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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と彼女の鮮烈な日常SS第4巻 経過報告:03(サンプルあり)(2016/8/22)
[TOMATO] とある魔導師と彼女の鮮烈な日常 Second Season04『戦う理由』



古鉄≪というわけで、ここからは特別書き下ろし絡みです。果たして一体……何を四話も書いていたのか≫

恭文「ヒント、海賊が出るまで書き込んで、設定を固めていたらこうなった」

あむ「それはほぼ答えじゃん!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


いろいろな問題を乗り越え、再スタートのシンデレラプロジェクト。

私も体調が万全ですし、さぁこれから……と思っていると。


『ネットゲームのテストプレイヤー!?』

「はい」


CPの控え室にて、今西部長とちひろさん、プロデューサーさんから説明されたのは、そんなお話で。


「イースター社が新開発した、VRマシン【ドリームメーカー】。それを用いた、世界初のフルダイブ型VR-MMORPG【アプリスク】。
そのクローズドベータに、みなさんで参加していただきたいんです。ようはゲームのPRキャラクターですね」

「アプリスク!? え、本当に私達がやれるの!?」

「おぉ……これはこれは」

「おっし!」


あれ、李衣菜ちゃんと杏ちゃん……未央ちゃんもガッツポーズです。もしかして有名なんですか、そのゲーム。

……って、そうですよね! イースター社で、世界初なんですから!


「それで概要は、こちらの資料に」


ちひろさんから資料を手渡されるので、素早く確認……あれ、これって世界初以外も凄(すご)くないですか!?

コントローラーもなしで、ゲームのキャラが思った通りに動く!? SFです!


「……これ、マジなの? コントローラーもなしって」

「VR【仮想現実】については様々な研究がなされ、そのノウハウも蓄積しているからね。
既に脳波受信と、そのイメージを理解しての機械操作は、実用段階に至っている」

「そうにゃ……部長さんの言う通りにゃ! 猫耳でも、その脳波を受けて動くタイプがあるの!
落ち込んだらしおれて、嬉(うれ)しいときはぴくぴくして! というか」


そこでみくちゃんは、耳をぴくぴく……ぴくぴく……ぴくぴく!? ま、まさかそれが!


「これがそうにゃ!」

『おぉぉぉぉぉ!』

「そうそう。私もそれでビックリしたんだよ」

「か、科学って……凄(すご)いところまで進んでいるんだね」

「はいー」


ガンプラバトルだけじゃなかったんだ。凛ちゃんと二人、何度も頷(うなず)き合ってしまう。


◆◆◆◆◆


「ふだんのアイドル活動とはまた違うものだが、これは本当に大きなチャンスだよ。全員の手で掴(つか)もうじゃないか」

『はい!』

「ちょっと待ちなさい!」


そこでいきなり、控え室のドアが蹴破られた。

入ってくるのはショートヘアーにセーラー服の、どや顔な……あー!


「輿水(こしみず)くん、どうしたんだね」

「あー! 輿水幸子ちゃんだー!」


莉嘉ちゃんが、みりあちゃんが指差しし、輿水さんの登場に目を輝かせる。


「おいおい部長さんよぉ……よりにもよって、散々失礼かましたソイツらかよ」


更に入ってきたのは、黒髪を二つ分けにした……胸の大きな女性だった。しかもちょっとつり目。


「認めねぇぞ、アタシ達はなぁ」

「向井(むかい)さん」

「それなら、可愛(かわい)いボクと豪腕な拓海さんがやるべきですよ。はい、けってーい。
アイドルの意味も分からない素人さんは、三年石の上でレッスンしてください」

「……なんなの、アンタ達、いきなり入ってきて、自己紹介もなしで」

「おや、そちらにいらっしゃるのは、事件を起こした渋谷凛さんじゃありませんかー」


そこで二人が明確に、凛ちゃんに……いいえ、未央ちゃんに不快感をぶつけてくる。それも、笑顔で。


「で、そっちにいるのが……先輩に舞台を踏ませてもらったのに、勘違いでアイドルをやめるとか言った本田未央さん」

「……!」

「あとは立てこもりでデビューしようとした、卑きょう者な前川みく。それに乗っかったチビ達に、デカ女」


その敵意はみくちゃんと莉嘉ちゃん達にも、容赦なく向けられる。

それに怯(おび)えたのか、きらりちゃんが涙目で後ずさった。


「なんでそんな奴らがまだしつこくいやがる。今西部長、アンタ……ちょっと甘すぎるんじゃねぇのか?」

「ボク達、しっかり要求したはずですよねぇ。CPのやっていることは一切許せないし、認められない。
今後何があっても共演なんてできないし、存続させるなら対応も考えると」

「だからなんなの! アンタ達、一体誰!」

『えぇ!』


り、凛ちゃん……本当に知らないんですか! それに驚き、美波さん達とつい身を引いてしまう。


「え、何……卯月も、美波さん達も、その反応は」

「……え、本気で言ってます? こんな可愛(かわい)いボクを……今年デビューしたばかりの拓海さんはともかく!」

「うるせぇ馬鹿! ……紹介が遅れたな、アタシは向井拓海――一応お前らの先輩アイドルだ」

「ボクは輿水幸子……あなた達の先輩で、とってもかわいいアイドルです」


凛ちゃんがこちらを見るので、頷(うなず)いておきます。

そう……このお二人は、765プロの先輩アイドルです!


