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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第2巻経過報告:05(サンプルあり)(2017/2/27)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第2巻『神を射殺す槍』




恭文「というわけで、ISクロスをもうちょっとだけ……それと、クライマックス刑事リターンズも……ぐぅ」

茨木童子「お、復活が早かったな」

恭文「みんなに心配かけるのもアレだし……ありがと」

どらぐぶらっかー「くぅくぅー♪」

べのすねーかー「しゅるるる〜♪」


(みらーもんすたぁ達も嬉しそうにすりすり)


恭文「風見鶏からこんな拍手も届いたけど、僕は元気です」

卯月「風見鶏さん?」


(アサシン編
新宿のアーチャーが来ました。2枚50連で!
風見鶏「……子供たちの教育に悪いから帰れ!」
P90を片手に新宿のアーチャーを追いかけまわす風見鶏の姿があったそうな。とりあえず新宿のアーチャーを滝から叩き落そう恭文)


恭文「拍手、ありがとうございます。……じゃあ僕が引き受けるよ! ちくしょー! おめでとうー!」

茨木童子「お前、これで余計にヘコんでただろ」

卯月「あ、あはははは……あの、気晴らしというか、元気になるようお出かけとか、しませんか?」

恭文「あ、それはいいね。あとで散歩しようか。バラッキーも一緒に」

茨木童子「バラッキー言うな! ……まぁ悪くはない。せっかくだからコンビニで買うぞ、甘いやつを」

卯月「はい! それではサンプルの方……どうぞー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「だま……れ……」


そこで篠ノ之は敵意を燃やし、壇上からはい出てきた。ふらつきながらも拳を握り、オフィウクス・ゾディアーツに近づく。


「認めん……私は、認めん。一夏を悪たらしめる理論など、愚者の嫉妬が生み出す妄想に過ぎん。
そうだ、一夏が世界を救うのだ。その手を阻むから、そんな事態が引き起こされる……これで分かっただろう、みんな!
一夏は勇者なのだ! 今こそ世界は勇者の元に統一され、新国家を平定する! さぁ集え、正義の猛者達よ!」


その上で右手を高く突きだした。まるで、聖剣を掲げるが如(ごと)く……誇らしく。


「一夏はこの場にはいない……それは、愚かなる旧世界の人類が勇者を貶(おとし)めんと蠢(うごめ)いているためだ!
だから戦うのだ! 一夏のために……勇者が帰還する場は、我々の手で作る! 手始めにその怪人を切り捨てるのだ!」

『……ねぇ、コイツは頭がおかしいの?』

「黙れぇ! 私がおかしいのではない……一夏を否定する世界こそがおかしいのだ!」

『素敵なオパーイが泣いてるよ』


アホだったオフィウクス・ゾディアーツに閃(ひらめ)く、織斑先生のげんこつ。

よくやってくれたわ、千冬さん。今はギャグとかいらないし……!


◆◆◆◆◆


どうやっても、言葉が通じない。どうやっても、正義が伝わらない。

一夏を信じてくれない。一夏の正義を受け入れてくれない。こんなにも誠意を見せているのにだ。

しかも、私が間違っているという。それは悪夢に等しかった。だから紅椿を呼び続けた。


皆は悪(あ)しき旧世界の愚民に支配されている。そのねじ曲がった性根を正すために……しかし、力は得られない。

紅椿はこない……一向に来ない。それでも呼び続けていると、手を伸ばし続けていると。


「――うき! 箒!」


ハッと目が覚める。いつの間にか私は、校舎近くの海岸に立っていた。どういうことだ。私は講堂にいたはずでは。


「ここ、は……」

「箒、しっかりして……ほら!」


ファンに……鈴に前を指差され、そちらを見て呼吸が止まる。

そこにいたのは、ブレイヴサジタリアスを身につけた一夏だった。


「一夏……!」


「箒、頼みがある」

「頼み?」


私も側室のように、一夏へ寄り添おうとする。しかし一夏はそこで、男らしい笑みを浮かべてきた。


「学園地下には、とても大事な物があるんだ。それを持ってきてほしい」

「それは、一体なんだ! お前は何を」

「暮桜だ」


……その名前を聞いて、背筋がゾクッとする。


「くれ……どういうことだ!」

「暮桜は解体・初期化などはされていない。俺が誘拐された前後に不調を起こして、凍結処分となったんだ。
そのときには束さんも失踪していたから、世界で唯一のIS専門校でもあり、専門家が多数いるここに封印した」

