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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第50巻経過報告:02(サンプルあり)(2016/12/26)
[TOMATO] とある魔導師と機動六課の日常・幕間 第50巻『霧のシギショアラ』


古鉄≪というわけで、今回はまず番外編から……そう、クライマックス刑事リターンズです≫

アブソル(看護師ルック)「お父さん、お薬……はい」

恭文「うん……」

ラルトス(同じく)「体、拭いてあげるねー」

フェイト「あ、それは私が……奥さんだし、二人にはまだ早いというか」

恭文「何が!?」


(蒼い古き鉄、今年の年末年始はこの調子です)


ティアナ「……また派手にやられたわね」

ルナモン「でも、思ったより元気そうでよかったぁ。ティアちゃん、これならお見舞いのケーキ」

ティアナ「ちゃんと食べられそうね。それで、なんでまた集合しちゃったの……! というか私は!?」

古鉄≪あなた、両腕のリハビリ中だったでしょ、この頃≫

ティアナ「そうだったー!」


(クライマックス刑事リターンズ、時系列的にはアポクリファ編はもちろん、ニンジャスカイ編の後になります)


ティアナ「でもネガタロスは出せないし、ここからはどうするの?」

古鉄≪大丈夫です、何とかなりました≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


前回のあらすじ――デカレンジャーと初遭遇しました。

でも赤座伴番さんとドギー・クルーガーさん、白鳥スワンさんが攫(さら)われていました。

そう、赤座伴番――デカレッドである。プロローグを見ていただいた読者のみんなは、既にお気づきだろう。


スーパー戦隊の人達は、レジェンド大戦にて変身能力を失い、使用していた巨大戦力もその全てが行動停止。

本来であれば、デカレッドに変身できるはずがない。これは一体どういうことか。


その謎をひも解くためにも、デカ長の許可をもらい、一度デンライナー署へ帰還した。


「――へぇ、ここが」

「デンライナー署かー! ……でも、この配置って」


ウメコさんとジャスミンさんは分かるらしく、署内を見て疑問顔。


「あぶない刑事の、港署?」

「今回は……みんなの趣味で、こんな感じに」


良太郎さん、そんな疲れ切った顔をしなくても……あぁ、模様替えが大変だったから。


「だってだって、恭文は知り合いなんだよー! タカとユージの二人と!」

『はぁ!?』

「一緒にドンパチもしたらしいよ? 僕達の世界ではドラマだけど、恭文の世界では実在しているってわけ」

「それはまた……いや、さっきの話なら逆転現象?」


◆◆◆◆◆


「……いいか、お前らはこれ以上手を出すな。犯罪捜査は遊びじゃない。
お前らみたいな素人がいても邪魔だ」

「そもそもイマジンが絡んでいるなら、デンライナー署の領域だ。素人はそっち。OK?」

「俺達が素人だと……ふざけるな! ガキは帰って学校にでも」

「ファスナー全開なのも、ファッションなの?」

「は……!?」


ホージーさんが慌ててファスナーを確認。なお、ファスナーは閉じていました。


「おい、早く仕事付けよ。アリの方がよっぽど仕事してんぞ」

「何だと!」

≪なんかさ、さっきから臭わない? ……なんだ、アンタだったのねー≫

「恭文君ー!?」

「ねぇ、額にエアーエージェンシーって書かせてよ」

『何それ!』


はい……とあるラジオの企画で、沢城みゆきさんがやった罵り集。

割と万能なのでちょくちょく使っていると、フェイトに止められます。


でもほら、効果的だよ? 後れを取ったのにプロ気取りって……ホージーさん、顔が真っ赤だー。


「二人とも、それは駄目ー! 沢城みゆきさんと斎藤千和さんの煽(あお)りは、使っちゃ駄目って言ったよねー!」

「前にもやったんですか、これ!」

「き、きききききききき……貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「ホージー!」


なぜか荒ぶるホージーさんは、センさんによって素早く取り押さえられる。


◆◆◆◆◆


「あ、それと、聞き込みで分かったことですけど」


リインは手帳を取り出し、ぱらぱらと捲(めく)る。


「まず……銀行強盗、今回が初めてじゃないのです」

「というと?」

「都内の主要銀行……今回襲われたみずほ銀行を始め、全て一回ずつ襲われているです。スパンは三か月と、決して短くはないですけど」

「……そう言えば、ニュースで何回か見たような。確か一箇所は、爆弾が使われて」

「熊取(くまとり)銀行ですね。こっちは一週間前に襲われてるです。重軽傷者二十八名、死者三人。
犯行時刻は午後十時……営業中のロビーに乗り込んで、金を奪ったら仕掛けた爆弾で……ドガンです」


