作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー とある魔導師と閃光の女神のえ〜すな日常/いんふぃにっとII 第2巻経過報告:03(サンプルあり)(2016/10/23) 古鉄≪というわけで、本編を一切見せていないことに気づいたので、ここからは本編です≫ 恭文「基本はパイロット版の流れですが……みんな、安心して。 前回は旅情編で追加シーンもほとんど思いつかなかったけど、今回は違う!」 古鉄≪一話程度の追加シーンが存在しています。他もちょこちょこ手直しを≫ (微妙な違いがあります) 恭文「それではそんな追加……あれ、どこをどう変えたんだっけ」 古鉄≪忘れたんですか、あなた≫ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「駄目ですよ、あずささん。765プロプロデューサーとしても、それは絶対に許可できません」 「律子さん、でも」 「まず前提から。……あずささん達に決定権はありません。みんなは未成年ですよ?」 「それも、私達がお話して、少しだけでも待ってもらうのは」 「そうして被害が出たとき、責任を取れるんですか」 「ですからそれもお話して、解決することで」 「話を逸(そ)らさないでください」 被害が出ない話もしていない。 解決した場合も聞いていない。 そのどちらも駄目だった場合、どうするのか。 責任の所在は誰にいくのか。 そう問いかけられているのに、二人は納得しない。 「二つ目、証拠・証言の風化問題があります。時間が経(た)てば経(た)つほど、証拠が集めにくくなる。 三つ目――まぁさっきも言いましたけど、『次の被害が出たら』どうするんですか」 「それも社長達を説得して……今から961プロに行ってお話しすれば」 「961プロには行けませんよ。765プロ勢は出入禁止ですから」 お手上げポーズで補足すると、律子さんとあずささんがギョッとして、こちらへと振り向く。 「恭文君、それ」 「961プロから通報があったようなんです。ここ二〜三日、音無小鳥という女がうろついて、業務妨害していると。 それが765プロを名乗るものだから……え、聞いてませんか?」 「聞いてないわよ! 初耳よ、それ! じゃあ」 律子さんはもちろん、春香や千早、美希達も聞いていない。だから揃(そろ)って首を振ってくる。 「それで出入り禁止!?」 「律子、それって……ヤバいわよね。今のところ黒井社長には、違法性がないわけだから」 「これ以上向こうに接触したら、今度こそ警察沙汰。アンタ達のアイドル生命も脅かされるわよ」 『えぇ!』 みんな、そこまで驚く必要はないよ。 だって当たり前のことだよ? 人様の会社さんに、理由もなく迷惑をかけてさ。 出入禁止になってまでしつこく付きまとうなら、それはもう……ねぇ。 ◆◆◆◆◆◆ 「社長は美希達を、日高舞のコピーとして考えてる……だから強いアイドルなの。 社長は嫌っている『ふり』をしてるだけ、とも言えるかな。似た者同士なの」 そうぶった切った上で、アイスコーヒーを飲み干す。そうして美希は一息。 「ただ、美希達を遠ざけようとする意味も分かるの。だって会社でゴタゴタして、暴力事件だよね」 「あぁ」 「そういう相手に近づけたくない……近づいちゃ駄目って言っても、それは間違ってないと思うな。ベルトちゃんが言ったみたいに」 ≪同時に矛盾もしているけどね≫ ベルトちゃんはぷかぷか浮きながら、モニターにため息顔を表示。 ≪そんな相手が手を出した……かもしれない状況だよ? だったら普通、全力で守ろうとする≫ 「そこも引っかかるの。同じ派閥の社員同士じゃなくて、今度はアイドルに直接だよ? なのに社長は……」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「どうするのよ、アンタ達」 伊織が厳しい視線を、社長と音無さんに送る。 ……なお楯無は、春香と赤羽根さんについている。 やっぱり春香、親友なんだね。いの一番に向かったから。 夢を夢のままにした上で……やっぱり注意しておこう。 