作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第6巻、販売開始のお知らせ&サンプルもあるよ(2012/7/14現在)
恭文「はい、というわけで幕間第6巻が販売開始します。……明日」
フェイト「いつもながらの調子だね。それでえっと」
恭文「というわけで今回は少し特殊ですが、こんな感じのお話となります」
フェイト「え、サンプルあるのっ!?」
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ゴミ――一口にゴミと言っても、様々なものがある。いらないものは人によって違う。
人から貴重なものでも、当の本人にとってはゴミである事もある。その松葉杖の女が捨てに来たのは、ひとつの袋だった。
生臭い匂いを放つ、血のしたたる袋。妙だと思ったが、清掃員は中を改めずにゴミを収集車にほうり込んだ。
なぜならその女は袋を捨てるまで、清掃員をじっと見ていたからだ。なにより女の異常な風体が、それを躊躇わせた。
夏場にも関わらず肌を少しも見せない厚着。そこからかすかに覗く肢体は、痛々しく包帯に包まれていた。
翌日女はまた来た。生臭い袋を持って。明くる日も明くる日も女は袋を持ってきては、日増しに衰える身体を引きずり、じっとこちらを見ていた。
ある日、女は来なかった。代わりにいつもの小さな袋が、ゴミの山に一つ。いつもの女の視線はない。
清掃員は袋の中を覗いてみた。女はじっとこちらを見ていた。袋の中で自分の身体が捨てられるのを……いつものように。
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「ぶふぉっ!」
夜、寝る前に歯磨きしてたら……なんつうホラーやってんだよっ!
あまりの事に歯磨き粉吹き出しちまったしっ! ……俺は呼吸整えつつ、もう一度テレビを見る。
『ちょっと、駄目ですよっ! 今日は資源ごみの日っ! あなたは燃えるゴミでしょっ!』
『すいません。――ゴミの分別は守ろう。守らないと私、出ちゃうかも〜』
『大江戸公共広告機構からでした』
なるほど、ゴミの分別を守るためにあのCM……納得できねぇよっ! どういうセンスしてんだっ!
いや、マジでありえないわっ! アイツらなにっ! 俺らに一体なに求めてんだよっ!
ほんと趣味悪いもん作りやがって。俺もゴミの日を守らねぇから、脅しに回り……あー、思い出した。
明日燃えないゴミの日だったのに、ジャンプ出しちまった。
「まぁいいか」
俺はそう言いながら立ち上がって。
『出ちゃうかもよ』
……もう一度テレビを見ると、またあのCMをやってた。何回流すつもりだよ、おい。
とにかく、アレだ。明日早く取りにいけばいいだろう。俺はそう思いつつ、流し台へ向かう。
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フェイト「えっと……銀さん、だよね」
恭文「そうです。今回は以前から告知した通り、本編とは関係なく全編拍手世界準拠。銀魂メンバーが主に大活躍します」
フェイト「大活躍って具体的には?」
恭文「こうなる」
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「ドゥルルルルルー♪ ドゥルルルルルー♪ ドゥルルルルルットゥー♪」
朝目が覚めると、一番に見えたのはサングラスをかけたバカだった。
てーかなんだ、この妙に気持ち悪い汗は。ここ、俺の部屋だよな? なんで身体が重いんだよ。いや、その前に。
「ドゥルルルルルー♪ ドゥルルルルルー♪ ドゥルルルルルットゥー♪」
「なにしてんだ、テメェ」
俺は右手を挙げ、枕元で世にも奇妙な物語のテーマを口ずさんでいた神楽の口を鷲掴み。
「おはようございますー。髪切った?」
「切ってねぇよっ! 寝込みになに悪質な嫌がらせしてんだ、テメェはっ!」
「あれ、でも似てないなー。今日は金魂のそっくりさんを取材しに来たんだけどー」
「もうその話はやめろっつってんだろうがっ!」
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フェイト「……どこが活躍っ!?」
恭文「活躍でしょ。そっくりさんとして」
フェイト「もうそれはやめてあげようよー! 銀さんのライフは0だからっ!」
恭文「大丈夫、ドラゴンボールで生き返れば」
フェイト「別作品だよねっ!」
恭文「それでこんな人も大活躍します」
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「縄は……持ってきてくれたかい? 人一人吊るしても千切れないくらいの、縄」
ヤバい……この人相当追い詰められてるよっ! いや、冤罪ならしょうがないけどっ! 就職もこれでお流れだからしょうがないけどっ!
「いや、売り切れてなかったわ。そんかわり」
銀さんは冷静を装い、右手で封筒を差し出す。それは強化ガラスに開いている穴を通り、あの人に手渡された。
「はいコレ、奥さんの調査結果。自分の目で確かめな」
「……シロか、クロか」
「生きてりゃいい事もあるさ」
力なく聞いてくるあの人に、銀さんは生暖かい言葉をかけるだけだった。
「シロなのか、クロなのか」
「明日は明日の風が吹く」
「だから、シロか? クロか?」
「あれ、髪切った?」
「……殺せよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! 俺を殺せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」
あぁ、やっぱり絶望した。そりゃここまでになると……辛過ぎるよなぁ。
ただその、僕からもひとつ話さなきゃいけないので、気が重くなりつつも切り出す。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
フェイト「だから大活躍じゃないよねっ! 明らかにピンチだよねっ!」
恭文「ピンチだからこそ大活躍できるのよ。フェイト、そんな事も分からないの?」
フェイト「私がバカみたいに言わないでー! バカはヤスフミだよー!」
(そして閃光の女神、またぽかぽか……というわけで幕間第6巻、ご愛顧のほどよろしくお願いします。
本日のED:『Hearts Grow』)
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