その痛ましさに、フェイトが顔をしかめる。

営業中となれば……それはなぁ。老若男女や職員を問わず、多数の人間がいたわけで。


「爆弾はどこに仕掛けられてたの」

「それが……気になる点が二つ。一つは予(あらかじ)め、窓際の鉢植えに仕掛けられていたです。
二つ目は……殺傷力を高めるために、ビー玉が詰め込まれていたそうです」

「ビー玉だと」


そこでホージーさんが訝(いぶか)しげにする。でもすぐ険しい表情に戻り、リインの手帳を取り上げる。


「ちょ、何するですか!」

「刑事ごっこはおしまいだ。何度でも言う……お前達素人の出る幕は、ない」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ティアナ「……何でギスギスオフライン」

古鉄≪え、刑事ドラマって衝突しながらも、事件を追いかけるものじゃ≫

ティアナ「しなくていいのよ! いや、しなさすぎても駄目だろうけど!」


(ツンデレガンナー、機動六課を思い出しているようです)


ティアナ「あと、あの罵り禁止」

古鉄≪なぜでしょう≫

ティアナ「当たり前でしょ! この馬鹿ぁ!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


やってきたのは秋葉原(あきはばら)。


コアな電気街として知られた街ですけど、近年では外国観光者を受け入れるため、いろいろと開発が進んだ。

その結果、わりとオープンな感じには……なっているです。


ただ、そんな中でも昔ながらも店はあって。ちびアイルーの案内で、奥まったビルの一角へ入る。

明らかにアングラな匂い漂う中、狭い廊下を抜けて……電子部品のお店へ入った。


すると黒髪の男性が、パーツをふきふきしていました。身なりは最低限整えているけど、本当に必要最低限。

他は全部、パーツやお店につぎ込んでいる。そんな感じの……世の流れを、拒否するような空気を漂わせていた。


なお、外見は若い頃の『倉田てつを』さんそっくりなのです。ステーキ屋とかやりそうです。


「チコパ星人『ヲテツ』にゃ?」


ちびアイルーが一声かけると、男はビクリとしてこちらを見やる。

でもちびアイルーがSPライセンスを取りだし見せると、驚きながらも愛想笑い。


「……これは驚いた。モンハン星のアイルーが、宇宙警察とは」

「宇宙初にゃ。ちょっとお話、聞かせてほしいにゃ」

「何ですか……僕はもう、ちゃんと足を洗いましたよ」

「熊取銀行での銀行強盗、及び爆破殺傷事件、知ってるにゃ?」

「……ニュースでやってましたね」


そこは認めるですか。同時に他人(たにん)事の言いぐさですけど……目を逸(そ)らしている。

夢中になってパーツを磨き……パーツだけを見るよう、意識していた。


「今でも爆弾には、ビー玉を入れるにゃ?」

「言いませんでした? 足を洗ったと」

「なら、部屋を見せてほしいにゃ」

「……ちょっと」

「ボクに任せた方がいいと思うにゃ。……あとちょっとしたら、怒り心頭で戸増刑事が乗り込むはずにゃ」


……うわぁ、それは嫌って顔をしてるです。捕まったとき、相当痛めつけられたですね。


◆◆◆◆◆


ジャスミンさんに頭を撫(な)でられながらも、先を急いでいると……何やら騒がしい様子。

病室からアザだらけの医者が出てきたかと思うと、苦しげに呻(うめ)き倒れた。


「……おい、どうした!」


僕達も何事かと慌てて駆け寄り、病室をチェック。

六〇一二――川島瑞樹(ヒーローワールド)さんの病室!


「どうしました!」

「は、白衣を着た奴が……でも、医者じゃない! ソイツが、患者を……あ!」


背中まであるウェーブ髪、柔らかく魅惑的な肉体……左腕を三角巾で固定していて、入院着。

間違いない、瑞樹さんだ……! いや、川島さんだ!


川島さんは、白衣を着た男に引っ張られていく。それも右腕を掴(つか)んで、強引に……瑞樹さんにも抵抗の意志が見て取れる。


「ソイツだ!」


魔法……いや、駄目だ! 真っ昼間で人が多すぎて、射撃は危険!