……あ、違った! 346プロ! 346プロー! マズい、頭が混乱してます!

私達が先輩やスタッフから、受けが悪いのも知っています。でも直接的に、ここまで言われるのは予想外で。


◆◆◆◆◆


「アタシなんてプロデューサー共々、喧嘩(けんか)は禁止って言われまくってるのによぉ。ダブスタじゃねぇか、これ」

「当たり前だろ! 君と遊佐(ゆさ)プロデューサーの場合、前歴が前歴じゃないかぁ!
と、とにかく……君達は無理だよ。輿水くんは夏のライブ、向井くんも期末試験が」

「それなら問題ありません」


そこで新たに、トランジスタグラマーな女性が登場。黒髪を背中まで流したその人は……誰?


「竹達プロデューサー! ……あ、幸子ちゃんの担当プロデューサーさんです」

「幸子が『あんな新人に、大事な仕事を任せられますかぁ!』って言って、準備を一日で整えましたから」

「なんだってぇ!」

「ダンスと歌だけは……まぁ、可愛(かわい)いボクにかかれば、問題なしですよ。あと、ゲーム内でイメージトレーニングもやりますし」

「そういう使い方もあるのかぁ!」

「うちの拓海も同じですよ」


更に金髪・サングラスにピアスをつけた、ちょっと壊そうなお兄さんも登場……!


「赤点ギリギリだったがなぁ……てめぇは漢字以外さっぱりってなんだよ!」

「うるせぇよ! それでも頑張ったんだからいいだろ!?」

「遊佐くん! まさかこれ……君達も認めるところかね!」

「当たり前でしょ。さすがにアイドルだけで突っ込ませませんって」


女性はサラッと言い切り、部長が口をあんぐり……でもなんだろう。

この人の言いぐさ、何か引っかかるような……誰かに、似ているようなぁ。


「そもそもネットも発達した現代社会で、問題を起こしたばかりのアイドル達が関わるんですか?
それはイースター社だって大迷惑ですよー。それならうちの幸子……と言いませんけど、美嘉ちゃんや楓さんの方が」

「そうそう、ボクをとは言いません……ちょっと! なんで担当アイドルを差し置くんですか!」

「いや、醜態をさらけ出す率で言えば、あなたも同じかなぁと」

「このへぼプロデューサーがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


そして、ハリセンで殴り飛ばされる輿水さん……アイドルを平然と殴ったぁ!?


「サッチャー? 今なんて言いました」

「や、やめて……小学生時代の、トラウマがぁ」

「あなたは誰のおかげで売れたんですか? はい、言ってみましょう」

「ボクが売れたのは、竹達プロデューサーのおかげです!」

「だったら、それをへぼと言うのは筋違いですよねぇ。というか、失礼ですよねぇ」

「すみませんでしたぁ!」

「はい、よろしい。でも罰として、今日一日はサッチャー呼ばわりです」

「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


竹達プロデューサー、恐ろしい……笑顔で躊躇(ためら)いなく攻撃してます! というかこの上下関係も、どこかで見た記憶が!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、幸子と拓海が本編登場。なおオリジナルキャラとして遊佐浩太郎(CV:遊佐浩二)と竹達彩美(CV:竹達彩奈)が登場します」

あむ「中の人を持ちだしてきた!?」

恭文「こらこら、拓海はちゃんと女性だから」

あむ「竹達プロデューサーはアウトォォォォォォ!」


(なお遊佐プロデューサーのキャライメージは、現在某チャンピオンでやっている、拓海を主人公としたデレマス漫画のプロデューサーが元です)


恭文「で、幸子はどうするかと考えたところ……寝る間も惜しんで、毎日お昼寝こみで八時間くらいしか眠れない日々を過ごした結果」

あむ「十分健康的じゃん! 惜しんでないじゃん!」

恭文「これしか思いつかなかった……!」

あむ「他の選択肢があったはずじゃん! もう一回考えなおせぇ!」

古鉄≪最悪の場合は……あれですよ、親が熟年離婚して、名字が変わったとかしましょう。そうすればオリジナル征が増します≫

あむ「そんなのあり!?」


(向島さんが、一体何度名前が変わったと?)


