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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第4巻経過報告:02(サンプルあり)(2017/4/28)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第4巻『燃ゆる太陽のように』




古鉄≪というわけで、ガンダムビルドファイターズの方でまた発表がありそうですが、幕間リローデッド第4巻のご紹介です≫


(それまでガンダムAGE-FXを作っていよう……ぱちぱち)


恭文「そう、ぱちぱちするよー。もしかしたら新作で、ガンダムAGEの改造機体とか出てくるかもしれないし。やっぱりAGEには再評価の波が来ている」

古鉄≪その波、今のところあなた限定でしょ≫

恭文「そんなことはない! ……というわけで……と行きたいけど、今回はガンプラに絡んだ話がないのでISクロスの方です」

古鉄≪今回は二話収録ですが。果たしてどうなるか……どうぞー≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……ちょうどいいところに」


そこで寒気が走った。これは、さっきまで暴れていた怪獣の声。右側を見ると、そいつはフードの奥から笑いつつ。


「さぁ、街の一部として泣いてもらおうか」

「ひ……!」


そうして振りかぶった右手刀が、炎を宿し突き出される。……咄嗟(とっさ)に鈴をかばう。

前に出ることしかできなかったけど、それでも鈴を押しのけ、俺がかわりとなった。

……だが次の瞬間、俺の身体は蒼い輝きに包まれ、一瞬で倒れこんだ鈴の脇へ。


「逃げろ!」

そして俺の代わりに黒コートに仮面をかぶった、刀持ちの奴が出てきた。そいつは手刀を刀で左に払い、すかさず怪獣へ刺突。

でも刃は怪獣のローブを貫くこともできず……そこから左爪、右拳が連続で振るわれ、黒コートの奴は防戦一方……いや。


「起動――イグニッション――」


両手から電撃を迸(ほとばし)らせ、白黒一対の刀剣を出現させ、自らも嵐となって斬撃を放ち続ける。


目にも映らぬ攻防。

一撃一撃放つたびに生まれる衝撃。

それに見入って、逃げることもしなかった。


肉が引き裂かれる音も小さく響き、数秒経(た)たずに黒コートはズタボロとなった。

だがそれは怪人も同じ。拳には傷が生まれ、電子の血が流れ続ける。

だが奴はそれでも笑っていた。その状況が楽しいと言わんばかりに、拳を光の速度へと押しやる。


そうして嵐の中で衝撃が幾重も爆発し続け……黒コートは左肩を手刀で貫かれ、鮮血がほとばしった。


◆◆◆◆◆


「……一夏」

「鈴、お前も協力しろ。オレのことが好きなんだろう? だったら」

「アンタなんてお呼びじゃないわ、偽物。……いえ、アンタは本物か」


奴の様子を改めて見ながら、鈴は納得したように大きくため息。


「あのときもそうだった」

「……あのとき? あぁ、そうだよ……お前の告白、ちゃんと覚えているよ。俺はコイツとは違い」

「それじゃない。三年前――光が丘(ひかりがおか)で、デジモンに襲われたとき」


それは、オレも知識として知っている話だった。だが同時に理想を形作ってもいた。

やっぱりオレの願いでもあったんだ。誰かを守るために戦いたい……そんな気持ちは。


……確かな矛盾も存在していて。


「アンタはあのとき、”笑ってた”よね……とても楽しそうに」


だが鈴は、静かに矛盾を突く。オレが感じたものと、”俺”が感じたもの……いや、オレ達と言うべきだ。

あのぐだぐだで、これまでの戦いで嫌というほど突きつけられた。憧れだけで見ているのは一面的で、とても未熟な考え方だと。


◆◆◆◆◆


振るわれる刃を払い退避すると、鈴がドラゴンハングと衝撃砲で追い立てる。それは炎で散らされるものの、隙(すき)を狙い雪羅の荷電粒子砲をチャージ。

奴を中心にループしながらの射撃……師匠と簪さんとの訓練が役に立つ。もちろん二人のアドバイスも聞き入れる。


――織斑くん、はっきり言うけど雪羅の家電粒子砲は燃費も悪いし、連射する武器じゃないわ。撃つなら確実に一発ずつ当てて――

