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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第47巻経過報告:02(サンプルあり)(2016/9/28)
[TOMATO] とある魔導師と機動六課の日常・幕間 第47巻『開戦』



古鉄≪というわけで、明日(2016/09/29)に販売開始する、幕間第47巻です。
バルバトスルプスも出荷しますが、作者は百式やらで学習……発売日まで待ちます≫

恭文「それでも買いに行くつもりかい。Amazonでも予約しているのに」


(予備パーツ取りに)


恭文「そう……九月もあと二日。バルバトスルプスも販売されるということは」

古鉄≪鉄血のオルフェンズ第二期も今週スタート。楽しみですね≫


(踊る鈍器のパレード)


恭文「というわけで、前回のは幕間本編でしたが、今回は書き下ろし中心となります」

古鉄≪具体的には……あの二人のバトルですね≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「――佐久間くんと水谷くんの勝負を見たいと……そういう声が多いんだよ」

「公開された試合映像でも、コメントが多数あるんです。水谷さんはどうでしょう」

『問題ない? 報告した通り、進級前だったから予定も空(あ)いていますし』

「まゆも、日曜日なら問題ありません。……でも、いいんでしょうか」


ただ……まゆは倒れた件も含め、このバトルには戸惑いがあるようで。


『私は構いません。むしろ佐久間さんとバトルもしたかったですし……順位とかは関係なく』

「水谷さん」

『なので遠慮せず、遊んでくれると嬉(うれ)しい?』

「……分かりました。まゆ、全力でお相手します」

「よし」


まゆも気を取り直したので、今西部長が拍手を打つ。


「では今週の日曜日、同じ会場・同じ時間で、リクエストマッチを行おうじゃないか!」

『はい!』


話はサッと纏(まと)まった。いやー、三位決定戦も楽しみだねー。


「あの、機体変更は……大丈夫なんですよね」


ただそこで、まゆが念押ししてくる。


「うん、問題ないよ」

「別の機体なんてあったのか」

「ベアッガイが万が一使えなくなったらと、準備だけはしていたんです」

「実際の選手権でもあるんですよ。試合中の機体変更は認められませんけど、次の試合まで時間がないには」

「なるほど……確かに先週のルールだと」


牧野さんが小首を傾(かし)げているので、僕からも補足。

そういうのもトーナメントでは、大事な準備だって教えているしね。うんうん、いいことだ。


「ならまゆ、また全力で楽しんでこい。今度は直接応援させてもらうよ」

「ありがとうございます」


あぁ、まゆがすっごく嬉(うれ)しそうだ。

でもなんだろう……この疎外感。


まゆが嬉(うれ)しそうだと、僕達がお邪魔虫みたいに感じる……あははは、どうしようー。


◆◆◆◆◆


調整はできる限りのことをした。

ベアッガイ以外で、まゆが一番扱い慣れている機体……アレしかありません。


あとは先週のバトルで感じた、いろいろな反省点も詰め込んだ。……大丈夫。


『346プロ:佐久間まゆ選手!』

「じゃあ行ってきます、プロデューサーさん」

「あぁ。……楽しんでこい」

「はい。シャマルさんも」


はい……シャマルさん、またまた来てくれて。もう感謝しかないので、しっかりとお辞儀。


「ありがとうございます」

「主治医だもの。じゃあまゆちゃん、私もしっかり見てるから」

「全力で戦ってきます」

「よろしい」


ステージに上がるときと同じように、見送られながら戦いの場へと立つ。


「水谷さん、ありがとうございます」

「ううん、この間言った通りだから」

「なら、全力で勝ちに行きます」

「同じく」

≪――Plaese set your GP-Base≫

ベースから音声が流れたので、手前のスロットにGPベースを設置。

ベースにPPSEのロゴが入り、更にパイロットネームと機体名が表示される。


≪Beginning【Plavesky particle】dispersal. Field――Colony≫


ベースと足元から粒子が立ち上り、フィールドとコクピットを形成。

今回はコロニー内部。でも周辺宙域も再現されているから、地形や環境変化を利用……できるといいけど。


≪BATTLE START≫

「佐久間まゆ、グリモワール――いきます」


アームレイカーを押し込み、カタパルトを滑って飛び出す。


そう、グリモワール――グリモアの改造機体。

まゆが初めて作ったガンプラで、その楽しさを教えてくれた子。

深い赤に彩られた機体が、昼のコロニーを鋭く飛ぶ。


◆◆◆◆◆


慌てて左にバレルロール。

すると黄色い……バスターライフル級の砲撃が、こちらに襲ってきた。


それはグリモワールの脇を突き抜け、住宅街に直撃。

数十のビルを一直線になぎ倒し、外壁に穴を開け……早速環境変化ですか!


