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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第2巻経過報告:03(サンプルあり)(2017/2/19)
[TOMATO] とまと幕間リローデッド 第2巻『神を射殺す槍』


古鉄≪さて、こちらではアプリスク編のご紹介です。商業都市ジェノバに乗り込んだ一同……一体何が待ち受けているか≫

恭文「……オルフェンズ、ついに全面戦争かぁ」

あむ「しかもラスタル派とマクギリス派だよ!? 鉄華団対ギャラルホルンとかじゃなくて、内乱に巻き込まれるって!」

恭文「富める者を憎み、力を求めたマクギリス。
その富める者の象徴でもあるガレリオやラスタル……やっぱマクギリス勝利でいいんじゃね?」

あむ「それも前代未聞じゃ……!」

古鉄≪……≫


(バルバトスルプスレクスボディを揺らしながら、真・主人公はテイルブレード射出。
蒼い古き鉄と真・魔法少女は咄嗟に回避)


恭文・あむ「「あぶな!」」

古鉄≪撃ちますよ? というか、あむさんまでなんでツッコまないんですか。作品紹介をしてないでしょ≫

あむ「いや、だって……仕方ないじゃん! 誰も彼も容赦なくフラグを立てて!」

恭文「ここから最終回まで一回ずつ、メインキャラが死んでいく……そういう流れだこれ……!」

古鉄≪そんなわけで二人が役に立たないので、私が頑張ります≫(テイルブレードしゅんしゅん!)

恭文「あぶな!」

あむ「ほんとじゃん!」

白ぱんにゃ「うりゅうりゅうりゅ……うりゅ!」


(ふわふわお姉さん、飛びついてブレード確保)


恭文・あむ「「おぉ!」」

白ぱんにゃ「うりゅりゅー♪」

古鉄≪なん、だと……≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「今日はやっぱり、ゴルボス攻略戦ですよね。ドラゴンも強かったですし」


ついタイピングが止まり、苦笑してしまう。


「……あむちゃんもやっぱり、強くて」


総合格闘技を練習しているとかで、動きが鋭かったです。うぅ、聖夜小ガーディアンに追いつくのは、時間がかかりそうですー。


「あとは……鷹山さんと大下さん」


本当に偶然だけど、恭文さんの話を聞けた。ブレないデカ魂、ですか……海賊なのに。

その辺りにちょっとした矛盾を感じながらも、思い起こす……あの人の姿を、あの人の背中を。


「……私、多分すっごく面倒くさい子ですよね」


二日目に、早苗さんから言われたことが忘れられない。トゲみたいに突き刺さって、ずーっと引っかかって。


「ちゃんと気持ちを……そう、ですよね」


思い出すだけで高鳴る胸を撫(な)でる。指先から伝わる鼓動には、気恥ずかしさも交えながら笑ってしまって。


「伝えなきゃ、駄目なんですね」


◆◆◆◆◆


ヴィヴィオ、恭文達とはまた別行動になりそうです。たまにはそれもいいかと思いつつ、案内されたのはジェノバ大公国・中層。

そこに設置した組合<ギルド>ハウス……ようは組合の拠点。


「失礼しますー」

「ただいま戻りました」

「「お帰りー」」


あれ、この声は……部屋の中央にエプロン姿の男女がいた。

一人は狐耳女性で、もう一人はエルフ耳。それで何やらおっきな水槽とにらめっこしつつ、メニューモニターを操作。

アイテム<水草>をクリックして、それを水槽内にシュート。光状のアイテムはガラスを透過し、五メートルほどはある水槽内部に配置される。


「あの、二人は」

「教導官です」

「教導、官……」

「たまたまお誘いしたら、そういうお仕事だそうで。ギルドメンバーの戦闘教導をお願いしました」

「ヴィヴィオちゃんも気をつけた方がいいにゃ。あの二人、とぼけたように見えて凄まじく強いにゃ……!」

「……自分も、一度として勝っていません」


あぁ、そうですか。でもあの二人。


「うーん、やっぱ水草だけとかつまらないなぁ。こうさ、模型が置けたら楽しいよね」

「リアルで作った希望号(大破Ver)とかみたいにか」

「そうそう! せめて車とか……あ、家屋でもいいなぁ」


とーっても見覚えがあるんですけど……!



