作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間リローデッド第1巻経過報告:02(サンプルあり)(2017/1/29)
古鉄≪えー、幕間リローデッド第1巻の紹介がまだ続いていますが≫
恭文「……」
フェイト「……」
(蒼凪荘、全体的に沈痛な面持ち)
古鉄≪今週の『鉄血のオルフェンズ』を見た結果、以上のような状態になってしまったため、マスター達は離脱です≫
(……しゅぱ!)
古鉄≪おや、これは……蒼いバラの花びらが、いきなり投げつけられて≫
???「……マスター、奥様も……装備を粛々と調えるのは、やめてください」
(更に戦闘準備も整えています)
古鉄≪で、そういうあなたは≫
サンタアイランド仮面「どうも、通りすがりのサンタアイランド仮面です」
サンタリリィ「サンタアイランド仮面さん! クリスマスじゃないのにどうして!」
サンタアイランド仮面「通りすがりです」
ジャンヌ(Fate)(……あなた、その下手な変装は)
サンタアイランド仮面(し! 私が姿を晒すと、話的にもマズいんですよ)
(というわけで、サンタアイランド仮面です。分からないひとはヤフってね)
サンタアイランド仮面「それでは……特別書き下ろしはパイロット版にUpしたものとして」
古鉄≪こちらではディケイドクロス……なおいろいろ考えた結果、Wの世界リマスターに。
でもそれほど変わらないかなぁと思ったら、結構変わったシーンも増えたので……どうぞ≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「律子さん、もういいですよ」
話が進まないので、律子さん……というか、納得していないみんなは一緒くたに止める。
「全員揃(そろ)って嘘はついていない。てーか、嘘ついている人間の目じゃないでしょ」
「そうだよりっちゃんー。てゆうか、嘘だったらダブタロスとかどう説明するのかなー」
「こてっちゃんだっているよー? こんなの亜美達見たことないしー」
≪どうも、私です≫
「そ、それはそうだけど」
律子さん、こういうのに耐性ないんだなぁ。僕は何気に非常識と付き合うことも多いから、結構平気なんだけど。
他のみんなもそこはやっぱり同じで、戸惑い気味にもう一人の僕とかを見てる。
でもダブタロス――ダークカブトゼクターか。まさかとは思うけど……断定はできないよなぁ。
「てゆうか……こっちの少年はアレだな、無駄に落ち着いてるな」
「確かに。プロデューサーはその、動揺とかしないんですか? もう一人いるわけですし」
「千早、この程度で驚く必要はないよ」
「この程度!?」
「まず時空並行理論も提唱はされているよ。IF世界が枝分かれによって、宇宙の容量が限界値を迎えるのも」
<編纂(へんさん)事象と剪定(せんてい)事象>――フロニャルドのリコッタが、知り合いから教えてもらったという、あの話を思い出す――。
「それで僕も、<編纂(へんさん)事象>ってのを聞いたことがある」
「編さん?」
「『多少の差異はあっても、未来は同じになる大幹の平行世界群』を指すんだ。
……スーパー大ショッカーのやろうとしていることは、それとも取れる」
「自分達の支配が、あらゆる世界で成立するように……マジでラノベの世界じゃないか!
というか、無茶(むちゃ)すぎだろ! 自分も時空平行理論は聞いたことがあるけど」
「響も知ってるの!?」
「そういうSFって、もしかして常識なのかしら……」
真と千早が戦慄しているけど、二人は知らないのだろうか。
響が実はインドア派で、休日はラノベとか読んで過ごしているのを――先日聞いて、とても以外でビックリした。
◆◆◆◆◆
ありえない……これはありえない。ついさっきそういう話をしたばかりなのに、本気でありえない。
なので元気いっぱいなおじさんをソファーへ座らせ、僕と律子さんで必死に説明した。半泣きで説明した。
「というわけなので、社長」
「そういうことか。ならば我々もできうる限り協力していこう。プロデューサー、ボディガードをよろしく頼むよ」
というわけで携帯を取り出し、ぽちぽち――。
「……何をしているのかね」
「各御家庭に状況説明を。あ、律子さんもお願いします」
「分かったわ」
「ま、待ちたまえ! それは」
「「説明されて困ることを、社長自らがやると?」」
小首を傾(かし)げて笑いかけると、社長がギョッとして身を引いた。はははははは……逃げ場はないよー!
「お、音無くんー!」
「……恭文くんと律子さんの判断は、とても正しいと思います。というか……そういう話をしたんですよ! ついさっき!」
「そうですよ! 言ったらアレだけどコイツら、ただの疫病神ですよ!?」
右人差し指で指すのは、その疫病神です。なお反論の権利はありません。
「それにガイアメモリのことも説明しましたよね! 僕は絶対に認めませんから!
