってると、厄介勢まっしぐらだぞ」

「まっしぐら!?」

「マスターアーカイブ、及びサイドストーリーズなどの近年発表されたゲームでは、むしろこちらの方が近いぞ。
つーかそもそもの話、HGの対象年齢は幾つだよ。八歳以上だぞ?」


八歳……あ、ホントだ。箱の方に対象年齢がちゃんと書かれている。


「俺もあっちこっち回って気づいたが、いわゆる武器持ち手やら、トリガーガードは遊びの幅を狭める部分もあるんだよ」

「あの、どういうことでしょうか」

「そういう持ち手は劇中再現手段として有効だが、ガンプラを”子ども向けの組み立てるおもちゃ”として捉えるなら悪手打ちでもある。
右手しかパーツがついていない場合、左手で武器を持たせられない……たとえ劇中でやっていたとしても!」

「それ、割と致命的じゃないかな……かな」

「ちゃ、ちゃんと両手に付く場合もあるぞ! それに付かなくてもアフターパーツがある!」

「あの、だったらそれを使えばいいのでは」


ディードの的確なツッコミで、おっさんが脂汗を流し始める。


◆◆◆◆◆


「作る前にパーツを確認する。説明書に記載されている内容物がちゃんとあるか確かめる」

「まぁ昔の話になるが、パーツの欠損とかもあったんだよ。今はほとんどないけどな?」

「技術の蓄積と向上があればこそだ。ただここでパーツの配置などを頭に入れておくと、後々の作業がしやすくなるぞ。あ、ポリキャップやシールも忘れるな」


というわけで、まずはニッパーでパーツをぱちぱち……が、手が震える……震える……!


「説明書の組み立ての手順、一番から製作する」

「ニッパーの扱いには細心の注意を払え。ゲートは少し長めに切り、はみ出た部分をもう一度切る」

「二度切りですね!」

「そうだ。パーツの面に合わせてのカットが基本だから、そうするとやりやすい」

「う……!」

「ふふん」


てめ、また得意げな……つーかウヅキとディードが、レナが粛々と進めてやがる!

……あ、当然か。三人はもう自分のガンプラを作ってるしな。


「切り取ったパーツを、説明書どおりに組み合わせろ」

(えっと、こっちのダボは切っておいた方がいいかなぁ。帰ったら後ハメ加工もしたいし)

(レナさんも手慣れていますね)

(サンドロック、好きだから。EW版は避けていたんだけど)

(どうしてですか?)

(……だって、蒼いし。真似してるみたいだし)


何の話をしているんだ……いや、構っている余裕はない。


「あぁ……!」


や、やべぇ。組み合わせるの、むずい。無駄に緊張する。


◆◆◆◆◆


「お前、バトルできるか?」

「え」

「ガンプラバトルだよ」

「わ、わたしがそんなの」

「だよなぁ。……えっと、案外」

「回想するなぁ!」


アイツはオレにツッコんでから、なぜか赤面しつつそっぽを向く。


「やり方だって分かんないし」

「しょうがないなぁ」

「……仕方ないでしょ」

「大丈夫。この店にあるバトルシステムには、対コンピュータ戦用の無人機体が搭載されている」


そう言っておっちゃんが見やるのは、隣の部屋――四台連結のバトルベースだった。


「一人でもバトルを楽しめるよ」

「なのでまずは、シミュレーションモードで試運転。その後で暴れようぜ」

「おう!」

「じゃあオレはそろそろ」

「そうですね、暴れないと」

「駄目です」


するとウヅキとディードが、トオルの脇を取って、しっかり腕も掴(つか)む。


「そう、駄目だよ……トオルくん?」


そしてレナは……レナ様は、またあのハイライトが消えた目を……!


「おぉおぉ、両手に花で羨ましいなー。ヤスフミが泣いて喜ぶぞー」

「おい馬鹿やめろ! 違う……揃(そろ)って、殺気に近い何かを向けてる! つーかレナが怖い!」

「大丈夫だよ、レナは怖くないからー。あはははは……あはははははははははは! あーはははははははははは!」

「「十分怖ぇよ!」」

「何、この人……このわたしが圧倒されるなんて……!」


アイナ、そりゃあ仕方ねぇ! 何しろ完全に……五人くらい殺っている目だからな! ヤスフミよりも実戦慣れしているだろ、コイツ!

……ただ、ウヅキも負けていない。コイツも笑顔が妙に黒いからなぁ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、レナがやっぱり……」

パッションリップ「はい……」


(『やっぱりって何かなぁ! リップちゃんも怖がらないでー!』)


恭文「そしてレナのガンプラは、やっぱりサンドロック。うん、ナタやらレナのあれこれを被せた感じなんだ」

古鉄≪こうなるとデスサイズ、ヘビーアームズも他の部活メンバーに使わせたい気持ちですが≫

恭文「マミ(まどか☆マギカ)達は出ていないからなぁ」

マミ(まどか☆マギカ)「ヘビーアームズ枠ですか、私! いや、美樹さん達と前に作りましたけど!」


(拍手世界にやってきた魔法少女達は、今日も楽しく元気に生きています)


恭文「そうそう、あと……この後に控えるみんなとのバトルも、いろいろ追加予定。むしろこっちを頑張りたい」

古鉄≪ただそちらを頑張ると、レナート兄弟の試合が中途半端なところで区切られますが≫

恭文「でもやりたい対戦とかもちょこちょこあるし……うん、調整していこう!」


(でもヘビーアームズ、デスサイズ……誰にするか。悩むなぁ。
本日のED:TWO-MIX『LAST IMPRESSION』)




[*前へ][次へ#]
[戻る]


あきゅろす。
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!