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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第49巻経過報告:02(サンプルあり)(2016/11/28)
[TOMATO] とある魔導師と機動六課の日常・幕間 第49巻『”黒”の内乱』



古鉄≪というわけで、幕間第49巻経過報告です。明日(2016年11月29日)から販売開始……みなさん、何卒よろしくお願いします≫


(よろしくお願いします)


古鉄≪今回はさくっとアポクリファ編から≫

恭文「今回で第一巻の範囲を終えて、第二巻に突入。まずは第一巻のクライマックス近辺からだけど」

古鉄≪なお前巻から冒頭だけ、志保さん視点が続いていますが……これってどういう意図が≫

恭文「ほら、宝具関係の説明がしづらいのよ。一応二つの陣営に分かれての戦いだけど、最終的に残るのはひと組って流れは同じだし」

古鉄≪そう言えば真名や宝具関係も、味方陣営だろうと基本隠している形でしたね。
つまり冒頭――二〇一一年十月頃、当時を振り返る形でその辺りを補足して≫

恭文「まぁ不自然が極力ない感じでね。というわけで、そんな補足がまた必要になる前哨戦……どうぞー」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「ゥ……!」

「……どちら様?」

「私の名は」


不審人物は身を翻し、右指を鳴らしながら空にかざす。


「テッキイッセンマン!」

≪どうも、私です≫

「悪を切り裂く一陣の旋風――テッキイッセンの星より生まれし、正義の使者!
星の輝きを恐れぬならば……あ! かかってこぉぉぉぉぉぉぉい!」


そして、なぜか背後で起こる大爆発。しかも赤・青・黄・緑・ピンクで奇麗だなー。


……って、二度目ぇ!? 何平然と、不可思議爆発を起こしてんだ! おい、やめろ……全部俺にツッコませるつもりか!

一人はだんまりで、一人はバーサーカーだしよ! でもツッコみきれるかぁ!


「……よし、シンプルに聞こう。お前は敵か、味方か」

「愚問だな、”赤”の……ランサーじゃないな。えっと」

「ライダーだ」

「そう、”赤”のランダーよ!」

「ごちゃ混ぜにするな!」

「君達は気づかないのか。この聖杯戦争で暗躍する者の影を」


……そこで音を超えて放たれる、アーチャーの矢。

狙いは当然、よく分からないテッキイッセンマンだった。


結果奴は頭を、胴体を、腰を……全身の至る所を撃ち抜かれた。

奴の体と交差した矢弾は、遥か遠方で着弾・爆発する。


”……姐さん、空気を読もうぜ”

”その必要はな……!?”


姐さんの言葉がそこで止まる。


「君達はマスターの顔を見たことがない、違うか」


……倒したはずのテッキイッセンマンは、平然と立っていた。

姐さんの……サーヴァントの矢を食らってなお……いや、違うか。

矢弾は全て、奴の体をすり抜けていた。


「とりあえず、幻影ごしに喋る奴には言われたく」


だがそこで、蒼い歪みに捕らわれる。

こちらの反射を超える速度……体が虚空に浮かんだと思った瞬間、背中を奴に蹴り飛ばされた。

飛び込んでいた黒のバーサーカーに激突する形で、揃って揉み合い地面に倒れる。


これは……実体、だと。おいおい、また厄介な能力を。


「あいにく、私は自分で戦う方が好きなのでね」


◆◆◆◆◆


”さて……油断はしないでくださいね”

”四面楚歌(しめんそか)だしねー”


というわけでマージフォンを取り出し、ワンドモードに変更。

……セイジェル、お願い。力を合わせて。


「天空聖者よ」


放たれる第二射、第三射を空間接続で飲み込み、アーチャーのいる方へと飛ばす。

それが第四・第五射に衝突し、遠方で爆炎を発生させる中。


「我に魔法の力を!」


輝く番号をプッシュ。


≪1・0・6≫


両手を胸元前でクロス。


「魔法変身」


天へマージフォンを突き出す。


「マージ・マジ・マジーロ!」


エンターボタンを押すと、切っ先から蒼の光が生まれ昇っていく。

それが五色のシンボルを宿す魔法陣となり、落ちてくる。


≪マージ・マジ――マジーロ!≫


玄田哲章さんボイスが力強く響く!