≪Field Change≫


コロニーの外へ空気が漏れ出し、明るかった空は曇り始め、周囲の空気も乱れていく。

それでも飛行速度は変わらず……水谷さんの機体は、一体何だろう。


モビルアーマー? いや、ウイング系ということも……そこで光学カメラが、機体を捉える。

それは初代ガンダムに近いフォルムで、バズーカを逆手に持ったガンプラ。


両肩の上には可動型スラスターを搭載し、シンプルかつ高機動な佇(たたず)まい。

色は蒼と紫が混じり合い、可れんな蝶が描かれていた。


『さすがに素早い……でも、捉えてみせる?』


背部は小型ウイングらしきものがあり、全長は十五メートルほど。

え、待って……ください。あれは。


「……ブルーウィザード!?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、お待たせしました。事務所対抗バトルトーナメント三位決定戦……もとい、リクエストマッチです」

古鉄≪なぜリクエストマッチとなったのか。その理由は本編を参照していただければと。
そして二人揃って機体変更――まゆさんはグリモアですか≫

恭文「いろいろ考えたけど、これが一番しっくりきた」


(使い慣れている上に、キットも名作)


恭文「そしてブルーウィザードらしき機体についても……やっぱり本編で」

古鉄≪さぁ、続いては鮮烈な日常Second Seasonからちょい移籍したあの話です≫

恭文「そっちのサンプルで出ていた分、実は今回の収録分でして……あれなの。
最終刊なのにすっごい続き物っぽい感じで終わるから、それはどうかなと」

古鉄≪なので番外編的に修正したので……あ、それと派生ジョブの設定もできました≫

恭文「いろいろ参考にしたしねー。それもまた劇中で」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ガーディアンと本格闘争……それは私達海賊連合にとって、とんでもない恐怖で。

とにかく全員、本拠地に集合――。

円卓を囲み、響ちゃんから状況報告。


なお貴音さんは船を沈められた上で、頭を撃ち抜かれたらしい。

今、必死に走って、こちらに戻っています。


「……降参しましょお」

「雪歩ぉ!? ちょ、あきらめが早すぎるよ!」

「でも、プロデューサーだけならともかく……唯世君達もだよ!?」

「雪歩、落ち着いて! 分かってる! それはよく分かってる!」


みんなはもう言うまでもなく……×たま狩りはもちろん、イースターとの戦いで経験豊富。


あのね、場数が違い過ぎるの。

プロデューサーさんだけじゃないの。

みんな、戦い慣れしすぎていて……!


現に響と貴音さんが一蹴だもの! ガンプラバトルならともかく、体を使ったガチバトル……それも異能力戦は勝てないー!


「とにかくぼくは反対。せっかくのゲームなんだし、人に迷惑をかけない形でやり合おうよ」

「あらあら、大胆ねー」

「真、そう言うからには勝算が」

「ないけど……こんな形でもないと、プロデューサーと本気の勝負もできないから」


それでグラップラーな真は、嬉(うれ)しそうに拳を慣らす。

あぁ、戦闘民族かぁ。でも確かに……ガンプラバトルとは違うんだよね。


直接向き合って、力をぶつけ合う。その機会は確かに……いやいやいやいや!


つい納得しかけたけど、駄目だよね! それは違うよね!


「真、ダウト!」

「なんで!? 春香は全力で望むと思ってたのに!」

「私は戦闘民族じゃないし! というか……それなら、普通のデュエルでいいと思うんだ!」

「……おぉ」


そうそう! 納得してくれて嬉(うれ)しいよ! 組織闘争とかアウト! そういうのはいいからね!?


◆◆◆◆◆


「あのー」


そこであずささんが、小首を傾(かし)げながら挙手。


「船って、修理にお金がかかるんですか?」


大前提を知らなかった……だと。それが衝撃で、律子さんの眼鏡がずり落ちる。


「……あずささん、かかるんです。というか、プレイヤーが使える乗り物関係には【耐久度】が設定されています。
それがゼロになると、修理しないと再使用できないんです」

「あとは消耗度もですよね」

「正確には【寿命】ね。耐久度がゼロになる、又は一定以上の損傷行動を取ることで減っていく数値。
これがゼロになると、ステータス及び機動性が半減するわ」

「あらあら……ずっとは使えないんですね」

「ただ寿命自体は一度や二度、全損した程度では減りませんから。
それに寿命が尽きた船、及び一定の素材を使うことで、再生<レストア>も可能です」


面倒だけど、どうもそういうものらしい。

えっと……サイクルを生み出す必要があるんだっけ。


そうしないとお金や素材が循環せず、どこかで滞っていくから。

それは疑似経済が生まれる、MMO世界内ではとても致命的なこと。


デジタルな数値が無数に集まり、構築するのは……現実にとても近い場所だった。


「とにかくこちらから手出しをしなければ、恭文君達も動きにくいでしょ。真も戦いたいなら、正式なデュエルで」

「分かったよ。でも楽しみだなー、【マンティコア】狩りで、ぼくも腕を上げていると思うんだよね。雪歩が作ってくれた装備もあるし」

「ありがとう、真ちゃん。……それはそうと」


雪歩が小首を傾(かし)げていた。それで改めて、部屋を見渡す。


「雪歩ちゃん、どうしたの?」

「美希ちゃんは今、どうしてるんですかぁ」

『……あ』


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「はい、というわけでアプリスクです。
しかし春香達もヒドいなぁ、僕達を魔王の眷属みたいに」