コイツらと事を構えたドーパントが、春香達に目をつけたらどうするんですか!」
「それも何とか」
「そうですね……ならその辺りも御両親達と相談を」
「すまなかったぁ!」
社長は全力で平服。その様子に一応安堵(あんど)――この手は使えるな、今後……たっぷり。
◆◆◆◆◆
……全く面白くない状況だ。というかあの高木社長、本気なの?
僕達が関わることで面倒が増える。そういうことも考えられるのに。
とにかく僕は付き合いきれなくて別行動……ただ、”火野恭文”の世界だからね。
最低限の変装で誤魔化(ごまか)しつつ、夜の街を歩いていく。そうして目指すのは――。
「すみません」
閉店間際の、とあるバイクショップ……そう、タチバナレーシングクラブです。
「いらっしゃいー。何かお探しでしょうか」
「いえ」
帽子と眼鏡、花粉避(よ)けに偽装したマスクを取り。
「あ……!」
シャーリーそっくりな女性にお辞儀。話は伝わっていたようで、慌てて対応してくれる。
「……じゃあ、奥の方に。もう準備はしてるから」
「すみません」
「ううん」
そうして通された部屋には、たくさんの資料――うわぁ、一晩かかりそうだぁ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
古鉄≪というわけで、ダブトのあの人と私は765プロ組とは別行動。
ライダーでこの手の調査に走るキャラは……う、頭が≫
サンタアイランド仮面「死亡フラグというものですね」
恭文・フェイト「「……あああぁあっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」」
(蒼い古き鉄と閃光の女神、突如怒りの叫び)
サンタアイランド仮面「……申し訳ありません。今、死亡フラグというのは不謹慎でした」
古鉄≪微妙な年頃なんです。生暖かく見守っていきましょう。なお本日、拍手でも怒りの声が届いております≫
(ケツアゴは時間の中から消す――などですね。他にも来るかもなので、後日拍手のお返事にて、纏めてご紹介できれば)
古鉄≪果たしてケツアゴは魔神柱を出せるのか。それによってまた祭りが始まるのか。楽しみですね≫
サンタアイランド仮面「……さすがに、去年の年越し前と比べるのはどうかと」
(鉄血のオルフェンズに魔神柱は出ませんが、バルバトスやフラウロスは出ます)
サンタアイランド仮面「その通りですが、いろいろ間違っていますよ? ……それでリマスターの方は」
古鉄≪ご覧の通り、追加シーンも多めに入れています。HP版と違って、能動的にディケイドやスーパー大ショッカーの企みを追っていますから≫
サンタアイランド仮面「その結果が別行動なんですね」
古鉄≪仲間じゃありませんしね、もやしさん達とは≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「……なら、もう一つお願いが」
空間モニターを展開して、とあるロックを……詳細は伏せた上で、見せてみる。
「これは……あぁ、火野君が『直接聞いてほしい』って言ってたの、これか」
一応火野の僕には、さらっと説明してある。その結果、やっぱりここへ行くべきだと言われて。
……本当は巻き込むつもりはなかった。でもね、一つ引っかかるのよ。
これは今までのIF平成(へいせい)ライダーとは違う世界であると同時に、僕達が旅する『九つ目の世界』でもある。
だから、どうしても確認が必要だった。
「あと……アンデッドって怪人、出ていますか」
こっちは火野の僕には聞いていないこと。というか、そこまで聞く余裕がなかった。春香達もいたしさ。
だから不安ではあったんだけど……フィニーノさんの表情は、そこで一変する。
◆◆◆◆◆
士達は停滞の中にいた。それでは旅は終わらず、世界は壊れていくだけなのに。
「少年君、いいのかい……そばにいなくて」
だから起爆剤が必要――川辺からテレビ局を仰ぎ見つつ、後ろの気配に声かけをする。
振り返らなくても分かる。……少年君は何かを見定めるように、視線で僕を射貫いていた。
「今、もやしと剣崎一真を接触させられないよ」
「自分が側(そば)にいれば、また……か。難儀だねぇ、君は」
また剣崎一真が、自分目当てに襲ってきたら――。
そんなことになれば、何が起こるか分からない。もしかすると、存在しないブレイドのカードが復活する可能性も……彼が恐れているのは、そこだ。
だから連絡を絶った。でもその姿に安心も覚えながら、振り返り苦笑を届ける。
「仲間じゃないと言いながら、仲間以上に彼らの行く末に思い入れている。たとえ誤解を受けても」