恭文「とまとだと向島さん、至って平穏なキャラなのにねぇ。……そして竹達プロデューサー達に詰め寄られたCPは」

あむ「ま、まさか」

恭文「……戦争じゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

あむ「アンタじゃあるまいし!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


「……だったら、示すよ」


怯(おび)える未央の背中を強く叩(たた)き、一緒に行こうと頷(うなず)く。


「私達に……ううん、私にそんな価値がないかどうか……試してよ」

「渋谷さん、待ってください。それは」

「じゃあこのまま言われっぱなしでいろと!? 納得がいかないなら、示すしかないよね!」

「そう、だよね……やるよ! ねぇ、どうすればいい! どうすれば私達のこと、認めてくれるのかな!」

「……莉嘉もやる!」

「みりあもー!」


それで未央が……ううん、みんなも乗ってくれる。


「みんな、駄目よ!」

「駄目じゃ、ないと……思います! だってそうしなきゃ私達、お仕事ももらえなくて……だから、頑張るしかないって!」

「きらりも、きらりんパワーで頑張っちゃうよー!」

「智絵里ちゃん! きらりちゃんも鼻息を鳴らさなくていいの!」


私や未央のせいなのに、大丈夫だと笑って……それに、強く励まされる。


「ミナミ、一緒に……頑張りましょう。私、嫌です……シンデレラプロジェクト、きっと……いいチームに、なります。
こんなふうに言われるの、本当に嫌です……わたし達、きっと輝けます!」

「アーニャちゃんも冷静に!」

「そうですよ! みなさん、落ち着いてください! それは」

「お断りだ、クソガキどもが」

「お話になりませんね」


なのに両プロデューサーは……ううん、そのアイドル達も、失望したと言わんばかりに首振り。更に笑ってもくる。


「何それ! アンタ達が言い出しておいて、なんでそうなるの!?」

「渋谷さん、あなたがやっていることは、そのときと全く同じですよ?
仕事を賭けとして、私達か、あなた達かを選ぼうとしている」


竹達プロデューサーはそう言って笑い、私にすっと近づき……指差ししてくる。

薄く開けた瞳は、黒く濁った冷たい色……それに寒気が走っても、縛られたかのように動けなくなる。


まさしくヘビに睨(にら)まれたカエル――私達は、縛り上げられていた。


「あなたが本当にこれまでのことを反省しているなら、そんなことは言い出さないはずですよ。
そして本田さん、あなたは仲間なのに、それを止めようともしなかった。あのときと同じように」

「あ……!」

「つまりこちらも反省していない。そんな人間の提案には乗れません」

「そん、な……だって、それじゃあ……私達、どうすれば……というか、賭けに使っているのはアンタ達だって!」

「俺達が? おいおい……誤解はしないでくれよ。俺達はただ、”お前達に任せられない”と抗議してるだけだぜ?」


そう言って遊佐プロデューサーが、他の三人がおかしいと言わんばかりに笑う。


「しかも竹達の奴は、こうも言ったはずだ。別に自分達が受けなくてもいい。
ただお前らみたいな、腐ったミカン箱以外なら……そうだよな、竹達」

「えぇ。それの一体、どこが賭けに繋(つな)がるんですか?」

「へ理屈を……!」

「そのへ理屈すら覆せず、ボイコットしたてめぇに言われてもなぁ」


向井さんは腕組みし、私に……ううん、私だけじゃない。
あざ笑いながら、全員に冷や水がぶっかけてきた。


結果意気消沈する私達……そうか、だからアイツと美波さん、卯月は止めようとして。

完全に身動きが取れなくなる私達。それをあざ笑い、竹達プロデューサーがすっと下がる。


◆◆◆◆◆


「……いい加減にしたまえ。君達がやっていることは、後輩いじめも同然だ」

「えぇ、そうですけど何か問題が?」

「なんだと!」

「今言いましたよ? 今の彼女達は”灰かぶり”――意地悪な継母(ままはは)や姉達にいじめられる役割です。
それをはね除(の)ける覚悟もないのに、変わっていくと口先だけで言われても……ねぇー」


今西部長の言葉すらあざ笑うの、この人!

この剛胆さ、慇懃無礼(いんぎんぶれい)さ……とても、とても覚えがあった。


「……ち、ちひろさん、もしかしてこの方は」

「……蒼凪プロデューサーと、同類です」


やっぱり……! それで美波さんが、卯月が顔を青くして絶望する。


「人の嘘と矛盾を見抜くのが大好き」

「ですよね……!」

「趣味は新聞の誤字報告をすること。好きなテーブルゲームはオセロ……! なお理由は」

「純粋なパワーゲームで、相手を一色に染める――蹂躙(じゅうりん)できるからです」


満面の笑みで言い切った! 本気だ……この人、本気で、心からそう思ってる!


