作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとII 第2巻経過報告:02(サンプルあり)(2016/10/22)
古鉄≪というわけで、いんふぃにっと第2巻が2016年10月23日発売開始です。みなさま、何卒よろしくお願いします≫
(よろしくお願いします。そしてごめんなさい……今回はぐだぐだ本能寺、未収録です)
恭文「お風呂のシーンで手間取ったから……!」
古鉄≪そして全く別のことに時間を取られてしまったから。なおFGOのイベントではなく≫
あむ「ないの!?」
古鉄≪とまかので以前やって、一話でぼしゃったアレ、再利用できないかと試行錯誤していたんです。というわけで今回の代替書き下ろしは……こちらです≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
本当にいろいろなことが片付いた後――オレ達IS学園バトスピ部は、新たな活動に着手した。
VR-MMORPG【スターノーツ】が一般販売され、揃(そろ)って購入。
なおオレはいろんな意味で無一文だったので、バイトをしました。
「総額八万三千円――」
自室で感動をかみ締めながら、ドリームメーカーとパソコンを接続。
既にソフトはインストールしているので、あとはヘッドギア型VRマシン【ドリームメーカー】を装備して寝るだけだ。
「学生であるオレには長かった……そして千冬姉、ありがとう」
なおこの端末だが、オレが買ったものじゃない。……実は二つ購入予定だったんだ。
一つは自分用で、もう一つは千冬姉用。ただその千冬姉が、オレ用に一つ購入していて。
なので自分用に買ったものは予備機として取っておき、こちらをメインに使う予定。ほんと、大事にしよう。
てーかヘッドギアを装備して、フルダイブ? すげぇ……ネット小説とかでよくあるアレだな!
それが現実化する上、こんなに速く販売開始とは! いや、四年ほどかけて作ってたわけだし、当然か!?
すっごいワクワクしながらも、早速ゲームスタート。
ドリームメーカーを装着し、ベッドに寝転がる。
◆◆◆◆◆
「うんうん、カッコいいと思うよー」
そこでハッとしながら振り返ると、白猫耳な【シャルロット】がいた。
「シャル!」
「やっほー、バルムンクさんー」
「……やっぱ、一夏って呼んでくれ。それは……二つ名なんだ」
「了解」
あ、ヤバい……今更恥ずかしくなってきた。数分前なのに……し、死にたい。今だけは消えてしまいたい。
「それよりほら、行政府にいこうよ。まずはコンダクター受付」
「そうだったな。だがみんなは……まぁそのうち会えるか」
「うん」
『せっかくのゲームだ、楽しむとしよう』
……そのくぐもった声が響くと同時に、オレ達を黒い影が覆う。
一体何事かと振り返ったところ……黒い、二メートルくらいの大型ロボットがいた。
全体的にごつく、角張ったボディ。バイザー型の赤いゴーグルセンサーがきらりと輝く。
「シャル、知り合いか?」
「ううん!」
「だよなー。えっと……どちら、様でしょうか」
アバターネームにも覚えがない。『ブラックラビット』……あれ、何か今、凄(すさ)まじく嫌なものが駆け抜けたような。
『何を言っている。私の嫁なのに、分からないのか』
「嫁!? お、おいまさか」
『そうだ、私だ』
「……分かるかぁぁぁぁぁぁ!」
ラウラかよぉぉぉぉぉ! さっき感じた嫌なものは、これかぁ!
◆◆◆◆◆
「では新しくコンダクターとなったあなた達に、ギルドからプレゼントです」
NPCのお姉さんがオレ達にトレード。
「Z(ゼネスタ)-M92――ハンドガン型光子銃<ブラスター>としては、一般的なものです」
渡してきたのは……あ、これは見たことがあるな。ダイ・ハードとかで。
でもボディ形状が微妙に違うような。銀色だし、スターウォーズに出てきそうな。
「御存じの通り、世界統制機構【アロウ】によって、過去のテクノロジーは厳しい管理下に置かれていました。
現在は緩和されているため、光子<フォトン>技術を応用した兵器も多く出回っています。……もちろん扱いには、相応の資格が必要ですが」
『コンダクターは、その資格者でもあるわけだ』
「銃器の詳細はデータベースを見ていただくとして……とにかくこのM92、優れものです。
普及している分、カスタマイズもしやすく、弾薬の補給も楽。もちろん価格帯も控えめ」
「弾薬?」
「光子銃も弾が必要なんだよ。ようはエネルギーカートリッジ」
シャルの説明で納得しつつ、差し出された銃とショルダーホルスターを受け取る。
それをシャル達とサッと装着するが、改めて驚いてしまった。
精密なVRが力を尽くしてくれたおかげで、分かるんだよ……武器の重さが。
「そしてもう一つ……あなた達の相棒を紹介しましょう」
「相棒?」
お姉さんはトレーを取り出す。そこには左手用のガントレットが置いてあった。
色は鉄色で、細かなスイッチが幾つもついている。それで腕の外側にはタッチスクリーン?
