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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとII 第3巻経過報告:01(サンプルあり)(2017/2/19)
[TOMATO] とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとU 第3巻『その眼は何を紡のか』



あむ「というわけで、べのすねーかー達もテイルブレードキャッチを楽しんでいるところで」


(ふらふら……。
『しゅる〜♪』
『ひゅ〜!』)


恭文「いんふぃにっとII第3巻が明日(2017/02/20)販売開始です。みなさん、なにとぞよろしくお願いします」


(よろしくお願いします)


恭文「今回、本編の追加シーンは……まぁちょこちょこという感じで」

あむ「あんま追加できる感じでは……」

恭文「なかった……それでも変わっているところは……あれ、どこだろ」

あむ「ちょっと!?」

恭文「幕間に収録直後から、手を加えていたから……あれ、どこが……サブタイとかも変えたところがあるし」

あむ「忘れるなぁ! と、とにかくどうぞー」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


雪歩……そうか。音無さんのこともあったから、彼を受け入れようと必死だったんだな。

音無さんもあれでより、迷走してしまった感があるし。


……同時にそんな雪歩の気持ちは、彼に間違いを突きつけている。


彼の表情を見ればよく分かるよ。彼は矛盾しているんだ。

事情を知らなかったとはいえ、彼は自分と同じ相手(音無さん)を拒絶した。

それで自分だけがその憤りを、言葉を受け入れてもらおうとした。


普通なら”知らなかった”で言い訳できるところだ。でも……彼には無理だ。

あの一直線なところは欠点でもある。でも同時にそれは、彼がとても誇り高い人間であることも示している。


その誇りを裏切るような真似(まね)だけは、絶対にしない。それに安堵(あんど)はしている……しているが。


「雪歩……何考えてるのよ!」


律子が荒ぶり、両手をわなわなさせていた。
あぁ、これはお怒りだ……! 一体何があったんだよ、喫茶店で!


伊集院君達も平服気味だしさ! この怒りも当然ってことか!?


「り、律子……ちょっと落ち着け。とりあえずアレだ、Jupiterの子達とは問題ない感じに」


な、なので無駄だとは思うが、一応落ち着かせておく。


「大ありですよ! プロデューサー、ここをどこか忘れたんですか!?」

「そりゃあ、バトスピショップ……!?」


俺は、なんて馬鹿なことを……!