「みなさん、考えてみてください――理念で正悪を決めるとか、面倒臭いじゃないですか。
それよりは【潰された方が悪で、潰した方が正義】というのが楽でしょ? 歴史は常に勝者が作るのです。
そう……つまり私のへ理屈すら覆せないあなた達負け犬は、紛(まぎ)れもない純粋悪。今すぐ身を投げるべきです」

「おい馬鹿やめろぉ! 私のオフィスだぞ!」


そうして、つい窓を見る。そうだ、確かに覆せない。
私が馬鹿だから……変わると言っても、変わりきれないから……!


「見るな見るな! 私のオフィスだって言ったじゃないか! おいこら、竹達ぅ!」

「私、”身を投げるべき”とは言いましたけど、”今西部長のオフィスで”とは言ってませんよ?」

「そんなんだと結婚できないぞ、君ぃ!」


◆◆◆◆◆


本当にこの、問題児達はぁ……! あぁいるんだよ、うちの事務所にもね!

蒼凪プロデューサーと同レベルかっていう馬鹿どもが! なので説教だ……ゲームの前に説教だ!


「本当に……君達は恥ずかしくないのかね! 遊びたいがために、あそこまでぼろくそに叩(たた)き伏せるって!」

「信じられません。……いつどこで、彼女達がこうして”いじめられるかも分からない”のに。
もしかして今西部長も、武内プロデューサーも、そう言った危険と対策を整えず、飛び込ませるおつもりで?」

「コピペはやめろぉ!」

「それに実際問題、実績がないと無理でしょ……覆しは」


竹達くんは尊大な態度で足を組み直し、スマートフォンを取り出しぽちぽち。


「こらこら! 今は説教中だぞ! 上司だからね、私!」

「今西部長、あなたは自分で……心から言えるんですか? 自分が尊敬に値するすばらしい上司だと。
説教中にスマホを弄(いじ)られることもない、威厳に溢(あふ)れる上司だと……心の底から、そんな立派な人間だと胸を張れますか?」

「またエグい返しをしてくるね、君!」

「言えないとしたら、この行動は私のせいじゃありません。あなたが上司として不適格なせいです」

「続けるなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

「まぁまぁ……本当に答えられないなら、これを聞いてください」


聞いて? どうやら今回の滅茶苦茶(めちゃくちゃ)な行動に、理由付けをしたいらしい。一体何がくるかと思っていると。


『――でもとんでもないよねぇ、CP。うちのプロデューサーも共演NG派だって』

『だよねぇ。というかさぁ、判断が甘くない? 立てこもりをするわ、暴力事件を起こすわ……アイドルじゃないじゃん。
そのせいで現場に出ても、『こういうことがあったのか』って興味本位で聞かれるし……ああもう、マジ最悪ー』


なんかとんでもないのがきたぁ! この声……覚えがある! うちのアイドル達じゃないか!


「……竹達くん、これは」

「お通じで苦しんでいたら、聞こえてきたので録音を」

「トイレかね!」


◆◆◆◆◆


「もう御存じの通り、事務所全体が『これ』です。しかも実際を確かめてみると、予想以上にヒドい。
あの中で使えるのは双葉杏と島村卯月、新田美波だけですよ」

「竹達プロデューサー、それなら今西部長も仰(おっしゃ)っていましたが、彼女達にそこまでの判断を求めるのは」

「今西部長、このままじゃマズいですよ。先輩達との仕事がほぼNGな状態。
そのせいでユニットのプロモーション効率も劇的に落ちている。もちろん後続ユニットも同じ状況に」


そう言いつつ、ため息を吐くな……!


いや、分かっている。そのために後続ユニットのデビューについても、再検討が成されている状態だ。

本当に……彼女達は、商品価値があるかどうか。その瀬戸際なんだよ。


だからこそ暇なのを逆手に取り、この仕事を任せたかったんだが。


「特に美嘉嬢の件があるからなぁ。アイツは気立てもいいし、事務所内でも人気がある。
お嬢を慕っている奴らからしても、今回の件は不愉快だ。もちろん……そこの自称ライバルもな」

「誰が自称ですか!」

「……なら、このまま彼女達を潰せと? それはアイドル部門の部長としても認められない」

「知ったこっちゃありませんよ、あなたの考えなんて」

「竹達くん!」

「今西部長、それは”えこひいき”じゃあありませんか?」


竹達くんは私をあざ笑い、静かに立ち上がり伸び。


「とにかく我々は、CPの存続を認めません。これだけの大きな仕事を、あなただけの裁量で任せることも見過ごせません。
実際彼女達は何の成長もなかった。誰一人妥協点を見つけられなかった……違いますか?」

