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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
幕間第47巻経過報告:01(サンプルあり)(2016/9/5)
[TOMATO] とある魔導師と機動六課の日常・幕間 第47巻『開戦』



古鉄≪というわけで、幕間第47巻の経過報告です。と言ってもほとんどできていませんが≫

恭文「まぁできているところだけ――まずはアポクリファ編。ついにあのキャラが登場します」

古鉄≪そしていつも通り、旅描写が多くなる罠≫

恭文「……つい書き込んじゃうよね」



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


光り輝く大聖堂の中、跪く彼女に願う。

この広い世界の中、私に適合するであろう素体。


しかしこれは危険な戦いでもある。

彼女の安全を保証する、最大限のシステムは備わっていた。

それでも完璧ではない。何せ我らが裁定するのは、英霊達による未曾有の大戦なのだから。


「では……あなたは」

”はい。神でも、後の世でも言われたような聖女でもありません”

「それでもあなたは、私の憧れです」

”――ありがとう。では、本当にいいのですね”

「はい」

”あなたに一切の危害を加えられないよう、最大限の保護が成されます。
しかしそれでも、あなたは剣を取る。戦いに身を投じることになります”


生きていた頃の私によく似た、長い金髪の少女――彼女に改めて感謝を伝え、最終警告。


「弱かったり、運が悪かったり……何も知らないとしても、それは何もやらないことの言い訳にはならない」

”それは”

「日本の特撮ドラマで、そういう台詞があるんです。私、この言葉が大好きで」

”……そうですか”


……なのに、あっさり決めてしまうなんて。

もしかしたら生前のジル達も、私を見ていてこんな気持ちだったのかも。


頑固で、こうと決めたら曲げず、ただ突き進んでいく。

その無鉄砲さに困りもして、でも……眩しくもあって。


「聖女(ラ・ピュセル)よ、この身を委ねます――」

”――元人格の同意獲得”

――霊格挿入(インストール)開始――


そうして私は、彼女と一つになる。

彼女の魂を汚すことも、壊すこともなく、私達は同居人となる。

その身に鎧を、その手に旗を――その心に戦いへの覚悟を持ち。


「現界完了」


私は、再びこの世界で眼(まなこ)を開く。



◆◆◆◆◆



許可をもらい、着替えやパスポート、教科書も旅行鞄にぎっしり詰めて、ルーマニアへ向かう。

でも、レティシア……その、私の時代と違って、肌着が……肌着が……色とりどりというか。

い、今の時代ではこのような、扇情的なのが主流なのでしょうか。レースとかがこう、ふりふりっと。


まるで王族のコルセットが如きこしらえだった。

実は今も身につけていて、とてもドキドキしています。

でもドキドキはもう一つ……いえ、二つ。


普通の服も大胆なんです。その、肩に袖もなくて……胸のラインがくっきり見えて。

今は冬なので、その上からシャツやコートを羽織っていますが。

スカートも短めでした……太股の中程くらいしか、丈がなくて。


わ、私がこんなのを着たら、きっとジルが目玉をまた飛び出させ、大慌てになります。

そうしたらまた目つぶししなきゃいけなくて……これが、当代流……!


とにかくバスというものに乗り、空港へ向かい、飛行機に乗る。


……レティシアのお金で。


そしてレティシアの体を借りている関係で、睡眠・食事が必須となった。

なので途中で……ハンバーガーというものを食べ、コーヒーを飲み、ホットドッグも食べ、オレンジジュースも飲む。

ブカレストに到着してから……また空港でご飯を食べる。


……レティシアのお金で。


更に現代知識を……具体的には、下着の派手さを調べるため、スマートフォンというものを弄る。


……レティシアのお金で買ったはずの、白い携帯を。


あぁ、何も言わないで! でも、仕方ないんです! ちゃんと寝て、食べなきゃレティシアに負担が!

それに……霊体ですから!? お金なんて持ってないんです! 用意できないんです!