……魔法陣は蒼色となり、僕の体を包み込む。

左手を振りかぶり横へ振るうと、背後にセイジェルのシルエットが現れ、それも同化するように変身。


蒼いスーツに黒と金のライン。

内側が銀色のマントを翻し。

左腰にはM型の装飾を持つ、ワンド装備。


バックルもやっぱりM型で、こちらは金色。

顔は突き立てた剣を模しているゴーグル……やばい、今更だけど感動してる!


……まずはマントを翻しながら一回転。


「聖なる剣(つるぎ)のエレメント」


右手を頭上にかざし、袈裟・逆袈裟と振るってから正眼(せいがん)に構える。


「刃の魔法使い――マジブレイド!」


そして背後で発生する、蒼の爆発――爆発! だって変身のお決まりだし!


◆◆◆◆◆


天穹の弓を引き絞り……全力で、限界まで引き絞り、奴に狙いを定める。

我らが弓兵だけが持つ、弓という機構の原理。それは引き絞れば絞るほど、強くなるというもの。

それにあのバーサーカーについては、”黒”のセイバーが持つ守護らしきものは存在しない。


ならばより強く、より鋭い一撃が当たれば、その役目も終わる……摂理だった。


「たわけめが、狂うておるのか」


狂戦士相手にそんなことを言いながら、しっかり狙いを定める。

距離は十分……奴は触れることもできず、粒子となって消え去るだろう。


「その無謀」


弓は手先ではなく、感覚で扱うもの。

獲物がどれだけ機敏に動こうとも、矢はその心臓を必ず狙い撃つ。


「血で購うがいい――」


故に放たれた矢は、真っ直ぐ狂戦士へ迫る。

夜間戦闘において、矢が気づかれるあらゆる可能性……それを排除した、黒く塗られた矢。

それは音よりも速く飛び、狂戦士の心臓を貫く。瞬きより速く、ただ結果を残す。


胸元から心臓が生えているという、ただ一つの結果を……だが。


「な……!」


黒い矢弾は、突如として弾かれる。

バーサーカーの一メートルほど手前で、火花を走らせながら。


そうか……このアタランテ、抜かっていた。

聖杯大戦に置ける各クラスは”二人ずつ”存在している。


しかも先ほど、こちらのランサーは肩を貫かれたというのに……!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「神威って凄いよね……というお話です」

古鉄≪なおサンプル版のため、本編とは違う箇所があります。ご了承ください≫

恭文「……神威!? 神威は駄目なの!? 闇の書みたいな感じでやれば、神威空間も再現できるよ!」


(……は!)


あむ「え、待って。まさかそれって」

恭文「魔法でやるけど」

あむ「それはアリなんだ!」


(最近、蒼い古き鉄は魔導師で戦わせた方が、戦闘も幅ができて動かしやすいと気づいた罠)


古鉄≪対異能力戦だとそうですね≫

恭文「次点で忍者かなぁ。分身もできるし」

あむ「……だからって分身も交えた一斉射撃で、多重弾幕とかやめようね?」

恭文「なんで?」

あむ「台なしじゃん!」


(鬼畜法人撃滅鉄の会での射撃訓練時、それをやって大変驚かれた蒼い古き鉄)


恭文「ただ……他も他で荒れ模様」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



あの場にはテッキイッセンマンとライダーのみが残る形となった。

さて……残る二人は、話し合いの空気になっていますね。下手な手出しはやめておきますか。


”ですが、何なのですか……体型から見て恐らくは”

「蒼凪恭文でしょう」


マスターも予測していたようで、大きくため息。


”まさか、本気で無用な犠牲を出さないようにと? ……馬鹿げています”

「その馬鹿に状況がついていくのも、戦いというものです」


マスターのいら立ちと怒りも分かるものの、冷静にと諫(いさ)めておく。


「ですが侮ることはできません。マジブレイド……あれは、神霊すらも断ち切る力を秘めている」

”では一つ質問を。あなたなら”

「勝てます」


そう断言して、マスターには安堵(あんど)してもらう。


「私はあなたのサーヴァントなのですから」

”では、マスターとして命じます。……彼に、そして私にその力を見せつけなさい。アーチャー”