――はい! ……というのは簡単ですよねぇ。こう、ライフルとは扱いも違いますし――

――また扱いになれる必要もある。でもね、織斑君の戦闘スタイルなら決して難しくないよ――

――というと――

――……近づいて撃てってこと――


だから射撃の瞬間、瞬時加速で距離を詰める。奴から放たれた矢弾を左への大回りで回避しながらも、オレと白式は螺旋(らせん)状に接近。

そのまま荷電粒子砲を一発、二発と当てた上で袈裟に斬りつけ、そのまま踏み込み右薙一閃。


≪私の”仲間”は彼です≫


ジャンプして避けられるものの、一回転しながら唐竹一閃を回避。そのまま零落白夜のクローを瞬間展開し、右薙一閃……!

奴の翼を、背中から吹き上がっていた炎とバリアを切り裂き、衝撃で吹き飛ばす。

更に鈴が正面から回り込み、怒濤(どとう)の乱撃。そうしてオレが体勢を立て直す隙(すき)を作った上で、スイッチ。


上昇して援護射撃を送り、奴の退避先を潰しながらも攻撃……再び斬撃を、その意志を叩(たた)きつける。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、八神の僕や織斑先生から”呪い”を駆けられながらも、戦うと決めた偽物。
そして未だに真実へ至ることもない本物との戦い……Wisリン!」

古鉄≪フランスでの雪辱を晴らすときですね≫


(『えぇ……でもあたしが添え物みたいに言わないでよ! いや、分かる! 一対一の方が盛り上がるとは思うけど!』)


恭文「でもテッキイッセンマンだって負けてないよー! 大活躍するんだから!」

古鉄≪そうですね。何せ拍手世界から生まれたスーパーヒーローですしね。最近ではテッキゲキメツマンという弟子志望の人もいますし≫

恭文「テッキイッセンマン、一体何者なんだ……」


(蒼い古き鉄、本気で疑問の顔。それに呆れる蒼凪荘の面々)


黒ぱんにゃ「う、うりゅ……」

白ぱんにゃ「うりゅー……うりゅー」

恭文「さぁさぁ! それじゃあそんなテッキイッセンマンの活躍も見てみよう!」

カルノリュータス「カルカルー!」(気づいていないので楽しみ)

カスモシールドン「カス……」(気づいているのでちょっとぼう然)


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


さてさて……基地に侵入したテッキイッセンマン(僕)だけど、素早くあっちこっちを捜索中。

既に管制は乗っ取っているから、適当に奴らの資材を奪って、仕舞(しま)って、更に奪ってー!

そんなことをあらかた繰り返し、メインの制御端末にアクセス。慎重にキーボードを走らせて、状況確認……!


”これは……”


術式詠唱――暇つぶしとして、脇にドアを生成しておく。


”やっぱりですか。さて、どう読みます?”

”そりゃあもう、アレじゃない?”

”アレですねぇ”


僕達……というかターミナルは、現状でこう判断している。奴らは宇宙の眼を再生成して、時間改変をやろうとしているってね。

その結果奴らの支配が成立し、この世界は滅びの道を辿(たど)る……剪定事象の対象となってしまうことでだ。

でももしかしたら、その読み方はちょーっと間違っていたかもしれない。


”そもそも剪定(せんてい)対象となる条件って何?”

”文明の過剰発達、世界的な独裁・虐殺・事件・事故などによる、可能性の極端な減少。
スーパー大ショッカーの場合は後者を意図的に起こすことで、自ら袋小路に飛び込んでしまった”


それがスーパー大ショッカーによって起こっていた、リセット現象の本質……そう、士さんのせいってのは不正解でもあるのよ。

では、この世界はどうなのか。ペインメーカー一味が原因なのは分かるけど……ここのデータを見るに、奴らだけの行動とは思えない。


”……今僕達が重要視すべきは、『どうして消えたか』じゃないのかも”

”ではなんでしょう”

”『なぜそんな選択を選びたかった』……だよ”


そこで少し思案。剪定事象の概要から、その辺りも分かる感じがするね。


◆◆◆◆◆


アステカ遺跡を必死に目指していたところ、目前というところで通信が届く。一体何だと思ったら……!