慌てて周囲を確認すると、予想通りの状況が起こっていた。


子ども達が騒ぎ、何人かは携帯を取り出し……写真を撮る様子も見られた。


マスコミの方は、961プロの力で抑えられるかもしれない。


だが今はネットの力もある。

誰もが携帯という『情報発信ツール』を持ち、それはTwitterなどとも常時リンクできる。

そうして写真を、文面をアップすれば、誰もが記者になれる時代だ。


そちらは抑えられない――。

現に伊集院くん達の存在に気づき、たくさんの視線が俺達に集まっている。


「その要素があるだけで、うちの妨害工作と捉えられてもおかしくないです!」

「961プロとの仲は、余計に拗(こじ)れる」

「もちろんその原因を作った、伊集院君達もタダじゃ済まない!
バトルするだけなら、まだよかったのに……雪歩の馬鹿ぁ!」



◆◆◆◆◆


それで春香達も招集して、IS学園で。

その上で事情がさっぱりな天ヶ瀬冬馬達に、かくかくしかじかで説明。


当然信じられないだろうねぇ。でも……今ある証拠を見せると、三人とも黙った。


そうしてIS学園内のミーティングルームは、重苦しい空気に包まれて。


「……とにかくその、ペインメーカーだったか。国際的テロリストは、オカルトめいた現象にも精通していて」

「それが765プロの社長さんや、クロちゃんに怪しいカードを渡して……争うように仕向けていた?」

「そう。絶晶神ってカードには、それだけの力が秘められているのよ。
だからおのれら、しばらくここで大人しくしていて。黒井社長は僕達で止める」

「……すまねぇ」


そして天ヶ瀬冬馬も納得はした。ただ……やっぱり絶望で打ち震えるわけで。


「俺のせいだ……俺が、ちゃんとおっさんと話そうとしなかったから!」

「冬馬、それは違う。……俺達のせいだ」

「そうだよー。ボク達三人でJupiterでしょ?」

「……さすがに一般ピーポーなおのれらに、そこまでの責任を持たせられないよ。
反抗すれば燃やされるか、捕まえた社員達みたいに洗脳されるかだ」


むしろ幸運だったと考えるべきだよ。無用な被害者が増えることは避けられた……複雑だけどね。


「そう言ってくれるのは、助かるんだけどね。でも」

「それだけじゃ、片付けられない……そういうものか」


肩を竦(すく)めながら問いかけると、御手洗翔太がすぐ頷(うなず)いてきた。

そんな中で”この話”をするのは酷だけど、一応突きつけておこうか。


◆◆◆◆◆


「しかしこれ、マズいだろ」

「マズいですねぇ。ただIS学園については、私の方で呪術結界を張っています」


タマモは荒っぽい制裁が終わったようで、スッキリしながら出てきた。


「絶晶神の力についても、ルード・ルドナから大体の検証は済ませていますので」

「いきなり炎上される心配はないってか。てーか呪術……オカルト……オカルト……!」


あ、ダリル先輩が頭を抱えている。そうして苦しみ、打ち震えている。


「……ダリル、オカルト関係がサッパリッスから。むしろ怖いレベル」

「黙れぇ!」

「ダリル先輩、大丈夫です。霊障とかを直(じか)に見て、命の危険に迫られれば自然となれます。怯(おび)えていたら死にますし」

「何の救いにもならないアドバイス、どうもありがとよ! で……どうするつもりだ」

「幸い生徒は避難しつつあり、残っているのは関係者ばかり。なら」


そう、関係者なら巻き込める。だから笑って、ダリル先輩に【いつも通り】と告げる。


「攻め込めばいいんですよ」

「単純明快だねぇ」

「いいじゃないッスか。分かりやすくて」


そうして三人で歩き出し、まずは食堂で。しっかり腹ごしらえ、しようっと……じゃないともう、今日は疲れて。


≪HYPER CLOCK OVER≫


……なのに、突如として電子音が聞こえてきた。


そして僕達の眼前に、翡翠(ひすい)色の歪(ゆが)みが生まれ……その中から。


「わぁ!」


人が飛び出してきた。

黒いスーツにサングラスという出(い)で立ちの方は倒れ込み、痛みで呻(うめ)く。


「い、いてててて……また、失敗した? アルトー」

≪時間軸……先ほどとさほど変わりませんね。それより前、見てください≫

「前?」


そうしてその人は顔を上げ、すぐにサングラスを外す。


それは……紛(まぎ)れもない、”僕”だった。


「「――あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」

『えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?』


◆◆◆◆◆


雪歩はもう、凄(すさ)まじいフルボッコ。響ちゃんも961プロへの怒りを……こう、忘れるレベルで。

というか、Jupiterの気迫に飲まれたみたい。間違っていたことからは逃げない。

でもそれで止まって、進むことからも逃げない。償いも進む中で、一つ一つ変わることで行う。


あの姿を見ていたら正直信じられないよ。961プロが黒いから、自然と思っていたんだ。

Jupiterの人気とか、その実力も……そう、私達も持っていた。天ヶ瀬さんと同じ疑いを。


それは間違っていたけどね。


「……律子さん、さっきのは……言いすぎだと思います」


天ヶ瀬さん達が、泣き崩れた雪歩が、用意された部屋に送られた後……あずささんは険しい表情で問い詰めてくる。


「本当に……方法はないんでしょうか。みんなで考えれば、何か」

「じゃあ千早のお父さんはどうするんですか……燃やされた人達は」


疲れ気味な呟(つぶや)きに、あずささんがフリーズ。更に伊織が大きくため息。


「響の件もありますよ。まさかまた、被害届を下げろと言うつもりですか」

「そ、それは」

「関係ないとでも言うつもりですか。社長達がやったのは確定なのに……仲間の私達が叱ることもせず」

「ほんと呆(あき)れるしかないわね。天ヶ瀬冬馬もあれだけ言い切ったってのに。……あれは黒井社長がまともに戻ったら、延々説教する勢いよ」

「でも雪歩ちゃんの行動は、正しかったと思うの。だったら」

「だったらその結果も、アイツが背負うべきでしょ?」


そうして伊織が問いかける。その答えはもう出ているのに、あずささんは戸惑い、一歩引いてしまった。


「そういうところが”汚い”って見限られたのよ。……可哀想(かわいそう)に。アンタのファンだったのに」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「女尊男卑世界の影響を受け、765プロも崩壊寸前……」

