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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第2巻経過報告:04(サンプルあり)(2017/2/27)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第2巻『神を射殺す槍』




卯月「というわけで、明日(2017/02/27)幕間リローデッド第2巻が販売開始です! みなさん、よろしくお願いします!」


(よろしくお願いします)


卯月「それでどうして私が挨拶しているかというと……」

恭文「……」

フェイト「ヤスフミ、しっかりしてー!」

カルノリュータス「カルカルー」

カスモシールドン「カスー」


(蒼い古き鉄、蒼凪荘の動物さん達にすりすりされながらも、ショックの余り寝込んでいる)


卯月「恭文さんが、今日の『鉄血のオルフェンズ』でショックを受けて……あの状態に」

茨木童子「新宿攻略の最中だと言うのに、気力をなくしたからな。まぁ明日には復活するだろう」

白ぱんにゃ「うりゅー、うりゅりゅ……うりゅー」

茨木童子「大丈夫だ。あやつも覚悟していたこと……うぅ」


(イバラギンもショックだったようです)


茨木童子「して娘、何をやるんだ。もうあらかたのものは」

卯月「前巻ではお休みをいただいて、今回改めて復活した……ISクロスパイロット版です!」


(もしかしたら、次回には奴らは倒されるかもしれない)


卯月「どういうことですか!?」

茨木童子「それくらい話が動くということか。では見てみるとするか」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



男の話をしよう――。


望んでいたのは、何不自由なく過ごせる平穏。

彼はそれが不変だと信じて疑わなかった。


自らを厳しく律し、不正と悪徳に手を染めず、真っすぐに生きていく。

そう、振り下ろす剣のように――しかし、それは間違いだった。

自らが引き金を引かずとも、撃たれるときもある。だからこそ人は”理不尽”という言葉を作った。


彼に襲いかかったのは、まさしく理不尽だったのだろう。だがそれでも彼は抗(あらが)った。

真っすぐに生きていけば、自らを厳しく律していけば、必ず報われる。

いや、”報われないはずがない。自分はこんなにも研鑽(けんさん)を積んでいるのだから”――それが悪徳とも知らず。


それとも目を向けなかったのだろうか。そして男は、あの日を迎える。


◆◆◆◆◆


「なぜ、なんだ」


そう呟(つぶや)いたのは篠ノ之さんだった。その目を見てやばいものに気づく。

篠ノ之さん……あたし達も、現状も見てない。


見ているのは全部、ここにないものばかりだ。


「これでは一夏が正しいことになるじゃないか……! それに気づきながら、なぜ一夏を否定するのだ!」

「篠ノ之さん、落ち着いて。それにイチカが正しいなんて」

「正しいじゃないか! 一夏が言う通りにすれば、誰も死なずに」

『死ぬよ』

「そんなはずはない! そうだ……皆も今すぐ、一夏に協力するんだ! もう分かっただろう!
織斑一夏こそ、数多(あまた)ある世界を救い、平定する真の英雄……男の中の男! 信じるべきは一夏なのだ!」

『もう一度言う、死ぬよ? 人じゃなくて……世界の未来そのものが』

「黙れぇ!」


そう言いながら、篠ノ之さんは脇に浮いていた紅椿をキャッチ。そのまま腰にセットする。


「お前達……その力を振るえ! 勇者の作り上げる、未来のために!」


そう言いながら、篠ノ之さんがオフィウクス・ゾディアーツを指し示す。


「今、我らは団結のときを迎えた! 全ての悲劇を、全ての痛みをすくい上げる……聖戦の始まりだぁ!」


◆◆◆◆◆


『まず前提から。この世界の時間は、二〇〇六年を持って消滅状態――それは本来あり得ないことだ。
これは理論的かつ実行動的に、世界の破滅が『あり得る』ゆえの現象とも取れる』

「その原因が、ペインメーカー一味ですわね」

『でも、そこで疑問が一つ……本来ならそれらは、線路の分岐という形で表現されるの』


そこでオフィウクス・ゾディアーツは、空間モニターを展開。

映ったのは分岐点……二つに分かれた線路か。


『だけどターミナルの観測では、この世界は分岐することなく、滅びを迎える。記憶によって組み上げられるときの線路は、もうすぐ消え去るんだ。
……ターミナルでも観測時点から、この現象については調査を進めていてね。それでついさっき、結論が出た』

「なぜわたし達の世界は、分岐点もなく消えるのか。その理由……ペインメーカー一味が何をするかって話!?」

『そうだよ。そこで重要になるのが』


画面が切り替わり、あるワードが出てきた。……なんだ、これは。


『<編纂(へんさん)事象>と<剪定(せんてい)事象>だ』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


茨木童子「なん……だと」

卯月「茨木ちゃん、知っているんですか!」

茨木童子「知らん」

卯月「ならどうして驚いたんですかー!」

白ぱんにゃ「うりゅ!」


(フワフワお姉さん、イバラギンに抱かれながらもぺしぺし)


蒼凪ポヨ「ひあー」

卯月「あ、ポヨちゃんー。……こっちですよー」

蒼凪ポヨ「ひあー♪」


(蒼凪荘のまん丸猫さん、フワフワお姉さんと一緒にすりすり)


卯月「でもまた難しいお話が」

古鉄≪まぁ奴らの最終目的とスーパー大ショッカーの矛盾が見えたので、一応解説しておかないといけませんし≫

茨木童子「面倒なことだ。乗り込んで大暴れすればいいというのに……あの男もそちらの方が合っているだろ」

古鉄≪えぇ。だからこそここからは実力行使……いつも通りの力押しですよ≫


(北極はどうなるか? 『なんやかんや』でなんとかならぁ!)