「だが、姉さんや千冬さんはそんなこと、一言も……それならば学園長達も!」

「知っていたのに、黙っていたんだ。……世界を統べる鍵の一つと知りながら」

「なんだと……!」

「大したことじゃない」


動揺する私に、一夏はあの……男の笑みを浮かべる。真の日本(にほん)男児のみが浮かべられる、活力ある笑みだ。

それだけで分かる。私の考えが正しかったと――一夏こそが、真の勇者だと。


「奴らは俺から白式を奪った。そのために今、俺は本来の力を発揮できないんだ」

「そうか、零落白夜……」


◆◆◆◆◆


勇者の進軍は止まらない――それは当然だ。世界の全てが、一夏の勝利を望んでいるのだから。

ならば伴侶となる私が負けるはずもない。私は今、聖女ジャンヌ・ダルクに等しい存在となったのだろう。

世界に、民衆に、新世界のため戦う戦士達に後押しされ、それを先導する気高い聖女。


だからこそ、聖女たる我に道は開かれる。……地下百メートルの位置に作られた、特別隔離施設。

エレベーターを降り、薄暗い……パイプがむき出しの通路を進むと、デルタマークで彩られたドアを発見。

それを蹴り破ると、長方形型の部屋に突入。その最奥にはクリスタルが存在していた。


様々な輝きを内包する中、桜色のISが収められている……違いない。

あれは暮桜――千冬さんが現役時代に装備していた機体だ。


素早く付近のコンソールを弄(いじ)り、焦るように操作。手順などはすぐに分かる、私は聖女篠ノ之箒なのだから。

導き出される答えのまま指を動かすと、凍結処置は解除。無限の眠りを思わせるクリスタルは、少しずつ……氷のように融解を始める。

それが完全に終わったところで、暮桜へと飛び移り装着。


あぁ、これこそIS……やはりISとはこうであるべきだ。

姉さんが改悪してしまった奴らなど、比較にならない力強さ。やはり私は間違っていなかった。

間違っていたのは、私を捨て置き変わろうとした世界だ。私を否定した一夏も結局は偽物であり、旧世界の愚民どもにすぎない。


聖女足る私には見えている。新世界の輝きが……新世界の頂が。それが嬉(うれ)しくなりながら笑っていると。


「篠ノ之さん!」


千冬さんと会長、鳳の奴が部屋に踏み込んできた。


「篠ノ之、お前……」

「千冬さん、暮桜はもらっていきます。これは聖女たる私が、一夏と並び立つための装束としてふさわしい」

「うわぁ……勇者の次は聖女かぁ。とことん頭がとち狂っているわね」

「あれだけヘコまされてなお反省しないって言うのは、むしろ驚嘆に値するわね」

「黙れ! さぁ、そこをどけ――この聖女篠ノ之箒に天誅(てんちゅう)を下されたくなければ、おのが愚かさを悔い、絶対神織斑一夏の元にひれ伏すのだ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ジャンヌ(Fate)「やめてください! 私もまぁまぁ人間要塞だとか言われてますけど、あなたと一緒にされるのは嫌です!」


(フランスの聖女、全力の否定)


茨木童子「……心中察するぞ。ぐだぐだ本能寺で、実際に本物と関わっているから余計にタチが悪い」

卯月「あはははは……でも箒ちゃん、どうして! 結界とかもあったはずなのに!」

恭文「なお現在立てているプロット通りにいくと、ライアー・サマンワも、箒も、HP版以上の地獄を見ることになります」

卯月「え……!」


(肉体的にぼこぼこではなく、精神的に潰される模様)