「そんなことはどうでもいい。……どこまで知ってた」
「おいおい、答えは自分で見つけるんじゃ」
「聞いているのはこっちだ」
「……君が『知っているはず』と思ったことは、全てかな」
馬鹿にしたような答えだったけど、少年君は満足してくれたらしい。視線を緩め、大きくため息。
◆◆◆◆◆
「やぁ士、奇遇だね」
……だから極力関わらないようにしたいと思っていたのに、そうはいかないらしい。
前方二十メートルほどのところで気配が生まれた。
しかもソイツは、僕に対して敵意に似たチリチリしたものをぶつけてくる。
顔を上げると、茶の革ジャン姿な男がいた。
「海東……」
「恭文! お前、何やってんだ!」
さらに、その隣にはダブトの僕がいた。厳しい視線で僕を見つめている。
「何が奇遇だ。もうお前の顔なんざ、見たくなかったぞ」
「あの、士さん達の知り合いなんですか? あ、この人も仮面ライダーとか」
「泥棒だけどな。のワの、近づくんじゃないぞ。遠慮なく何か盗まれるぞ」
「のワのってなんですか!?」
なるほど、もやし達の知り合いか。こりゃ早々に退散して。
「だが君達に用はない。今回狙っているのは……君だからね」
奴は右手を挙げ、僕を撃つ仕草を取った。
「この世界の少年君」
それでにこやかに笑いかけてくる。
それだけで奴が信用できず、油断できない相手だと身が引き締まった。
「ねぇ、火野恭文……ちょっと質問があるんだけど」
「恭文、どういうことだよ。というかお前、今までどこにいたんだ!」
「外野は黙ってろよ」
「外野じゃない! ……お前がどう思っていようと、俺は」
「お前達は仲間じゃない――何度言わせれば気が済むわけ」
こりゃ、話を聞くつもりがないらしいね。なので動揺するユウスケは押さえ、僕が前に出る。
「質問って何かな」
≪あなた、人間を捨てていますね≫
◆◆◆◆◆
「別にいいじゃない、あの馬鹿どもは放置で。でもさ……もっと素敵な相手がいるよ。きっとできるよ、大丈夫だから」
「なんの励ましぃ!?」
「状況を分かってます!? プロデューサーさん!」
「そうだ……恭文、やめろ! 海東さんも!」
そう言いながらユウスケさんが間に入るので。
「邪魔」
蒼凪さんは転送魔法を発揮――すると、右側から水音が響いた。
ユウスケさんの姿が瞬間的に消えて、大きな海のど真ん中に落ちていた。
「おま……ごぶ……つめが……がががががああああああ!」
「おいおい……まだ水も冷たい時期だろ! 少年、慈悲はないのか!」
「■■■■■――!」
そっちに気を取られていると、突然……プロデューサーさんの全身を炎が包んだ。
蒼凪さんが、聞き取れない言葉を発している間に……ううん、それがトリガー!?
「プロデューサーさん!」
プロデューサーさんは左に転がりながら、炎をかき消す……というか、瞬間的ですぐ消えた。
すると辛(つら)そうに起き上がりながら、頭を軽く振るう。
「大丈夫……ただの炎じゃない。なんか、高熱にうなされてるときみたいに……」
「おい、蒼チビ……さすがに洒落(しゃれ)じゃすまな」
すると士さんも転送――岸に追いつこうとした、ユウスケさんの真上へ落とされて。
「「ふご!」」
二人は頭をぶつけ、そのまま沈んでいく――。
「「ちょっとぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」」
「そう、じゃあ溺れてろ」
「扱いがヒドすぎるだろ! 慈悲はないのか!」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
サンタアイランド仮面「いよいよライバル的な二号ライダーみたいな動きをし始めて……」
古鉄≪これがメインライダーとのコンビ編成ならともかく、鎧武やエグゼイドみたいな複数形だと……≫
(それ自体が……うがぁぁぁぁぁぁぁぁ!)
サンタアイランド仮面「作者もお怒りですか」
古鉄≪果たして今日のオルフェンズで、何があったか。それについてはご自分の目で確認してみてください≫
サンタアイランド仮面「MBSオンデマンドで見逃し配信もしているそうです。
他にもやや遅れてですがAmazonプライムビデオ、バンダイチャンネルでも配信しています。
こちらは第一期も纏めてなので、振り返ってみるものよいかと」
(……あれれ、なんだか同人版より、鉄血のオルフェンズを宣伝しているような……まぁいいか。
本日のED:MISIA『オルフェンズの涙』)
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