こ、これは魔術協会か、聖堂教会に事情を話して、補填してもらわなければ。

一応領収書というのは、もらってきましたし……トゥリファスの教会宛にしたけど、大丈夫ですよね。


「どうしよう」


そうして積み重なった【数十枚】の領収書に戦々恐々としてしまう。


「これ……!」


◆◆◆◆◆


ハンバーガーを十個ほど、ポテトとドリンクを五個ほど平らげ、ようやく落ち着いた。

しかし……乱暴な味わいですけど、炭水化物・肉・野菜が同時に取れるのはいい。

いわゆる完全食でしょうか。それなら繁盛しているのも理解できます。


……それが、レティシアのお金でなければ。

そうして増えていく、領収書……処理、されますよね。


戦々恐々としながらも、道中の食料を買い込み、トゥリファス行きのバスを探す。

ところが直接向かう便は、どこにもないらしい。

もちろん飛行機や船などもない。


ここから三百キロはあるシギショアラなら、問題はないそうだけど。

でも、そこで更に問題発生。

そのシギショアラに向かうバスがくるのは明日。


列車もあるそうだけど、本日は満席……どうも予約が基本らしい。

仕方ないので、スマートフォンをいじいじ……それで見つけたのは。


「へ……ヘイタクシー!」


左手でサムズアップ……というものをして、長距離っぽいトラックに呼びかけてみる。

当代では”ヒッチハイク”という文化らしいです。

行き先が合う車を見つけ、無償で送ってもらう文化。


その、前屈みで……胸の谷間を、アピールするといいそうです。

すると次々と止まってくれる、優しい……もとい。


「彼女、どこ行きたいんだい? ……え、トゥリファス? そんなことより、俺達と一緒に遊ぼうぜー!」


いやらしい人々だった。


◆◆◆◆◆

とりあえず一部……強引に乗せようとした方々は、説法した上でお帰りいただく。

そうじゃない方々も、丁重にお断りする。


駄目です……そんなことは許しません! 今回はレティシアもいるんですから!

レティシアの同意もなく、そのような……よ、よ、よ……とにかく駄目ー!

あれ、それならそもそも、谷間アピールが駄目じゃ! あ……私としたことがぁ!


「レティシア、ごめんなさい! 私は馬鹿でしたぁ!」


主でもなく、誰でもなく、レティシアに懺悔――。

レティシアは眠っているけど、とりあえず懺悔……懺悔!


「というか、殿方は本当に」


懺悔も終わったので、右手で軽く胸を撫でてみる。


本当に……大きな胸が好きらしい。

私個人としては動きにくいし、邪魔だとも思うのだけど。

真下もよく見えないし、戦いのときは邪魔。


しかも殿方の視線もよく引いてしまうから、実はちょっとコンプレックス。

いや、でも……レティシアは例え見せなくても、あのように着飾っていたわけで。

そういう、魅力を育むことも、当代の女性として必要なたしなみ?


試しにスマートフォンで検索してみると――。


――他が百点でも、水着や下着が駄目ならマイナス――


という結果が出てきた。


「そうか……当代の美しさは、内面から滲み出るものなんですね」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「サーヴァントにいきなり、スマホを持たせちゃいけない」


(決して譲れない戒め)


古鉄≪え、原作と違う? ブレイクしないと駄目なんですよ、今回は≫

恭文「とまとのジャンヌは、いろいろ影響を受けやすいお年頃……でもスマホは駄目!」

ジャンヌ(Fate)「そう言われても困ります! だってスマホがないと……道、分からない」

恭文「地図を見なさい」

ジャンヌ(Fate)「GPSの方が便利なんです! 三百キロの大移動ですよ!?」


(アポクリファ編で、ジャンヌが最初に見つけた頼れる仲間→スマホ)


恭文「果たして領収書は受領されるのか。聖堂教会はそれほどに心が広いのか。そこに注目しつつも」

ジャンヌ(Fate)「お願いします!」

恭文「僕と桜セイバーはどうなっているか。これもちょこっとだけお見せします」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


≪さて……どうしますか?≫

「え、もちろん嫌がらせ」

≪ですよねぇ≫


さすがにサーヴァント六騎……アサシンが合流しているなら、七騎か。

そこに飛び込む真似はできない。

でも……嫌がらせはできる。


毎晩毎晩厳戒態勢に持ち込んで、神経を削ってもらおうか……!


