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幕間第48巻経過報告:01(サンプルあり)(2016/10/12)
古鉄≪というわけで、幕間第48巻の経過報告です。今回は書き下ろしを中心に≫
恭文「書き下ろしは短編一話も込みで、三話完成……かな。ISクロスも一話が仕上がって……一気呵成に行くぞー」
古鉄≪いんふぃにっとII第二巻も調整してましたしね。それではまず、こちらから≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
またまた襲ってきた765プロ海賊連合。
卯月と唯世君達は、蒼凪プロデューサーの援護に回る。
杏が攻撃を捌けているし、大丈夫と信じて……それで、私は。
「あんなの、どうやって勝つの……!」
ただ止まって、しまっていた。
後衛のガードと言えば、聞こえはいい。
でもあんな強敵を相手に、どう立ち向かうべきか、迷ってしまって。
「攻撃をすり抜けるって……アーツスキルも通用しないってことだよね」
「下手にぶっ放せば、背中を取られて即終了ね。まぁ大丈夫よ」
そう言ってティアナさんは、次の矢を放つ。
「あの子、ヘビーゲーマーなんでしょ? つまり」
「つまり?」
「ゲームの中でなら、歴戦の勇士ってことよ」
◆◆◆◆◆
「奈緒さん、”核熱”で!」
「OK!」
可奈が地面を蹴り砕きながら、踏み込んで左薙一閃――片手刀アーツスキル<烈>。
先頭にいた片手剣持ちに、左・右での二連撃が打ち込まれた。
でもシールドで防御され、更に技硬直も発生。
でも――。
「志保ちゃん!」
志保がいつの間にか走り込んで、可奈の脇から刺突。
「バーンブレード!」
炎に包まれた片手剣で、盾を射貫き、スケルトンの反撃を粉砕。
片手剣アーツスキル<バーンブレード>――それが放たれた瞬間、切っ先から爆発が起こる。
それがかざされた盾ごと、細い体躯を押しのけ、そのまま後方にいた奴らをなぎ倒す。
そこで奈緒さんが走り込み、飛び上がりながら一回転。
「いくで……ライトストライク!」
振り上げたメイスを奴らの中心部へ叩きつける。
光り輝く鉄槌を――それが着弾した瞬間、眩い閃光が走る。
すぐさま奈緒さんが飛びのくと、奴らのいる空間そのものが軋み、赤熱化。
それが爆発した瞬間、骨達は燃やされ、灰となっていく。
「「「よっし!」」」
「い、今のって……」
「……戦技連携<アーツラッシュ>」
◆◆◆◆◆
恭文さん一人で、中央突破なんて無茶です!
リ、リアルファイトならともかく、ここはゲームの中。
それなりの手助けもできるはずと、思っていたら……必要ないレベルで。
「ヤスフミ!」
それどころか、フェイトさんに先を越されましたー!
フェイトさんはシャーリーさんに回復してもらい、更に支援魔法をもりだくさん。
それからドジっぷりが嘘みたいな加速で、一気に後を追う。
そうして金色の魔光刃を袈裟・逆袈裟と振るい、敵を切り裂いていく。
……いや、一撃じゃ倒せない。それを察してか、フェイトさんは後ろに飛んで退避。
斧やナイフによる密集攻撃を避けると、追撃してきた八体が矢弾に撃ち抜かれ、消滅する。
”フェイトさん、そのアンデッド、魔法耐性があるっぽいです!”
”え、えっと”
”……魔光刃は通用しないので、実体剣を使ってください”
”剣、剣……も、持ってない”
””はぁ!?””
”ご、ごめんー! もういらないと思って売っちゃったのー!”