卯月「それは駄目なやつでは!」

古鉄≪そして、この状況で動いているのは私達だけではなく……こんな方々も登場します≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


転送ポートを使わせてもらった上で、カリムを強襲。既に連絡していたから、シャッハとすぐ出迎えてくれた。

仕事もそれなりに忙しい中、ちょっと申し訳なくなりながら……出された紅茶を頂く。


「はやて、そもそものことを聞いていいかしら」

「分かっとる……”織斑一夏”に助ける価値があるか」

「……えぇ。スーパー大ショッカーや星鎧のこと、正直信じられないことばかりだけど、彼は本当に利用されている『だけ』なの?」

「待ってください、騎士カリム。彼は危険物<暗黒の種>を植え付けられ、冷静ではないのですよ。その言い方は」

「ごめんなさいね。でも……私にはどうしてもね、騙(だま)され利用されているだけとは思えないのよ」

「うん……仮に保護したとしても、そういうところが修正されてなかったら」

「間違いなく大問題になるわ」


下手をすればこっちで暴れる危険もあるからなぁ。カリムも保護を打診された者として、危惧があるから聞いてる。


「正直に言うてえぇか」

「えぇ」

「うちはあの子を一かけらも信用できん……死んでも構わんって思うとる」

「はやてさん、それは……彼には帰るべき家も、家族もいるのですよ!?」

「そやから言うたやんか、正直にって」

「……理由は何かしら」

「恭文は言うてた。暗黒の種に打ち勝つことはできる。悪意よりも強い夢と希望があれば――でもそれは」


恭文の言うとることに嘘はない。でも残酷さもある……とても不安定なものが。

「夢も、希望も、この世界に描けない人間には、一生無理っちゅうことや。
……あの子の願いが本当だとしたら、どうやって”それ”を見つけるんよ。あの子の望み通りにならない、こんな世界で」

◆◆◆◆◆


恭文さんとフェイトさんは、突然二人で旅行……リインは置いてけぼりなのですー。

まぁお仕事らしいですし、仕方ないのですけど。でも寂しいのですー。

今日はややちゃんもお出かけなので、家でのんびりしていると。


「あ……ぅ……」


洗濯物を運んでいた咲耶が、突然呻(うめ)き、床に崩れ落ちた。


「……咲耶!?」

「大丈夫!?」


慌ててシャーリー共々駆け寄ると、咲耶は苦しげに起き上がり、頷(うなず)く。


「大丈夫……です……。申し訳ありません、少しフラついて」


咲耶は気丈に応えるけど、リイン達は凍り付いていた。


「あの……お二人とも、どうされました……か?」


だって……咲耶の左手から……砂が溢(あふ)れていて。でもイマジンのものじゃない。

腕そのものから浮かんだ粒子は、少し立ち上りながら消失する。


これは、電王の終盤で見たです。モモタロスさんや、リュウタ達が味わったのと同じ……!


◆◆◆◆◆


『診察の結果……我々や火野恭文様、弾様達と全く同じ症状だと判明。現在、特別施設にて安静にしてもらっています』

「そんな! だって咲耶は……えっと、あの世界の未来には行ってない……行ったのかな、咲耶!」

「落ち着け! 少なくとも俺達は見覚えがない!」


向こうで居候状態の咲耶が、体調不良を起こした。というか、今言ったように……!


『いえ。恐らくは……ペインメーカー一味の影響。もしやと思って野上幸太郎様達に連絡を取ろうとしたのですが』

「繋(つな)がらなかったのか」

『Jud.それどころか未来への線路も通行不能に』

「……だとするとやべぇな」


やすっちがこっちに関わっているため、影響が速かったのか?

まさかこうくるとは……! 最悪の場合、幸太郎達に頼るプランも使えなくなった。


どうする、どうするどうする……どうする……!


『ダーグ様、今すぐにでもペインメーカー一味を討伐しなければ』

「分かってる。そっちの未来組は機動六課のヘルプに入っているし、鬼退治にも関わっている」

「あ……! 万が一それで消滅したら、その辺りの歴史も変わっちゃうの!?」

「下手をすれば、世界より速くやすっちやお前さんも消滅だ」

『特に問題なのが鬼退治です。もし歴史が変わり、ディケイドや電王が負けたことになれば』

「スーパー大ショッカーそのものの扱いもまた変わる!? ふぇ……ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」


一気に攻め込むのはできる。だが、肝腎の……北極(ほっきょく)に対する防護手段が!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


卯月「そんな……咲耶さんや幸太郎君達まで!」

茨木童子「ちなみに本編世界はこのとき、ドキたま無印での春休み期間中。咲耶とやらがいるのもそのためだそうだ」


(本編世界の恭文も、これでケツに火が付いてきました)


卯月「ですよね! これをなんとかできなかったら、あむちゃん達はもちろん、私や凛ちゃん達も消えていて……」

茨木童子「このとき、お前は奴らと知り合いでもなんでもなかったが……ふむ」


(イバラギン、神妙な顔をする)


卯月「茨木ちゃん?」

茨木童子「もし……そうなっておったら」

卯月「あ……そうですね。こうして茨木ちゃんと仲良くなって、お話することもなくて……それは、寂しいです」

茨木童子「ば、馬鹿を言うな! 違う! 寂しいなどではなく……そう、菓子だ! お前の菓子を鬼らしく奪い、食べることもなかったというだけよ!」

卯月「そうですね。バレンタインで茨木ちゃんからお菓子をもらったとき、本当に嬉しかったですし」

茨木童子「ぐ……そ、そっちでもないというのに……ぐぬぬぬぬ」

白ぱんにゃ「うりゅりゅー♪」


(大江山の鬼も、天性のスマイリングには勝てないようです。
本日のED:『三匹が斬る!』のチャンバラBGM)




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