「これはアンタ達のせいよ。響の件で調査が進んでいれば、止められたかもしれないのに……あずさ、やよい」 「伊織」 「アンタ達、言ったわよね。話せば何とかなる、大丈夫だって……そうね、アンタ達の言う通りだったわ」 「伊織ちゃん……うん、そうだよ! だから、今からでもお話ししようよ! もう警察とか、難しいことは必要なくて……そうすれば」 「全部コイツらのせいよ」 そうして伊織は、怒りのままに二人を指差し。 ……状況を全然理解していない高槻さんとあずささんだけど、一つだけ捉えていることがある。 それは対話によって、この状況が回避できたこと。ただし……タイミングが遅すぎた。 「私達はコイツらの巻き添えになってる。もう遅いのよ……話すタイミングは、とっくに過ぎて」 「伊織」 そこを判断する前に、音無さんに一つ質問。 「音無さん、日高舞ショックのとき……あなたはどうしたかったんですか」 「え……」 「思っていたことを、感じていたことを、ちゃんと社長達に伝えようとしましたか」 「アンタ、一体」 「吉澤さんにも聞きました。でも具体的なことは、あなたの口から出ていない。……それが争い続ける、一番の原因です」 僕は甘いのだろう。今更だとは思う……でも、もし芽があるとしたら。 「もし本気で話し合いたいと思うなら、今からでも二人に伝えてください。それが成せないうちは、誰が何をしようと……和解なんてあり得ない」 「何を、言って……それは、もう終わって」 「終わってないから、千早達も巻き添えになっている」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 恭文「というわけで、多分追加シーンです」 古鉄≪あやふやすぎるでしょ≫ (お腹……空いて……) 古鉄≪ご飯を食べてください≫ (お腹が空きすぎて、かな子が『ゆかな子』に見えた) 古鉄≪それはアウトでしょ≫ 恭文「ゆかな子……かな子……は!」 古鉄≪それ以上いけない≫ (かな子は現在進行形で素敵です) 恭文「でもまだだ! まだ追加しているところは多数ある!」 古鉄≪そうですね、一番追加しているところがまだ≫ ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 「リローヴ」 そして後ろから、険しい表情の一夏が近づいてくる。 それだけで、心が安らぐ。彼には本当の自分を見せられる……この、紫に輝く瞳も。 「あぁ、一夏……そうです、私はリローヴ・ラケルス……紫の、ソードアイズです」 「何だ、今更自己紹介か?」 「えぇ……確認です。私が、そしてあなたが正しいという、再確認」 その私が、神を生み出す……それを正しいとしているのだ。 八神恭文、その間違い、必ず突きつけてみせる。正しいのは我々だ……それ以外には、あり得ない! 『つーか……DEATH NOTEのアニメが十月から始まるんだよ!』 ……そして奴はそれ以上に、あり得ない暴言を吐き始めた。 『日本(にほん)テレビ系列で十月四日から! しかもシリーズ構成は僕も大好きな井上敏樹先生! 同じくな『牙-KIBA-』もまだ始まったばかりだし、夕方にやっている妖逆門(ばけぎゃもん)もゆかなさんが出ている!』 『や、恭文くんー。ちょっと熱が入りすぎじゃー』 『そうそう、ゆかなさんと言えば……コードギアスって新しいアニメに出るらしいね! つまりお前達に好き勝手されたら、楽しみにしているアニメも見られないわけだ!』 『本当にそこが重要!?』 『当たり前でしょ!』 その言葉には、殺意しかなかった。既に怒りで払えるレベルではない。 ◆◆◆◆◆ 「ごめんなさい、は?」 「どうして……だって、私達は」 「悪いことをしたら、”ごめんなさい”だよ? まさか大人なのに、そんなこともできないのかなぁ――!」 それだけで……殺気を向けただけで音無さんは後ずさり、そのまま床に転げ落ちた。 「それも仕方ないか。あずささんや高槻さんみたいに、お前達を”叱ろうともしない”奴ばっかりだもの」 「え……! あ、あの」 「あ、やっぱり謝っても嫌だわ。