◆◆◆◆◆


「恭文さん、タコが竿(さお)を持っているって、おかしくないですか?」

「普通のタコならともかく、”アレ”だしね」

「それもそうですね」


僕達が受けた依頼は、簡単に言うと釣りざおの回収。ただし事情が込み入っていてね。

一人の騎士が少女に貸したものが、巨大タコ<クラーケン>に奪われた。

そう、以前船旅をしたとき、ティアナに触手プレイをかましかけた”アレ”の同種です。


つまりはね、まずクラーケンを釣り上げて、倒して、竿(さお)をドロップさせるの。

だから荒れ狂う海に竿(さお)を向け、糸を垂らし……釣り始めてから一時間半。


「……ヒット!」


四メートル以上ある竿(さお)をしならせ、リールで糸を巻き上げつつファイト……ファイトファイトファイト!


「きたですか!」

「この手ごたえは間違いない! 今までで一番重い!」


そして、前方三十メートルほどの位置まで糸が走り、魚影が跳ねる。

それは蒼い、巨体を揺らす……<シーラカンス>だった。


なお全長は二メートル越えで、正しく大物。今までで一番重い大物……!


「なんですかあれぇ!」

「違う! お前じゃない!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「……あれ、なんだか嫌な予感が」

あむ「あたしも……!」

白ぱんにゃ「うりゅ?」


(ふわふわお姉さん、猫じゃらしの如きテイルブレードを追いかけ、またまた難なく捕縛)


古鉄≪……舐めてました。灰色ぱんにゃさんがあれですから、白ぱんにゃさん達も身体能力が高いんですね≫

茶ぱんにゃ「うりゅー」

黒ぱんにゃ「うりゅ……♪」


(ふわふわお母さん達も捕まえられる様子)


古鉄≪なにやら波乱のジェノバ編、こんな感じで進んでいきます≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


各層にはら旋階段状の共通通路から行き来する。小型の噴水に心を癒やされながらも、中層へ向かい、目的の店を探す。

探す、つもりだった。


「あらあら、ここが天衣堂ねー」

「……あずさお姉ちゃん……この距離を迷子になるって、もはやホラーだよ?」

「しかも何回も来てるのにー!」

「ごめんね。でも真美ちゃん、亜美ちゃんも案内ありがとう」

「「お礼を言えばいいって問題じゃないよ!?」」


……そう言いながらら旋階段近くの店へ入っていく、三浦さん達を見つけてしまって。


「……さ、さい先がいいってことだよね!」

「そうね……そういうことにしましょう」


鉢合わせするのも……まぁいいか。765プロ海賊連合とは手打ちになっているし。

……ガーディアン組はどうかは知らないけど。将来を不安に感じながら、店の中へ入る。


「失礼します」


ゲームと言えど、一応礼儀は弁(わきま)える。……すると、どこからかエフェクト音が聞こえる。

あれ、これって魔法詠唱の……!