だから全力で走り、一気に二百メートルほどの差を縮め……られなかった。


廊下の突き当たりで停止し、右側を見やる。奴はとっくに、業務用エレベーターへ乗り込んでいた。

エレベーターへ駆け寄り、合計三個のそれをチェック。


右側は四階で停止。

真ん中は一階で停止。

左側は下降し、既に五階へと降りていた。


「……乗り込まれちゃったか!」


ウメコさん達が追いついてくる中、周囲を見渡し……三時半方向・二十メートルほどのところに、非常階段を発見。


「行こう!」

「はい! アルト、エスカレーターの動きを追って!」

≪了解です≫


◆◆◆◆◆


ちびアイルーはキーボードを直視。使い込まれているらしく、ボードの文字が消えかかっていた。

でも、それ以外の何かを見据えるように……数秒そうしていたかと思うと、素早く指を動かしコード入力。


合計三十もの英数字をたたき込むと、エンターキーを押した。……それで、パスワードは認証……ロックが解除される。


「な……!」

「凄(すご)いのです、ちびアイルー!」

「ど、どうやったの!? どうやったのかな!」

「企業秘密にゃ……さてさて」


ふむ……これは、スケジュール表なのですね。


「十一月二十八日……一週間前の予定は」


それを選んでクリックすると、何ということでしょう。


――熊取銀行五反田支店襲撃、発動――

「ふぇ……!?」


続けて、三日前の予定をクリック……バンさん達が攫(さら)われた辺りです。


――ドギークルーガー、白鳥スワンの誘拐計画発動。が、予定通りには進まず。
デカベースの機能が停止したため、水面下でのロック解除を同志達から依頼される――

「これはこれは」

「お友達がいて楽しそうですねぇ」

「でも、待って。これだと……デカベースが機能停止したのは」

「コイツらの仕業じゃないにゃ」


今日……つまり、十二月五日の予定をクリックすると。


――みずほ銀行新宿(しんじゅく)支店襲撃、発動――


でもそれだけじゃないです。もう一つ予定が入っていて……ノンタイトルのそれを、クリックすると。


「……見取り図?」

「浜松町(はままつちょう)……いや、汐留(しおどめ)のシーサイドホテル……結構な高層階ですね」

「まさか、今度はここに……!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ティアナ「あの、これって」

古鉄≪リターンズへのリスペクトです。オマージュです≫

ティアナ「そう言えば何でも済むと思ってんじゃないわよ……! しかも、なんで瑞樹さんが」

古鉄≪ヒーローワールド、346プロや卯月さん達もいますからね。本編で出ている方々とは別人ですけど。ちなみに今、卯月さん達は≫


(『笑うなんて……誰でもできるもん……!』)


古鉄≪とか言ってます≫

ティアナ「滅茶苦茶ヘビーなところだし! ……えっと」

古鉄≪リターンズ近辺の時系列を整理しましょう≫


・二〇〇九年十月:ヤクビョーガミ覚醒。ニンジャスカイ初変身

・二〇〇九年十一月:ルーマニアにてアポクリファ編スタート。テッキイッセンマン、初登場。

・二〇〇九年十二月:クライマックス刑事リターンズ。

・二〇一〇年三月:ニオ覚醒&暴走(ドキたま/だっしゅ&じゃんぷの特別書き下ろし)。

・恭文&フェイト、オーナーとイビツの依頼を受け極秘調査に乗り出す。
その時ヒーローワールドにて暗躍していた、スーパー大ショッカーの残党と衝突(いんふぃにっと無印の書き下ろし)。

恭文&フェイト&イビツ組、二〇〇六年前半期のA's・Remix世界へ。
織斑マドカと出会い、スーパー大ショッカーや亡国機業の遺産を使い、暗躍するペインメーカー一味と激突。
そしてテッキイッセンマン、二度目の登場(同人版いんふぃにっと本編)。

二〇一〇年七月:モウリョウ団の暗躍に気づき、デンライナー組も行動開始。

超電王編(赤・青)発生。

二〇一〇年十一月末:ザンギャック再侵略開始。宇宙海賊地球来訪(豪快な奴ら)。


古鉄≪なおヒーローワールド絡みに留めているので、ドキたまシリーズなどは除いています。ご了承ください≫


(……毎月事件に巻き込まれてるな)


ティアナ「今更よ……!」

古鉄≪一応二〇一〇年三月の時点では、デレマスのアニメ本編は全て終わっている形に≫

ティアナ「今回は豪快な奴らの一年前とかだから……あぁ、それで」

古鉄≪つまり、あの人はまたフラグを≫

ティアナ「……前に拍手できていたみたいに!? 卯月と卯月(IF)で……アンタァ!」

恭文「そんなことしてな……いたたたたたた!」

ルナモン「や、恭文さん、動いちゃ駄目ー! ティアちゃんも!」

ティアナ「あ、ごめん」


(ツンデレガンナー、さすがに反省)


古鉄≪果たしてIFの瑞樹さんと合ったことで、何が起きるか……それは今後のお楽しみに≫

ティアナ「いや、既に起きてるんだけど! バトルなんだけど!」


(『ドンパチはいいぞ』
本日のED:SING LIKE TALKING『Firecracker』)





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