古鉄≪ほんとですよ。この人や私はともかく、あの人達は基本一般ピーポーですからね?≫


(それでも聖夜小ガーディアン、対異能力戦の分野ではかなりのものです。×たま・なぞたまから能力が強烈だったしねー)


恭文「てーかコイツら、マンティコアとか……僕達が手出ししてないような、協力っぽいモンスターも倒してるし」

古鉄≪やっぱり装備・ゲームシステムへの理解はあちらが上ですか。これは負けていられませんよ≫

恭文「だね。僕もアーツスキルを使いこなさないと」


(『いやいや、そのままでいてください! そのままのプロデューサーさんがすばらしいんです!』)


恭文「そして舞台はゲルブ……SecondSeason第五巻に収録した、書き下ろしとも一部リンクしております」

古鉄≪読み比べると、時系列が分かる……かもしれません≫



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



「ほんと、ゲームの中とは信じられないわねー。でもいいところだ」


モンスターはいるけど、基本的には平和な風景。

デカい芋虫も、茶色の巨大魚も、慣れれば可愛(かわい)いもんよ。


というわけで竿(さお)を出して、川釣り開始。いや、これもついついやっちゃうのよねー。


「……ふん!」


そこで後ろから聞こえる、慣れ親しんだ声。

……何となく嫌な予感がしながらも、頭だけ振り返ると。


「ふん! ふん! ……ふんー!」


ギンガさんが涙目で、芋虫を殴り倒していた。

それも執ように……この世から消し去ろうと。


いや、失礼だけどそれほどの勢いだった。


だから、目を合わせたくなかったのに、ギンガさんはこちらを向いた。


「……ティアー!」

「ど、どうも……え、虫に憎しみでもお持ちで」

「違うの! 絹糸……絹糸が出ないの!」

「絹い……あ、かかった!」


ギンガさんに気を取られていると、一気に竿(さお)が引かれる。


◆◆◆◆◆


「ところでみんな、分かっていると思うけど……このゲーム、PKはOKなんだ。デュエルは合意の上でやるってだけで」

「「へ?」」

「えっと……は!」


呆(ほう)ける奈緒と志保。だけど二人と違い、りっかはすぐに察する。


「ごま太郎、戦闘態勢!」

「リインさん、詠唱を」

「はいです! シャーリー、奈緒さんも防御魔法を……早く!」

「あ、はい!」

「なら私も!」


唯世達もそれぞれ武装を整え、玄関を見やる。

シャーリーと奈緒も連続詠唱。


二人は全体の物理防御力を上げるライトアンブレラを――。

続けて魔法防御力を上げるマギカアンブレラも発動。

白光と翡翠(ひすい)色の輝きに包まれ、僕達はそれぞれの能力を底上げする。


「唯世、リーダーを僕に譲渡して」

「分かった!」


唯世からパーティリーダーを預かり、あるスキルの発動条件を整える。

使うかどうかは分からないけど、準備はしておかないとね。


「あの、ヤスフミ、どうしたの。いきなり戦闘態勢って」

「僕達は敵対を宣言したし、行き先も割れているはず。となれば――」

「まさか……!」


フェイトも志保達と一緒に気づき、入り口を見る。


『汝(なんじ)ら、極炎の、砲火に滅せよ!』

「汝(なんじ)ら、凍結の、息吹に震えよ!」

――天・地・人――


可奈が印を完成させた途端、ドアがいきなり蹴り破られ。


「「ヴォルケーノ!」」


亜美と真美が店内に右手をかざし、極炎を放つ。


◆◆◆◆◆


ヤスフミがスキルを発動した瞬間……風を切る音が響いた。

というか、足下に赤いフィールドが生まれて、一瞬消える。


確かこれ、範囲攻撃を予測する……待って。

今、店内の床全部が染まったような……!


「……志保ちゃん!」


なので志保ちゃんをカバーし、ロングソードで右切り上げ一閃。

空海君達も、それぞれ後衛をカバー。


降り注ぐ数十本の矢を、アーツスキルや盾での防御で払い、何とか安全を確保する。


「がぁ!」

「な、なんなのー!」


店内にいた数人が、流れ弾に当たって死亡するけど……! 全く無関係なのに!


「あ、ありがとうございます……え、替え玉?」

「どうしてー!」


し、志保ちゃんまで、別人だって思ってる! 替え玉じゃないのに! 私だってこれくらいはできるのにー!


と、とにかく今の射撃……射撃は誰!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



恭文「というわけで、765プロ海賊連合が襲ってきました」

古鉄≪GMに通報しましょう≫


(『やめてください死んでしまいます!』)


古鉄≪あと、このゲームに足りないものはなんでしょう≫

恭文「……オークションを前に悩む姿」

古鉄≪それがありましたね≫

恭文「巨大ロボット」

古鉄≪魔導兵器みたいな感じですね、分かります≫


(『分かっちゃ駄目でしょ!』)


恭文「でも春香、魔導アーマーみたいな感じなら」

春香「あ、そっか」

恭文・古鉄≪「あ、出てきた」≫


(少佐は魔導アーマーに乗りたいようです。
本日のED:GARNiDELiA『BLAZING』)




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