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作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と彼女の鮮烈な日常SS第4巻 経過報告:02(サンプルあり)(2016/8/22)
[TOMATO] とある魔導師と彼女の鮮烈な日常 Second Season04『戦う理由』



古鉄≪というわけで、鮮烈な日常SSの経過報告です。こちらはガンプラバトルを中心に……とは言え≫

恭文「ネタバレを避けるため、一部になりますけど。そう、前回で示準されていたアレです」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


準決勝――この日がようやくやってきた。

できる準備は全てやってきて、蒼凪プロデューサーと対じ。


……なんだけど、不思議なことがある。


「みーくん、サングラスは外さないのー?」

「今日はこれでいいのよ」

「えぇ、いいんです」


蒼凪プロデューサーが、サングラス着用のままだった。

きらりは不思議そう……だよねぇ。見えにくいもの、あれ。


……あれ、サングラスで見えにくい? 何か引っかかるような。


≪BATTLE START≫

「諸星きらり!」

「双葉杏」

「ダブルオーキラリンで、みーんなとハピハピしちゃうよー♪」


というわけで出撃――宇宙空間へと飛び出し、青い星を見下ろす。

ゲームとはいえ、なかなかにすばらしい体験だねぇ……なので。


「よーし! 今日もきらりんパワーで」

「動かないで」

「杏ちゃん?」

「いいから」


きらりは慌てて制動をかけ、ダブルオーキラリンを停止。

……素早くサーチすると、二キロほど先に敵機反応。


それは青い追加装甲を身につけた、初代ガンダム。

ただし各部にはスラスターもついており、機動性低下を防いでいる。


特徴はH型に展開している、バックパックのファンネル四機。

シールドやライフルは初代ガンダム準拠だけど……アレは。


「あれ、みーくんも動かない……というか、あのガンプラ」

「……フォーエバーガンダムか」

「フォーエバー……永遠? ロマンチックにぃ」

「そんな可愛(かわい)いもんじゃないよ」


インパルスならと思ってたんだけど、機体を変えてきたかぁ。

でも、その利があるのに動かない……気持ちは同じってことだね。


というか納得したよ。どうしてサングラスなのか……元ネタに乗っているわけか。


◆◆◆◆◆


御主人様はガンプラを変更。

でも二週間ちょいで、よく作り込めているというか……凄(すご)いオーラ。


「おぉ……!」


そして杏奈ちゃんはテンションマックス。アホ毛がぴくぴくしてるよー。


「フォーエバーガンダム――模型戦士ガンプラビルダーズで、ボリス・シャウアーが作ったガンプラやったな」

「うん……初代ガンダム……Revive前の”Ver.G30th”をベースとして、増加装甲を付けてる。
最大の特徴は……やっぱり、ファンネルの増設」

「御主人様はReviveベースで調整しているんだって。装甲もパージできるとか」


御奉仕(ご飯作り)のため、御主人様の家にはちょくちょく行くんだー。

それで作っているのを見せてもらったから……あの様子を思い出し、ついニコニコ。


御主人様、杏奈ちゃんのためもあるけど、自分でも楽しそうに作っていたから。

フォーエバーガンダムというか、初代ガンダムには思い入れもあるみたい。【蒼い魔導師】も初代ガンダムベースだし。


「そう言えばボリス・シャウアーも、劇中ではサングラスをかけていたわね」

「そうやそうや。それで自分の使うバトルシステムは、サングラス越しでも問題ないよう、普通より明るくしてるって設定が」


……そこで全員がハッとする。


「奈緒ちゃん、それって……!」

「アイツ、そのために今日はサングラスなんか!」

「やりかねないわ。あの人、こういうのが大好きだもの……!」

「恭文さん――!」


◆◆◆◆◆


……小僧が動かない。アイリと恭介を抱きながら、つい怪訝(けげん)に思う。

だがそれも当然とすぐに気づく。


あぁ、当然だ……だがあちらの対戦相手、何者だ。アイドルというのはそこまで強いのか?


「あれ、ヤスフミ……動かない。というかきらりちゃんも」

「いや、動いとるよ」


そこで我らの後ろから、チビたぬきが登場。


「はやて!」

「よう見るとえぇよ、すぐ分かるから」

「見る……」


そう、見る……それでようやく、ボケひよこも気づいたらしい。


「あ……!」


――四人の合間で、気迫が……そのイメージがぶつかり合っているのを。


イメージを動かす根幹、それは技量と知略だ。

そして小僧は……まぁ忌ま忌ましいことだが、経験ゆえに飛び抜けている。

つまりあのアイドル二人は、そんな強者(きょうしゃ)のイメージに拮抗(きっこう)している。


だから小僧も迂闊(うかつ)に攻められんのだ。


それは小僧の実力を……我よりもよく知っている、ボケひよこやチビ王達も驚かせる。


「お互い頭と気迫をフル回転させて、ぶつけ合っとる」

「でも、蒼凪君がそこまでするなんて」

「その恭文と同等以上のプレーンがいるからな」


そう言いながらチビたぬきが見やるのは、髪を二つ結びにしたちっこい奴。

あぁ、アイツだな……だが信じられんぞ。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


恭文「というわけで、ずっと出したかったフォーエバーガンダム登場。
何だかんだで僕、クロスボーン・F91系、または初代ガンダム系統をよく使うように」

古鉄≪同人版だとそんな感じですよね。インパルスはまた違いますけど、あの合体機構は初代に通じますから≫


(欲を言えば、Gファイターも出したい)