フェイトさん、やっぱりドジですー! こうなったら……私が、頑張らないと!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「はい、アプリスクです。……でもさくさくっと行くよー。出したいキャラもいるし」
古鉄≪みりあさん達とか、他のCPメンバーの様子も出してませんしね。……特にみくさんは≫
恭文「せっかく僕自らネタを作って、振ってるし」
(そう、キーワードはガジルのキャラメイキング)
恭文「ただそんな中、凛には迷いがあるようで」
古鉄≪つまり、あのフラグです≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「渋谷さん」
そこで後ろから、唯世君に声をかけられた。慌てて剣を背負い直し、振り返る。
「何かな……またモンスターが」
出て、ないね。
じゃあ一体……小首を傾げていると、いきなりデュエル申請が飛んできた。
「これは」
「少し付き合ってください。スキルも交えた、防御訓練がしたくて」
「それなら蒼凪プロデューサーの方が」
「そっちは散々やっているので」
散々……本当に、どういう関係なんだろう。
疑問を感じながらも、まずはデュエルモードを確認……その上で受諾。
≪PvPシステム、解錠(アンロック)。デュエルモード……ファスト≫
「僕は防御に徹するので、どんどん打ち込んでください」
「うん」
「では、よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
時間制限は三分間……その間、一撃も受けずに防御しきる?
さすがにそのルールは、厳しいような。……いや、油断はするな。
実際あの子は、攻撃をほとんど受けていなかった。
全て防御して、押し通し、仲間の攻撃チャンスに繋げていた。
だから腰だめに構えた姿を見やりながら、気持ちを入れ替え……一気に抜刀。
「はぁ!」
まずは唐竹……続いて袈裟・逆袈裟・右薙・左切上・唐竹と連撃。
でもがっしりと構えられた円形盾<サークルシールド>を、揺らがせることもできない。
というか、盾を正面に構えただけ? でもそれがあんまりに力強くて、縁に当たっただけで止められる……!
◆◆◆◆◆
「きゃあ!」
凛ちゃんが……攻撃したはずの凛ちゃんが弾かれ、後ずさった。
一メートルほど距離を取って、凛ちゃんも驚きの表情。
「ねぇしまむー」
「唯世君、強すぎます……!」
「だよね!」
恭文さんばかり見ていたけど、唯世君も十分おかしい領域です。
アーツスキルの高速攻撃も、ちゃんと見極め避けている。慌てた様子もない。
「というか、攻撃が弾かれるって何!? 一体何やったの!」
「唯世の足下を見なさい」
そこでティアナさんが、尻尾を揺らしながら近づいてくる。なお右肩に竿を背負って、漁師装備一式を着ていました。
「足下?」
「そう、足下」
「いや、盾なら足下とか、関係ないんじゃ」
そう言いつつも、未央ちゃんと二人で注目――。
凛ちゃんは驚きながらも、更に斬撃を放つ。
それもやっぱり防がれてしまうんですけど。
「あ……!」
唯世君は両足を……体全体を前に向けて、腰を落としていた。
それで衝突の瞬間、まるで押し込むかのように力を入れている。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
「オークションハウスも覗いてみましたが……765プロ海賊連合は予想通り、クラフターを抱え、生産業にも手を出しています」
そう言って三条君が取り出したのは、日本刀<虎徹>。
レアリティを示す星は、合計三個。最大十だからそこまで強くはない。
僕達ももう少しスキルを上げれば、装備できる程度だ。
問題はそのアイテムを作った人……名前が。
「Yukiho――雪歩さんかよ!」
「これだけではなく、衣服関係の装備……ローブなども手がけているようです。
このゲームだと最高レベルの装備品は、基本職人の手で作られますから」
「高ランクのクラフターを養成することは、その装備品の売買も可能とする……律子さん、抜け目ないわね」
「更に薬品・食品などの消耗品についても、高槻さんが担当しているようで。そちらの履歴も相当数」
「ほ、本当に抜け目ないわね」
薬品関係も……まぁ、今は大丈夫。
ただ高難易度のクエスト・ミッションでは、やっぱり必須な場合も多いみたい。
それを生産し、売ることも経済活動の一つ……あれ、もしかしてまともにゲームをプレイしているだけ?
いや、でも……経済支配とか言ってるしなー。やっぱり一度、実体は明らかにしておきたいよ。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「ようやく唯世と凛(渋谷)を絡ませることができた……!」
古鉄≪長かったですねぇ。そこに旦那も登場して三角関係……楽しみですね≫
あむ「どういうこと!?」
(『ほんとそうだよ! 本妻気取りとかじゃないから! というか……美波さんー!』
本日のED:ソードアート・オンラインOST『Swordland』)
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