『ダーグ!』

「テッキイッセンマン!」

「テッキイッセンマン……てめぇぇぇぇぇぇぇ! 独断専行しやがって!」

『なぜ分かった!?』

「背景で丸バレだぁ!」

「そ、そうだよ! そこ……なんかラスボスダンジョンっぽいし!」


何だよ、その意味ありげに薄暗く、ダークパープルの内装は! 明らかに怪しいだろうが! まともな場所じゃねぇよ!


「監視を続けろって言ったろうがぁ!」

『いや、宇宙の眼を作っているなら、早めに止めないとヤバいかなーと。ほら、ちょうどみんなお留守だったし』

「気楽すぎるだろうがぁ! つーか言え! どれだけ壊した……被害は何ヘクタールだ!」

『出してないよ! それより聞いて!』


おうおう、聞いてやるよ! ヘクタールじゃなくてメートルの被害を。


『ここに宇宙の眼はない!』


……そこで、とんでもない話を聞かされ、目をパチクリさせてしまう。


「ない……?」

『ないんだよ、どこにも!』


そこで通信にノイズが入る。


「……テッキイッセンマン?」


一体どうしたんだと思っている間に、ぷつんと切れた。それも唐突に……嫌な予感を走らせるタイミングで。

いや、悪寒は今も感じ続けていた。コイツは、まさか……!


「テッキイッセンマン、どうしたのかな……テッキイッセンマン!」


◆◆◆◆◆


通信が急に切れた。


「ダーグ? ……ダーグ!」


それだけではなく、こちらのアクセスが途絶。モニターが落ち、辺り一帯にとんでもない嫌な感じを覚える。

というか、サラッとAMFも展開……装置は封じていたんだけど、アクセス権限は向こうが上だからなぁ。


≪これ、もしかして≫

「ヤバい感じかなぁ……!」


すると落ちていたモニターが展開し、簡潔なワードメッセージのみを表示する。

……時刻は十二時十二分十秒。


――君は知りすぎた――

――だから消えてちょうだい――

≪「ですよねー」≫


その瞬間――この基地は、”飲まれてしまう”。

まるでゼリーを吸い込むように、そんなアッサリとした動きだった。それでまた確信を強める。


全てを食らうような貪欲(どんよく)さと、”二人分のメッセージ”。間違いなく犯人はあの二人だ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「テ……テッキイッセンマンー!」

カルノリュータス「カルカルー!」

カスモシールドン「カ、カスカスー」


(蒼凪荘の恐竜さんコンビ、ふだんはとっても仲良しだけど、このときだけは温度差が凄い)


フェイト「ほんとだよ! というかヤスフミ、それでいいの!? これでOKなのかなー!」

副会長「ちくしょお……テッキイッセンマンが! 誰の仕業だ! ぶっ殺してやる!」

事務長「はい! 会の総出を挙げて仇討ちです!」

鬼畜法人撃滅鉄の会隊員『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

フェイト「……って、撃滅鉄の会のみんなが! 何時の間にー! ちょ、駄目! 落ち着いて! それは余計に混乱するからー!」

古鉄≪大変ですねぇ≫

フェイト「分かっているなら止めてくれないかな! ほら、ここは……正体をバラすとか!」

古鉄≪いつぞやのエイプリルフールでそれをやって、この人達が全く信じなかったの、もう忘れたんですか?≫

フェイト「そうだったー!」

鬼畜法人撃滅鉄の会隊員『テッキの星からー♪ やーってきたー♪ 正義のヒーロー……テッキイッセンマンー♪ うぅ……うぅー!』

フェイト「うたわないでー! コーラスしないでー!」


(というわけで今回のISクロスは――。
『テッキイッセンマン死す!?』
『地尾さん、コーヒー地獄』
『どっきり大成功!』
――の三本でお送りします。
本日のED:『テッキイッセンマンの歌』)




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