作者でも分かるとまと同人誌情報コーナー
とある魔導師と彼女の鮮烈な日常SS第2巻 経過報告:01(サンプルあり)(2016/5/29)
古鉄≪というわけで、Vivid編SS第二巻が登録完了いたしました。明日か明後日くらいには販売開始……のはずです≫
(ノンビリ待っています)
恭文「皆様、発売されましたらよろしくお願いします。……というわけで、今回の収録話は」
古鉄≪番外編に格付けチェック2014年DC版一話を加えた、十話編成でお送りいたします。まずはこちらからどうぞー≫
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みんなの事前準備もあって、ダンスレッスンの方は滞りなく進んでいる。
結果、ゲネプロ開始前にはトレーナーのお墨付きももらえた。
……ただしそれは、あくまでも『練習の中だけは』とも言える。
今回の出演に関して、武内プロデューサーは一つだけ……絶対に守ってほしいと、条件を付けてきた。
それはゲネプロにきっちり参加できるかどうか。無理なら、その段階で断るつもりだった。
アタシと石川プロデューサーもそのつもりだったから、そこは条件未満のお願いで終了している。
というか、さすがにないって。当日いきなり舞台入りさせて、ちょっとリハやって本番とかさ。
……どうやって舞台が作られていくか。どうやってステージが輝くか……それを一から十まできっちり見せる。
アタシが先輩達に教えてもらったこと、今度はあの子達に教える番だ。だから、半端なことはできない。
◆◆◆◆◆
「それなら大丈夫だよ、御主人様! 千早さんも元気を出して!」
「美奈子、そろそろ御主人様呼びから卒業しよう? ほら、仕事場だから」
「うん、御主人様(プロデューサー)」
「振り仮名を振るなぁ!」
あぁ、これが若さか! 僕も前にやったからなぁ……とある人に課長(トオル)って!
こうして過去の行いが、自分に跳ね返ってくるのね!? か、覚悟しておこう、これから……!
「私、今日のためにお昼を作ってきたから!」
そして美奈子が笑顔で出してくるのは……十段重ねのお重だった。
風呂敷に包まれたそれは、滅茶苦茶(めちゃくちゃ)見覚えがあって……!
それを開いた途端、全員が恐れおののく。そう、よくある……これはよくある風景だから!
「蒼凪君」
「頑張ってください……!」
「私ら、ライブ前やから……な!? ごめん、恨まんといて!」
……ちょ、赤羽根さん……志保、奈緒も後ろに回って押すなぁ! いや、分かる! 分かるよ!?
僕のために作ってきてくれたんだから! でも……でも千早がー!
「箱崎さん、ここのコーラスなんだけど、リハ前にちょっと練習、付き合ってくれるかしら」
「はい!」
千早が必死に逃げてる! こっちと目を合わせようともしない! 千早……千早ー!
「さぁ御主人様、召し上がれ……後でね!」
「あ、ありがと……!」
「うぉぉぉぉぉ! 感謝するぞ、美奈子!」
「ヒカリちゃんは駄目だよ?」
そこで釘(くぎ)刺しされ、停止する食いしん坊しゅごキャラ。結果ショウタロス達に連行され、脇へと下がる。
◆◆◆◆◆
今日はついに、765プロとの合同ライブ……の現場入り。ここから当日までの間に、改めて演出面などを調整します。
ただ未央ちゃんと凛ちゃんはとても不思議そうに、控え室でプロデューサーさんを見上げていた。
「ライブって、こんなに早くから準備するんだ」
「私も、当日にパーッとやるものだと思ってたんだけど」
「……そう言えば、その辺りの説明がまだでしたね。まず本田さんが言うようなパターンも、なくはないです。
みなさんがこれからデビューし、経験するであろう営業などでは、そちらのコースが多くなるかと」
「今回は違うってこと?」
「はい。それなりの規模と人数が関わるライブでは、全体的な通し稽古が必要となります。その辺り、島村さんは」
「養成所で教わりましたし、346プロのライブもお手伝いしたことがあるので」
なのでメモを取り出し、一応確認……こういうときは、先輩として正しく頑張らないと。
「舞台や小道具、照明・音響設備の設営から始まり、最終的にはゲネプロ……これが通し稽古です。
実際にライブと同じ行程を繰り返して、問題点を洗い出すんです」
「そっかー。でも……美嘉ねえからもお墨付きをもらったし、今の私達に死角はない!」
「そう油断して、痛い目を見ないための通し稽古ですから、絶対必要なんです」
「ちょ、しまむー!」
「……島村さんの仰(おっしゃ)る通りです。ゲネプロには体力と気力、更に協調性が必要となります。
ここから既にライブは始まっていますし、一人のミスが全体の進行やパフォーマンスに響きかねない。更に時間も限られています」
時間が限られ、更に連帯責任の可能性も示され、慌てる未央ちゃんも、首を傾(かし)げていた凛ちゃんも背筋を正す。
「ですが今日からライブまでの全てが、みなさんにとって貴重な体験となるのは間違いありません。先輩達からいろいろ学んでください」
「「「はい!」」」
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、卯月達中心の描写になりますが、アニメ第三話……なおさすがに当日現場入りとか無茶」
古鉄≪リハもしっかりやるので、アニメとは違った展開となっております≫
(準備は大事だね!)
