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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第6巻、販売開始のお知らせ&サンプルもあるよ(2012/7/14現在)



恭文「はい、というわけで幕間第6巻が販売開始します。……明日」

フェイト「いつもながらの調子だね。それでえっと」

恭文「というわけで今回は少し特殊ですが、こんな感じのお話となります」

フェイト「え、サンプルあるのっ!?」





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆




ゴミ――一口にゴミと言っても、様々なものがある。いらないものは人によって違う。

人から貴重なものでも、当の本人にとってはゴミである事もある。その松葉杖の女が捨てに来たのは、ひとつの袋だった。

生臭い匂いを放つ、血のしたたる袋。妙だと思ったが、清掃員は中を改めずにゴミを収集車にほうり込んだ。



なぜならその女は袋を捨てるまで、清掃員をじっと見ていたからだ。なにより女の異常な風体が、それを躊躇わせた。

夏場にも関わらず肌を少しも見せない厚着。そこからかすかに覗く肢体は、痛々しく包帯に包まれていた。

翌日女はまた来た。生臭い袋を持って。明くる日も明くる日も女は袋を持ってきては、日増しに衰える身体を引きずり、じっとこちらを見ていた。



ある日、女は来なかった。代わりにいつもの小さな袋が、ゴミの山に一つ。いつもの女の視線はない。



清掃員は袋の中を覗いてみた。女はじっとこちらを見ていた。袋の中で自分の身体が捨てられるのを……いつものように。






◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「ぶふぉっ!」



夜、寝る前に歯磨きしてたら……なんつうホラーやってんだよっ!

あまりの事に歯磨き粉吹き出しちまったしっ! ……俺は呼吸整えつつ、もう一度テレビを見る。



『ちょっと、駄目ですよっ! 今日は資源ごみの日っ! あなたは燃えるゴミでしょっ!』

『すいません。――ゴミの分別は守ろう。守らないと私、出ちゃうかも〜』

『大江戸公共広告機構からでした』





なるほど、ゴミの分別を守るためにあのCM……納得できねぇよっ! どういうセンスしてんだっ!

いや、マジでありえないわっ! アイツらなにっ! 俺らに一体なに求めてんだよっ!

ほんと趣味悪いもん作りやがって。俺もゴミの日を守らねぇから、脅しに回り……あー、思い出した。



明日燃えないゴミの日だったのに、ジャンプ出しちまった。





「まぁいいか」



俺はそう言いながら立ち上がって。



『出ちゃうかもよ』





……もう一度テレビを見ると、またあのCMをやってた。何回流すつもりだよ、おい。



とにかく、アレだ。明日早く取りにいけばいいだろう。俺はそう思いつつ、流し台へ向かう。





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フェイト「えっと……銀さん、だよね」

恭文「そうです。今回は以前から告知した通り、本編とは関係なく全編拍手世界準拠。銀魂メンバーが主に大活躍します」

フェイト「大活躍って具体的には?」

恭文「こうなる」





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「ドゥルルルルルー♪ ドゥルルルルルー♪ ドゥルルルルルットゥー♪」



朝目が覚めると、一番に見えたのはサングラスをかけたバカだった。

てーかなんだ、この妙に気持ち悪い汗は。ここ、俺の部屋だよな? なんで身体が重いんだよ。いや、その前に。



「ドゥルルルルルー♪ ドゥルルルルルー♪ ドゥルルルルルットゥー♪」

「なにしてんだ、テメェ」



俺は右手を挙げ、枕元で世にも奇妙な物語のテーマを口ずさんでいた神楽の口を鷲掴み。



「おはようございますー。髪切った?」

「切ってねぇよっ! 寝込みになに悪質な嫌がらせしてんだ、テメェはっ!」

「あれ、でも似てないなー。今日は金魂のそっくりさんを取材しに来たんだけどー」

「もうその話はやめろっつってんだろうがっ!」





◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



フェイト「……どこが活躍っ!?」

恭文「活躍でしょ。そっくりさんとして」

フェイト「もうそれはやめてあげようよー! 銀さんのライフは0だからっ!」

恭文「大丈夫、ドラゴンボールで生き返れば」

フェイト「別作品だよねっ!」

恭文「それでこんな人も大活躍します」





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「縄は……持ってきてくれたかい? 人一人吊るしても千切れないくらいの、縄」



ヤバい……この人相当追い詰められてるよっ! いや、冤罪ならしょうがないけどっ! 就職もこれでお流れだからしょうがないけどっ!



「いや、売り切れてなかったわ。そんかわり」



銀さんは冷静を装い、右手で封筒を差し出す。それは強化ガラスに開いている穴を通り、あの人に手渡された。



「はいコレ、奥さんの調査結果。自分の目で確かめな」

「……シロか、クロか」

「生きてりゃいい事もあるさ」



力なく聞いてくるあの人に、銀さんは生暖かい言葉をかけるだけだった。



「シロなのか、クロなのか」

「明日は明日の風が吹く」

「だから、シロか? クロか?」

「あれ、髪切った?」

「……殺せよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ! 俺を殺せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!」





あぁ、やっぱり絶望した。そりゃここまでになると……辛過ぎるよなぁ。



ただその、僕からもひとつ話さなきゃいけないので、気が重くなりつつも切り出す。




◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



フェイト「だから大活躍じゃないよねっ! 明らかにピンチだよねっ!」

恭文「ピンチだからこそ大活躍できるのよ。フェイト、そんな事も分からないの?」

フェイト「私がバカみたいに言わないでー! バカはヤスフミだよー!」





(そして閃光の女神、またぽかぽか……というわけで幕間第6巻、ご愛顧のほどよろしくお願いします。
本日のED:『Hearts Grow』)





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あきゅろす。
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