作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
ドキたま同人版第6巻、好評発売中です(2012/8/6現在)
恭文「はい、というわけで同人版は現在好評発売中。最新刊はドキたまの第6巻です」
古鉄≪今更宣伝ですか≫
恭文「宣伝ベタの作者だけど、ここは頑張りたいの。というわけで、お話の一部をまたまたダイジェスト的にお送りします」
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「そう言えばあむ、今日ってどうして来たの?」
「え」
あむを車で家まで送りながら、ちょっと気になっていたので一つ質問してみる。
助手席に座るあむは、私の方を見てやや困った顔をし始めた。
「ほら、結構突然だったし……やっぱりおねだりCDの事?」
「……うん。あとは、いいんちょの事。恭文、いいんちょを戦って止めるって」
「そう」
「まぁそれしかないわよね。話通りなら、ガチに敵としてくるだろうし」
「でもあたし、そんなの嫌だ。というか、分かんないの。仲間なら、戦う必要ないはずなのに」
それは小学6年生の女の子であれば、感じて当然の事。正直こういうのは、私達だってキツいのに。
というか……私は突き刺さってる。六課時代、私は海里君と全く同じ事をしたから。
それも海里君よりも最悪で、卑劣な形で。私も……正直考えが甘かった。もっとできる事、あったはずなのに。
「あむは海里君の事、信じてるんだね」
「うん。というか、二階堂先生にハッパかけられた。疑わないのではなく、全部含めて信じろって」
「じゃあ戦ってどうこうっていうヤスフミが、海里君を信じていないように見えるのかな」
そこで首を横に振ってくれるのが、あむの良い所だと思う。私はもうバカだったから……あ、赤信号だから止まろうっと。
「アンタ、ホントガキね」
「ティア」
「そんなの分かってるよ。でもいいんちょは仲間なのに」
「そういう意味じゃないわよ。……アンタ、あの子がこれ以上なにかやらかしたら、どう責任取るのよ」
後部座席に座っているティアは、腕を組みながら呆れた表情をあむへ向ける。
「ダイヤの事と同じよ。そうなったら、ここまでなにもできなかったアンタ達のせいでもある。
もちろん私達のせいでもある。誰かを傷つけたり、また可能性を殺したりしたら……あの子にだって罪は増えていく。
なのにアンタは話し合いでどうこうってだけで、それが失敗した時の事を何一つ考えてないじゃない」
「でも、仲間だよっ!? いいんちょ、話通りならお姉さんに利用されてたのにっ!
そんな相手に剣で斬ったり銃で撃ったりして、いいわけないじゃんっ!」
「よくないわよ。それで通用しなかったらどうすんの」
「聞いてくれるっ! いいんちょは仲間じゃんっ! だからきっと聞いて、止まってくれるっ!」
「甘えてんじゃないわよ」
ティアナの一喝で、あむが身を竦ませて驚いた顔をする。バックミラーで確認するとティアナは、とても険しい顔をしていた。
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恭文「なんだかんだでダイヤに×が付いてから、迷いまくりのあむ。HP版以上に追い詰められております」
古鉄≪まぁその分イベント盛りだくさんでしたけど≫
恭文「その結果、こうなりました」
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戦うってなんだろう、勝つってなんだろう。正直、あたしには分からない。でも分かる事がある。
このままなにもしないのは、やっぱり我慢できない。あたしはゆっくりと立ち上がって。
「スゥ、いくよ」
「はいっ!」
「あたしのこころ、アンロックッ!」
胸元で素早く動かし、鍵を開ける。それであたしの身体を光が包み込んで……アレ。
「え……あれ」
「あむちー、どうしたの?」
あたしの身体やスゥに、いつもみたいな変化がない。少し焦りながらももう一度両手で鍵を開ける。
「もう一度っ! あたしのこころ、アンロックッ!」
でもなにも起きない。いつもみたいに力が沸き上がってくる感じもない。あたしは震えながら、鍵を開けない両手を見る。
「キャラなり、できない」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
「あむちゃんが、自分を信じていないから」
ミキが困りながらそう言ったのが、胸に鋭く突き刺さる。ランも……同意見みたい。
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古鉄≪追い詰められてますねぇ。鬱展開ですよ≫
恭文「だよねぇ。次々とピンチがあむを襲った結果、こうなりました」
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「お願い、あたしだけにやらせて」
「できるの?」
「やる。逃げてた分、なんとかする」
……ヤバ、なんか頭痛い。この痛みは覚えがある。発生源は、今あたし達を笑っている二人だ。
「アンタが私を止める? 冗談はやめてよ、アンタなんて眼中にないの」
【小賢しいわ。まだ分からないの? 歌唄には」
「バカに……すんなっ!」
さっきまでうじうじしてた自分を吹き飛ばすように声を荒げると、頭の痛みが一気に抜けた。
【……決意と覚悟が歌唄を輝かせている】
「黙れっ! 決意と覚悟なら、あたしにもあるっ! 恭文やみんなにもあるっ! あたし……ようやく思い出せたっ!」
もう痛みはない。だから……あたしはホワイトフラッグを前にかざす。
「恭文、さっき言った通り選手交代っ!」
「もう、大丈夫?」
「バッチリっ! 全開過ぎて怖いくらいっ!」
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古鉄≪それでも立ち上がろうとするのが、あむさんの凄いところですよ≫
恭文「さすがは主人公だよね。……でもその結果、こんな事になりました」
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歌唄との戦いで無茶をしたせいか、ミキとスゥ、ダイヤのたまごが消滅し始めた。
そんな中でも更に進むイースターの作戦。あむは涙ながらに戦って……そして三人は消滅した。
それで泣いても止まらないのが魔法少女の凄いところ。でもそんな時、あむの携帯が着信。
そこから消えたはずの三人が話しかけてきて……あむは今、奇跡の超覚醒を遂げようとしていた。
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古鉄≪というわけで、あむさんが大暴れする今回のお話、是非お手に取ってみてください≫
あむ「……いやいや、ちょっと待ってっ! なんか若干紛らわしいんだけどっ! 若干嘘はいってるんだけどっ!」
恭文「なに言ってるのよ、僕より活躍するくせに……僕よりねっ!」
あむ「なんで殺気ぶつけてくるのっ!? それよりこの紛らわしいやつだってっ!」
(だが断る。
本日のED:伊藤かな恵『こころのたまご』)
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