恭文「では、その後に控えるガンプラバトル選手権はどうなるか」
古鉄≪今回の範囲では一回戦……なお、我々に限り戦闘シーンは七割ほど書き直し≫
フェイト「ヤスフミ達に限り? え、セイ君達は」
恭文「……修正箇所がほとんどない」
古鉄≪イベント戦闘ですからね、まだ≫
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
雪山で緑色・タコ顔のロボットが、長い大砲を構えていた。
それから赤い光が走って、山肌を滑る赤いロボットを狙う。あれは、ユウキ先輩の……えっと、なんていうロボットだっけ。
そこであのおじさん達のことを思い出し、名前も自然と引き出せた――。
そうだ、ザクアメイジングだ。
あの緑色のロボットもよく似た顔だけど、お友達か何かなのかな。
そんなことを思っている間に、ザクアメイジングが山肌を滑り降り、赤い光を避ける。
連続で放たれる光をジグザグに避けて……あれに当たっちゃうと、やられるみたい。
でもさっきの光と違う色なのに。違うから駄目なのかな。わたしには、やっぱりよく分からない。
『なかなか良くできたガナーザクウォーリアだ。ゆえに……傷つけるのは忍びない!』
数回目の光が走ると、今度は当たりそうなコースだった。でも当たる直前にザクアメイジングがジャンプ。
光が雪肌を溶かすのも構わず、曲芸師みたいに空中で回転。
左手で持ったピストルを使って、緑色のロボットへ攻撃。
すると小さな弾丸三発が、同じくらい小さな大砲のスコープへ命中。
そしてザクアメイジングが着地し――。
振り返りながら、右手で持ったナタを相手に突きつける。
壊していないけど、緑色のロボットが両手を挙げた。
それで降参ってことになって、勝負はついたみたい。
粒子が消えて、雪山も元のフィールドへ戻る。
髪をオールバックにしていたらしい先輩は、それをさっと下ろした。
壊さなくても勝ちになるなら、どうしてさっきの人は弾をたくさん撃ったんだろう。
壊さないならそっちの方がいいのに。
「やっぱり強いね、タツヤさん」
「はい!」
「あのガナーザクウォーリアも強敵だったってのに……踊るように捌(さば)いちゃうんだから」
あれ、この声は……右側を見ると、そちらにはあの卯月先輩。それに背の高い、黒髪ロングの人。
それより少し背の低い、茶髪ショートの人もいた。お友達だろうか。
不思議に思っていると、先輩がこちらに気づき笑顔。
「あ……チナちゃん! 来てたんですね!」
「は、はい。卯月先輩、おはようございます」
「はい、おはようございます。……凛ちゃん、未央ちゃん、この子が前に話した」
「あー、イオリ・セイくんの同級生か。初めまして、しまむー……卯月ちゃんの友達で、本田未央です」
「渋谷凛です、初めまして」
「初めまして、コウサカ・チナです」
お辞儀はするものの、どういうことだろう……お友達、だよね。
でも学内では見た覚えがないんだけど。中学校の同級生とか?
◆◆◆◆◆
ついに迎えた選手権……卯月ちゃんと未央ちゃん達は、第三ブロックの方。
何でもあのユウキ・タツヤくんの応援……だけではなく、後輩の男の子が出場するとか。
それも第二回世界大会優勝者で、タツヤくんと恭文くんの師匠とも言える、イオリ・タケシさんの息子さんが。
卯月ちゃん、興奮しながら教えてくれたなぁ。
そのせいでタツヤくんもウキウキしっぱなしだって。
凛ちゃん達がついているのは、ある意味その保護者と言うか。
……というわけで私達CPメンバーは、聖夜市のスタジアムにて、きらりちゃんや美嘉ちゃんの応援。
美嘉ちゃんは見事に勝ち上がり、きらりちゃんは……えっと、アレは何。
『わぁ……この子、可愛(かあい)いにー♪』
SDの武者ガンダム相手に、あの巨体で……MGのMk-IIで追い回していた。
火縄銃型ライフルで撃っても、剣で斬りつけても、全く通用しない。
それがまた恐怖らしく、武者ガンダムが涙目……そして、きらりちゃんのハグ。
『きらり、はぴはぴしちゃうよー!』
『ちょ、やめ……いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!』
そしてきらりちゃんに……Mk-IIにハグされる様は、いたいけな少女を襲う変質者。
ごめん、きらりちゃん。でも体格差的にその、どう見ても相互関係が生まれなさそうで。
ひいき目に見て親子なの。お母さんと小さな子どもなの……でも、子どもがすっごく怯(おび)えてるし!