あむ「そうだった……ISの影響があったっけ!」


(『未来に希望は、あるのだろうか』)


あむ「あぁ、ラファールが考え込んじゃってる! 大丈夫大丈夫、きっとあるよ!」

恭文「そうそう。最終決戦ではあれだ、熱い処刑ソングをかけて無双すれば、大体なんとかなる」

あむ「ならないよ!?」

恭文「なるよ! 年末の魔神柱討伐のとき、JAM Projectさんの『Dead or Alive』で無双したもの! マーベラス達も大暴れしたもの!」

あむ「そんなことしたの!? だから魔神柱がお祭りの如く刈り尽くされたの!?」


(『……それで調子に乗ってくれたから、ゴーカイガレオンも大破して修理中だけどね!』
『業獣ドリルもですー!』
『おいハカセ、もういい加減使える』
『使えないよ! ムゲンゴウともども修理中だよ!』)


あむ「ムゲンゴウもまだ修理してたんだ!」

恭文「ラスボスに全特異点から元気を集めて、超究極元気玉を打ち込むために……盾にしたから」

あむ「そんなこともしたんだ!」

恭文「各特異点で集めた聖杯を一つずつ使って、みんなから元気をもらって」


(注意! 蒼い古き鉄はFGO第一部のネタバレを避けるため、嘘八百を並べ立てています!
実際のシナリオでそんな描写は全くないので、これからプレイされるかたはご安心ください!)


あむ「嘘じゃん!」

恭文「仕方ないでしょ!? ネタバレ要素が多すぎるんだから!
僕達に言えるのは……年末の魔神柱討伐が、絶望的最終決戦ではなかった……それだけだよ」

あむ「……今振り替えても、あのノリはおかしかったしね。
シナリオではぐだーずも心が折れかける状況だったのに、プレイヤーは嬉々としていたなんて」

恭文「殺したかっただけで死んでほしくはなかった――なんてサイコパスパワーワードが生まれるくらいだしね」


(詳しくはこちらをどうぞ。ニコニコ大百科です。
魔神柱追悼動画『http://dic.nicovideo.jp/a/%E9%AD%94%E7%A5%9E%E6%9F%B1%E8%BF%BD%E6%82%BC%E5%8B%95%E7%94%BB』)


恭文「まぁ今となってはいい思い出だよ。あのお祭り騒ぎは、あの段階でクリアしていればこその特典だしね」

あむ「確かにね」

古鉄≪そうですね……ムゲンゴウの修理費にさえ触れなければ≫

恭文「それは言わないで!」

あむ「……幾ら、使ったの?」

恭文「……魔神柱討伐で獲得したQP、その全てが吹き飛んだ」

あむ「うわぁ……」

恭文「殺したかっただけで、死んでほしくはなかった……!」

あむ「そのパワーワードは使うなぁ!」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「シャマルさん、僕は言いましたよね。話すなと。なのに勝手にバラしてるんですか……!」