散々邪魔をしてくれたし」 思い出すように告げると、みんなの表情もこわ張る。 「それで今更頼るとか、あり得ないよねぇ」 ≪一応言っておくと、もう和解は無理だよ。この老害は世界的テロの片棒を担いだんだから≫ 「そうなると僕が放置しても、社長だけは拘束だね。後は知らないけど」 思い出したように言うけど、既に連絡はしてある。入れ替わりでどたどたするよー、楽しいねー。 馬鹿どもは放置で、みんなの合間をすり抜け……そこで嫌な予感が走る。 慌てて窓へと踵(かかと)を返し、コルトガバメントを抜いて弾丸連射。 外から放たれた、炎の矢を全て撃ち抜き、爆散させる。 その衝撃が、その炎が僕の手前まで迫り、オフィスの半分は醜く焼けただれる。 『きゃあぁぁぁぁぁぁぁ!』 ≪この反応……この攻撃は!≫ 「直接消しに来やが」 そして生まれた炎は、突如窓の外へと【吸い込まれる】。 その力に踏ん張って耐えていると、社長の体が一気に引き寄せられた。 「え……いあやぁぁ!」 窓の外へ飛び出す社長。それに付き従うように、連れていかれる音無さん……転送魔法を発動しようとするも、座標が定まらない。 これ、ただの吸い込みじゃない。空間そのものに干渉する引力!? ◆◆◆◆◆ 「やめろ、八神……まだ分からないのか。お前は」 「言わなかったっけ? 気に食わないから潰すって」 『危険……危険。これでは、天びんが』 コルトガバメントのマガジンを入れ替え、再装填。 その動作も一秒足らずで終えたところで、虚空の奴らに呼びかけ。 「今すぐ社長を解放しろ。そんな奴がいても、役に立たないでしょ」 「そうはいかない。俺は全ての世界を救う、救世主となるんだ」 ≪全て!?≫ 「必要なんだよ、この”種”は」 そうして奴は傷の全てを癒やしながら、こちらに弓を携え……炎の矢弾を連射。 それを先ほどと同じように撃ち抜くと、一気に気配が離れていく。 『八神……お前があんな下らないことのために、俺達が目指すべき正義を否定するというのなら……いいだろう。 何度でも、何十回でも、分かるまで伝えてやる。お前は俺の剣として、戦う使命があると』 ざれ言は無視し、状況確認……炎によるテレポートじゃない? そうか……タマモの呪術で、765プロの周囲がガードされてるから! だったら……! 「タマモ、みんなのことをお願い」 「お任せを!」 「や、恭文君、事情説明……いや、後でいいわ! お願い!」 「はい!」 ベルトちゃんを腰に装着――イグニッションキーを入れ。 ≪――Start your mind≫ 「ニクスソウル!」 飛んできたニクスソウルをキャッチ。変形させてシフトブレスに装填。 展開したレバーを手首側へと押し込んだ。 「変身!」 ≪Type――Nix! Firstgear in!≫ ファーストギア・イン――。 そのまま交差させた腕を、ハンドルを切るように一回転。 一気に広げると、蒼い炎とともに現れた装甲が次々と装着。一瞬で変身完了する。 ≪Don't Stop Your Cool!≫ ボディのタイヤを回転させながら跳躍……そのまま地面を踏み締め、縮地走行開始。 「ベルトちゃん!」 ≪トライドロンも走らせてる! それまでは≫ ≪The song today is ”Cops And Robbers”≫ ≪これだー!≫ 「OK!」 さぁ、テッキイッセンマンを見習い”お巡りさん”と”泥棒”の追いかけっこだ。楽しんでいこうか――! ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 古鉄≪というわけで、私達が一番嫌いなドンパチです≫ 恭文「いやー、嫌いだわー。ドンパチ嫌いだわー」 (”まんじゅうきらい”と同意義とお思いください) 恭文「でもさ、アルト……この話でCops And Robbersがかかると、大体逃げられるフラグ」 古鉄≪逃げられたの、あなただけでしょ≫ 恭文「それを言わないでー!」 (果たしてフラグ成立なるか。それも本編で……皆様、何卒よろしくお願いします。 本日のED:小比類巻かほる『Cops And Robbers』) [*前へ][次へ#] [戻る] |