卯月「どういうプロットを立てたんですか……」

恭文「まぁいんふぃにっとII第三巻でも、山田先生がとある話でちょっと触れているけど……っと、これはネタバレか」


(というわけで、プロットを身内にだけサラッと公開)


卯月「こ、これは……!」

恭文「うわ、きっついなぁ」

茨木童子「……鬱展開とか弱いくせに、平然と重い設定をぶっこんでくるな」


(最近気づいた。自分はヘコまされるより、ヘコます側に回りたいのだと)


恭文「あぁ、分かる。愛されるより愛したいって感じで、攻撃側に回りたいんだよね」

卯月「どんなドS共感ですかぁ!」

茨木童子「貴様、だから拍手でもこんなことが言われるんだぞ」



(※おー♪今回の特異点は恭文のホームグラウンドだn(スターライトブレード!)

※うむ!新宿か!よし、今回隊長を心配するような事態はまず無えぞ♪だって世紀末な特異点なんて隊長にとって実家のような安心k(スターライトブレード!!!!!)by鬼畜法人撃滅鉄の会・副会長

※なんだ…古き鉄の超得意分野じゃないか?この特異点は恭文にとってお得意先みたいなもんだろ…脅しから拷問まで使えるし、恭文はだって新宿の裏ボ…(スターライトブレード!!))



恭文「拍手、ありがとうございます……よし、副会長はぶっ飛ばす」

白ぱんにゃ「うりゅ!?」


(蒼い古き鉄、TOUGHBOY認定された模様)


恭文「たっほいたっほいたっほいたっほい!」

茨木童子「……お前、やっぱり頭脳労働より暴れている方が好きだろ」

卯月「ほんとです。……とにかく学園の危機については、本編を見て頂くとして」

茨木童子「まぁ大丈夫だろ。散々襲われているし」

卯月「茨木ちゃん!?」


(これも実家のような安心感溢れる展開です)


卯月「それでクライマックス刑事リターンズは……強盗犯を追跡です!」

恭文「世紀末でいくぜー!」

卯月「それは駄目ですー!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


なのはから連絡をもらい、駆けつけた宇宙署職員に瑞樹さんを任せる。

そう、宇宙署は別に、デカレンジャーだけで動いてはいない。

デカベースの施設整備やらも兼ねて、多数の職員が働いていた。今の状況だと、信頼できる味方でもある。


彼女はデンライナー署へ送ってもらう手はずなので、僕達は移動開始。

今回はレパード……ではなく、地球署が使っている大型バンに乗り込む。


サイレンは鳴らすことなく、公道をかっ飛ばす……なお覆面だから、バレる心配ナッシング!


「汐留(しおどめ)……結構ぎりぎりかもー!」

「ウメコ、焦りは禁物。……でも余計に分からなくなった」

≪えぇ。アイツらはイマジンに取りつかれていなかった……その上で死を選んでいる≫


ホント、どういうことなのか。図式が滅茶苦茶(めちゃくちゃ)すぎて、さすがに混乱……というところで、通信がかかる。


≪繋(つな)ぎます≫

『――こちらデンライナー署! 恭文君、聞こえる!? 今どこ!』

「虎の門(とらのもん)へ入ったところ。もうすぐ到着するよ」

『なら簡潔に状況報告! センさんの推理通り、各銀行の頭取はシーサイドホテルに集まってる!
川島瑞樹さんも、デンライナー署でしっかり確保したよ! ヲテツは……センさん達が到着したところ!』

「分かった。あと」


そうそう、アレについても言っておかないと。悲しいけど……捜査だしねぇ。


「川島さんの証言、嘘だから注意しといて」

『嘘!?』


◆◆◆◆◆


「うぅ、ヒドいよー! 私だって、間違えたくて間違えたわけじゃないのにー!」

「……地図が読めない女の代表格みたいだったにゃ」

「どこだろうと迷子になるですよ、フェイトさんは」

「リインまでー!」


いや、そう言いたくなるのも無理はないのですよ。さっきは一方通行の道を逆走したですし。

とにかくリインは後部座席で、モニターのコンソールを叩(たた)き……よし! 相手車両、及びレパードの位置は掴(つか)んだです!