これはこれは……アストルフォには、後で謝らないといけませんね。


◆◆◆◆◆



……そもそも弓兵は、弓を持たない方が多いって言うしなぁ。いや、これがマジなんだよ。


「――!」


かすかに響く風切り音……派手な技じゃない。しかしそれゆえに、その冴(さ)えは極限まで研ぎ澄まされていた。

何の装飾も、何の虚言もなく、ただ命を貫くために放たれる技巧。

しかもそれが一発だけならともかく、ほぼ同時の五発連射。


自陣から動くことなく、技巧のみでこの俺の足を止める。バーサーカーの加勢も無理な状況。

……だがそこで、テッキイッセンマンが動く。奴は迷いなく矢の前に飛び出て。


「……馬鹿が!」


無謀すぎると思ったものの、奴もまた覚悟を持った武士<もののふ>――そこで剣閃が翻る。

俺を傷つけるほどの力と、音を追い越し、光に迫る五連射を。


「――!」


蒼いスーツとマントを翻しながら――。


袈裟。

逆袈裟。

飛び上がりながらの逆風。

着地してからの刺突。

反時計回りに身を翻しながらの右薙一閃。


――五連撃で、たやすく切り払う。


「もうやめろ、”黒”のアーチャー! この聖杯大戦には、君達も知らぬ闇がある!」


……その言葉にはさすがにいら立ち、槍を構え直す。


「助太刀痛み入る……と言うと思ったか、偽善者が」

「それはこちらの台詞(せりふ)だ」

「は……!? そりゃ、どういう意味だ」

「愚かしい……自らの闇にまだ気づかないのか。それでは英霊の名が泣くぞ」

おいおい、まだ何かあるってのかよ。この口ぶりじゃあ相当。


◆◆◆◆◆


「ボクと一緒でよかったでしょ」

『……』

「でも懐かしいなぁ、この雰囲気! 知ってる? ボクは昔、樹木にされたことがあるんだよー」

『……!』

「そう、樹木……いろいろ失敗しまくったけど、その中の一つ」


騎馬試合では出るたびに負け、魔術の罠には幾度となくかかって……あぁ、月で手に入れた理性も、いつの間にか蒸発してたなー。


「例えば樹木にされていたときも、割と平穏で悪くなかったんだよねー。
鳥は無防備にボクの腕に止まるし、鹿(しか)や狼もボクに寄りかかってくるし」

『……』

「君はさ、どうやって生きていくつもり……いや、それはまず」


……そこで足を止める。


やっぱ、そう簡単にはいかないか。前方には、”黒”のセイバーとマスターなおじさんがいた。確か、ゴルドだっけ。


「ここを突破してから、かなぁ。……でも君、何か秘密があるの? 実はサーヴァントだったとか」

『――』


即座に首を振られる。まぁ、そうだよね。魔力もそこそこって感じだし、物理的肉体だし。


「ライダー、そのホムンクルスを逃がすわけにはいかん……下がれ」

「嫌だよ?」


思考時間ゼロ秒の返答――うん、これでいいよね。

まぁ味方同士だし、ドンパチはないでしょ。それで何とか、突破してみる。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「今回で第一巻の内容は終わり、二巻へと差し掛かります。
そして”彼”が出てこないため、内容も大きく変わる形に」

古鉄≪”彼”が出てくる原典とは違う、パラレルワールドとしてお楽しみください≫

あむ「……そっか。FGOやら他の外伝作品も絡んで、そういうのもアリなんだ」

恭文「実際うちにもいる天草さん、アポクリファ編を経た上でのルーラーとして召喚されてるしね」


(あの幕間は凄くよかった。宝具の威力が上がった以上の成果があった)


恭文「そして今日……あと十五分ほどで、ついに今年のクリスマスイベントが! ジャンヌ・オルタ・リリィ・サンタの降臨だー!」

古鉄≪イシュタルさんも登場しますし、盛り上がりそうですね。……ケーキ集めは大変そうですが≫

恭文「……なぜ上位二種、限定サーヴァント比率が高い……!」


(フレンドの力を借りよう!
本日のED:岩崎貴文『魔法戦隊マジレンジャー』)




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