『んー、でも壊しちゃうのは可哀想(かわいそう)だし……えーい!』
そして投てき! 全力の投てき!
結果抵抗もできず、フィールド外へ投げ飛ばされた武者ガンダム……乾いた音を立てながら、スタジアムの床に落ちてしまう。
≪BATTLE END≫
きらりちゃん、勝ち上がったのはいいけど……その、みんながとても微妙な空気に。
「……あれ、ハグじゃないにゃ」
「鯖(さば)折り、だったよね。そして育児放棄?」
◆◆◆◆◆
「そう言えばリン、おのれはなんで」
「教官の応援……って言いたいとこだけど、実は一夏と箒が出ていてね」
「あ、そうなんだ!」
「しかし織斑さんはともかく、篠ノ之さんまでとは」
「あれか、やっぱ一夏の影響か」
「実はね」
リンはお手上げポーズで、あるベースを見やる。……そこで戦っているのは、一人の青年。
黒髪を今風に纏(まと)め、その瞳は真っすぐに対戦相手を見やる。
なお対戦相手はアストレイレッドフレーム。ガーベラストレートと、青色のビームサーベルが衝突し……そのまま交差。
レッドフレームは左手でライフルを放つも、白いボディは軽快なスラロームでたやすく回避する。
そうして左手に増設した、大型のガントレットを向ける。
手の平に赤いクリアパーツが埋め込まれたそれから、ビームが発射。
右へのスライド移動を続け、月面を切り裂きながら光弾が連射される。
「恭文、アストレイが戦っているのって」
「白式だね」
「百式じゃなくて? Zガンダムの」
「白式でいい。模型戦士ガンプラビルダーズにね、百式を白く塗装した改造ガンプラが出てくるから」
「あぁ、なるほど」
その改造ガンプラが白式……何の因果か、『ここ』でも一夏の相棒は白式か。
◆◆◆◆◆
「恭文さん、これ……!」
「Gビット的に全機投入してきやがった」
あくまでもファイターは一人なら、複数機体を操縦ってのもできる。
サポートなしだと難しいから、普通はやらないんだ。そのためルール違反でもない。
問題は無駄に学習能力が高いシュテル主導で、初心者とは思えない改造機体を作っていたこと。
しかもガンダム作品知識もたっぷりあるだろうし……なんで一回戦からこんなことに。
「とにかくチェストフライヤー、レッグフライヤー射出!」
チェストフライヤーとレッグフライヤーも続く中、光学映像のアップが入ってくる。
えっと、黒いウイングガンダムに――。
水色のデスサイズヘル。
紫グラデーション塗装な、ラファエルガンダムか。
ラファエルは夜明けを思わせるような色の変化が描かれ、軽い迷彩パターンになっているのが特徴。また面白い。
「フォースシルエット、射出!」
更にフォースシルエットも射出ー!
――コアスプレンダーとレッグフライヤーの進路固定。
内部に仕込んだ超小型クリアパーツが、レーザーを放つ。
ドッキング座標をより正確に捉え、速度と相対位置を改めて調整。
コアは機首と翼を折りたたみつつ、レッグフライヤーの先端部へ接続。
逆間接状態で折りたたまれていた両足が展開。
アームを介して接続している、両腰部の【駆動式小型スラスター】もアクティブ。
続いては同じ要領で、チェストフライヤーも合体。
コアスプレンダーは胴体部分に覆われ、完全にカバーされる。
跳ね上げられていた肩と腕が下ろされ、更に無人飛行機<シルエットフライヤー>も到着。
フォースシルエットはフライヤー部分と分離し、背部に接続。
粒子変容により灰色のボディが染まる。その色はガンダムらしいトリコロール。
フォースシルエットは、中近距離戦闘を想定した機動力強化用シルエット。
簡単に言えばエールストライクの発展系。
大推力のスラスター、複数のバーニアすらスターに加え、放熱板を兼ねた翼六枚により、高い飛行能力を発揮する。
それも大気圏内外を問わない、応用力に溢(あふ)れたもの。本来なら左腕の機動防盾も展開するけど、僕は取り回しの関係からこのまま。
さー、やるぞー! アニメ通りに合体したら、気合いも入ってきたし!
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
恭文「というわけで、リン(本編)達も脇役でちょろっと出演。
聖夜市絡みで出たキャラは、全て……とは言いませんが、ちょくちょく出場しています」
古鉄≪このダイジェスト戦闘の詰め込みで一話使ってますからね≫
フェイト「やっぱり新規の戦闘シーン、多めなんだ……!」
(多めになっちゃった)
恭文「そして僕も同人版では、まずインパルスで出撃――暴れるよー。種割れするよー」
フェイト「重要なのはそこ!?」
(種割れぱりーん。
本日のED:T.M.Revolution『ignited-イグナイテッド-』)
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