古鉄≪やっぱりこの辺りは、タツヤさんとの対比で≫

恭文「あとはタケシさんの影響。特にRevive版は、僕の中で傑作キットだし」


(蒼い古き鉄、実はもう十五個も買って作っています)


恭文「単純に組むのもいいし、フルアーマーやパーフェクトみたいな派生機体にするのもいいし……楽しいよねー」

古鉄≪そして上がり続ける、コアファイターの完成度……もうミサイルだけで、並みいるガンプラを倒せる火力に≫


(機銃の液体弾薬にもこだわっています)


恭文「ただ合体方式で言うと、本体剛性が高くなるのは……やっぱりクロスボーンタイプなんだよなぁ」

古鉄≪そうしてそっち系統に弄るんですね。バックパックも新造して≫

恭文「楽しいよー。最近は百式もいい機体だったけど、やっぱり初代ガンダム&クロスボーン系が弄ってて一番落ち着くというか、しっくりくるというか」


(そう言いつつ蒼い古き鉄、ニコニコ顔です)


古鉄≪そんな切り札を出したマスターは、果たして勝てるのでしょうか≫

恭文「負けて、ハジメみたいに敗者復活?」


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


……シミュレート完了。

さすがにこれじゃあ決着は付かない……ならばとライフルを取り出し一射。


それは急上昇でかわされるので、バク転しながら更に連射。

向こうのビームトリモチと衝突し、それぞれ一発ずつがすり抜け、交差。


トリモチはこちらの背中を、弾丸は右太股(ふともも)内側を掠(かす)め、虚空へ消える。


そのまま反転し、左に加速……急停止からのスラロームを繰り返し、弾丸で牽制(けんせい)。


「ファンネル!」


リインのサポートを受け、ファンネル展開――向こうが射出したスタンビット三基を受け止め、すぐに散開。

ビームトリモチによる、ファンネル迎撃を回避し、更に左右のスウェー。

スタンビット達の刺突をすり抜け、更に左手からサーベル展開。


一回転しながら、追撃のビームトリモチを払いつつ、続けてくるスタンビット二基を何とかやり過ごす。


その上で振り返ったビット三基を撃ち抜き……いや、刃部分で受け止めてきた。


◆◆◆◆◆


「後ろに下がって!」


杏ちゃんが言うように、必死にダブルオーキラリンを動かす。

と、というか……ついていくのが精一杯! 杏ちゃん、みーくんの動きがすっごく見えてるみたいなの!


「ビットバリアを前面展開! それから二時方向・上四十五度の角度に三発射撃!」


ビット達を呼び戻して、バリア展開……するとファンネルが連続射撃してくるので、続けて三発射撃。

そうしたら、そこにみーくんがいて……こちらに突撃していた。


「一時半方向・下四十三度にビット三基射出!」


みーくんはバレルロールで弾丸を避けて……でも、言われた通りに射出したビットは、みーくんを捉える。


◆◆◆◆◆


「まるで詰め将棋ですね。ちょっとでも劣る”答え”を出せば、一気に切り崩される」

「”答え”? 慶さん」

「お互いの動き、思考、戦術……それを最大限に読み合い、先を取ろうとしています。
乱暴な言い方をすれば山勘ですけど、あの二人は洞察力と思考能力がずば抜けている。もはやそれは、未来予知に近いですよ」

「未来、予知……!」

「特に恭文くんは実戦経験者。その上、対異能力戦のエキスパートでもありますし」


あぁ、そうだった。

本当に……異能力者とも戦ったことがあるらしいの。

遊びの範疇(はんちゅう)と言えど、これは戦い。だから経験もフィードバックできる。


……私がラクロスやら、スポーツの経験を、ガンプラバトルに持ち込んでいるように。

実際そういうのは可能。恭文くんだけの話じゃなくて……実例を教えてもらったから。


ルワン・ダラーラ――元々タイのプロ野球選手だったんだけど、今や世界大会の常連。

プロ時代に培った戦術眼やスポーツ理論を用い、バトルでも冷静な試合運びを行うトップファイター。


私の目標になるかもって、慶さんや恭文くんが言っていたから、よく覚えている。

そのときみんなもいたから、フィードバックを疑う人は一人もいない。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


古鉄≪というわけでバトルです。とまとでは明確にこの人と同等以上と言われた、杏さんとの頭脳戦≫

恭文「お互い答えを一つ一つぶつけ合い……やはり杏は強敵だった」


(『杏、こういうのはキャラじゃないのにー』)


恭文「でも大丈夫! フォーエバーガンダムにはファンネルを用いた奥義が幾つもある!
たとえばファンネルバリア! ファンネルを接続したままのフルバースト!」

古鉄≪それ、原作でもやってましたよ?≫


(そしてフォーエバーガンダム、十月に再版……予約したので楽しみです。
本日のED:仮面ライダーGIRLS『Rush N' Crash』)







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