「……志保ちゃん!」

「えぇ!」


可奈と二人即座に抜刀。

可奈の前に出て、サークルシールドをかざしながら防御態勢。

次の瞬間放たれた炎の矢弾が、シールドを捉え爆発――でもダメージはなし。


いきなり攻撃されることも視野に入れてたから、すぐに反応できた。


「……あら、志保ちゃん! 可奈ちゃんも」

――地・天――

「火遁(かとん)の術!」


そして別室から出てきた真美さん達が、可奈の生み出した炎によって吹き飛ばされ、近くの壁やカウンターに叩(たた)きつけられる。


◆◆◆◆◆


タコについては、二日目の船旅で戦っているので問題なし。えっと――。


「警戒すべきは墨吐きと、身を翻しての全方位攻撃だね」

「特に墨吐きは暗闇状態になるし、注意しないと……前が見えなくなりますし」

「あれは、辛いよね。……あ、そうだ!」


いろいろ思い出して身を引き締めていると、未央ちゃんが拍手を打つ。


「もしたこ足とかが取れたらさ、またたこ焼きを食べようよ!」

「大賛成です!」

「美奈子さんはいないけど……あ、でもたこ焼きは確かに美味しかった。かな子がこっちに来るなら」

「いいねー、たこ焼き」

「うん、本当に美味しい……あれ?」


……あれれ、今……誰かが口を挟んだような。

それで凛ちゃん達と足を止め、前方を見やると。


『……誰!?』

「悪いねー。でも手間は取らせないよ」


腰に細剣二振りを携えた、白髪二つお下げのガジルさんがいました。

身長や体型は凛ちゃんとよく似ている。思いっきりスレンダーです。


その人は髪と――周囲に積もった雪と同じ色のジャケットに、黒いレザーパンツを着込み、笑いながら私達を見ていた。


「うちのボスがアンタ達にご執心でねぇ。”予定通り”に冒険してるかどうか、心配しまくりなのよ。お母さんかっつーの」

「……竹達さんと幸子さんの仲間?」

「まぁそんなところ。それよりほら……とっとと」


そこで、あの人を巨大な影が覆う。でも影は一瞬で真っ二つとなる。


「邪魔すんなっての」


右手で抜刀したその人が、振り返りながら逆風一閃――たったそれだけで、襲いかかっていた巨人が両断。

大地へ倒れ込み、影と一緒にこの場から消失した。


「……しまむー、しぶりん」

「なん、ですか」

「いつ抜いたか、見えた?」

「いいえ……!」

「見えなかった……何も」


しかも、スキルを使った様子もない。これだけで分かります……この人、すっごく強い。


◆◆◆◆◆


私からアーツスキル発動――<ボルティックバイト>!


「はぁ!」


……放った刃はすり抜ける。


あの人は咄嗟に身を伏せながら体当たり……そのまま腹と足をすくわれ、みっともなく転げる。

更に卯月が飛び上がりながら<ファストアタック>。あの人は刃を振り下ろされるより速く、右回し蹴り。

卯月の腹を蹴り飛ばした上で一回転……飛び込む未央を迎え撃ちながら、輝く刺突を放つ。


それは未央の<バーンブレード>と衝突し、爆風を呼び起こす。

その衝撃で立ち上がりかけた私も。

雪原を転がりながら立ち上がった卯月も。

技硬直の隙を補うため、あえて後ろに跳んだ未央も吹き飛ばされた。


問題は未央の方……爆煙であの人の姿が見えなくなったところで、二振りの刃が飛んでくる。


「な……!」


それは右と左の胸を貫き、刀身からは想像できない衝撃を生み出す。

それによって未央の体は打ち出され、近くの岩に叩きつけられ……磔となった。


「未央!」

「未央ちゃん!」

「脱落者に構っている場合?」


……そこでゾッとした。

背後から聞こえた声に慌ててデーゲンを構えると、電光のような右薙一閃。

それはギリギリで防御が間に合い、防ぐものの……左首側面に鋭い電撃が、痛みが走る。


予備武器……悟ったところで左掌底を腹に食らい、つんのめったところで右ハイキック。

アゴを蹴り飛ばされ、倒れかけたところでつんのめる。


左足で私の右足を踏みつけ、逃げられないようにしていた。


ヤバい。


ヤバい――。


ヤバい!


「だから、ここで終わる」


懐に入り込まれた上で、刺突――避けられるタイミングじゃない。

卯月もカバーできる距離じゃない。

突き出される刃はほぼ零距離で、的確に私の急所を……!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「ニュージェネの三人、早速ピンチ!?」

恭文「ゲームだから、いろいろ遠慮しなくていいのが有り難いね」

エルン・マイク「……ほれ!」


(仮面大好き精霊、テイルブレードを真剣白羽取り)


エルン・マイク「やったー! 取れたー!」

リューネ・マト「私も取れました!」

古鉄≪……いけませんね。もっと修行が必要です≫

恭文「……いつの間にか新しいレクスボディが、猫じゃらしとなっている」

あむ「ほんとだ……」

古鉄≪……≫(尻尾ふらふら)

どらぐぶらっかー「くぅくぅー♪」

ですとわいるだー「ぐるぐる!」


(テイルブレードキャッチに、みらーもんすたぁ達も挑戦したようです。
本日のED:妻夫木崇次『アオイタビビト』)






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