『ま、待って! 私は話してないの! 本当に違うの!』

「じゃあ今日はす巻きですね。……あー、なんか雨が降るらしいけど頑張ってください。
あとコミュニケーションと一緒にお風呂も……そうだなぁ、半年禁止ですね」

『いやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』

「まぁそれはそれとして」

「それで済ませるんですか!?」


真耶さんの驚きは気にせず、両手をぱんぱんと叩(たた)く。


「だがヤスフミ、どうする」

「うまく纏(まと)めるしかないでしょ。大丈夫、クロノさんのやり口は理解している」

「お兄様ならお茶の子さいさいですね」

『……聞こえているぞ、おい』

「クロノさん、話は変わりますけど……シンディさんとの件は大変でしたね」

『おい馬鹿やめろ!』


そこで顔が真っ青になるクロノさん。ふ……なぜ知っているのかって顔だね。


「クロノさん、僕の情報網を甘く見ない方がいいですよ? 管理局内の恋愛&スキャンダル情報は、全て僕の元に入ってくるんです」

『お前は一体どこの権力者だ!』

『クロノ、それは母親としてちょーっと詳しく聞きたいんだけど』

『な、何でもありません! えぇ、本当になんでも!』

『何でもないなら、話せるわよね……この場で』


リンディさんの笑顔による通達で、クロノさんが完全敗北。よし、出鼻は挫(くじ)いたぞー。


◆◆◆◆◆



さすがに、そろそろ限界ですわね。あと一手……一手引きたいのですが。


「ターンエンドだ。……もう手も足も出ないと言った様子だなぁ。そろそろ認めろ……神には絶対に勝てない。
八神恭文達も同じだ。私の底力におののいて、もう何もできない。全員揃(そろ)って這(は)いつくばったぞ」

「不安なのですか」


なので心理戦を仕掛けさせてもらいましょう。

馬鹿馬鹿しい言葉を鼻で笑い、渦巻く爆風を右手で払う。


「バトルをしていればよく分かります。あなたはずっと怯(おび)えている、負けることに――弱さを認めることに」

「……どうしても死にたいらしいな。この私をここまでコケにできるとは」

「黒井社長、あなたの道は決して間違っていません」


話を聞いた限りだけど、間違ってはいない……そうは思う。


でも、もしそこに……問題があるとすれば。


「でもやり方を間違えている。そしてその間違いをずっと続けている。ラーの動かし方を見て、それがよく分かりました」

「ほう……この私の、一体どこが間違っていると言うのだ。愚か者どもを焼いたことか? 765プロに圧力を仕掛けたことか?」

「いいえ」


それも間違い……でも、本質ではない。だからこそ首を振り。


「あなたが……そして高木社長が犯した最大の間違い。それは」


真実を告げる。


「”音無小鳥<アイドル>の意志を無視したこと”です」


……その瞬間、余裕しゃくしゃくだった笑みが崩れる。


表情が凍り付き、視線も揺れる。しかしその動揺を必死に……必死に飲み込もうとしていた。


◆◆◆◆◆


「着弾確認! 次は連続着弾試験――佐田さん、こちらと合わせて!」

「はい!」


担任の前春美子(まえはるよしこ)先生に答え、先生のラファールとセンサーリンク。

進軍し始めたゴーレムを狙い、しっかり砲身を構えた上で。


「「発射!」」


先生がまず第一射を放つ。

間髪入れず――コンマ何秒という差で、私の第二射。


純銀で作られた三百口径の超大型砲弾は、轟音(ごうおん)とともに発射。

音速域の弾丸は、発射を予測した上でなければ避けられない。


しかし放っているのは私達だけじゃない。学園の各所に待機した教師部隊が、取り囲むように動きながら攻撃継続中。

雨あられに飛び交うその一発一発を、全て予測して回避するのは不可能。


……もしかしたら駄目かもしれない。私達は自らの無力を突きつけられて、絶望するかもしれない。

でもそれだって、踏み出した結果だ。諦めず、心を燃え上がらせた結果だ。それからも逃げて立ち止まっていたら意味がない。

だから心は滾る。どんな結果も、どんな絶望も恐れず、心はどこまでも燃え上がる。


あの日、私達を守ってくれた、あの子のように――道を示してくれた、みんなのように。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「黒井社長とセシリアのバトル。またまた襲撃された学園と、ダリルやフォルテ、教師部隊達の戦い――」

あむ「さっきも言ったけど、追加しているところはあるんだ」

恭文「まぁね。さて、そろそろ攻勢に出たいねー。本拠地も割れているし」

あむ「だね。とにかく今回の話は」

恭文「スーパー大ショッカー、及びその後追いをしているペインメーカー一味の現在を紐解く巻。
大まかな謎と背景は、今回の話で紐解かれると言っていい」

あむ「となれば、あとは攻撃あるのみじゃん! ……でも北極、どうしよう」

恭文「保護手段が必要だよねぇ」


(決戦の舞台は北極……それもまた、奴らの罪。
本日のED:JAM Project『Dead or Alive』)





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