「……武内くんも言っていただろう。輝きを磨くのには、時間が」

「それが分かっていながら、どうして分不相応な場を与えるんですか」


……痛いところをついてくる。それも遠慮なくだ。


竹達くんは暗に言っている。

我々がニュージェネ問題と、同じ間違いを繰り返していると。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「恭文、この人……!」

恭文「シンデレラで言うなら、意地悪な継母と姉達の役。結果的に……僕の同類というキャラ漬けに」

あむ「今すぐ名字は変えろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


(次巻、熟年離婚の罪深さが描かれます)


あむ「やっぱりそういう方向!?」

恭文「僕は、頑張ろう……! とにかく、こうしてCPもアプリスクへ飛び込むことになり」

古鉄≪いつも通り、身内のゲーム大会になるんですね、分かります≫


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


私こと新田美波は現在……アザサキの主要鉱山その一【クトゥス鉱山】にきています。

ダークエルフという単語に引かれた私は、魔法職……というわけではなく。


ツルハシを持ち、薄暗い鉱山内を進みつつ、ひたすらに採掘作業中です。

そう、今の私は採掘師<マイラー>Minami――そして街に戻れば、鍛冶師<ブラックスミス>Minami。


戦闘は他のみんなに任せ、ひたすらに生産職を極(きわ)める所存です。


「ミナミ……戦わなくて、いいんですか?」


そんな私をガードしてくれるのは、ガジルなアーニャちゃん。

……よし、ミスリルが取れたー! でもまだよ……まだ取れるわよ!

設定上では既に枯れた廃坑とされているけど、ゲームではそんなのお構いなし!


相応の採掘ポイントがあるから、周回も可能! しかもレベル制じゃないから、スキルさえあれば最深部にも行ける!

……まぁスキルはないから、第一階層をグルグル回る程度だけど!


とにかくツルハシを抱え、鍛冶ギルドでもらったスミスウェアを翻し、第一採掘ポイントへと戻る。

もう再採掘はできるでしょ。楽しみねー、今度は何が取れるかしら。


「私、ネットゲームではいつも生産職だったから。装備を作って、商売するの」

「武器、作れますか? 自分で」

「えぇ。まぁ強い武器はスキル上げも必要なんだけど」


ただやってみた感じだと、そこまで時間はかからないかも。マスターオブエピック的というか、これは楽しいかも。

戦闘に関してもステータス差が大きくないなら、いろいろチャレンジできそうだし。


……裸一貫で魔王を倒すとか。よし、恭文くんをそそのかして、やらせてみよう。


◆◆◆◆◆


「いやさぁ、僕も単独行動がしたいのよ。”シーカー”の上位ジョブが忍者と海賊でね。それをさっと取得してくるから」

「上位ジョブ?」

「そう。初期のジョブは基本七種なんだ」


そう言いつつ、メインメニューを展開。


「チュートリアル項目の”基本戦闘ジョブ”を見てみて。特性が説明してあるから」

「あ、はい」


みんなもメニューを展開……なお、初期の戦闘職は七種。


近接型の基本ジョブ:戦士(ファイター)。

各種ジョブの中では重装備もでき、武器の大半も装備可能。

ゲームの立ち回りを覚えるなら、これが一番だと思う。重装備な分、単純にやられにくいのよ。

魔法関係は不得手で、そこはアイテムや仲間の支援に頼ることになるけどさ。


魔法ならなんでもござれ:魔法士(ソーサラー)。

これがリインのメインジョブ。戦士のような重装備はできないけど、その分多彩な魔法が使用可能。

装備品やジョブボーナスで、魔法関係のステータスもブーストされるから、その威力も今の僕達より段違い。

……ただなんでもござれな分、方向性を定めておかないと大変なことに……!


剣と魔法のバランスジョブ:魔法剣士(マジックナイト)。

戦士と魔法士のいいとこ取りと言うべきか。FFで言うなら赤魔導師の立ち位置。

それぞれの分野では、専門職に勝てないけどね。ただ、魔法剣士だからこその得意分野もある。

武器に属性魔力を付与するエンチャント系魔法、及び敵のステータス弱体や行動を阻害する『障害魔法』については、魔法剣士の独壇場となる。


機動力と攻撃密度が持ち味:探索者(シーカー)。

ツインダガーとボウガンなどの射撃武器を使う、機動力重視のジョブ。

最大の特徴はロープと呼ばれるアイテムで、これで敵の引き寄せや三次元移動が可能となる。

巨大な敵についても、ロープを用いての飛び込み・張り付きが可能。楽しいのよ、これがー。

その代わり一撃の攻撃力は低め。大ダメージを狙うなら、相手の弱点を突く必要もある。


モンスターと一緒に戦う:猛獣使い(テイマー)

これは文字通りだよ。モンスターをペット化して、それを使役する。

もちろんモンスターのステータスも強化可能だし、自分も戦闘に加われば戦力二倍。

ただ習得スキルはモンスターの支援・強化用がほとんどのため、それだけでは自身の戦闘力が低めになる。


遠距離攻撃の基本:狩人(ハンター)