「……ところでマスター、その格好は」

「え、忍び装束」

「忍者だからですか!」

「当然。とにかくセイバー、地図は」

「頭に入っています」

「よろしい」


斥候役としてやるべきこと……それは地理を把握すること。

特に重要なのが、ミレニア城塞への攻略基点。及び内部構造と戦力情報。

今回はクーデターの制圧だから、いずれはあの城でも戦うことになる。


なお普通の聖杯戦争なら、マスターの魔術工房を探すらしい。

人間とサーヴァントの戦力差は、何度も言われている通り。

だからマスターは魔術工房に身を潜ませ、サーヴァントに前線を任せる。


そうしてサーヴァントの後方支援に徹するのがセオリー。

……でも今回は普通じゃない。ミレニア城塞が拠点と判明している以上、捜索段階は省けるわけで。

それであそこを放棄するとも思えない。大聖杯は霊脈と繋がっていて、移動も難しいだろうから。


更に言えば、サーヴァントが城から離れることも基本ない。

つまりあの城を攻略できなきゃ、延々終わらないわけだよ。


◆◆◆◆◆


セイバーが跳躍しかけるので、首根っこを掴んで止めて。


「ぐへ!?」

「ストップ」


市庁舎から二百メートルほど離れ、物陰に隠れておく。


「セイバー、周囲の警戒」


そのまま印を組み。


「分け身の術!」


分身を生成――。

ただしその姿はシロウ・コトミネとなる。


「マスター、これ」

「まぁ見ていてよ」


そして分身神父様はダッシュ――。

そのまま壁に生まれている、建築材の継ぎ目や段差に指をかけ、ボルダリング。

ぬるりと上り、屋上に到着する。


その視界から、城塞の様子をチェック。

遠すぎず、近すぎず、監視場所としては打ってつけ……なんだけど。


「やっぱり目をつけられていたか」

「あ……」


屋上のタイルをよく見ると、模様に偽装された【魔法陣】が描かれていた。

その結果城塞から機影――鳥かな、アレは。


≪まぁ当然ですよね。街全体が相手のテリトリーですから≫

「監視しやすい場所、弱くなりがちな場所は予めチェック済み」

「それでマスターは分身を……で、どうしてあの神父に」

「全部シロウ・コトミネのせいさ」

「アサシンは」

「ゆかなさんボイスに罪はない!」

「最悪だ、この人!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ジャンヌ(Fate)「……マスター、どうするんですか。FGOで違う人が声優さんだったら……またまた能登麻美子さんとかだったら」

恭文「声変わりしたことに」

ジャンヌ(Fate)「サーヴァントですよ!? あとその話題はアウト……いや、私が振りましたけど!」


(どうかお大事に)


古鉄≪というわけで、楽しい嫌がらせ……次は何やりましょうか。市民に迷惑をかけないよう、頑張りたいところですが≫

ジャンヌ(Fate)「もう手遅れですよね!」

恭文「大丈夫……次は軌道上から、でっかい石を次々落としてやろう」

ジャンヌ(Fate)「嫌がらせの範疇を超えてますよ! お説教です……マスターにはお説教が必要です!」

黒ぱんにゃ「うりゅ……?」

フィアッセ「いつものことだねー。後で私もお話だよ。うん、お嫁さんだもの♪」


(そしてうたうたいのお姉さん、全力ハグ。黒ぱんにゃもくっついて、嬉しそうです。
本日のED:SCREEN mode『Brand-new land』)




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