「Multi Interactive Portable-Device――通称Mip-Dです」
「……ミップディー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで……なぜこんなことになったかは、本編を見て頂くとして」
古鉄≪なお今回はベータテストではなく、製品版。つまり時間制限による詰め込み等は一切なし。
適当に二年後で生き残りが七千人とか言ってもOKな作りです≫
(まぁログアウトはできるけどね!)
恭文「そして世紀末ではない……世紀末ではない……ここが大事です」
古鉄≪一応ゲームの時間軸設定的には、とまかのでやったスターノーツ(世紀末)の未来ってことになってますが。だから釣りもできますよ、高木社長≫
(『それはいいことだ!』)
恭文「そう、今回は実弾ではない……正しくあの世界観的に、光線銃がバシバシ」
古鉄≪私達的にはちょっと遠いものですね≫
恭文「魔法はあるけど、基本は実体攻撃メインだしねー」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
――そして、あっという間に二年――もとい、四日という時間が流れた。
開拓惑星アルトベウムは緑豊かな大地で、墜落から二か月の間に、幾つかの街も作られている。
アースの都市区画でもあった【ニューシンジュク】を中心とし、そのエリアは大きく分けて三つ。
原生生物・植物の生態調査及び育成を目的とした【農耕地域】。
鉱石や木材などの資源採取と、その加工研究を目的とした【資源開拓地域】
そして未(いま)だ手つかずの【未探索地域】。
ニューシンジュクを東に進み、資源開拓地域首都【ギムロ】を抜け、西への街道を十五キロほど進んだ先――。
山岳地帯にある鉱山の街【コロモ】に、僕とヒメラモンはきていた。
現地鉱石の採掘現場としても盛んで、それゆえに生産<ギャザリング>の素材採取目的で他プレイヤーも多い。
ただ、その立地条件ゆえのトラブルも存在するわけで。
「……ふん!」
ヒメラモンは岩陰に隠れ、自分サイズなM92で、鉱山内に救う原生生物【ゴブリン】にヘッドショット。
ツルハシを持った奴らは、的確な射撃により八体を鎮圧。
「ヒメラモン、麻痺<スタン>モードだからね!」
「分かっている!」
僕も最近買ったばかりの【F-57<ベネッサ>】を構え、連続射撃。
M92より小さめの赤い光子弾丸が突き抜け、ゴブリン達のつたないアーマーを、その細い肉体を次々貫通。
これはゲーム内の軍事メーカーである【フランメン社】が開発した、拳銃型ブラスター。
これはまた別種の光子銃で、貫通力と装弾数を重視している。
黒塗りのボディと、ライフル弾のような弾薬、細身のボディがキュート。
オートマチック拳銃と同じく、ベネッサとM92はカートリッジ式。
使い終わった薬きょうをパージし、すぐ新しいものと入れ替える。
◆◆◆◆◆
う、うぅ……結構衝撃が、きますのね。ダメージ時には、怪我(けが)をしない程度のショックがあるとは聞いていましたが。
物すごく柔らかく、大きなグローブで殴られたような感じです。でもどうしましょう。もう……HPが。
ゲームだから死んでも問題ありませんが、さすがに悔しいです。そう思いながら、振るわれる拳をただ、見据えるしかなかった。
――でもそこで、光刃が走る。
その拳目がけて、薄紫色の刃が唐竹(からたけ)に打ち込まれた。
腕の内側を叩(たた)く斬撃は、その軌道を逸(そ)らす。拳はわたくしの左脇すれすれに打ち込まれ、地面を派手に穿(うが)った。
それを成したのは長い黒髪と猫耳の女性。ヒメラモンと一緒にいた……プレイヤーネームは、かなめ?
わたくしの銃は通用しなかった。でもあの方の斬撃は、確かに巨人のHPを減らし、その腕に赤い残光を――ダメージ表現のエフェクトを刻む。
巨人も痛みを訴えるように吠(ほ)え、数歩後ずさった。その間にかなめさんは唸(うな)る光刃を振るい、右手で正眼(せいがん)に構える。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「かなめ……果たして誰なんだろう」
古鉄≪そうですねー≫
(ヒントはとまとFSのウィハン編の中に。あとはとまかののスターノーツでもちょろっと言ったような)
恭文「でもライトセーバーはいいよ。僕もアプリスクで魔光刃を使っているけど……宇宙ならロストユニバース的な」
古鉄≪宇宙戦艦で戦闘ですか。なら私は小うるさく、経費についてまくし立てましょう≫
恭文「それはやめて! あと、メイスは下ろして!」
(真・主人公、やめるつもりはないらしい。
本日のED:林原めぐみ『Infinity』)
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