弓矢による遠距離攻撃を得意とし、弱点への正確なターゲッティングができるなら、近接ジョブを超える高火力が期待できる。

それにウィハンと違って、矢弾が消耗品じゃないのも嬉(うれ)しいところ。アイテムを買って、装填すれば半永久的に使えるから。

まぁ”火力が出ればいい”というものでもなくて……パーティプレイではそのさじ加減が難しい。


拳こそ正義:格闘士(グラップラー)

武器を使って戦うジョブばかりだけど、こちらは肉体派。更にチャクラという自己回復スキルも持つため、持久力もそこそこ。

ただ戦士や魔法剣士みたいな重装備はできず、近接型のためレンジも短め。

特に大型モンスターとの戦闘においては、多少のコツがいる。

それでも至近距離なら、格闘戦ゆえの攻撃速度によって圧倒可能……かもしれない、爆発力に溢(あふ)れるジョブだよ。


――以上七種が基本戦闘ジョブ。でも戦闘ジョブについては、まだ種類があるのよ。


「こ、こんなにあるんだ。じゃあ上位ジョブって」

「それぞれのジョブクエストを一定以上クリアすることで、派生ジョブになることができるの。
ただそれ自体も決して難しいものじゃない。基本的なジョブスキルや、ジョブの特性を理解しているか――」


そう言いながら、派生ジョブの項目を見せてあげる。

例えばファイターなら【騎士(ナイト)】って感じでね。


「その成果を見るためのものだから、ソロでもクリアは可能」

「そうしたら『新しい可能性をどーたらこーたら』とか言われて、系列の別ギルドを紹介されるです。そこに入れば変更可能となるですよ」

「どーたらこーたらって何!? いや、分かる! ニュアンスは分かるんだけど……なんか台なし!」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「本当に台なしじゃん! でも上位ジョブってそんな簡単に」

恭文「僕はアルファテストもやっているって設定だから。
あと普通ならレベル上げも必要だけど、アプリスクはレベル制じゃないし」

あむ「あぁ、そっか。その時間は取られないんだ」


(まぁスキル上げはあるけど。
なお設定の元ネタは、いろんなネットゲームです……調べてたら、つい)


恭文「つまり、そうしていわゆるレベル1クリアを目指す楽しみ方も……!」

あむ「ニコ動とかで上がっているみたいな?」

恭文「そうそう。それで他のみんなはどうなっているか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ゲルブは魔法の国――杏は運動も苦手だし、せかせかするのも好きじゃない。