「フェイトさん、コースは出したです! 頭を押さえるですよ!」


フェイトさんの脇にデータを展開すると。


「うん!」


なぜかこの天然は、自分の頭を両手で押さえた。運転中なのに――。


「なにやってるにゃああぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「あ、そうだよね……えい!」


しかもフリーになったハンドルを押さえた、ちびアイルーの頭を掴(つか)んで強引に押し込む。

その結果急激にスラロームを始め、周囲の通行を完全妨害する暴走車が誕生。


「違うです! そうじゃないのです!」

「え、だって頭を」

「自分の頭を押さえてどうするですかぁ! 車です! 相手の車ぁ!」

「え、でも車って頭……どこだろ。顔はないし」

「そこからですか!?」

「は、離すにゃ……というか一旦止まるにゃあ! 事故るにゃああああああ!」


◆◆◆◆◆


「まぁまぁ、そういきり立たないで」


そこでいいタイミングの乱入者頂上。それは黒めがねをかけた良太郎くん……良太郎くん?


「良太郎くん?」

「いや、これは……ウラタロスかな」

「御名答。というかウメコさん達も人が悪い、とっとと結論に触れてあげればいいのに」

「結論? あなた達が愚かで、救いようのない馬鹿ということですか。……それならすぐに知らしめられますよ、すぐにね」

「無理だと思うよ」


ウラタロスは腰をくねらせ、右指をいじいじしながら。


「君の教祖も、同志も、奇麗さっぱり消えたんだよ?」


とんでもないことを告げた。……ヲテツは倒れ込んだまま、僕達を信じられない様子で見上げる。


「君が信仰していた……現世の法を破壊する教えは、全て泡に消えた」

「嘘……だ……」

「嘘じゃないよ。君からもらった情報を元に……それはもう大爆発。奇麗さっぱり。ね、ジャスミンさん」

「あ……うん、そうそう。もう奇麗さっぱりだよ」


そう、奇麗さっぱりに”消えた”ね。それは嘘じゃない。


「君達が信仰ゆえに、今回の事件を起こしたのは既に理解している。そしてテロリストとして裁かれる……薄汚い犯罪者として」

「……!」


ヲテツが怒りの形相で立ち上がり、ウラタロスに詰め寄る。しかしウラタロスは身を翻し、アッサリ回避。


「でもさぁ、現在生きている信者として、それはいいわけ?
君は一生を棒に振る覚悟もして、教えを信じたんだよね。……裁判で、言ってやろうよ」


彼は妙な説得力を乗せながら、後ろから……ヲテツに悪魔の誘惑をかける。


「裁判で、言ってやろうよ。君達の覚悟を……君達の教えを」

「なん、だと……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



卯月「あれ、もう解決したんですか!?」


恭文「その辺りもまた本編で! しかしフェイト……」

茨木童子「史上最低のワトソン枠だけでなく、間抜けな動物枠も独り占めか。全く羨ましくないぞ」

フェイト「そんなー!」


(閃光の女神、どんどんドジレベルが上がっている模様)


恭文「はたして奴らの正体は。そしてフェイトが確変を起こすことはあるのか! 乞うご期待です!」

フェイト「うぅ、頑張る……私も響ちゃんみたいに、ヤスフミにとって一番の奥さんを目指すんだからー!」

卯月「はい! 一緒に頑張りましょうね、フェイトさん!」

恭文「一緒に!?」

フェイト「卯月ちゃん……そう、だよね。ならあの、私がリードするから今日は」

恭文「イバラギン、散歩に出るよー」

茨木童子「おう。……そう言えば最近、味噌ラーメンの店ができたそうだが」

恭文「空いていたら寄ってみようか。寒い時期は無性に食べたくなるんだよねー」


(というわけで幕間リローデッド第2巻――日付を越えて、既に発売中です。みなさん、何卒よろしくお願いします。
本日のED:西沢幸奏『Break Your Fate』)




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