というわけで生産職でもやって、ノンビリ一週間過ごそうと思っていた……思って、いたら。


「杏ちゃんー! ま、魔法……魔法、かけてー!」


ヒューマンかな子は、片手棍を持って右往左往。


「えい……えい! 当たらない……どうしよう」


ダークエルフ智絵里も同じく。ヒドい……へっぴり腰すぎる。


「……てい」


マンドラゴラに絡まれ四苦八苦しているので、ロングソード片手に疾駆――。

いつもより軽やかに動く体。それに改めて驚きながらも、袈裟・逆袈裟・刺突。


マンドラゴラの首を断ち切りつつ、跳躍しながらきりもみ回転。

右から飛び込んできたジャイアント族……その拳を跳び越えながらも、右肘目がけて刺突。

関節を断ち切った上で、腕の上を疾駆――そのまま肩を飛び、回転しながら首裏を両断。


そのまま着地し、走って退避……あお向けに倒れる巨人を置き去りに、改めてかな子の脇へ。

ファストアタックで最後の一体を仕留めて、息吹――。


呆れ気味に鞘(さや)を収める。なお杏、身のこなし重視なガゼルです。これできらりに見つかっても、遠慮なく逃げられる。


「あのさぁ……杏は戦士だから、魔法は基本使わないの」

「えぇ! で、でもさっきまでは」

「というか、下がって魔法を使うのはそっち。揃(そろ)ってソーサラーなんだから……飛び込んじゃ駄目だって」

「ご、ごめんー」

「うぅ……攻撃を当てるのって、難しい」

「MPも自然回復なんだし、バシバシ使えばいいのに」


そうそう、魔法の火力もあるし……MP節約をするバランスでもないんだから。

なのに二人は、揃(そろ)って顔を背ける。いや、待って……その反応は、もしや。


◆◆◆◆◆


魔法と自然を司(つかさど)る、西の国【ゲルブ】。

西と聞いては、黙っておられん。何せ私、大阪(おおさか)で生まれた女やし。


でも凄(すご)いなぁ……マジでゲームの中なんか?
痛みこそないけど、他の感覚も一応は現実そのままで。


驚きながらも現在、鈍器でウサギをすり潰しています。


「よし……ウサギ肉、五個目ゲット!」


あとは岩塩……ミニクラブも落とすんやったな。あと川沿いに採取ポイントもあったし。

そこに向かって歩きながら、ハンドメイスを担ぎながら伸び。


しかしNPCとはいえ、手抜きな奴がいたもんやなぁ。

【ギルドの試験に使う素材、全部集めてこい】やなんて。
一応オークションシステムもあるのに。


自分の集めたアイテムを出品して、他のプレイヤーに売りつけるシステムが。


バザーも開けるらしいのに……もしかしてそういうのを使うより、依頼を出した方が安上がりなのかな。

そうやそうや。こういうゲームのNPCって、高レベルはともかく初期のやつは報酬も……そう考えると腹が立つなぁ!


……でもそれもこれも、この異世界感溢(あふ)れる平原の前では吹き飛ぶわけで。

見たこともない植物や樹木が、そこらかしこに生まれていた。

ただ決して密集しているわけでもなく、見通しはいい。


ここはゲルブの東に広がる【東アルベルタ】。

地図によると、二つの大きな川が中心に流れていた。


実際風景だけなら穏やかや……本当に、このまま旅をしたいくらいに。

――私の身長ほどもある巨大芋虫やら、蜂やらがいなければ。


芋虫は黄色の体に、黒の斑点。つぶらな瞳がチャーミングで、嫌悪感を抱くようなデザインやない。

蜂もそこまでリアルでは……でも、初見では弾(はじ)いた。マジゲームで、体液とかが出なくてよかった。


「あ……奈緒さんー!」


あれ、この声は星梨花……なんや、星梨花もゲルブやったんかー。

安心して振り返ると、そこには例の芋虫【グランドワーム】がいた。


というか、その上に星梨花が乗っていた。


「……星梨花ぁ!? え、何しとるんよ!」

「モンスターとお友達になれるスキルがあったので、取得してみましたー。あ、この子はジョンソンです」

「テイマースキル!?」


◆◆◆◆◆


「冒険者さん、船はいいよ……今の御時世は飛空挺だが、あれも新しい技術だからねぇ。それゆえに小回りが利かない。
だがこっちは魔法技術の応用で、いつでもどこでも、浅瀬でさえなければ出し入れできるんだよ。ほれ、これが専用スクロールさ」


商業区にいる船大工(NPC)さんから、船の説明を受けていた。そう……自分の船が持てるのです。


シーカーのジョブクエストもある程度進めた中、船絡みのクエストに発展。

そのために話を聞き向かったところ、僕の目に映ったのは船……やっぱり船。


「これで船をミニチュア化して、持ち歩くことができるんだ。
まだ魔王が出る前……三国の大戦時に開発された技術だから、実績は十分。事故などの心配もないぜ。
ただアンタはまだ、所有ライセンスを持っていないようだな。ライセンスを取ってから、またきてくれ」

「……船、高いなぁ。ガレオンクラスは最高級レベルで二十万キレルか。いや、こっちの小回りが利く、十五万のやつなら」


現在の持ち金――二〇三四キレル。お財布を確認して、軽くため息。


「ショーウィンドウに飾られた、ぬいぐるみを見ている気分ですよね。私も分かります」

「ぬいぐるみも高いものは高いしねぇ」

「えぇ、本当に」


そして志保ともため息。でも船……ウルティマオンライン的にミニチュア化するのか。なんてすばらしい。


「そう言えば、船のライセンスってどうやって」

「専用のクエストがあると思う。一番手っ取り早いのは、海賊になることだけど。
……あ、それとNPCから買うんじゃなくて、生産したものを入手することも」

「船まで作れるんですか!」

「いわゆる『大型生産』に属するものだから、何段階かを踏むんだけどね。それで人でも必要。
素材を用意して、それを組み合わせてパーツにして、それを更に組み合わせて」

「TOKIOさんですか。でもそれって」

「そう、いわゆる工房だよ。プレイヤー間でそれを作ることも可能なんだ」


ショーウィンドウからは離れ、志保を連れ、指を鳴らしながら説明。


「船の場合は造船所。あとは武器や防具、家具などの専門工房も作れるし、NPCを職人として雇い入れることもできる」

「それはもはや企業じゃないですか!」

「各地の特産品を利用して、貿易も可能だよ。アプリスクは”生活系MMO”を多く参考にしているから」

「生活系?」

「RPGの原典はごっこ遊びだから。そういうふうに”暮らしているキャラ”を演じることもできる」

「……逆に自分なりの遊び方を見つけないと、迷ってしまいそうですね」

「確かに……それは欠点でもある。逆を言えば”それ”さえ見つけてしまえば、日常的に楽しめるけど」


◆◆◆◆◆


明日の遠征に備えて、ジョブクエストを進める。

ただ私は、スーパーノービスというのが気になって……しばらくノービスでいることに。

そのクエストも三国の中心にある【商業都市ジェノバ】で受けられるそうなので……あとは装備です。


「装備については、私が作ってあげる」

「え……いいの、みなみん!」

「スキル上げのついでだから。ただ装備条件があるから、性能は期待しないでね」

「装備条件? あ、そう言えば」


凛ちゃんが自分の大剣を見るので、私と未央ちゃんも装備確認……これですね。


私が装備しているノービスソードは、装備条件【刀剣スキル1.0】って書いてます。

防具についても……えっと、着こなし? そういう技能スキルっぽいのがついています。


「戦闘や採取行動で得られるスキルポイントを割り振って、プレイヤーキャラは強くなっていくの。
ただ装備関係については、プレイヤーの行動で上がる【スキルパラメータ】を参照するの」

「そのパラメータが増えると、基本のステータスにも補正がかかる……ですよね、ミナミ」

「えぇ。詳しくはチュートリアルを参照ね」


チュートリアル? そこで三人揃(そろ)って、メインメニュー展開。

それでスキルパラメータで検索すると、即座に出てきました。


各種武器スキル:武器の装備条件に関係。基本攻撃力の上昇。

体力:持てる重量の増加。基本攻撃力の上昇。

着こなし:防具の装備条件に関係。基本防御力が上昇。

生命力:最大HPの増加。

精神力:最大MPの増加。魔法効果の増加。


「えっと……それぞれに冠する行動で、自然と上がっていくんだね。
片手剣……というか刀剣を使い続けると、そのスキルが増えてー」

「体力は敵への攻撃。着こなしは攻撃を受ける、又は的確に回避・防御することで上がるみたいです」

「生命力や精神力は条件、多いな。HPの高い敵に攻撃? とにかく戦闘していって、初めてって感じか」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ようやくたどり着いたセルウェスタは、三国に属さない自治都市。

ただ規模はそれほど大きくなく、白い岩と砂に囲まれた田舎町……なのかな。


「設定ではかつて、”ナギルシア大陸”とこの”アルト大陸”を結ぶ、重要な海運要衝だったようです」


三条君は街を歩きつつ、チュートリアルの世界観設定を確認していた。

というか、この状況だとガイドブック?


「ただ飛空挺輸送が盛んとなった昨今では、地場産業である漁業・牧羊中心の田舎町に戻りつつありますが」

「だから干物があっちこっちに干してるのね」


漁業の街と言うだけあって、船や桟橋、それらしい生活の痕跡もあった。

NPCの人達も時間に合わせて動いているらしく、せっせとお仕事を……凄(すご)いなぁ。


「ゲーム的にも、それは余り変わらないわね。復帰地点<ホームポイント>もあるけど、オークションハウスやマイハウスはないし」


マイハウスというのは、いわゆる貸し屋……なのかな。

冒険者に支給されるワンルームで、荷物や装備の保管が可能となっている。

それは主要都市ならどこにいても使えて、とても便利……なんだけど、これとは別に部屋を借りることも可能とか。


無論自分の家を作ることも……いつか都会みたいに、ビルが乱立するのかなぁ。


「あ、でも……アザサキやクヤウトと違って、ここにはアレがあるのよ」

「アレ?」

「漁業ギルドです」


――そうして僕達全員で、街の中心部にある漁業ギルドを訪れる。

簡単に言えば、魚釣りなんだよ。ただこれが結構本格的。


餌をつけて、ポイントに仕掛けを投入。あとはウキを見つつ待つだけ……っと。

僕達は揃(そろ)って岸辺に並び、ノンビリ釣り糸を垂らす。


「釣った魚は調理や錬金術の材料になるから、集めてオークションで売るのも可能よ」

「単なるミニゲームじゃなくて、お金稼ぎにも使えるんですね」

「料理……つまり、新鮮なお魚での料理!」

「……唯世、美奈子さんが」

「いつもの、ことだよ」


テンションMAXではしゃいでるなぁ。蒼凪君……蒼凪君に知らせておくべきかも! 凄(すご)い量を作りそうで怖い!


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


あむ「恭文、アンタ……ゲームの中まで海賊に」

恭文「リアルが海賊みたいに言うの、やめて?」

あむ「海賊じゃん! 鬼畜法人撃滅鉄の会:隊長って肩書きと同じレベルで受け入れているじゃん!」

恭文「そっちと絡めるのはやめて!? もう日常になってるってことだよね! でも僕は海賊じゃないー!」


(蒼い古き鉄が海賊か否か……その答えが分かるかもしれない鮮烈な日常SecondSeason第4巻。
みなさん、なにとぞよろしくお願いします。
本日のED:GRANRODEO『0-Gravity』)





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